はぐれメタルの能力を貰った男がこいしに憑依(仮)   作:ディア

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更新遅れました…今回は文字数かなり少なめな上に内容も薄いです。今度からは努力して増やしたいとおもいます。


第4話

「んじゃ、私に出来ることはこのくらいだ。こいし、また会おうな?」

一ヶ月の間、もこたんが私に炎の出し方を指導してくれたおかげでメラミくらいの炎の球を出せるようになった。……え? その様子を詳しく? ほとんどその時無意識だったから覚えていないから無理。その無意識のおかげで習得出来たとも言って良いんだけどもね。

「ありがとねー!妹紅ー!」

私ともこたんは手を振りながら別れ、見えなくなると私は手を振るのを止めた。

「それじゃ何しよっかな?」

考えてみるだけでもやるべきことがある。それは原作の登場人物達との接触。

 

まず始めに接触しなくちゃいけないのはひじりんこと聖白蓮。もこたんが清和天皇が崩御したのを40年くらい前に耳にしたと言っていたことから、西暦921〜925年だと推測でき、まだ醍醐天皇の時代で白蓮の弟の命蓮が生きている為にひじりんは悲しみに暮れずまだ魔法に手をつけていないので封印されていることもない。つまり、ひじりんと会える可能性はあるってことよ。ヨボヨボのおばあちゃんだけれども。地底に封印されないのでここで会わないと1100年後の幻想郷で待たなくちゃいけない。何せひじりんは「1000年以上も(星達の)力になってあげられなかった」と発言していることから1000年前から封印されていることになる。もっともぬえっちこと封獣ぬえが面識があるようなセリフを言っていたのとどこかの資料で800年前に封印されたことが紹介されてあったから800年封印説もあるんだけどね。むしろひじりんの性格を考えるならこっちの方が有力なんだよね。結構悔やむような性格だし。

 

次に星熊勇儀こと勇儀さん。源頼光が鬼退治をする前だから接触は可能。……だけど無理して会う必要もないかな? 無理に会えば天狗達とか勇儀さんにボコボコにされそうな上に、死ぬ可能性だってあるんだよ。それに同じ地底に封印されるんだし態々今会いに行ってもメリットよりもデメリットの方が大きい。

 

他にも会いたいのはいるけれどとりあえず近年のはこんな感じかな? それ以降となると200年くらい待たなくちゃいけないから、その時に考えよっと。

 

「という訳で東大寺に着きました〜!」

イエーッ! などという叫び声がこだまするけれど無意識にやってしまったものだから誰もそれに気づかない。

「叫び声がこだまする? なんか忘れているような気がするけどまあいっか」

覚えていないことだからそんなに気にする必要もないでしょ。無理に思い出そうとしても思い出せるものじゃないからそういう時は諦めるしかない。

「それじゃ早速聞き込みスタート!」

こう見えても私は妖怪だから聞き込みをしようにも出来ない。むしろこの場にいる全員が殺しにくるよね! そんなわけで無意識を操る程度の能力で聞き込み調査をするしかナッシング! こんな方法でしか聞き込み調査出来ないって嫌な世の中よね!

「命蓮様か? それだったら信濃に向かわれたぞ」

「なんだ……と?」

「確か姉の尼公と会いに行くとかそんな噂を聞いたな」

mjsk。ということは命蓮は今長野県にいる? 入れ違いになったとしても行くだけの価値はあるんじゃないのかな? 私達の御先祖様って美濃、つまり岐阜県出身らしいし、そのお参りついでなら問題ないよね? 他にもあの神様達も長野県にいるしついでに行こうか。

 

「音速の末脚が炸裂する!」

一度は言ってみたかったセリフをそう絶叫するも、風を切る音がうっさくて私の声に誰も気づかない。気づいたとしても移動するのが速すぎて私の姿は見える訳はないんだよね。はぐれメタルの能力を持っているというだけあって素早さがとんでもない数値になっているからマッハくらいは行っているんじゃないの? と思えるくらいに速く飛べる。

 

何でマッハかというとマッハ1≒1225km/hで、DQMJ2のはぐれメタルの素早さのステータス限界値は1300だった気がする。素早さのステータスは各々が出せる時速と考えている。つまり素早さが10だとするなら10km/hで走れるという風に捉えている。レベル1の時の人間達のステータスがそのくらいだからそう推測しているだけで実際の速度はもっと遅いのかもしれないし、何よりもレベルが低すぎるからそんなに行ってないんだけどもね。私の推測が正しかったら正しかったでドラクエ世界の住民が如何に異常かわかるよね。もしその住民達が普通の覚妖怪が出会ったとしたら精神攻撃じゃなく物理で駆逐されそうな予感がするもん。

 

しばらくすると美濃についた。それは良いんだけど、困った。

「おお、こいし様。どうぞこちらへ」

簡単に言うと同族の覚妖怪に歓迎され、宴会に参加することになった。これはこれで困るんだよね。断ろうにもお祖父ちゃんとかそう言った親戚らしい人が「おお、我が孫娘よ! よくぞ帰ってきてくれた!」なんて豪快に笑って抱きついて感激してきたのに宴会お断りしますなんて言えばどうなるかわかったものじゃない。戦闘になることは当然、私以外の覚が大怪我を負うことは目に見えている。私? 私は覚えたメラミ擬きでこの覚達を撃退するから大丈夫。……多分。

「それでは古明地こいし様がこの地に訪れたことに乾杯!」

「乾杯!!」

どうしよう。このままじゃ命蓮と会えなくなるのかな? 命蓮と出会えなくなった時のデメリットってひじりんと共感ができなくなるから結構キツイんだよね。一応会えることには会えるけども。

「ガハハ!」

……とりあえず今日は楽しもう! それでダメだったら諦めよう!


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