〈暴食〉のアル   作:ゆうと00

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第69話

 名前を呼ばれたバニラは、1回大きく深呼吸をしてからゆっくりとした動きで立ち上がった。そしてすぐ隣からこちらを見つめるアルの視線を感じながら、ザンガの立つ会場のど真ん中まで1歩1歩踏みしめるように歩いていった。

 途中、同じ目的地に向かって歩く1人の女子生徒へと視線を向けた。

 その少女・ダイアも、彼女とほぼ同じタイミングでバニラへと視線を向けた。様子を窺うような目つきのバニラに対し、ダイアの目には明らかに相手を見下す感情が込められていた。そしてそれを証明するかのように、ダイアは鼻から息を吐いてニヤリと一瞬だけ笑みを浮かべると、興味が失せたように視線を前へと戻して歩く速さを上げた。それに釣られて、バニラの歩みも若干早足気味になった。

 そうして、2人が所定の位置についた。バニラは緊張を隠し切れない表情でダイアを見つめ、先程から苦しいくらいに暴れている心臓を落ち着かせるように何回も深呼吸を繰り返す。一方のダイアは、指で軽く挟むように杖を持ちながら腕を組み、何を考えているのか読み取れない無表情でバニラを見つめ返す。

 

「改めてルールを確認する。勝利条件は相手を戦闘不能にするか、相手をエリアの外に出すか、あるいは相手が降参を申し出て審判である私がそれを認めたら――」

 

 ザンガが試合前恒例となったルール確認をしているが、今のバニラには彼の声が耳に入っていなかった。耳に届いてはいるものの、それが意味のある文章として認識されていない、と表現した方が適切か。

 

 ――『とりあえず次回の試合で、ちょっとした“目標”を設定する』

 

 バニラの頭に浮かぶのは、昨日の訓練でヴィナから言い渡された“課題”だった。

 

「――それでは、試合開始!」

 

 それを頭の中で繰り返していたそのとき、ザンガの叫び声を合図に試合の幕が上がった。

 その瞬間、バニラは杖を握りしめて魔力の注入と呪文の詠唱を開始した。ここ数日間みっちり練習を繰り返してきたその動作は、それ以前よりも確実に彼女の体に浸透しており、今のように直前まで考え事をしていても咄嗟に切り替えられるまでになっている。

 

 と、あと少しで魔術を発動できる段階になって、バニラは初めて気づいた。

 ダイアが試合開始のときから、まったく動いていないことを。

 

「……あぁ、別に気にしないで。そのまま魔術を発動して構わないわよ。どうせあんたの魔術で怪我なんてするはずも無いんだから」

 

 ダイアはそう言って、そして何もしなかった。口元に目を凝らしても呪文を唱えているようには見えないし、指で軽く挟まれた彼女の杖も明後日の方を向いてプラプラと揺れている。どう贔屓目に見ても戦闘中、ましてや相手に視認されている状況での行動ではなかった。

 バニラは思わずカッと頭に血を上らせそうになり、軽く息を止めながらそれを堪えた。こちらを侮ることで油断と隙が生まれ、それを頼りに勝利をもぎ取っていく“彼女”の姿を何度も見てきたはずだ、と自分に言い聞かせながら。

 だったらここはダイアの言葉に甘えよう、とバニラは最後の1フレーズを口に出し、呪文を完成させた。

 

 その瞬間、青々とした芝生が地面を覆い尽くす学院の広場に、まるで雪でも降り積もったかのような白い絨毯が突如出現した。

 落下傘のような形をした真っ白な綿毛がびっちりと生えるタンポポが幾百、あるいは千以上も寄り添って作られたその絨毯は、バニラの足元からスタートして前方へとまっすぐ細い道を描き、ちょうどダイアの足元に差し掛かった辺りで二手に分かれ、ダイアを閉じ込めるかのように周囲をグルリと取り囲んでいた。種類によっては季節を問わず咲くタンポポではあるが、これほどの数を魔術によって咲かせられるというのは技術的にも一定の評価に値すると言えよう。

 

「まぁ凄い凄い、こんなにたくさんのタンポポを咲かせられるなんて」

 

 そしてそんな光景を前に、ダイアはこれ見よがしに大きな拍手をしてみせた。もちろんその表情は先程とまったく変わらず、バニラを嘲笑っていることを隠そうともしていない。

 確かにタンポポを咲かせる魔術なんて、戦闘で役に立つかというとかなり微妙だろう。せいぜい目くらまし程度でしか使えず、かといって鉱物や食物などと違ってタンポポは特に需要があるわけでもない、平たく言ってしまえば“失敗作”だと思われている。そしてそれは、バニラ本人も同じだった。

 つい、この間までは。

 

 ――風を送って、綿毛を飛ばす……!

 

 心の中で念じるように思い浮かべながら、バニラは呪文を唱えて魔力を杖に注ぎ込む。

 すると、地面に咲いていたタンポポの綿毛がフワリと打ち上げられ、それらが一斉にダイアへと向かっていった。微弱な風がタンポポの綿毛の動きによって視覚化され、まるで魚の群れが身を寄せ合って1匹の巨大な魚に擬態して水中を泳ぐかのように、綿毛の群れが螺旋を描いて彼女の周りを取り囲んでその姿を覆い隠していく。

 その光景を見て、バニラの口元に笑みが零れた。普通の人間では肌で感じ取れる程度の、それ自体では何のダメージも負わない微弱な風でも、タンポポの綿毛を飛ばすならばそれで充分だ。だからこそ彼女も、他の風系統魔術では再現できないくらいに器用な真似ができる。

 タンポポの綿毛とはいえ、魔術を使って自分の思い通りに事象を操れているという事実に、彼女の気分も知らず知らずの内に高揚していく。

 そのときだった。

 

 ザシュッ!

 

「うぐっ――!」

 

 タンポポの綿毛によるカーテンに穴を空けて飛び出したのは、槍のように細く尖った氷の塊だった。熟練のアスリートが投げたかのようにまっすぐ空間を貫いていったその氷の槍が、バニラの左肩の付け根辺りに突き刺さってその動きを止めた。

 彼女の着ていた制服、そして彼女自身の筋肉などによって勢いを失ったためか、氷の槍が彼女の肩を貫通することは無かった。しかしそれでも結構な深さまで突き刺さったのは確かで、震えた右手で氷の槍を抜いた左肩には赤黒いシミがじわじわと広がっていくのが分かる。

 

 ちなみに氷の槍が突き刺さった直後にバニラの魔術が中断されたことで、タンポポの綿毛のカーテンは自然の風に流されてその形をみるみる崩していった。向こう側の景色を塗り潰すほどの密度で集まっていた綿毛が疎らになり、そのカーテンに覆い隠されていたダイアの姿が徐々に露わになっていく。

 そしてそれは同時に、ダイアが周りの光景を徐々に認識できるようになっていく、ということを意味しており、

 

「何だ、ただの肩か。頭とか心臓を狙ってたのに」

「…………っ!」

 

 ダイアは舌打ちして悔しそうにそう言ったが、それに反して口元はニヤニヤと歪んでいた。そして鮮烈な痛みで言葉を発することもできないバニラの姿に、その笑みをますます深く吊り上げる。

 

「ほら、さっさとタンポポでも何でも咲かせなさいよ。いくらあんたが目くらまししたところで、結局()()()()()()()()()以上は意味が無いんだからさ」

 

 ダイアはそう言うとこれ見よがしに杖をポケットにしまい、腕を組んでまっすぐバニラを睨みつけた。汗をびっしょりと滲ませながら肩で息をするバニラとは実に対照的な、全身で余裕をアピールするかのような、そして実際にしているであろう姿だった。

 バニラは口元を引き結んで、正面に立つダイアでさえ表情が見せないほどに顔を俯かせた。おそらくそこにいる誰もが、悔しさと何もできない自分の不甲斐なさに腹を立てる様子を見せたくないという“最後の悪足掻き”だと思っていることだろう。

 なのでそこにいる誰もが、そしてバニラ本人でさえ、気づかなかった。

 彼女の口元が、笑みを浮かべていることに。

 

「――分かったよ、ダイアちゃん」

 

 バニラはぽつりとそう呟くと、杖を握りしめて呪文を唱えた。杖に魔力を注ぎ込み、その先端を足元の地面へと向ける。魔力が種子へと変化して芽を出して黄色い花を咲かせて綿毛の落下傘付きの種子を形成するイメージが一瞬の内に彼女の頭の中を駆け巡る。

 そしてそれが現実世界に反映されるまでの間に、バニラは即座に次の魔術へと移った。とはいっても、先程のタンポポを咲かせる魔術よりもむしろ単純な、微弱な風を吹かせる魔術である。あまりに基本的すぎて教科書にすら載っていない程度のレベルだが、今の状況ならば地面に咲いた直後のタンポポの綿毛(目算でもおよそ数千)をいっぺんに舞い上がらせるという、見た目には派手な結果を生み出す代物だ。

 

「あははっ、さっきよりも随分と早いじゃない。万年落ちこぼれのバニラちゃんも、それなりに成長しているってことかしらね」

 

 再び真っ白なカーテンでその姿を覆い隠されたダイアの声が、パチパチとリズミカルな衝突音に乗せて聞こえてきた。姿は見えないが、ケラケラと嘲笑いながら拍手をしていることは容易に想像がついた。

 しかしバニラはそれに腹を立てる暇も無いくらいに、矢継ぎ早に次の魔術に取り掛かった。小さく深呼吸をして意識を集中させ、呪文を口ずさみながら頭の中で成功のイメージを何度も繰り返す。先程から左肩に走る痛みが彼女の集中を削ごうと襲い掛かるが、バニラは奥歯を噛みしめながら何とかそれに耐える。

 と、そのとき、カーテンの向こうから聞こえていた拍手の音が止んだ。

 そして、

 

 ザシュッ!

 

「がっ――!」

 

 タンポポの綿毛のカーテンを突き破って飛び出してきた氷の槍が、今度はバニラの右肩に突き刺さった。その衝撃で彼女は肺の空気を一気に吐き出し、数歩ほど後ろによろめいて地面に片膝を付けた。

 そしてそれと同時にタンポポの綿毛が空中でその動きを止め、そして先程と同じように自然の風に流されてどこかへと飛んでいって――

 

 ――間に合った!

 

 空中のタンポポの綿毛1本1本が、雨粒のように小さな液体へと変貌を遂げた。1粒だけではほとんど分からないが、今のように数千粒も寄り集まっているその状態ならば、ほとんど透明ながら若干赤みがかっているのが見て取れる。

 そしてその液体は、重力に従ってほぼ真下へと落下していった。

 つい先程までタンポポの綿毛に包まれていた、ダイアへと向かって。

 

「あん?」

 

 ばしゃしゃっ。

 首をかしげたダイアが見上げるよりも早く、その液体によって彼女は全身がびしょ濡れになった。水分を纏った彼女の長い金髪が彼女の顔に張り付き、水分を吸ってズッシリと重くなった制服が彼女の体に纏わり付いている。

 

「……随分とふざけたことをしてくれるわね、バニラ! そんなに死にたいなら――」

 

 濡れた服を着ることによる不快感、そしてそんな結果を生み出したバニラの所業に、ダイアはカッと頭に血を上らせて顔を真っ赤にし、その杖を彼女へ向けて怒鳴り散らした。

 そしてそのときになって、初めて気がついた。

 自分の足元からまっすぐ正面に向かって、地面に生える背の低い芝生がぐっしょりと濡れ、太陽の光を反射してキラキラと輝いていた。ダイアは一瞬の内に、そこが先程までバニラによって生み出されたタンポポが生えていた箇所であることを思い出す。

 そして、その濡れた箇所の終着地点(正確にはスタート地点)には、地面に片膝を突けて両肩から血を滲ませる、今にも倒れそうなほどに顔を真っ青にしたバニラがこちらを睨みつけている。

 そんな彼女が、右手に持つ杖を軽く振った。

 その先端から飛び出した指先ほどの小さな炎が、同じ液体によって自分のように濡れている芝生へと落ちていく。

 

「まさか――」

 

 ぽつりと呟かれたダイアの言葉は、

 

 

 ずどおぉんっ!

 

 

 広場の中心から一瞬で拡散した、鼓膜が破れるかと思うような強烈な音に掻き消された。

 それと同時に、目を開けることもままならない光と、立っていたら確実に倒れてしまいそうな風と、肌の水分を容赦無く奪っていく熱が、バニラ達の遣り取りを観戦していた生徒達に襲い掛かった。生徒達は咄嗟に腕などで顔を覆ってそれらをやり過ごし、やがてそれらが落ち着いたのを見計らって再び広場に目を遣った。

 地面に座り込むバニラの前方、つい先程までダイアが立っていたその場所には、もうもうと黒い煙を吐き出しながら広場の芝生を呑み込んでいく炎が、自然の風に煽られて揺らめいていた。

 

「な、何だ今のっ!」

「爆発したぞ! まさか、バニラがやったのか!」

「そんなまさか! あいつはただの落ちこぼれだぞっ!」

 

 その光景に、生徒達は思い思いに驚きの言葉を口にした。赤魔術の中には爆発を伴うものも幾つかあるが、そのどれもが普通クラスの3年生程度では扱いきれないような高難度の魔術ばかりである。まさかそんな芸当が試合中に、しかも落ちこぼれとして知られるバニラによって引き起こされたなんて、すぐには信じられなかったとしても仕方ないだろう。

 しかし当の本人のバニラは、どんどん騒がしくなるギャラリーなど気にする素振りも見せず、目の前で燃え盛っている炎、そしてその炎を覆い隠す黒い煙のカーテンを、地面に座り込んだままじっと見つめていた。

 と、そのとき、

 

「ぐ、ぎぃっ! ああああああああああああああああ!」

「――――!」

 

 黒い煙のカーテンを突き破って、全身を炎で包まれたダイアが姿を現した。彼女の着ている制服、彼女のチャームポイントでもある大きな赤いリボン、そして太陽の光を受けてキラキラと輝いていた長い金髪、さらにはよく手入れされているのかシミ1つ無かった白い肌に纏わりつくその炎は、ゴウゴウと獣の呻き声のように音をたてていることも相まって、獰猛な肉食獣が獲物に牙を突き立てて食らいついているかのようだ。

 

「あああああああ! ぐあ、あぎぃっ! ああああああああ!」

 

 そしてそのイメージが、腹の底から絞り出すようにして悲鳴をあげ、地面をのた打ち回るダイアの姿によって、より鮮明なものになっていく。

 学院を囲む巨大な塀を飛び越えて響き渡る彼女の悲鳴が聴覚を、太陽の下にあっても打ち消されることのない真っ赤な光が視覚を、そこに立つだけでヒリヒリと水分を奪われていく膨大な熱を触覚が、食堂で料理を目の前にしたときよりも無秩序で暴力的な肉の焼ける匂いが嗅覚をグチャグチャに掻き乱していった。

 

 ばしゃあっ!

 

 しかし、試験の審判兼監督役であるザンガが顔色一つ変えずに魔術でダイアに水をぶっ掛けた瞬間、あれほど暴れ狂っていた炎はまるで最初から存在していなかったかのように姿を消した。ダイアの悲鳴であれほど喧しかった広場が、一瞬でしんと静まり返る。

 だが、炎による蹂躙の痕跡は、しっかりと残っていた。

 芝生が焼け焦げてすっかり禿げ上がってしまい、ヒビ割れるほどに乾涸びた土が露出している広場。

 そして、

 

「――――、――――、――――」

 

 辛うじて服だと判別できる程度にボロボロに千切れかけた制服、周辺に幾つも転がる布切れという残骸でしか認識できないリボン、人目を惹いた金色は見る影も無いほどに焼け焦げて大部分が消滅した髪、皮膚が剥がれ落ちて赤黒い中身が剥き出しとなっている肌。

 目を凝らさなければ分からないくらい僅かに胸を上下させるだけで、悲鳴どころか呻き声1つあげず、指1本動かさず、薄く目を開けてはいるものの明後日の方を向いたまま地面に転がるダイアの姿がそこにあった。

 

「す、すぐに治療をっ!」

 

 白魔術師の教師が血相を変えて、地面に横たわるダイアの傍へと駆け寄った。土埃で服が汚れるのも構わずに跪いた彼の右手に握られた杖の先端が微かに光を灯し、その光が彼女の体へと移動して包み込んでいく。

 それを横目に見届けたザンガは、その冷静な表情をこちらへと向けて、けっして声を張り上げることなく静かに宣言した。

 

「――勝者、バニラ」

 

 その瞬間、ギャラリーの生徒達がにわかにざわめき出した。1人1人がそれぞれ思うが儘に喋り、それらが無造作に混ざり合っているため、こちらに届く頃にはもはや意味を成さない雑音となり果てている。

 

「――バニラ、聞こえているか?」

「――――、えっ?」

 

 そこまで経って、ようやくバニラは我に返ったように小さく声を発した。目の焦点が眼前にいるザンガへと合わさり、ほんの僅かに呆れの色を含ませる彼の表情を認識する。

 

「おめでとう、バニラ。念願の初勝利だな」

「……あ、えっと、その、あ、ありがとう、ございます……」

 

 古くなって関節の軌道がおぼつかなくなった人形のようなぎこちなさで、バニラはザンガへと頭を下げた。

 そして顔を上げた彼女は、ザンガの後ろで膝を突きながら治療を続ける教師、そしてその陰に隠れるようにして地面に横たわるダイアへと視線を向けた。

 一瞬の内に、彼女の視線はザンガへと戻された。

 

「……あの、先生。申し訳ありませんが、先に部屋に戻っても良いでしょうか」

「ふむ……、まぁ、別に構わん。君の今日の試験自体は既に終了しているからな。しかしその両肩の傷も結構な深手だ、保健室のシン先生に診てもらうように」

「はい、ありがとう、ございます……。失礼します……」

 

 バニラはもう一度ぎこちない礼をすると、ゆっくりとした足取りでその場を去っていった。上半身をユラユラと横に揺らし、時折地面に足を引っかけて転びそうになりながら、彼女は少し離れた生徒寮へと歩みを進めていく。

 

「…………、それでは次の試合を始める」

 

 それをしばらく見届けていたザンガだったが、やがて体ごと動かしてそこから目を逸らすと、未だにザワザワと騒がしい生徒達に向かって呼び掛けた。それによって一部の生徒が表情を引き締め、2人の生徒が慌てたようにその場を立ち上がる。

 

「…………」

 

 結局バニラを最後まで見送ったのは、その大きなエメラルドグリーンの目をじっと動かさずに無表情で見つめるアルだけだった。


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