紅 -kurenai- 武神の住む地   作:ヨツバ

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繋がる闇

242

 

 

目に映るのは自分に対して四方に囲まれた金網。ここは裏闘技場の金網デスマッチフィールド。

何でも有りの戦場で、そこに立たずむのはピーチガールと呼ばれる女性。そして床にぶっ倒れている男。

ピーチガールの本当の名前は川神百代である。床に倒れている男は彼女が倒した結果の証。

 

『おおおお!! ピーチガールはこれで16戦16勝だああああああああああああ!!』

 

司会者の実況声が裏闘技場に響く。そして観客たちもつられて大歓声を上げる。

 

『こいつは驚いたああああああ。初参加のピーチガールは怒涛の勢いで勝ち続けているぅぅぅぅぅ!!』

「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」

 

裏闘技場の盛り上がりは最高潮だ。これに関してはオーナーもホクホク顔である。

自分の目利きは確かだった。いや、それ以上だったことに自分でも驚いている。あのピーチガールは素晴らしい戦士であると思っているのだ。

これはまさに裏闘技場に今活躍しているオーナーのお気に入りに匹敵する実力である。

 

「いやー宇佐美。あの子は良いですねえ」

「強いだろ」

「ええ!!」

(だって武神だし)

 

武神である百代なら裏闘技場にいる奴らといくらでも戦えるだろう。でも中にはとても闇に深い者がいる時がある。

その者は本当にヤバイのだ。今のところそんな奴はいないがいずれ現れるかもしれないのだ。

 

(オーナーが言うお気に入りの2人が気になるな。やべえ奴じゃなきゃいいんだがな)

 

巨人は周囲をクルリと見渡すがまだ怪しそうな集団は見つからない。観客たちの目線は百代に集中している。

そのため大和たちの動きがより目立つ。すぐに巨人が見つけられるほどだからだ。だからこそ怪しい奴がいればすぐに見つかる。

 

(もしかしたら他の部屋にいる可能性もあるな…例えば地下室だったりな)

 

巨人が思案していると百代がいる金網フィールドにある人物が乱入してきた。

その乱入してきた人物を見た観客はまたも凄い歓声を上げた。そして実況も興奮している。

 

『なななななああああんと!?我らが人気者のアルティメットガールが乱入だあああああ!!』

「お、超美人じゃねえか」

 

百代のいるリングに乱入してきたのは女性だ。長く綺麗な金髪に女優のようなプロモーション。誰もが見れば必ず美人と言うであろう顔つき。

そして武人が見ればすぐさま「強い」と言うほどのオーラも滲み出している。それはまさに壁越えというやつだ。

 

「ピーチガールと言ったな」

「ほほー。あんただろさっき私に良い殺気を飛ばしたのは」

「ふふ。なんのことかな?」

(誤魔化したな…つーか超美人じゃん!?)

 

アルティメットガールと呼ばれる女性はまさに百代のストライクゾーンである。美人であるし、強いからだ。

これは百代もつい興奮してしまう。依頼のことを一瞬忘れてしまいそうになるが「ダメだダメだ」と頭の中で呟く。

 

『こぉぉぉぉぉれえは好カードの実現かあああああ!?』

 

実況も観客も熱気が急上昇。それはそうだろう。アルティメットガールはこの裏闘技場では人気者。

ピーチガールこと百代は一夜で人気者になった。人気者2人の戦いとくれば観客たちはもう大歓声だろう。

これにはオーナーもすぐさま了承。今夜はなんと夢の対決になりそうだ。

 

「っておいオーナー。何を勝手に決めてんだよ!!」

「い、いやあミスター巨人。これはお客様たちの総意でして…」

「いきなりミスター呼びすんな。つーか止めろ」

「戦いは止めなくても良いですよね?」

「拳と足どっちが良い?」

 

オーナーを鋭い目で見る。これにはオーナーも後ずさる。

お客たちが望んでいるカードとはいえ、勝手に決めてもらっては困る。すぐさま止めたいがもうオーナーがこのカード同士の戦いを了承している。

止めたくてももう止められない。これにはオーナーに先手を打たれてしまったものだ。

 

「パンチがキックですか?」

「どっちを砕かれたいかだ」

「そっちですか!?」

「チッ…もう止められねえか。おい大丈夫かもも…ピーチガール」

「大丈夫だ髭。つーか止めないでくれ。今、私はワクワクしてるんだ」

「そーかよ。気をつけろよ。つーか本来の目的も忘れるなよ」

「それは絶対に忘れないから安心しろ」

 

ピーチガールVSアルティメットガールの戦いが実現する。

 

 

243

 

 

冬馬たちは裏闘技場内を観戦している振りをしながら麻薬売買人を探していた。

ここのどこかにユートピアを渡している黒幕がいるかもしれないのだ。ユートピアは違う未来ではきっと自分が川神をメチャクチャにするために有効利用していただろう。

だけど今ここにいる自分は真っ当な道歩けることができるようになった自分だ。ならば今の自分にとって過去の遺物にすぎないユートピアを他の誰かに利用されるのは許せない。

ユートピアはもうこの世にあってはならないのだ。せっかく九鬼財閥が間接的とはいえ、葵紋病院の闇を潰してくれた。だからこそ冬馬は九鬼に、友である秀雄に感謝している。

もう道を間違えない。だからこそ今更表に出てきたユートピアを必ず撲滅してみせると誓ったのだ。

 

「ここにいたんだねえ」

「こんにちは亜巳さん。合流できて良かったです」

「そりゃあ合流しないと危ないさね」

 

冬馬たちは板垣姉妹たちと合流。ここでは冬馬たちの考えは完全にアウェーだ。

もしここで騒ぎごとを起こせばすぐさま御用となるだろう。だからせめて騒ぎを起こすなら麻薬売買人を潰す時だ。

 

「何か情報はありますか?」

「あるよ。やっと見つけたからね」

「流石ですね。これはやはり貴方たちに任せて良かったです」

 

やっと見つけた情報。これならすぐにでも潰してしまいたいものだ。

でも焦ってはいけない。必ず潰すには慎重にいかないといけないだろう。

 

「どこですか?」

「向こうの廊下の先にある部屋さ。あっちは関係者以外は入れない。だから今が入るとしたらチャンスよ」

 

今は百代が裏闘技場で戦ってくれるおかげで観客たちや従業員の目を逸らしてくれている。確かに今がチャンスだろう。

彼女はの強さはここでは魅入ってしまうほど惚れ惚れするのだ。だからこそ有りがたいものだ。

 

「じゃあ入る前に確認するけど…こっから確かにヤバイ。それでもいいんだよね?」

 

亜巳の問に対して冬馬は頷く。それは準や小雪も同じだ。

ここから先は間違いなく完全な裏世界だ。実際のところ冬馬たちの領分は外れている。でも彼らの心は止まらない。

 

「じゃあ行くよ。これは命がけだからね」

「任せな。俺様が命を張って守ってやるよ」

「ありがとう竜平。頼りにしてますよ」

「お、おお!!」

「頬を染めんなリュウ。キモイ」

「黙れ天」

 

気を引き締めて冬馬たちは廊下の方へと歩いていく。すると奥の方で何か誰かの声が聞こえてくる。

すぐさま耳を立てて聞く。すると人の声が聞こえてきたのだ。

 

「今日のユートピアはこれだけですね?」

『ああ。全て売り払え。もし売り残ったらいつも通り向こうに流せ』

「了解致しました」

 

もう1つ電子声が聞こえてくる。接し方の声でおそらくその電子声が麻薬売買人のボスのようだ。

そうなるとここにボスがいないのは困ったものである。だけどここにいる売買人は間違いなく組織としては上の存在だ。ここで捕縛して尋問すればもっと有益な情報が手に入るだろう。

 

『そうだ。1つ言っておく…お前たちも気付いていると思うがユートピアに関して嗅ぎまわっている奴らがいるようだから気を付けろ』

「分かっております。見つけ次第潰します」

『頼むぞ。見つけ次第に殺せ』

 

ボスとやらは「殺せ」と簡単に言ってくれる。でもその「殺せ」というのは罵詈雑言で言う不良の言葉でなく、本気の言葉であった。

電子声のくせに背筋が凍りそうな感じだ。

 

『そうだ。ユートピアに溺れて薬漬けになった奴はどれくらいいる?』

「けっこういますよ。今夜にも既に何人か連れてきてます」

『そうか。ならそいつらをいつもの場所に送れ。もうそいつらは薬でダメになっているならちょうど良い』

 

薬漬けになってもう社会復帰が難しい人は既に出来上がっているのが今の現状だ。これを聞いて冬馬は顔を歪めてしまう。

確かにユートピアが川神に出回ってしまって既に被害が出ている。中には中毒性が酷くかかっており、葵紋病院に運び込まれている患者だっているのだ。

 

『では頼むぞ。薬漬けになっていようが使える臓器はいくらでもあるからな』

「はいボス」

(使える臓器?)

 

ボスの電子声が途切れる。

ならばいつでも突入できる。これから冬馬たちは突撃するのだ。

 

 

244

 

 

大和に京、由紀江は3人1組で裏闘技場で売春組織の組員を探している。ごちゃごちゃしているが客の視線は百代に集中している。

 

「姉さん流石だな」

「だね。裏闘技場の人たちをチラリと見たけど、結構強い人たちばっかり。でもモモ先輩無双は相変わらず」

「あ、またモモ先輩が勝ちましたよ。それでまた次の挑戦者が現れました。あの人もけっこう強そうです」

 

裏闘技場には腕の立つ実力者が大勢いる。表世界では活躍していない裏の人間だ。これには百代も新鮮な気持ちになるだろう。

もっともこれで裏闘技場にハマるなんてことになったらどうしようと思う大和である。その時は鉄心に説教してもらう他無いだろう。

 

「あ、またモモ先輩の勝ちです」

「これで16勝目だね。ここでもモモ先輩揺るぎなさそう」

「そうだな…さて、今のところ怪しい奴はっと」

 

大和は周囲をよく見ていたら急に観客たちが大歓声をあげた。これにはびっくりしてしまう。

おそらく他の場所で探している一子たちもびっくりしているだろう。凄い大歓声で耳を塞ぎたくなるほど煩いのだ。

 

「何だいきなり!?」

「モモ先輩のリングに乱入者です。そしたらもの凄い大歓声があがりました」

 

百代のいるリングを見ると金髪美女が乱入していた。その美しい姿に大和は一瞬だけ魅入ってしまった。きっと岳人も魅入っているだろう。

 

「…あの人は強い」

「うん。あの人は間違いなく…壁越え」

 

京と由紀江は金髪美女を見てすぐさま彼女の実力を見抜く。彼女は間違いなく壁越えの実力者だと。

自分たちが戦っても勝てるか分からないほどの実力者と断定したのだ。おそらく百代と互角に戦えると予想している。

 

「まさか裏闘技場にあれほどの人がいるなんて驚きです」

「あの人何者だろう。あれほどの力の持ち主なら世界で活躍していてもおかしくないよ」

「そんなに凄いのかあの金髪美女?」

「はい。間違いなく壁越えです。あの人は何者か知りませんが間違いなくモモ先輩と戦えます」

「へえ」

 

それほど強いなら表世界の格闘大会で優勝できるだろう。それにあれだけの美人なら絶対にテレビで紹介されてもおかしくない。そもそもモデル業界でも黙っていないだろう。

そんな人がなんでこんな裏闘技場にいるのか気になる。間違いなくこんな所でなく表世界で活躍できるだろう。

 

「あ、大和」

「どうした。もしかして見つけたか?」

「うん。怪しいグループを発見した」

 

京が指を指す方向を見ると確かに裏闘技場の観戦目的ではない人たちがうろついていた。

これは間違いなく売春組織の組員だ。やっと本隊であるメンバーを見つけた。ここで奴らを潰せば終わりだ。

すぐさま見つけた連絡をみんなに伝える。ここで売春組織を必ず捕まえてみせる。いや、潰してみせると大和は思うのであった。

 

「おい、今回は何人連れてきた?」

「5人だ。薬漬けにした女はもうダメで商品にならない」

「最初は言うことを聞かすために薬を使ったが…使いすぎるとダメなもんだな」

「当たり前だろ。そもそも商品は丁重に扱え」

 

売春組織の男たちは何やら物騒なことを言っている。聞いているととても嫌な内容だ。

 

「前にここに送ったあの商品は良かったんだがダメにしちまったからな。一度はオレも買いたかったぜ」

「今頃どうなってんのかな?」

「それは詮索しない方が身のためだろ。俺らはただの売春組織…その上のことは領域外だ」

 

上の存在。売春組織にはどうやら『上の存在』とやらがいるようだ。

今回の売春組織は前と違うと思っていたが本当に違うようだ。これは相当根が深そうだ。

大和たちはよりいっそう気を引き締める。

 

 

245

 

 

忠勝と真九郎も同じように裏闘技場を動いていた。真九郎は行方不明の子を探すために。忠勝は大和たちの手伝いのために売春組織を探しに。

まずは真九郎だが行方不明の子がこの裏闘技場の従業員として働いていると銀子から情報を得ている。ならばこのどこかにいるはずだが居ない。

こういう時は従業員に聞くのが一番である。しかし怪しまれなければならないようにしなくてはいけないので普通に聞く。

怪しまれないように聞くのだ。真九郎はバーカウンターの従業員に写真を見せて聞く。

 

「この子を知ってますか?」

「……」

「知り合いです。ここにいると聞いて来ました」

「……」

 

チップを置いて飲み物も頼む。

 

「…確かにうちで働いていたが今はいない」

「いない…辞めたってことですか?」

「辞めたというより消えた。気が付いたらな」

 

消えたとはまた怪しい。これはまさしく何か巻き込まれたかもしれない。

つい一瞬だけキリングフロアのことを思い出してしまうがすぐさま頭から降り払う。あんなことになるような結果だけにはしていけない。

 

「その消えたというのは誰か知ってますか?」

「さあな」

 

これはもう何も言ってくれないだろう。彼女が消えたというのは情報としては喜んではいられない。

従業員が知らないもしくは言えないのなら、ここのオーナーに聞くのが一番だろう。真九郎はバーカウンターを後にして巨人と一緒にいるであろうオーナーに会いに行く。

 

「おい紅」

「何かな源くん?」

「これ見てみろよ」

「本?」

 

いつの間にか消えていた忠勝が持っていたのは分厚い本。本というよりは資料をまとめたモノにも見える。

その資料は忠勝が見つけたモノだ。仕事がとても速く、彼ならもしかしたら裏世界でやっていける素質があるかもしれない。

 

「見てみろ。お前の知りたい情報が書いてある」

「もしかして!?」

「それと覚悟して見ろ。あんま見ていて良いもんじゃねえ資料だ」

 

パラリと資料を見ると女性の顔写真やプロフィールが乗っている。最初は売春組織の資料かと思ったが違う。

読んでいくと嫌な文章が記載されている。それはその人物から摘出される臓器について書かれているのだ。

これは臓器摘出をする人物のリストだ。このリストの分厚さからしてみて数えるのも馬鹿らしくなる。

何十人が既に犠牲になっているのだろうか。犠牲になってしまった人のページには「済」と記載されている。

ページを捲っても捲っても「済」と事務作業のように記載されているのだ。真九郎は心臓が締め付けられるような感覚に陥る。そして何だか吐き気も催してくるような気分にもなりそうだ。

ペラペラとページを捲ってく。彼の知りたいページは行方不明の子のページだ。もしかして彼女は。

そして本当に彼女のページがあった。そのページには「済」の記載は無かった。

 

「…はあ」

 

まだ無事であることが分かっただけでも安心できた。でも悠長な時間は無さそうである。なんせページに臓器摘出予定日が今日と記載さているのだから。

こんなギリギリの日に裏闘技場に来るとは本当にギリギリすぎる。これは早く行方不明の子を探さないとマズイ。彼女の命が危ないのだ。

 

「紅…大丈夫か?」

「大丈夫。早く助けないと」

「…その資料には売春組織が商品として出している子の写真もあった」

「売春組織とグルだってことか」

「ああ。これは相当根が深い問題のようだ。最悪これは一子たちには対処できないぞ。つーか対処させたくねえ」

 

真九郎と忠勝がたどり着いた答え。それはこの裏闘技場と売春組織が臓器売買組織と繋がっているということだ。

おそらく冬馬たちが追う麻薬売買組織とも繋がっているだろう。まさか真九郎に大和、冬馬たちが追っていた事件が1つにつながっていたのだ。

表世界の事件かと思っていたが、まさかの裏世界の闇に触れていたのだ。もうこれは学園生の身にあまる事件である。

はっきり言って大和たちも冬馬たちも手を退くべきだ。彼らが手を出していいものではない。

正義の心を持って悪を倒す。勧善懲悪は間違っていないだろう。紫だって悪い奴は良い奴に倒されるのは当然だと思っている。

だけど悪ってのは闇の深さがある。深すぎる闇は大和たち学生だけの力ではどうにもならない。

いくら軍師と呼ばれるくらい頭がキレていても。武神と呼ばれる最強の力を持っていても。様々な個性的な仲間が多くいても。

裏世界の闇はそれすら飲み込む時もあるのだ。いくら武神の力でも敵わない場合もある。

それは武力で負けるというわけではない。武力だけなら百代は裏世界で戦えるだろう。でも裏世界はなにも武力だけではないのだ。

裏世界では様々な力を持って蠢いている世界だ。たった1つの力では限界がある。

 

「早く行こう」

 

ドクンドクンっと心臓が早くなった気がする。どうも良い方向に進まない気がするのだ。どうしようもない結果だけにはしたくない。

 

(ったく、一子たちには荷が重すぎるだろ…)

 

今までも川神で闇に近い事件や、闇そのものな事件はあった。でも今回ばかりは相当深い闇だ。

もしかしたら真九郎でさえ荷が重すぎるかもしれない。




読んでくれてありがとうございました。
次回もゆっくりとおまちください。

今回でやっと臓器売買組織について真九郎はたどり着きました。
行方不明の子…家出少女を追っていたら臓器売買組織にたどり着くとは思ってもいないでしょうね。裏世界の入り口は案外表世界の身近なところにあると言う意味で書いてました。
そして大和たちや冬馬たちが追う事件も闇に案外近いものです。そもそも繋がっていました。表裏一体というんですかね?

そしてアルティメットガールについては次回から詳細を書いていきます。
原作には出ていますが、この物語によってオリジナル寄りです。

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