といっても内容は様々な視点で書かれているので本気のバトルシーンではない感じとなっていますね。
どんな内容でも生暖かい目で読んでってください!!
092
洋食レストランで食事を終えてから真九郎たちはその後みんなで川神を観光した後、別行動で観光をすることになった。
まず最初の視点は環たちにあたる。メンバーは環に百代、一子、闇絵、真九郎、紫、リン、銀子、大和、由紀江である。
真九郎がこっち側にいるのはまず環が何かしでかさないように見張るためである。本当なら崩月家の方が良いのだが百代と仲良くなったので更に何かが起こるか分からないので警戒しているのだ。
大和も同じように感じ取った為、こちら側にいるのだ。この時だけお互いにアイコンタクトで「大変だ」、「お互いにね」と目で会話した。
お互いに年上の女性に縁がある、からかわれるという点では同じなので苦労はすぐに分かる。理解ではなく共感できたのだ。
「これからどこに行きたいですか?」
「んーどうしようかな…やっぱ百代ちゃんの住んでる川神院にしよう!!」
彼女も武人だから武神と呼ばれる百代の川神院を見てみたいのだ。それに武術家の総本山ならば武人なら見てみたいと思うのは当然である。
勝手な想像で武術の総本山だから多くの武人が修業をしてるんだろうと思っている。例えばテレビとかで見る中国拳法を大勢で修業しているイメージだ。
そのイメージはあながち間違っていない。川神院には多くの修行者がいて、毎日キツイ修業でしごかれているのだ。その修業を乗り越えてこそ強者へとなれるのだろう。その中にいる一子は目標の師範代になるために毎日努力しているのだ。
「一子ちゃんが毎日頑張っているところか。他にも可愛い子がいる?」
「武藤さん…残念ながら川神院にはムサイ野郎しかいないんだ」
「それは残念ね」
「でもみんな頼りがいのある奴らばっかりですがね」
川神院にいる門下生は全員が頼りがいある。その認識は百代も一子も嘘ではない。門下生たちは何か事件でもあればすぐにでも動いてくれる。
「もし良かったら手合わせもしてみますか。その後にでも私と!!」
「それもいいかもね。ま、今は川神院の見学かな。川神院も観光名所になってるんでしょ?」
「はい。そうなんですよ。お姉さまや総代に会いに来る人や挑戦者もたくさん来るんですよ!!」
「挑戦者は基本は姉さんだけだけどな」
川神院は観光者も多く来るし、挑戦者もたくさん来る。あの川神で観光名所になるくらいだから流石人気スポットの1つだ。
「私も最初来たときは凄いと思いました。たくさんの門下生がたが熱心に修業してました」
『あの修業はパネエよな。まあウチらの修業だって負けてないけどな』
「いやいや松風。川神院の修業は私の家よりも密度がありますよ」
「いやぁ、それにしても由紀江ちゃんは良いお尻してるよね」
「ふぇえ!?」
「うんうん。まゆっちは良いお尻をしている。どうだい今晩私と…」
「そこまでだ姉さん」
「環さんまだ酒が抜けてないんですか?」
二人のエロオヤジが何か仕出かす前に大和と真九郎は止める。
真九郎と大和が共感できるならば環と百代はまさに性格面での考えがガッチする。そのガッチはできればしないでほしかったが仕方ない。
そこは保護者が注意するしかないのだ。何故なら問題児が改心しないから保護者が後始末をするしかないのである。
「ほら環さん。行きますよ!!」
「姉さんも!!」
「「えー」」
「まったく…」
「じゃあ銀子ちゃん!!」
「ええ!?」
「クールな銀子ちゃんがアタフタする。良い」
「「止めんか」」
そうこうしているうちに川神院に到着する。
「今戻ったぞじじい」
「ただいまじいちゃん!!」
「おかえりじゃぞい。お客さんかのう?」
「ああ上客だじじい。もてなせ」
「なぜモモが威張っておる」
「オヤ、お客さんだネ。案内するヨ!!」
鉄心とルーが案内してくれるなんて豪華だ。何せ現川神院の総代と右腕とも言える師範代が案内してくれるのだから。
川神院の景観や造りも文化遺産のようで素晴らしいし、それに観光客用に門下生たちも舞武を見せてくれる。流石は川神の観光スポットの1つだろう。
「おお凄い凄い」
「ふむ。暑苦しいが全員が生き生きしているな」
「凄いな銀子。これが武術家の修業なんだな」
「何で新鮮な感じになってるのよ。修業なら崩月でもしたでしょ」
「いや、だって崩月と比べたら全然違うから」
修業が違うのは流派によって当たり前だ。だが彼にとって自分の修業と違うのは何故か新鮮になった。
「崩月の修業ってやっぱキツイの?」
「まあね」
「でも川神院の方がキツイと思うわ。何せとんでもない修業量だからね」
確かに川神院の修業はきつく、大変だろうが崩月流と比べてはならない。何度も言うが川神流は武術で崩月流は肉体改造の目的で行われている。
力を求めるベクトルが違うのだ。だが一子はそんなことは知らない。崩月流の修業を体験したらまず恐怖するかもしれない。
「崩月流の修業ってどんなことするの。教えられる範囲でいいわ」
「そうだな…とりあえずキツイ修業だったよ。骨が折れるなんて当たり前だったし」
「え、そんなにですか!?」
『パネエ』
「ふ、ふん。川神流の修業だって骨折くらい」
「一子…修業でケガするのを張り合ってどうするネ」
「ケガを張り合うなんて無意味なことだ。ケガについて語るのは医者くらいで十分だ」
「闇絵サンの言う通りだネ」
「はーい。ってあれ、お姉さまは?」
「環さんもいないわね」
「総代もだネ」
いつの間にか鉄心に百代、環がいなくなっていた。何処に行ったかとルーは気配を探ろうとした時に修業場の方から声が聞こえてきたのだ。
何かと思って歩いていくと、環が川神院の門下生たちを倒していた光景が目に入る。まさかと思って聞いてみると川神院の者たちと手合わせをしていたという予想通りの答えであった。
「何してるんですか環さん」
「いやー百代ちゃんが川神院の者と手合わせしてみないかって言われちゃったからさ」
「その結果がこの山積みですか」
「うん。けっこう強かったよ」
何十人も門下生と試合したというのに彼女は全くもって息が上がっていない。まだまだ試合ができると言わんばかりである。
この結果を見て百代はワクワク顔を隠しきれないのは自分も早く戦いたいと思っているからである。
そして鉄心は環の実力を感心させられた。世の中にはまだまだ強者はいると理解していたが、こうも自慢の門下生をことごとく倒した彼女は素直に凄いと思っているのだ。
相手はある空手道場の師範代と聞いていたが実力はその枠組みに当てはまらない。もっと彼女にあった呼び名があっても良いだろう。
(むう…彼女は間違いなく壁越えクラスじゃな。モモが喜々として話してくるわけじゃ)
「やっぱ可愛い子はいないのね」
「そうなんだよムサイ奴ばっかりで…愛でることもできないんだよなー」
「仕方ないね」
(それに性格もじゃな)
まるで姉妹のように仲が良く見える。悪いことではないのだが何故か少し不安を感じるのは気のせいだと思いたい。
そう思うのは間違いでは無いと思う。百代がまだ幼かったら確実に悪い影響を与えるからだ。現在進行形で紫にどうでもよい知識を与えているのだから。
真九郎もリンもこればかりは止めて欲しいが言うことを聞かないので最近は諦めようと思い始めたが、その考えも止めた。紫に悪影響を与えるわけにはいかない。
「環はやっぱり強いな!!」
「まあね紫ちゃんも私の道場に入門すれば強くなれるよ」
「ふむ。入ろうかな」
「駄目です紫様」
「ダメなのか?」
「駄目です。こやつの道場なんていけません」
「えー、ちゃんと教えるよ」
環は師範代としてちゃんと可愛い教え子たちに教えている。師匠として申し分ないはずだ。
「いろいろな体位とかね」
「それが駄目な原因だ!!」
エロオヤジ成分さえなければ本当に申し分ない。寧ろ良い方だろう。
ギャアギャアと環とリンが言い合いをしているのも日常の1つである。
(あの九鳳院の近衛隊の女性も相当の凄腕じゃのう。モモが襲い掛からないか心配じゃわい)
その心配は分からなくも無いが今の百代は多少なりとも大人しい。何せ環が百代との決闘を応じて約束したのだから。
環の実力なら百代の戦闘欲を満たしてくれるかもしれない。彼女は何だかんだで単なる空手家じゃない恐るべき強さを持っているのだから。
(それにしても百代ちゃんてば私やリンちゃんに闘気がむき出しだね)
環もリンも百代から発せられる『闘いという意志』に気付いている。彼女はその気持ちを隠そうとしないので簡単に気付かれるのだ。
(闘う約束はしたけど百代ちゃんは本当に規格外っぽいからね)
どんな傷もたちまち修復し、気でビーム砲が放てるなんて漫画やアニメの世界から飛び出してきたような人物である。
そんな規格外と戦って勝利が見えるのかと言われれば、多くの人は見れない。見れるのは本当に一握りの者だけ。覚悟を持つ者や同じく規格外の人物だろう。
(百代ちゃんだって私と同じ人間。急所はあるし、永遠に戦えるというわけじゃないんだよね)
武神と言われても彼女は人間だ。本当に無敵の神様ではない。闘えば痛みを受けるし、最悪死ぬ。いや、人間なら死ぬのは当たり前である。
(決闘で勝つ方法は強引にいくしかないかな)
環は百代に勝つイメージを頭に思い浮かべる。それはとても簡単でシンプルなものである。
「武藤さん。丁度場所もありますし、試合しませんか!!」
「こりゃモモ」
「ちゃんと事前に約束はしてあるぞじじい」
「いいよ。川神院で武神の百代ちゃんと試合なんて最高に残る思い出だしね!!」
「流石話が分かりますね武藤さん!!」
「武藤サンが良いなら大丈夫ですかネ総代」
「そうじゃのう」
ニンマリする百代。やっと、本当に満足のできる戦い出来そうだと思っている。
「喧嘩するのか環?」
「違うよ紫ちゃん。試合だよ試合。スポーツ」
「そうなのか。頑張れ!!」
093
環VS百代。
約束していた決闘が早速できると百代はハイテンションだ。ハイテンションすぎて闘気を滲み出して川神市内にいる強者たちに何事かと気付かれている程だ。
だが百代の気持ちも察してもらいたいものだ。いつでも強者と戦いたい系の女の子としては最近ずっとお預けされてたので我慢できない。それに彼女はある意味孤独なのだ。
周囲に自分と競い合える者がいなかったのも原因だろう。だから自分で強者だと認めた者と戦えるのが嬉しいのだ。
「お願いします武藤さん!!」
「よろしくね百代ちゃん」
二人が対面し、百代はニンマリと喜々とした顔で環を見る。逆に環はニコニコしながら百代を見る。
お互いに気持ちは武道大会の試合をしているかのようで新鮮さはある。今回の決闘はどちらも信念とか覚悟とかいうものはない。ただ単純に戦いを楽しみたいだけである。
環はもう百代の性質を理解していた。彼女はただ戦いを純粋に楽しみたい。その欲求を人生の先輩として晴らしてあげようじゃないかと環は拳をつくる。
ルーが二人の間に入って審判を行う。
「二人とも準備はいいかイ?」
「いつでも!!」
「私も準備オッケー」
百代は拳を作り構え、同じく環も構える。
「では両者見合って…ハジメ!!」
リーの開始の合図を言った瞬間に百代が仕掛ける。普通の武術家では反応しきれない速度である。
「川神流無双正拳突きぃ!!」
「よっと!!」
必殺の突きを環は受け止める。
「おお。本当にモモ先輩の拳を受け止めたね」
「でしょでしょ京。お姉さまの拳を受け止めるなんて凄いわよね」
拳の突き合いが始まる。二人とも引かずに拳を連続で打つ。一子はつい心の中でマシンガンの撃ち合いみたいと思ってしまう。
「おらおらおらおらおら!!」
「やっぱ凄い勢いだね!?」
圧されながらも冷静に対処していき、百代は満面の笑みで拳を振るう。
試合が始まってから1分が経過した。武神の百代と戦って1分も持つのは凄いことらしい。ルーや一子たちは驚いた顔をしている。
例えるなら小さい子供が大きな大人と喧嘩をして持たせている状況だ。最も二人とも例えるな規格外すぎる。
(モモとまともに渡り合うとはのう。何者じゃか…いや、世の中にはまだまだ知らぬ強者がおる。それが彼女だったということじゃろう。試合の結果によってモモが少しでも変われば良いんじゃがのう)
「だだだだだだだだだだだ!!」
「あらよっとお!!」
拳が脚があらゆる方向から攻撃しては捌いていく。百代は相手が強ければ強いほど戦闘を長くしようとする癖がある。だから最初は試すような真似をしながら戦う。そして良いと思ってきてから技ををどんどん出してくる。
手に気を溜めて一気に放つ『致死蛍』を発動。環に向かって蛍のような気の弾幕が襲い掛かる。
「うわわっ!?これが『気』ってやつ!?」
気なんてゲームや漫画だけのものかとずっと思っていたが現実に見てしまえば信じるしかない。正直なところ一瞬だけワクワクしてしまったのは責めるべきではないだろう。
被弾するが一発一発の威力は小さい。しかし全て食らっていては負担が大きい。環はできるかぎりくらはないように弾幕を両手で捌いていく。
「武藤さん流石ですね。ならこれはどうだ。川神流地球割り!!」
地面に拳を突きつけることによって 地面を割るように直線上に衝撃波を走らせた。
「凄い力技だ」
「崩月のもある意味力技だと思うわよ」
「まあ、確かにね。それにしても『気』って本当にあったんだな銀子」
「川神の人間は『気』を操るのに特化した人間なのかもね。『裏十三家』や『西四門家』の人間が特別な力持つ人間のように」
「かもな」
世の中にはまるでゲームや漫画の世界のように特別な力を持った人間がいる。その1つとして裏十三家があげられる。
崩月なら角による圧倒的な怪力、斬島なら異様に上手いというくらいの斬る力だろう。そして今まさに見ている川神家は気を操る力なのかもしれない。
「川神も特別な存在ってことね」
「揉め事処理屋としてパイプを作っても悪くないかな?」
「悪くはないと思うけど、その代償として川神先輩と決闘する羽目になるわよ。勝てる?」
「うっ…それは。どうだろう」
もし百代と決闘する羽目になったとして勝てるかどうか。正直に思うと勝てる確率は非常に低いだろう。それは真九郎自身が完全に思っていることだ。
一度頭の中でイメージしてみたが勝てるイメージが中々浮かばない。やはり『武神』と言われる呼び名は伊達では無い。
「大丈夫だぞ真九郎」
「え、紫?」
「真九郎は強い。だから負けないぞ」
「…そうだな」
紫からそう言われてしまえば負けるわけにはいかないだろう。
もしもの話。本当に百代と決闘することになり、紫がいたら負けるわけにはいかなくなった。
「もし戦う羽目になったらか…」
真九郎はもしもの話だが決闘する羽目になった場合をもう一度考えながら環と百代の決闘を見るのであった。
「それにしても武神はとても嬉しそうに闘うのだな」
「分かりますかのう?」
「ああ、分かるとも。あれは武神の悪い癖かな?」
「むむ、そこを指摘されると言い返せないのう」
いつの間にか鉄心と闇絵が百代の悪い癖について話していた。孫の痛い所を突かれると祖父として言い返せないものだ。
鉄心としては真面目に修業してほしいものだが今の彼女では難しいだろう。だからこそこの決闘で少し変化の兆しがあれば嬉しいのだ。
「やるねえ百代ちゃん!!それにしても良い身体してるう!!」
「武藤さんこそ。それにまだ成長期ですよ!!」
「マジで!?よよよ…スタイルでは完全に負けちゃってるよ」
「いやいや武藤さんも良いスタイルしてますよ。今夜一緒にお風呂入りませんか?」
「お、良いね。それなら銀子ちゃんや由紀江ちゃんたちも一緒に誘おっか。銀子ちゃんがどれくらい成長したか気になるし、由紀江ちゃんのお尻も気になるんだよね」
「イイネ!!」
決闘している最中に何故か不穏な会話が聞こえてきた。隣に座っている銀子は顔を青くし、由紀江はあわわっと顔を赤くしていた。
喜々として決闘しながら、喜々として会話をしている姿を見ると本当に相性が良いのだろう。リーは微妙な顔をしながら真剣に決闘を見て、鉄心は彼女たちの会話を聞いて良い笑顔で妄想していた。
この祖父にして孫なのかもしれない。鉄心は小さく「ご一緒したい」なんて言うがこれでも学園長だろうか疑問である。
もしも言及したら「どんなに年を取っても男はいつまでもの助平なのじゃあ!!」なんて答えるだろう。なんという開き直りだ。
「九鳳院の近衛隊の人も良いですね!!」
「リンさんだね。スタイル良いよね。スラリとしてくびれもあるし」
「何故か悪寒が…」
「大丈夫かリン?」
「はい大丈夫です紫様」
「闇絵さんという方も良いですよね。あのミステリアス感がイイ!!」
「あー…闇絵さんは難しいよ」
「そうのか?」
チラリと決闘中に闇絵を見ると、気が付いたのか返事をしてくれた。
「私と入浴するなら入浴料がいるぞ。私の肌は安くない」
「何、いくらですか!? 大和、金貸して!!」
「嫌です姉さん。それに借金を返してから言って」
「さあ武藤さん。まだまだいきますよ。せいっ!!!!」
「振っておいて無視か姉さん」
自分が不利になる金銭面の話になると百代はすぐにとぼける。これでも借りた金はちゃんと返すが期日は守ってくれないのだ。
「全く…」と思いながら大和は呆れるしかなかった。だがそれよりも気になることがあるので借金の話は頭の片隅に追いやる。
(さっき紅くんと村上さんは特別な能力について言っていた。それは一体?)
特別な能力と聞いて真九郎の角のことを思い出す。確かにアレは特別なものだろう。しかしアレは崩月のもので紅の名を持つ真九郎は何故あるのかが分からない。
(…移植?)
大和の考えは正解だ。真九郎の角は法泉から譲り受けたものである。
(裏十三家ってのはもしかして一家ごとに特別な力を持つ家系なのか…)
川神家は規格外だと理解しているが気を当たり前のように使っているため、疑問にしてなかった。それをよくよく考えてみると『気を操る』に特化した家系と当てはめると納得する。
他の武術家も気を操る者はいるが川神家ほどでは無い。だから真九郎たちは「特化」なんて言葉を使ったのだろう。確かに納得してしまう。
(姉さんだけでも規格外なのにあと十三家も特別な力を持つ家系が世の中にいるんだな。確かにそれなら父さんが言う用に特別だ)
また大和は知らない世界を知っていく。
(あと…『西四門家』って何だ?)
単語からして四つの家系だ。そして『西』と聞いたら西日本方面を思い浮かべる。西四門家も裏十三家のように特別な家系なのだろう。
関連性があるかは今の大和には分からないが、西のことは西に聞くのが一番。天神館での知り合いに聞いてみるのが一番かもしれない。
(紅くんたちと関わってから何かが変わるような気がする)
確かに変化しているだろう。しかしその変化が彼に良い変化か悪い変化かはまだ分からない。
読んでくれてありがとうございました。
今回の内容はいくつかな視点で考えごとをする感じの物語にしたつもりです。
環と百代、鉄心、真九郎と銀子、大和たちが考えちょっとしたフラグを立てたつもりです。
フラグになったかどうかは不明ですがね
ではまた次回!!
次回はこのまま決闘に続くか、別れた夕乃チームにしようか考え中です。