フハハハ、もう良い、勉強なんてしない!
どうも、テストが終わってダラけモードの御堂です。
ちょっと更新に間が空いたので、キャラにブレが出てるかも?
そこは皆様の広い心でどうにか.......(笑)。
で、では!どうぞ!
今日の最後の授業が終了した。
厳密には、終了した時のチャイムで目を覚ました。終わったのん?
俺は現状確認のために、隣の席の
「なぁ、授業終わったの?」
「ガッツリ寝てたね。今回の授業はテストに頻出する範囲だったみたいだよ?だいじょぶ?」
「文系教科に限り、校内有数の頭脳を誇る俺を舐めんな。大丈夫だよ」
「さっきの授業は数学だよ......」
割とエグい事実を聞かされた気もするが、そんなことは大した問題ではない。しかし少しは恨み言も漏れてしまうもので。
「起こしてくれれば良かったのに......」
「キミ、ボクが起こそうとしたら、寝ぼけてたのかボクの胸を揉もうとしてきたんだよね。だから一発いったらグッタリしちゃって」
「殴ったのか⁉︎寝ていた無防備な人に拳を振るったのか⁉︎」
流石に見過ごせない事実を聞かされてしまった。まぁ、あとは帰宅するたけだ。俺はそのまま意図的に語調を荒くし叫ぶ。
「クソッ、気分が悪い!今日は一人で帰らせて貰うぜ!あばよ!」
そのまま教室から出ようとし......肩を掴まれた。二人分の手の感触。振り向くと、そこには柊といつの間にか出現していた
『怒った演技をして約束をうやむやにしようったってそうはいかない』
「.........約束って、お前らが一方的に決めただけなんですけど」
俺は柊と
* * *
今日の朝、ほぼ強制的にコイツらと俺の義妹、
俺は、もう一度深い溜息を吐き。
「......詩音に悪影響が出なければ良いんだが......」
これから起こるであろう邂逅に対する、多大な不安を口にした。
* * *
〜 飛鳥side 〜
飛鳥こと
「うーん、良かった良かったー!もし詩音ちゃんがクラスに馴染めなかったらって心配してたよー」
飛鳥はてくてく一人で歩きながら声を上げました。
実際、とても心配していたのです。お兄ちゃんに至っては飛鳥と詩音ちゃんが家を出るとき、「一緒に行ってやりてぇ......ッ!!」みたいなオーラがすんごい出てました。もう肉眼で視認出来る位でしたもん、アレ。
「本当だったら下校も詩音ちゃんとしたかったんだけどなー」
そう、詩音ちゃんは転校生という立場上、今日も少し先生とお話があるということで、一緒に下校はしていません。そして、友達の部活動が長引いてしまったこともあり、飛鳥は今日は一人で帰っているのです。さみしーです。
「......暇だなー」
「もしもし、お嬢さん」
「わひゃい⁉︎」
再び独り言を漏らした瞬間に背後から掛かってきた男の人の声。びっくりしてしまった飛鳥は、思わず変な声を上げてしまいました。わひゃい。
変な声を上げてしまったことが恥ずかしく、ちよっと顔が熱くなってきました。うぅ、多分ほっぺたも真っ赤です。とにかく後ろを向かないと。
「だ、大丈夫ですか?すみません、突然お声を掛けたりしてしまい......」
「あ、いえいえ!大丈夫ですよー!飛鳥もちょっとびっくりしちゃっただけですし!」
「そ、そうですか」
飛鳥に声を掛けてきた男の人は、眼鏡を掛けた20代後半くらいのスーツの人でした。優しそうな顔立ちで、背もおっきいです。
「えっと、何か用ですかー?」
「あっ、はい!実はある家を探してまして......」
「家ですかー?どちらさんの所ですか?」
「『楠』という表札が掛かっている家なのですが。家主は楠
「............えっ?」
楠千歳とは飛鳥のお母さんの名前です。え、もしかしてこの人......!?
* * *
〜祐介side〜
場所は変わって、俺らが住む少し大きめの一軒家。
そんな我が家に、馬鹿二人が襲来した。
『おっじゃまっしまーす!』
「帰れ!」
......純白のドレスと、タキシードにその身を包んだ馬鹿二人が。
「何さクスノキくん。約束でしょー?入れてよー」
「そうだぞ祐介。義妹ちゃんに会うためにこんな正装までしてきたんだからな!」
「この馬鹿が!平穏な出会いを詩音と交わしたいならフツーの格好をしてこい、フツーの!」
「普通の?着替えに袴は持ってきているけどよ......」
「ボクはスク水持ってきたよー」
「ああああああああああああああああ‼︎」
もうやだコイツら!感性が何かもうズレてるもん!思考回路が一般人のソレじゃないもん!スク水って何⁉︎どこが正装⁉︎でも柊のスク水は後で見せてねお願いします!
「とにかく、今のお前らを詩音に会わせたらロクなことが起きない気がする。まずは着がえろ。さもないと我が家の食器類が貴様らを穿つ武器と化すぞ」
具体的にはフォークで刺してスプーンで抉ってピーラーて剝ぐ。俺は本気だ。もう俺のソウルジェムはとっくに漆黒に染まっているのだ。
俺のマジな雰囲気を察したのか、柊はスク水とは別に持ってきていたのか、普通の高校の制服を背負っていたリュックから取り出した。そして笠原は袴を......。
ザクッ!
「うおおおお‼︎あっぶねー!何すんだよ祐介!」
「普通の服を着ろっつってんだろがああああああああ‼︎」
俺はフォークを笠原に何本も投擲しながら絶叫した。近所のおじさんにうるせぇと怒られた。
* * *
笠原の馬鹿はマジで袴とタキシード以外の着替えを持っていなかったので、昔親父が着ていたジャージを着せておいた。柊は俺の部屋で着替えてもらっている。柊は俺の部屋に何度か入ったこともあるので、今更入れても特にどうも思わない。......
「へー。ここが祐介の家かー」
「あまりジロジロ見んな馬鹿。詩音が帰ってくるまでじっとしてろっての」
「そういえば、祐介ってもう一人妹いんだって?柊から聞いたぜー」
「余計なことを......」
この阿呆に飛鳥のことまで知られたのはとても面倒臭い。飛鳥とも会わせてくれとか言われると本当に。俺が某ひねくれぼっちに匹敵する程に腐りきった目で笠原を眺めていると、ドアがガチャリと開いた。
「ただいまーっ!お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃーん!」
「ただいまです、お兄ちゃん。来ました、来ましたよ」
噂をすれば何とやら。同時に帰ってきたらしい飛鳥と詩音が、何やら興奮した様子でパタパタこっちに向かって走ってきた。と、そのタイミングで柊も俺の部屋から制服姿で出てくる。
「なになに、何の騒ぎー?」
「あれっ、伊織さん!来てたんですか?」
「やっほー、飛鳥ちゃん。久しぶりー......はっ、その子が詩音ちゃん⁉︎きゃー、可愛いー!」
「ちょっ、誰ですか貴女は......抱きつかないで......!?」
こっちからは見えないが、玄関付近から聞こえる声。
............ん?何か飛鳥と詩音以外の足音が聞こえるような......。
と、飛鳥が興奮そのままにリビングに入ってきた。
「はっ、こんなことしてる場合じゃない!お兄ちゃん!来たよー!」
「くぅっ、お兄ちゃん、助けて下さい......!!」
「お帰り、飛鳥、詩音。っつーか何が来たんだ......よ......」
リビングに入ってきたのは『四人』。
一人は俺の妹、飛鳥。
一人は俺の義妹、詩音。
一人は詩音に抱きついたままの柊。
一人は......眼鏡を掛けた20代後半くらいのスーツ姿の見知らぬ男性。
そして、その男性は名乗る。
「
おとうさんでした。
出てきちゃったよおとうさん。
次回はお父さんのキャラ立てです。キャラ立てしますよ。
野郎のキャラなんてどうでもいいなんて言わないで!
では、また次回で!
感想待ってますー!