おはこんばんちわ、御堂です!
大学生になって運動系の部活動に所属しなくなった上に、リモート授業の普及によりいよいよ運動不足が極まって体重の増加や体の節々の痛みに喘いでいた頃の苦しみをネタとして出力したのが今回のお話です。すごい後ろ向き。
それではどうぞ〜!
「お゛ッ゛! ゛」
突然ふくらはぎから足首辺りにかけて爆ぜるような激痛が走った。
握り潰されたカエルのような声を上げながら、俺は手に持っていたスマートフォンをカーペットに取り落とし、そのまま身体の方も崩れ落ちてフローリングの床に横転する。
脚部の筋肉の致命的な部分がズレて、それが元に戻ろうとしないような感覚が続き、その間激痛が同じ箇所を苛む。 いてててて。
「ど、どうしたのお兄ちゃん!? すごい声して転がったけど……!」
俺が悶え苦しんでいると、無様に転がったままの俺を、飛鳥が心配そうに覗き込んできた。
俺は藁にも縋る思いで、どうか、最愛の妹が俺を救ってくれることを願いながら、自身の身に起こったことの詳細を告げた。
「……足、攣った……!」
「運動不足なんじゃないの?」
数分後、俺が涙目になりながら足を攣ったときの対処として腱を伸ばしながらふくらはぎをマッサージする姿を、呆れたように眺めながら飛鳥が言った。
運動不足とはこれまた異なことを。
俺は日々健康的な生活を心がけて毎日徒歩で通学し、妹と一秒でも長く触れ合うために部活動には所属せず、帰宅後は読書やゲーム、妹たちとの触れ合いに勤しみ、休日は映画を観たり料理を作ったり基本的に家の中で妹たちとの触れ合いに勤しんだり───。
思った以上に日々の中で運動している記憶がなかった。運動不足かもしれない。
今後、今回のように足を攣るのがクセになったり、将来運動不足が祟って激太りしたりしてはたまらないので、どうにかして解消したいものだが。
「今さら運動系の部活動に入る気にはならんしなあ」
「別に運動部に入らなくたって運動はできるでしょ? 飛鳥を見なよ、いつでもピカピカの健康体!」
そう言って部屋着の袖を捲り上げ、自慢げに力こぶを作ってみせる飛鳥。一見すると華奢なように見える細腕だが、よくよく注視してみればしっかりと筋肉がついている。きめ細やかな肌にもハリがあり、綺麗な小麦色に焼けていた。
なるほど、まさしく健康優良児といった感じだ。
「飛鳥は部活には入ってないんだっけ」
「え? ううん、料理研究部に入ってるけど……、お兄ちゃんにも話したことあったよね?」
「いや、作中では言ったことはない」
「さくちゅー……?」
飛鳥は中学校では料理研究部に所属している。
週に2日、多いときは4日ほどの頻度で活動している部活であり、その日その日に作る料理やテーマを決めた上で、放課後に調理を行う。
飛鳥やとある一件で縁を持った彼女の同級生である
決して後付けの設定ではない。
「詩音ちゃんも文芸部に入ってるけど、規則正しい生活してるから健康だもんね。お兄ちゃんとは違うよ、お兄ちゃんとは」
やだ、飛鳥ちゃんお兄ちゃんに冷たい……。
ちなみに我らが妹の詩音は休日の今日、友達と遊ぶ約束をしていたとのことで家にはいない。たいへん結構なことだが、俺のメンタルを癒してくれる子が周囲にいない。つらい。
「なんかいい感じに楽に運動不足解消する方法ってない?」
「楽にって言ってる時点でもうダメな気がするけど……。毎朝ランニングしたり、適度にストレッチとかすると結構効くみたいだよ?」
「ああ……」
そういえば
思い返してみると、我が家でも運動不足解消のために行動を起こしている人は結構いたようである。なんなら一番不健康なのは俺かもしれない。これは早急になんとかしなければ。
「ね、ね、どうするっ? 明日から飛鳥と一緒に早朝ランニングしてみる? きっと気持ちいいよー、朝日浴びれちゃうよー?」
心なしか高揚した様子で誘ってくる飛鳥を見て、俺も奮起する。
頼れるお兄ちゃんとしての威厳を失わないように、ここらでひとつ心も体もギュッと締めておく必要があるだろう。
「ああ、頑張ろう! 明日……、いや3日後……うん、来週! 来週から張り切っていこう!」
「…………」
◆ ◆ ◆
「飛鳥ちゃんからの要請を受けたので、今日より祐介クン改造週間を開始しまーす! はい拍手ー!」
「「いえーい」」
「飛鳥ぁぁぁぁぁッ!?」
翌日。
その日の授業を終えた俺は、放課後になった途端にいつの間にかジャージ姿に着替えていたクラスメイトである伊織、八雲、笠原の三人に突如拘束された挙句、学校敷地内のグラウンドまで連行されていた。
嘘だッ! あのお兄ちゃん想いの飛鳥がそんなこと言うはずがない! 嘘だと言ってよ、イオリィ……。
「誰がイオリィなのさ。それに、飛鳥ちゃんは祐介くんが運動不足で怪我したりしないようにボクに頼んできたんだよ? これ以上ないほどお兄ちゃん想いじゃんか」
「だとしてもお前に頼むのは人選ミスだと思う」
「死ぬほどシゴいてあげるから覚悟してね」
両手を組み神に祈ろうとしたが、腕ごと胴周りをロープで拘束されているためにそれは叶わなかった。ちくせう。
「祐介。別にそこまで心配する必要はないぞ?」
「か、笠原……!」
絶望して天を仰いでいた俺の肩に手を置き、爽やかな笑みを浮かべるのは笠原だ。
肩に置かれた腕は丸太のように太く、長袖のジャージの上からでもわかるほどに大きく、それでいて引き締まった肉体はまるで鋼。先述したメンバーに俺を加えた4人組の中で、もっとも身体能力で優れているのは間違いなくコイツだろう。
以前余興で石炭の塊を超握力で握り込んで、ダイヤモンドにしていた事例もあるし。身体能力がどうとかいう次元ではないと思う。
それはともかく、笠原ならば身体の作り方に関しても一家言あるだろうし、突飛なイベントなように見えて、もしかしたら割と綿密かつ健全な運動不足解消のための計画が組まれていたりするのかもしれない。
そんな希望を抱いた俺に笠原は告げる。
「たった一週間だ。たった一週間で……祐介は俺と同じ
人智を超えた過酷な特訓を予感して即座に命乞いをしようとしたが、死の恐怖で喉が詰まりそれは叶わなかった。ちくせう。
「殺さないで……。これからは毎日真面目に運動しますから……。夜ふかしとかもやめますから……」
「……大丈夫だよ、楠くん。2人のストッパーとして私がいるから……」
「ホンマに?」
はらはらと涙を流す俺を慰めるように呟く八雲。
相変わらずの優しさに胸の奥が温かくなるが、ひとつ疑問がある。
「お前なんでそっち側なの? 八雲も毎日ゲーム三昧で運動不足でしょ。俺と一緒に地獄を見ようよ」
「……一週間で笠原くん並の体格になるのは遠慮したい、かな」
俺だってなりたかないが?
「はいはいはーい! みんなお話はそこまで! そろそろ今回のイベントのコンセプトを説明しまーす」
俺が八雲を睨めつけ、その視線から八雲が逃れようと明後日の方向に顔を逸らしていた中、伊織がパンパンと手を叩きながらそう宣言する。俺の命の灯火が消えかねないのにイベント扱いしないでよ! 不謹慎でしょ!
「えー、今回のイベント開催の発端として、最近の祐介クンの運動不足が非常に深刻であるにも関わらず、祐介クン本人に改善の意志が希薄であるという飛鳥ちゃんの報告があります」
「実妹ちゃん曰く、部活動には入らない、かといって自発的に運動はしない、義妹ちゃんと引っついたまま離れない、体が固い、義妹ちゃんと一緒にお風呂に入ろうとする、実妹ちゃんに調理器具を握らせてくれないなど問題点は多いらしい」
問題点の半分くらい運動不足関係なくない?
この後も数分ほど、楠祐介という人間がいかにダメダメなお兄ちゃんなのかが柊たちによって長々と語られた。イベントのコンセプト説明ってこんなところに尺取るものだっけ? ここいる?
急速に自分の目が死んでいくのがわかる。早く本題に移ってくれないだろうか。
「──などなど。そういったダメっ子祐介クンの問題点の解決のために! こうしてグラウンドの一角を借りて! 祐介クンの運動不足を解消する特訓メニューの実施を企画したのです! 褒めて! ボクの頑張りを褒めて!」
「えらい! さすがだぜ伊織!」
「……頑張ったねぇ」
「最高だ伊織サン! 俺の拘束を解放してくれたら一際キュート!」
「まだだめです」
まだだめですか。
俺が下半身に力を溜め、ロープが解かれた瞬間にその場から逃げ去る体勢をとっていたことにはとっくに気づいていたのか、伊織に足枷を装着させられた。ここからどうやって運動しろと言うのか。
俺たちは現在グラウンドの一角で会話しているわけだが、少し離れた場所では野球部や陸上部の生徒たちが熱心に部活動に励んでいる。誰も彼もが真剣に練習に取り組むその光景には感心させられるが、誰か一人くらい俺のこの姿を見て助け舟を出してくれたりしないのだろうか。練習に熱中しすぎて気づかないのだろうか
『『『…………(サッ)』』』
違うなコレ? 全員関わり合いになりたくないからってこっちの惨状を見て見ぬフリしてるな? 奴らの血は何色なのか知りたくなったが、俺も彼らの立場だったら多分見て見ぬフリしてただろうなあとも思いました。まる。
それはそれとして諦め切れないので、波打ち際に打ち上げられた魚みたいな体勢で俺がピチピチしながら救助を求めていると、伊織が半眼になりながらかがみ込んで語りかけてくる。
「祐介クン、いい? 運動不足っていうのは実際のところ本当に危ないんだよ? ひどい怪我だってするかもしれないし、生活習慣病の原因になっちゃうかも」
「うむ……」
正論である。
「そうなったら飛鳥ちゃんや詩音ちゃんも悲しむし、それはお兄ちゃんとして祐介クンが望むところじゃないよね?」
「おう……」
的を射ている。
「それに何より、半端な体力と反射神経でいると、ボクと遊んでいるうちに死んじゃうかんね」
「お前この先どんな場所に俺を連れ回そうとしてんの?」
どれだけ俺の運動神経が半端であったとしても死の危険性がある遊びをしようとするんじゃあない。
だが、まあ、しかし。
俺の運動不足がそこまで深刻かどうかはともかくとして、飛鳥や彼女から連絡を受けた伊織はそれなりに俺の身を案じて今回の企画を行ったのだということは理解ができた。それにしたってこんなガチガチに拘束までしなくたっていいんじゃない? と思わなくもないですけどね?
俺も腹を括るべきなのだろう。
「あの、じゃあ……頑張ります。お願いします」
「よろしいっ! 特訓メニューは万事この伊織ちゃんに任せなさい!」
「おう! 筋トレなら任せろ!」
「……ほどほどに頑張ろうね」
あれだけゴネたにも関わらず、実に明るく応えてくれる3人。この3人の表情を失望で染めてしまわないようにするのが、俺ができるせめてもの努力であろう。
「ところで本当に八雲はそっちでいいの? 本当に?」
「……ど、どうにかして道連れを作ろうとするのやめようよ……」
失望でなく、俺と同じく疲労で表情が歪む分には仕方ないんじゃないかなと思う。とにかくだれでもいいのでどうにかして同じ立場に引きずり込みたいのだ。
「じゃあまずは軽めの運動から始めようか。いきなり激しく動くと、それもまた怪我の原因になるからね。笠原コーチ、お願いします!」
「承った!」
メガホンを片手に持ち、ホイッスルを首に掛けていかにも指導者といった風体の伊織からそのような指示が飛んだ。
指名を受け、ロープと足枷による拘束から解き放たれた俺の前に立ったのは笠原である。どうやら交代制で俺への指導が行われるらしい。
「祐介も当然、体育の授業の初めとかに柔軟体操はやったことあるよな!」
「そりゃあ、まあ」
「アレの延長線みたいなもんだ! とりあえずまずは軽めに腕立て伏せ!」
「イエッサー」
指示には素直に従い、素早く地面に伏せった笠原に倣うように俺も腕立て伏せを開始する。久しぶりに行ったせいか数回立て伏せを繰り返すだけでも中々にキツい。
「いいフォームだ! 視線は前! 胸は地面に着くまで下げて、2秒間その体勢のままキープしろ!」
「イエッサー」
笠原の指示自体は非常に明朗かつ的確である。
俺は笠原の声掛けに応じながら腕立て伏せを続けた。
「よぅしいいぞ! このまま20回やろう! 1! 2!」
「イエッサー……!」
「いい調子だ! 今度は片腕を地面から離してみよう! 離した腕は腰の方に当てて、片腕だけで腕立て伏せ! いけるいける頑張れ頑張れできるできる!」
「イエッ……サ……!」
「そしてそのまま片腕で逆立ち!」
「……ィ……」
「……すとーっぷ。笠原くん、楠くんがダウンしてる」
「え?」
ストッパー八雲によってトレーニングが中断された。
笠原は上腕二頭筋が限界を迎え、グラウンドに倒れ伏した俺を見下ろして困ったように言う。
「参ったな! 祐介の体力がここまで落ちているとは思わなかった! 軽めの運動で根を上げてるようじゃ先は長いぞ!」
「おい、『軽め』の基準を一般人に合わせとけ!」
名選手は名監督にあらずという言葉があるが、まさしくその典型たる男ではないか。これ俺が悪いの?
序盤から息も絶え絶えである。
ちょっと前の決意はどこへやら、早くも逃走経路の確認を始めた俺だったが、間髪入れずに次の指導役が俺の傍らへと現れた。
「まったくカサハラくんは……。虚弱貧弱軟弱脆弱の祐介クンに合わせた負荷にするよう言ったじゃんか。ごめんね祐介クン? 今度はボクが優しく教えてあげるね?」
「謝ってるのか煽ってるのかどっちだ?」
腹立たしいほどに可愛らしい笑顔で、幼子に語りかけるような口調で名乗りを上げたのは柊伊織。
返答によってはこの場で血みどろの闘争が幕を開けるような前口上であったが、本人は至ってマイペースに準備を進めていく。
「一般学生基準で柔軟体操しよっか。はーいまず屈伸から。いちにーさんしー、ごーろくしーちはーち」
「いちにーさんしー……」
以外にもマトモに柔軟体操が開始された。お馴染みのリズムに従って下半身の関節をほぐしていく。
普段のエキセントリックというか頭パーというか、とにかく弾けた言動を繰り返す伊織が時たま見せる、こういったマトモな姿はいつ目の当たりにしても慣れないものである。
屈伸運動に続いて、背筋や肩甲骨、腰周りなど全身に対応するストレッチが満遍なく、あくまで常識的な範囲で行われた。なんとなく身体の動きがスムーズになってきたような気がする。
「んじゃ次ねっ。座ってー、両足伸ばしてー、体を前にー!」
ぺたりと、伊織が開脚した体勢のままピッタリと地面に体の前面をつけて見せてくる。見事な柔軟性である。
対して俺。
「ぎぎぎ……!」
「? ほら祐介クン、体前に倒してってば」
「つーか これが限界」
「ウソでしょ!? 初期位置からほとんど動いてないけど!?」
開脚からの前屈のストレッチ。
俺は昔からコレが苦手というか、体がまったく思うところまで伸びない。運動不足の事実がこの柔軟性において、もっともわかりやすく露見していた。先ほど笠原の肉体を鋼と表現したが、俺も関節の可動域の鋼っぷりじゃ負けてませんぜ!
「んもー……、ほら、後ろから押してあげるから頑張って」
「あででででで! 壊れる! なんか大事な場所が壊れるゥ!」
背後に回った伊織が背中に覆い被さるようにして前へ前へと押してくるが、途端にミシミシと人体から聞こえてはいけないような音が聞こえてきた気がする。らめぇ壊れちゃう。
強引に二つ折りにし続けた結果半ばで千切れる消しゴムのビジョンが脳内に浮かび始めたとき、生命の危機を前にして鋭敏になった触覚が、背中の一点にとある感覚を察知した。
「んぎぎぎ、ホントに固い……! 祐介クン、ちゃんと倒そうとしてる!?」
ふにふにと背中に押しつけられる控えめながらも柔らかいふたつのナニカ。
IQ53万を誇る俺の頭脳は刹那の間にその感触の正体を導き出し、全力で堪能するべしと全神経へと指令を伝達した。ふーん、運動も結構いいじゃん……。ていうか、超いいじゃん……。
「……すとーっぷ。楠くん、えっちな顔をしているね」
堪能する間もなくストッパー八雲によってトレーニングが中断された。あまりに察しが良すぎる。
「へ? ちーちゃん、どういうこと?」
自覚がなかったのだろう、キョトンとした顔で中断の理由を八雲に問う伊織。
あとで中古のゲームソフト買ってあげるから内密にしてくれないかな。
そんな願いも虚しく八雲から耳打ちを受けた伊織は、自分の胸を片腕で隠しながら頬を染め、案外可愛らしい仕草でもう片方の腕で俺の背中をポカポカ叩いてきた。
「祐介クンの変態っ。カサハラくん、お仕置きのコブラツイスト!」
「祐介! 力抜いてろ!」
「待って今のは俺だけに非があるわけじゃないと思ひィいだだだだだギブギブギブギブ!」
制裁内容はまったく可愛らしくなかった。
俺の体変形してない? 大丈夫?
危うく関節が崩壊して軟体生物に転生するところだったがなんとか生還し、特訓は次のメニューへと移る。
「じゃあ次はランニングだね。学校の外に出るよ」
「ええー」
先ほどの腕立てや柔軟体操と比較するとだいぶストレートに疲れる運動が支持された。
つまり今まではウォーミングアップであり、ここからが本番ということなのだろう。思わず不満が声に出る。
「えーじゃないの、この期に及んでまったく……。それに、運動不足解消にランニングはすごく効率いいんだよ? 体力もつくし、痩せられるし、一石三鳥だよ?」
「ああ。そういえば伊織サンってば最近ちょっとシルエットがふっくらされてき」
ぐしゃり。
「それじゃあ校門前まで行くよ! みんな着いてきてね!」
「おう!」「……はーい」
「あ゛い゛……」
伊織に踏み抜かれた右足の甲の激痛に滝のように涙を流しつつ、軽く体をほぐしながら歩を進める三人の後を追う。
今から走ろうというところで大幅に機動力を奪われてしまったワケだが、俺はこの先、本当に無事に祐介クン改造週間とやらを生き残ることができるのだろうか。いや、もう無事とは言い難い程度には痛めつけられている気もするが。
一学生が抱えるにはあまりにも大き過ぎる不安感に押し潰されそうになり、俺は雲ひとつない快晴の空を仰いで溜め息を吐いた。
いかがでしたか?
今回の話はかつて書きかけのままブン投げた残骸を加筆する形で完成させたものなのですが、話の流れとしてはすでに投稿してある『楠兄妹と(普通の)趣味探し』に通ずるものがあるな、と我ながら思いました。
同じような話の展開しか作れないのかコイツは?いや私なんですけどね。
今後はまた真新しい話の展開を生み出せるように尽力します!
それでは今回はここまで。ありがとうございました!