人外っぷりで言えば忍もハンターもどっこいじゃね?

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モンスター達は妖魔の上位互換的な妄想が浮かんだ


閃乱ハンター ~狩人達の乱入~

妖魔と呼ばれる存在がいる

現代に生きる忍達の生き血を糧にして生まれ、暴虐の限りを尽くす、人類史における影の天敵

 

忍、歴史でのみ語られ続ける者達が現代に存在し続ける真の理由である

 

だが、天敵と呼ばれるだけあり、その力は果てしなく大きい

妖魔討伐の有資格者を意味する忍の最高峰の称号、"カグラ"を与えられた忍であっても容易ではないほどである

 

 

 

話は少し逸れるが、夜の闇に包まれた某所の深い森林地帯に、学生服風の装束を纏った五人の少女達がいた

少女達もまた忍であり、正規の忍ではない学生なれど、妖魔討伐の経験もある、才気溢れる実力者達でもある

 

豊かな黒髪を後頭部で束ね、長短一対の脇差を振るう五人のリーダー、飛鳥

艶のある長髪を靡かせ、長刀を携えるサブリーダー、斑鳩

ボリュームのある金砂の長髪に、鍛え上げられたしなやかな身体を惜し気もなく晒す切り込み隊長、葛城

二房に結われた白髪と眼帯が特徴的な、仕込み傘を得物にする柳生

幼い容姿の中に将来が期待できる才覚を感じさせる雲雀

 

国立半蔵学院の忍学生達は、多くの困難や難敵を打ち払い、その全てを乗り越えてきた精神と技量、実績に裏打ちされた自信と実力がある

 

だが、今彼女達の目の前にいる存在はその全てを真っ向から叩き潰し、焼き尽くすほどの脅威だった

 

「なに……何なの、これ……」

 

畏れを孕んだ声で、飛鳥が呟く

 

「妖魔……なのでしょうか……」

「いや、妖魔ってもっとこう……ドロドロした感じのハズだろ……」

 

微かに震えながら斑鳩が、それに葛城が軽口で続くが、全身から冷や汗を流しながらのその言葉は同じく震えている

 

「柳生、ちゃん……!」

「……大丈夫だ、雲雀。オレの後ろに……」

 

二人の一年生、雲雀と柳生

未知への恐怖に身体をすくませる雲雀を背に柳生が立つ

 

そして、五人は突如として、何の前触れも無く空から飛来したそれに改めて視線を向ける

 

 

 

全身が赤と黒の鱗に覆われたその巨躯、腕は無く、代わりに広げられ、鋭く研ぎ澄まされた爪を持つ両翼はその全身を覆い隠すかと思うほどに大きい

翼爪を凌ぐほどの大きさを持つ両脚の爪は、少し動かすだけで地面を抉っている。それだけで、それがどれほどの凶器なのか見て取れる

長く、しなやかに揺れ動く尻尾もまた、油断ならない代物だとわかる

 

総括。その姿はファンタジーものの物語に登場する架空の怪物(モンスター)―――飛竜のようだった

 

『……ヴヴヴ』

 

低く、飛竜が唸る

 

そして―――吼える

 

 

 

『ゴギャアアアアアアアッッッ!!!!』

 

 

 

「空の王者」

彼の者の咆哮に天が震え、地が唸り、森がその圧倒的な恐怖に叫ぶ

そして五人の脳裏に浮かび上がるのは「死」の一文字

 

こいつには、勝てない

どんな凶悪な妖魔も、この王者の前では霞むだろう

 

「……でも」

 

それでも、踵を返し、飛竜に背を向ける者はいなかった

もし、この脅威が人の世に放たれれば?

 

「……悲劇、などという言葉では足りないほどの被害が出るでしょう」

「背中なんて、見せられねぇよな……」

 

自分達は、忍

如何なる脅威も人知れず討ち果たし、人の営みを護るために生きているのだ

 

「……雲雀を護る。だが……オレはその前に善忍だ」

「怖いよ……でも、ひばりだって忍だもん!」

 

称賛はいらない。そんなもののために戦ってはいない

忍の命は報われない。それでも、構わない

世界の、人の世の真なる影、それが忍なのだ

 

「……わたし達は、死なない」

 

飛鳥の呟きに、仲間達が構えを取る

 

斑鳩が腰を深く落として刀の柄に手を添える

葛城が両足の具足を打ち鳴らす

柳生が傘を広げ、その縁から刃を見せる

雲雀が拳を握り締め、真っ直ぐ飛竜を見据える

 

「絶対に死なない……!」

 

そして、飛鳥が両掌の汗を拭うように双刀を握り直す

 

 

 

「―――忍の道を、極めるまではっ!!」

 

 

 

少女達が一斉に駆け、飛竜へと殺到する

 

「その脚、頂きぃ!」

 

切り込み隊長の名に恥じぬスピードで、葛城が飛竜の足下に滑り込み、勢いをそのままに具足を叩き込む

 

「はぁっ!」

 

気合いと共に斑鳩の剣閃が光り、片翼に迫った

 

―――だが

 

「っ、堅い……!?」

 

確かに通った、だがそれだけだった。飛竜の体躯の中で特に甲殻の薄い箇所への攻撃ではあるが、それでも充分なほどの硬度を誇っていた

 

「なら……!」

 

すかさず柳生が番傘を構え、その先端から墨のような黒い弾丸を飛竜の頭部へ連射する

頭への衝撃に一瞬怯んだ飛竜へ、今度は雲雀が迫っていく

 

「忍兎、お願い!」

 

雲雀の相棒、忍兎がどこからともなく現れ、雲雀の前に躍り出る。そのまま雲雀の動きに合わせた忍兎が放った電撃が飛竜の顔面に炸裂した

 

「効いてる!」

「みんな! 弱点は頭だよ!」

「よしっ、そうと決まれば……!」

「っ、待ってかつ姉!」

 

『ヴヴヴ……ゴォオオオオオオオッ!!』

 

効果的な部位へと攻撃を向けようとする面々を、その咆哮で飛竜が阻む

 

「わっ!?」

「くっ……まずい、雲雀!」

 

突然の轟音に耳を抑えてしまう雲雀

距離を取ってはいたが、そこは飛竜の射程距離だった

 

『バァアアアアアアアッ!!』

 

身体を大きく振りかぶった飛竜。その口から放たれたのは、超高熱の炎弾。それが真っ直ぐ雲雀に襲いかかった

 

「させるかぁっ!」

 

すぐさま柳生がその前に立ち、突き出した傘から、巨大な烏賊を出現させる

水棲生物たる烏賊の力を借り受ける柳生、現れた烏賊は高速で回転し、十本の脚を盾のように広げた

 

―――だが侮るなかれ

 

「な、にぃっ!?」

「柳生ちゃ……!」

 

一瞬勢いは止めたものの、竜の炎は水を蒸発させ、烏賊を弾きながら柳生と雲雀に襲いかかり、そのまま大きく吹き飛ばした

 

無論、柳生に油断も手抜きも無かった。ただ、炎の熱量があまりにも大きすぎた

竜の炎は全てを焼き尽くす。それは比喩でも誇張でもない、純然たる事実なのだ

 

「くっ……やぁぁぁぁぁっ!!」

 

仲間を案じながらも、飛鳥は大きく地を蹴った

腰だめに構えた双刀の一閃を、飛竜の頭へと叩き付けると、その頭部の角の一部が断ち斬れた

 

『グゥ……!』

「畳み掛けるぜっ!『トルネードシュピンデル』!!」

 

間髪入れず、再び足下に飛び込んだ葛城

その具足に施されたギミックを開放、自身が扱う真空の刃を両足に乗せて、ブレイクダンスの如き乱舞で飛竜の両足と腹を斬り刻んでいく

 

「表面が堅いなら……内側から!」

「斑鳩さんっ!」

「行きましょう、飛鳥さん!」

 

無数の裂傷に大きくのけ反った飛竜。その懐に左右から飛鳥と斑鳩が踏み込む

それを薙ぎ払おうと、身体を大きく回転させながら飛竜がその長い尾を振り回す

 

「甘いよっ!」

「その尻尾は邪魔ですね!」

 

飛鳥はその尾を大きく前転しながら回避、斑鳩は振るわれた尻尾よりも更に姿勢を低くし、その付け根に狙いを定めた

 

「『飛燕鳳閃・壱式』!!」

 

視認出来ないほどの速度で振るわれた刀による連続斬撃

そのダメージは、斑鳩が刀を鞘に納めたその瞬間に、一斉にその尻尾に刻み込まれた

 

「『半蔵流・二刀繚斬』!!」

 

次いで放たれたのは、飛鳥が誇る十八番

蛙が地を蹴るかのような勢いで飛び出し、たった今斑鳩が斬りつけた箇所へ双刀を振るう

それが炸裂すると同時、ダメージの限界を越えたその尾が裂け、宙を舞った

 

『ギャアアアアアアッ!!?』

「やった!」

 

地に倒れ、激痛に悶える飛竜

傷口から鮮血が流れ落ち、地面を赤黒く染め上げていく

 

「行ける……勝てるんじゃねぇのかこれ!?」

「まだです葛城さん! 油断しないで!」

 

斑鳩のその言葉通り、飛竜はゆっくりとその身体を起こす

その蒼い双眸が、飛鳥達三人へと向けられる

 

―――そこには、明確な敵意と殺意があった

 

 

 

『―――グギャアアアアアアアッ!!!!』

 

 

 

その口から噴き出す炎と共に、威嚇や牽制の意味合いだったであろう先の咆哮とは、一線を画す音量の叫び

眼前の人間達を、抹殺すべき対象と決めた王者の意思の表れ

 

「こんの……やかましいんだよっ!!」

 

轟音にしばし動きを封じられていた葛城だが、硬直が解けると同時に飛竜へと一直線

脚を振り上げ、その具足を腹の傷へと叩き付けようとするも、その寸前で飛竜は翼をはためかせて大きく後退する

 

「避けっ……!?」

 

 

 

―――空を蹴り抜いた直後の葛城を、飛竜の炎弾が直撃した

 

 

 

「かつ姉ぇぇぇぇぇぇぇっ!!」

「くっ……飛鳥さん、退がって!」

 

大きく吹き飛ばされ、後方にあった木に叩き付けられた葛城

服の殆どは吹き飛び、灼かれた身体のあちこちからは煙が立ち上っている

 

そして、それに気を取られた隙に、飛竜は視界から姿を消していた

 

「ど、どこに行ったの……!?」

「あれほどの敵意……恐らく、逃げてはいないはずです。飛鳥さん、背中合わせに!」

「は、はい!」

 

飛竜の急襲に備え、互いの背中を重ねて周囲に気を張る飛鳥と斑鳩

耳をすませれば、微かに飛竜の翼の音が聞こえてくる

 

ふと、その音の中に異なる音が混じったのを感じ、直後に木々と枝葉の隙間から見えた空の一角に、赤い光が迸った

 

「っ! 避けて!!」

 

斑鳩の言葉に、大きく飛ぶ飛鳥

二人がいた場所が、音を立てて吹き飛んだ

 

「うあっ!」

「くぅっ……はっ!?」

「斑鳩さん、だいじょ……」

「飛鳥さん、伏せてっ!!」

 

斑鳩の安否を問うた飛鳥を、斑鳩が弾き飛ばす

 

 

 

直後、斑鳩の全身に飛竜の脚爪が叩き込まれた

 

 

 

「斑鳩さぁんっ!!」

 

斑鳩を薙ぎ倒した飛竜は、口から噴炎を漏らしながら、今度は飛鳥へと狙いを定めた

 

「……柳生ちゃん……雲雀ちゃん」

 

―――いつも一緒の、仲良しと評判な優しい二人

 

「かつ姉……斑鳩さん……!」

 

―――セクハラ魔人だけど、面倒見の良い姉御肌な先輩と、規律正しいみんなのまとめ役な委員長

 

そんなみんなが、倒れた。この存在に、倒された

 

「こ、のぉおおおおおお!!」

 

涙で滲む視界で飛竜を睨み、斬りかかる飛鳥

だが飛竜はそれを嘲笑うように後方に飛んで回避、その脚爪で逆に飛鳥を地面に抑え込んだ

 

「ぐっ、くぅぅぅ!」

 

脚で両腕を縛られ、そこからかかる重さに身動きが取れない

飛竜を見れば、値踏みでもするかのように牙をカチカチと鳴らしていた

 

 

 

(―――だめ、だった)

 

(ごめん、みんな……霧夜先生……じっちゃん)

 

スローモーションに感じた世界で、飛竜の顎が迫る

守れなかった仲間達、尊敬する恩師と祖父へ

 

(焔ちゃん……雪泉ちゃん、雅緋ちゃん……)

 

互いに尊敬しあう、最強の友達へ

 

(みん、な……)

 

無念の、そして後悔の涙を溢す飛鳥

自分達にこの飛竜は倒せなかった、それが意味するところは、少なからずこの飛竜による被害が出るということだ

自分のライバル達の力なら、間違いなく倒せるだろうという確信はある。だが、それとこれとは別問題だ

 

(ごめんなさい……)

 

傷付く人が出てしまう

誰かの笑顔が、失われてしまう

それは、飛鳥が最も嫌うことだ

 

(守れなくて、ごめんなさい……)

 

大きく開かれた飛竜の口が迫る

噛み砕かれる自分の末路を幻視して、飛鳥はそっと瞼を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボフンッ

 

『ッ!? ギャアアアアアアアアアアッ!!!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――だが、運は彼女を見捨てなかった

 

「えっ……!?」

 

何かが破裂する音、それに次いで鼻が曲がるかと思うほどの悪臭と飛竜の悲鳴

大きくのけ反った飛竜の爪から、飛鳥が解放された

 

「な、なに……?」

 

突然の事態に対応できず、思わずキョロキョロと辺りを見回す飛鳥。すると

 

 

 

プォォォ……プォォォ……♪

 

 

 

「……法螺? いや、笛……?」

 

辺りに響き渡る、どこか心地よい音

その音を聞いていると、不意に身体が軽くなったように感じる

 

「これって……」

『グルル……ガァァァァァァッ!!』

 

悪臭を頭を振り回して払おうとしていた飛竜が、再び飛鳥へと目を向ける

脚を踏み鳴らし、今度は逃がすまいと牙をさらけ出して威嚇してきた

 

「くっ……!」

 

立ち上がり、双刀を構え直す飛鳥

その時、飛竜の真上に一筋の光が見えた

 

「あれは……?」

 

 

 

飛竜の遥か頭上、木の枝の陰から飛び出したその光は、徐々に大きくなり、その全容を露にしていく

 

剣だ

無骨な、それでいてどこか洗練されているようにも感じる巨大な剣

 

それから発する光が、闇夜の中で一際輝く線を作っている

 

 

例えるなら、空を翔る一筋の流れ星―――!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ル●ン・ザ・●ァァァァァァァァドッ!!!」

『グギャアアアアアアアアアアアアアア!!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が弾けたと思った次の瞬間、飛竜の背に重い一撃が撃ち込まれた

重力と振り下ろしで跳ね上がった威力と衝撃に逆らえず、飛竜は一撃で腹から地面に沈み込んだ

 

「………」

 

言葉が出なかった

剣が振るわれたということは、誰か行った人がいるということ

 

そして、月明かりの下に立ったその人物の姿が飛鳥の目に映った

 

 

 

―――全身を、飛竜と同じ色合いの鎧で隙間無く包んだ人物。両手に構えた大剣は、まるで大きな骨をそのまま削って仕上げたような代物で、切れ味はあるのかと不安になってくる

 

そして、その背中から溢れ出るオーラに、飛鳥は目の前のこの人物が只者ではないと、直感で感じ取った

 

「……あなた、は」

『………』

 

問いには答えない。あわや沈黙かと思った次の瞬間、兜に覆われた、くぐもった声が聞こえてきた

 

『……お仲間は無事だ。全員生きてる』

「えっ……?」

『ったく……そんな薄着でよく"リオレウス"相手に生き残れたもんだ』

 

くぐもっていたが、声の質からして相手は男だと判断できた

 

「……みんな、無事なんですか?」

『即死は免れた、って感じだけどな。今はうちのオトモが見てるよ』

「……よかったぁ」

 

未だ危機は去っていないとわかっていても、思わず膝から崩れ落ちる飛鳥

流れ落ちていく涙を拭いながら、改めて鎧の男へと問いかける

 

「……あなたは、いったい誰なの……?」

『の、前に……目ぇ閉じときな。』

 

言うや否や、鎧の男は起き上がったばかりの飛竜へと何かを投げる。それが飛竜の眼前まで迫った瞬間、軽い破裂音と共に辺りを閃光が包み込んだ

 

「キャッ!?」

『閃光玉。これでアイサツの時間くらいは稼げる』

 

そう言った男は飛鳥へ向き直り、両手を合わせて深々と―――顔だけは飛鳥に向けたまま頭を下げた

 

 

 

 

 

 

 

『ドーモ、忍学生=サン』

 

『モンスターハンターです』

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「も、モンスターハンター?」

『イェース。気軽にハンター=サンと呼んでくれ』

 

 

 

突如として現れた謎の怪物と、その狩人を自称する男、モンスターハンター

 

 

 

「嘘……あれだけ酷いケガだったのに……」

『軽症も重症も火傷凍傷毒から裂傷まで、薬飲んだりウチケシ食べたり生魚食ってりゃ治る仕様だから』

「仕様って何!?」

「お前人間じゃねぇ!!」

 

 

その身体は、もはや人の枠を越えている

 

 

 

「モンスターハンター、とか言ったな。お前、何者だ?」

『そんなことより虫取と石掘りと魚釣り、おたくどれが好き?』

 

 

 

戦闘から雑務までほぼ一人で回せる行動力

 

 

 

「ね、猫がしゃべった!?」

「猫じゃないニャ。オイラ達はアイルーっていうニャ」

「ご主人にどこまでも着いていくオトモアイルーなのニャ」

 

 

 

そんな彼のサポートをする、色々と濃い二匹のオトモ

 

 

 

『あ、ごめん。可愛いは正義には賛成だけどあんたよりうちのオトモのが可愛いから』

「」

 

『え、何その善悪のプルガトリオとか喜ばしきインフェルノとか』

「え、あ、いや……」

『―――超カッコいい!俺の知らない武器名とかにありそう!』

「そ、そう言ってくれるのか!?」

「雅緋!?」

 

「ねぇ。アイルーちん達さ、何で助けてくれたの?」

「別に深い理由なんて無いニャ」

「人間とかアイルーとか以前に、傷付いた女の子を助けるのはオスとして当然の義務ニャ」

「それで自分が傷付くなら安いもんニャ」

「「だってそれがオトモの務め」」

「やだこの猫超カッコいいんですけど」

 

 

そんな日常の最中、次々と襲い来るモンスター達

 

 

 

『リベンジの時間だな、半蔵学院?』

「今度こそ負けない……勝負だよリオレウス!」

 

「轟竜ティガレックス……ですか」

『舐めてかかると死ぬ。ビビっても死ぬ』

「……示してみせます。私達の力を!」

 

『海竜ラギアクルスって言ってな。得意分野は水中戦だけど仕様の問題で陸戦オンリーなのよ』

「仕様って何だ」

 

「迅竜ナルガクルガ、とか言ったな。奴は?」

『速い強いカッコいいの三拍子揃ってる。……ついて来れるか?』

「アホ抜かせ。お前がついてこい!」

 

 

 

やがて現れた、最凶のモンスター

 

 

 

「先生……じゃない!?」

『あんちくしょうの攻撃性は折り紙付きだ。お前らにゃ速すぎる』

 

『ウホッ』

「……え? 牛?ゴリラ?」

『とりあえず逃げろ。あれは忍にゃ手に負えん』

 

『環境破壊は任せろー』バリバリ

『退避ィィィィィ!学生は退避ィィィィィッ!!』

 

 

 

モンスター達は何故現れたのか

 

モンスターハンターの正体とは何なのか

 

そもそも彼は人間なのか

 

 

 

閃乱カグラ×モンスターハンター

 

閃乱ハンター ~狩人達の乱入~

 

 

 

『これから毎日お守り掘ろうぜ!!』




ハンターの皆さんは人間やめてるってそれ一番言われてるから


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