迷った末のコレです。
うーむ、最後に詰め込みます。
とか言ったけど、無理なことに気がつきました。
今回は、美琴と黒子から見た咲夜です。
科学の世界では何かと秘密が多い咲夜さん。
謎も含めていいやと思っている美琴と、そこに疑問を抱きながらも心地よいと思っている黒子。
本当は一人ずつの予定だったのですが、あまりに短すぎるためにくっつけてしまいました。
今後の予定は未定ですが、今回のように本を持って行ってストーリーを描くことが困難な場合に書かせていただきます。
最後に言っておきます。
【こちらのお話は、特に本編とは何ら関わりがありません】
十六夜咲夜 〜御坂美琴と白井黒子〜
十六夜咲夜はしっかりものだ。
先輩や初対面の人間には敬語だし、誤字脱字を見つけるときちんと教師に訂正を求める。
それに__
「美琴、どうしたの?」
とても、美人なのである。
銀色の髪に、濃い青色の瞳はきりりとつり上がっていて、クールな印象を与えてはいるものの、時々出る笑みはこの世のものかと思えるほど綺麗なのだ。
「ううん、なんでもないわ」
「そう」
ただ、彼女には謎が多すぎる。
「咲夜ってどこ住んでたの?」
「お嬢様のお屋敷よ」
その一。
咲夜はメイドらしいが、そのメイドしていた家についてがまず謎だ。
お嬢様と出てくるから、女の人だということはわかるのだけど、それだけだ。
「なんでそんなに運動神経いいの?」
「……知り合いにはもっとすごい方がいるわよ」
その二。
咲夜だけで充分すごいのに、その周りにはもっとすごい人がいるらしい。
そんなところがここ以外にあるのだろうか。
「……」
「どうしたの?」
「ここに霊がいるわね。ま、無害っぽいしいいか」
その三。
この科学の世界で珍しく、
他にも色々と謎が多すぎる。
とはいえ、彼女は美人で優しくて、そしてさっぱりしていて。私の大切な友人であることに、常に変わりはなかった。……まあ、咲夜がどう考えてるかはわからないけど、ご飯もよく一緒に食べるし、移動教室や休憩時間にも話すことがあるから嫌われてはないんだろう。
「美琴、なにぼーっとしてるの?」
「なんでもないわ。さっ、行きましょっ」
「え、ええ」
私が手を引くと、失笑しながらもついてきてくれる彼女はクラスで一番話しやすい、友人である____。
私とお姉様が学び舎の園の外で会ったのは、メイドだった。
彼女は常盤台に転入するといい、レベルのこともこの世界の常識すらも知らないのに転入できるわけないと思った。
けど、彼女はハイスペックだった。
教科書の暗唱を頼まれればやってのけるし、
けど、彼女も中々やり手で、結構門限破りをしていたりするのだが……まあ、それくらいは私やお姉様もざらにあるのでとりあえずよしとする。
私はあるとき、気になって彼女の素性を調べた。
【十六夜 咲夜
・
・常盤台中学二年
・○×県○×村の山奥出身
・父、母共に不明
・責任者 八雲紫】
それくらいのことが、書いてあった。
能力のことは知っていたし、所属もわかる。そして、出身も少しだけ聞いたことがあった。けどその他のことが全くよくわからない。
気になった私は、本人に直接聞いてみた。
一つ目。
「咲夜って、家族はどうしてるんですの?」
「さあ、捨てられたからわからないわ」
「……」
……聞かなきゃよかった。
二つ目。
「で、では責任者は……」
「わからないけど、お嬢様辺りになってるのかしらね?それか、認めたくないけど……」
ブツブツと咲夜が沼にはまり始める。ああ、これも聞いちゃダメなのか。
「そ、それでは最後に」
「なに?」
「咲夜の大切な人って、誰ですの?」
咲夜はきょとんと目を丸くしてから当たり前のように口を開く。
「そんなの、お嬢様に決まってますわ」
自然に笑う咲夜に、私は少し呆然としてしまう。
さて、咲夜のお嬢様とは一体どんな人なのだろう。あそこに書いていた、八雲紫だろうか。
私は心のどこかで小さく妄想を膨らませながら、お姉様にじゃれついた。
『ちょっと黒子!いきなりなんなのよ!』
『いいじゃありませんのたまには』
『全く、見てて飽きないわねあなたたちは』
いやぁ、今びっくりしたわぁ。
なぜかペーストしたら出てきたのは『サイレン○マジョリ○ィー』ですよ。ビビりました。
1500……ちょいと少なめですね。
ちなみに番外編は時間は決めておりません。
誤字脱字報告、いつもありがとうございます。