やんでれ×ユウナっ!   作:れろれーろ

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第十四話

『(亜鉛とエビオスの併用は効きますよ)』

 

俺の目の前でシーモアとか言う青い触覚が、流麗な仕草で会釈しながら、多分そう言った。

先程の戦闘の影響で耳が聞こえずとも、俺には読唇術の知識がある。鼓膜など飾りに過ぎん。

 

『(オナ禁は最初の一週間が勝負ですよね)』

 

乳首半開せの胸に片手を添えて頭を下げる。

主人を迎える執事の姿勢で、下から獣の眼光を上目遣いで送ってくる触覚に俺は頷きを返した。

 

あぁ、シーモア。確かにそれは分かるぜ。

最初の一週間を超えると、猿から理性を持った人間に進化した気分になるよな。

 

禁欲を一ヶ月続ける事で「成れる」という、伝説のモテモテスーパーサイヤ人。あんたもその頂。この果ての無い男坂を登る同士だったか。

 

サプリブーストを利用した禁欲生活で常に精巣満たんの状態にしてるから、皆から早漏師とか呼ばれてるんだろ?

ん?それはマイカ早漏師という爺だっけ?で、こいつは次期早漏師か。まぁそんな違いは無いだろ。

 

「シーモア老師ね、この前のブリッツの試合観てたんだって。凄いプレイヤーだって褒められてるよ。ティーダ」

 

リュックが俺の耳に手を当てて囁く。これは嘘だろう。俺は読唇術に自信があるんだ。

 

俺には分かる。

 

奴は会釈する際に右手を左胸に当てて頭を下げた。

そして会話をしている間も、中指のポジショニングがそのままずっと乳首先端だったのはおかしい。

あれは乳首弄り柳生流の構えだよ、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。

 

突起物に対する異常な執着心を感じさせる昆虫の触覚を模したヘアスタイル。少年誌掲載OKライン上をタップダンスするかの様な乳首半出し般若の装い。顔面には意味深な血管模様の刺青と来たらもはや文句無しトリプル変態役満。災害クラスの大妖怪だ。

 

洗練された紳士然とした立ち振る舞いで俺と会話してる今この場でも、下半身では今にも溢れんばかりのションベンを幼児用のオムツに垂れ流す背徳感で悦に浸る様な男に違いない。騙されないぞリュック。

 

「シーモア老師。こいつはさっきの戦闘でルールーの放ったサンダーの弾着音を間近で聞いた影響で一時的に耳が聞こえ辛くなっているみたいでな。返答に窮する無礼は許してやってほしい」

 

「む。そうでしたか。それは残念ですね、今話題の人物と是非会話をしたかったのですが…」

 

アーロンの奴がなにやらモゴモゴと話しかけると、触覚はチラリと俺に青い果実を見る様な流し目を送ってくる。

 

僕のジョイステイックをサッカーボールキック。3万ギルでどう?の目だな。10万ギルならケツアナにジェクトシュートしてやるよと目で返す___が、交渉は決裂したようだ。

 

触覚は残念そうな顔を一つして、抉られた肩の傷を抑えながらも必死に異界送りするユウナ様を冷やかしに行ったようだ。

異界送り中だ、邪魔をしないでいただきたい。

とか割って言いそうなアーロンも、揉み手で指紋が消えてそうな顔したキノックとかいう新キャラオッサンと奥でなにやら話し込んでいる様だ。二人は旧知の仲らしいし、アツイ風俗店のレビューの意見を交わしているタイミングだろう。

 

「ユウナと知り合いなのかな?シーモア老師」

 

ユウナ様となにやら話し込んでいる触覚を見て、リュックは俺の耳元に背伸びして口を寄せる。

 

「___なんか、親し気だね、あの二人」

 

お?変な事想像してるのかこのスケベ娘め。声色が違うぞ。

確かにこうやって眺めていると上流階級の話し合いな感じがして立ち入れない雰囲気だ。俺ら庶民は邪魔しない方がいいだろう。

 

 

「キマリ。そっちはこっからどうすんのさ__旅、続けるんだろ?」

 

 

あっちこっちで会話の輪が広がっているが、出歯亀する空気でもないので、話題を変える___今の状況は整理が必要だ。

 

ワッカも脇腹にひどい裂傷を負った。ルー姉さんは肋骨は折り、ユウナ様も肩を怪我し頭も軽く打ったみたいだ。

キマリは派手にふっ飛ばされたけど、意外にもケガらしい怪我は無く、今もガードとしてユウナ様を見つめている。

 

つまり__無事なガードはアーロンとキマリだけ。

 

しかもキマリの槍は先程戦闘で無茶な使い方をしたから持ち手の部分が黒焦げだし、俺の蹴りで半ば折れている。

ルー姉さんのサンダーを受ける避雷針代わりに使った事をちょっぴり責任を感じない訳でもないが、戦闘後のキマリは男らしく俺の肩に手を置くと何も言わなかった。

 

もしかしたら案外大人なのかもしれない。キマリが今この状況をどういう風に考えているか、俺は妙に気になった。

 

「キマリは、ユウナを守る」

 

キマリは真っすぐ俺を見る。「だよな」

 

「ユウナはこれから無理をする。みんなが辛い時ほどユウナは気丈に振舞おうとする」

 

「…だよな」

 

本質を、捉えている気がした。

ユウナ様は私事になると豆腐メンタルだけど、使命の為には猪突猛進できる。

ワッカとルールーの様態も気になるだろうけど、異界送りをすぐに始めたのもそう。使命感だ。

 

ミヘン•セッションで知り合いが死んじゃったらしいが、自分の気持ちを押し殺し、召喚士の義務を全うしている。

 

言い換えれば___泣くタイミングを逃したとも言える。ストレスを吐き出せなかった心は平衡を失ったままになる。

長年繕った召喚士の仮面を被ってこれから、無理をするのだろうな。キマリの言う通り。

 

「キマリは笑うのがうまくない。ユウナを楽しい気持ちにさせられない」

 

キマリは珍しく言葉を重ねる。俺に近寄ってくる。「ティーダ」俺の名前を呼んで。

 

「だから笑い話を一つ教えてほしい」

 

 

 

 

 

 

 

 

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キマリはやっぱりキマリだった。

なんかちょっとズレてる奴だなとか笑いつつ、何個か鉄板の笑い話を伝授しておいた。感想を楽しみにしよう。

 

 

さて。なんだかんだと時間は流れ、今はみんなでゾロゾロとジョゼ街道を歩いている。

リュックの「今の皆を放ってはおけないよ...!」との一言に俺も同意だったからだ。

 

アーロンもいるし、二人での魔物ん図鑑の収集より効率も良くなるかもしれない。とにかく皆を怪我の治療のためジョゼ寺院っていう腰を落ち着けられる場所まで同行する運びとなった。

 

まずは前衛。

ユウナ様の召喚獣イフリート先輩とアーロンが雑魚掃除という珍しいフォーメーション。

リュックは遊撃かつ、シンのコケラがこの辺りで増えた事で避難的に俺らの一行に一時的に加わった民間人の護衛だ。

 

シェリンダって女神官(チョロそう)と、緑の帽子のウンチク爺さんメイチェン、謎のゴシックパンクイケイケ女剣士のパインを間に挟み、最後尾がワッカに肩を貸す俺と、ルー姉さんを背負ったキマリだ。

 

ルー姉さんは俺に掠れ声で時々何か話しかけてたみたいだけど、周囲も騒がしく耳が聞こえづらい。

 

俺はすぐにキマリと背負う役を交代しようと訴えた。ホント真摯に何度もルー姉さんを背負うのは俺が向いていると訴えたのに、いつもの呆れ顔を浮かべられた事で、交渉が失敗した事を理解した。ちょっと笑ってくれたからまぁヨシだ。

 

ワッカとはむしろ距離が近すぎるので、逆に会話が通じる。悪かったな重くてよ。お前には世話になるな。とか最初はシンミリした空気だったけど、すぐにルー姉さんの背負い心地の想像実況をしたり、シェリンダさん可愛くね?とかの話に変わっていた。

 

あの手のタイプは奉仕属性だから男のダメな部分を見せる事で牙城を崩せる。仕方のない人だなぁと思わせたら勝ち。むしろ金の無心をする事で好感度が逆に上がる。ビサイドオーラカのこの前の試合を見てたらしいのもチャンスだ。今やワッカも俺も時の人。押せばワンチャンとか話してる時に、バジリスクとかいう1つ目の魔物が出てきた。

 

バジリスクとの戦闘中に、リュックがユウナ様を庇い、ユウナ様もリュックを庇うものだから、抱き合う女の子2人という題名のエッチな石像が誕生するハプニングが置き、俺はあまりの不思議現象に嬉し恥ずかし大興奮したものだった。

 

というか、それが今だ。ちなみに魔物は半ギレしたキマリとアーロンが片付けた。

 

「で、どーするのよこれ」

 

シェリンダさんは白魔導士っぽいのにエスナを使えないらしい。回復役のユウナ様と道具係のリュックが同時に石化するのは想定外で、石化を解けるらしいアイテムの手持ちは石像リュックの鞄の中だ。

 

「石化を解くには金の針がいる。明日ここを通る人間を捕まえてアイテムを売ってもらう他ないだろうな」

 

アーロンの提案にみんなが頷いた。まさか石化で足止めとはな…と半笑いで言っていたし、見た目のエッチさの割に大丈夫な状況なんだろう多分。

 

俺たちはドスケベ地蔵の隣、ジョゼ街道の真ん中でキャンプを張ることにした。

 

 

 

 

 

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夜。食事を終え、皆が寝静まった頃合い。

日課のブリッツボールとの戯れの時間である。俺は、汗だくの上着を脱ぎ捨て、シェリンダさんにいつ遭遇しても大丈夫な様に半裸でテントの外にいた。

 

リフティングミスしたボールは、リュックとユウナ石像の足元へと転がっていき、視線は自然と石像となった2人に吸い込まれた。

 

 

「ユウナ様…なんて痛ましいお姿に…」

 

 

俺はドスケベ地蔵を見つめていると、そのあまりの神々しい造形美にエボン流の礼拝の構えをとっていた。

 

足を半歩下げ手を広げながら、頭を下げる。片膝を地に着け、2人を見上げていると自然と沸き起こる感謝の気持ち。世界を守ろうとする召喚士様、それを庇おうとする金髪の美少女戦士の尊い気持ちに思いを馳せて、尊敬の念を込めて祈り、ズボンを脱いだ。

 

「ユウナ様はリュックを守ろうとピンと手を伸ばす慈愛の姿勢。またリュックはユウナ様を庇う為に走り寄る躍動の姿勢。絡み合う2人の戦場の絆を感じさせる一瞬を切り抜いた名カメラマンの様な構図に尊さすら感じますねぇ、はい」

 

立ち上がり、至近距離から最も尊い構図を俺は探した。「美しい…」

 

ユウナ様の凛々しい横顔から細い首筋。「なんて綺麗なんだ、ユウナ様は」ブラチラしてる腋から肩をつたい、視線を滑らせる。「召喚士なんて勿体ないですよ。処女じゃないとなれない役職だろうしさぁ」ほんとエロ脇してやがるぜ毎日剃ってるんですか?いつも戦闘中チラチラチラチラチラポヨンポヨンポヨンされるこっちの身になってほしいですよ。というヘイトもユウナ様の背中にぶつかる様に重なるリュックの頭を見ることで静まってくる。舐めるようなカメラワークは走り寄る際に振り上げた太腿へ、思わず両手で掴んでジャンケンポンしたくなる形状の安産型の腰つきも素晴らしい。「リュック。可愛いよリュック。へへっあけすけな耳年増処女ビッチめ、分からせてやりたいですねぇ」尻からふくらはぎの筋肉の流線形を辿っていたら地面に行きつき、自然と俺は再び地に伏して2人を見上げていた。何という事だ。自然と礼拝の形をとってしまう力がこの像には「うっ…」ドピュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤンデレ×ユウナっ!

 

その十四。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寝よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は無駄にしてしまった二億の火の玉達をリュックの太腿から拭き取ると、ボールを拾ってテントへと反転した。

 

わざとじゃない。パンツは履いてたんだ。ただそのせいで摩擦運動が生まれた。不幸で笑えるシニカルな事件が人知れず起きただけさ。

 

「あんちゃんはー何やってるんだぁ?こんな夜更けに」

 

ヤバイ。なんか話しかけられた。

勢いで誤魔化せ!

 

「見てわかんないの!?ブリッツボールの練習をしてる善良な市民ッスよ!てか誰だオッサン!召喚士様を付け狙う草の者か!」

 

俺はワッカの戦闘スタイルを真似し、ブリッツボールは武器ですよ?と思い込みながら謎の赤髪のオッサンに勢いよく詰め寄った。余計な事を目撃していないか詰問しなければならない。

 

「うぉぉ!少年よ落ち着け!俺は怪しいものじゃない!商人だ!蛮族じゃないなら、そのすごい格好で詰め寄らないでくれ!」

 

「商人だぁ?」

 

「そうだ少年。俺は泣く子も黙る旅する商人、オオアカ屋だ。遠くで飯炊きの火が見えたもんでな。ジョゼ海岸がシンのコケラでうようよしてる中1人で野宿ってのも、おっかなくてな。近くで寝させてもらおうと思って、こっちまで来ただけなんだ」

 

鼓膜のせいで半分くらい聞き取れなかったが、オッサンは最もらしい言い訳をしているらしいのは分かった。

 

「少年はこの旅団の人間みたいだな。ちょっと口利きを頼めるかい?礼はするぜ」

 

「別に良いけど、その前にオッサンは金の針ってアイテム持ってる?」

 

「金の針?あぁこの辺はバジリスクが出るからな…あるぜ」

 

「じゃあこの召喚士様と金髪娘に使ってくれ」

 

「…へ?ってこれ!少年!ユウナ様じゃねぇか!?驚いた!本物の石像かと思っちまったよ!」

 

「夕方に魔物の石化ビームに当てられたちまってな…石像界の名作が誕生しちまったよ…」

 

「はぇー2人同時ってのもまた珍しいこっちゃなぁ…よし来た!ユウナ様のピンチとなっちゃ俺も黙っていられねぇ…ほら、こいつを刺せば石化は解けるぜ」

 

赤いオッサンはそう言ってデカイ背負い鞄を地面に置いて漁ると、2本の金色の針を俺に手渡した。じんわりと発光するそれはたしかにご利益がありそうだった。

 

「なぁオッサン。所で何で石像がこんな針で治るんだ?」

 

「へ?そ、そうだなぁ、なんでって言われても…俺も詳しくさ知らねぇけどな。ただこれを作れるのは薬屋じゃなくて、白魔導を収めた人間だって話だぜ」

 

「ん?なんでさ。」

 

「本当に石像になってる訳じゃなくて、あくまで魔法で作った上っ面の状態変化らしい。

 

『抵抗力が高ければ意識のある奴もいる』

 

らしいし、高位の魔道士になると稀に自力で解ける奴もいるらしい。俺は石のまま朽ち果てるまで死ねないのかとか思ってたら2、3日で魔法の力が切れて解放されたって、実際に石化になった奴が言ってたんだよ」

 

「へー。これ魔法なのか」

 

見た目の割になかなかインテリな魔物だったらしい。時間が止まる訳でもないなら商売利用も難しいか。なにか閃きそうだったのに…ん?でも、なにか引っかかるな…

 

まぁいい。とにかく使うか。

まずは、ユウナ様か。「ほいっ!」

 

パァァア…

 

と軽く発光するユウナ様像。

みるみる内に肌に血色が戻り、瞼がパチパチと動き、瞳孔がピントを調整しだしていた。

 

「あ…あ…」

 

ユウナ様は俺の顔面にピントを合わせる。あれ、オッドアイだったのか。瞳孔を開いて金魚の様に口をパクパクと開いて何か言葉を発せずうめいていた。なんだ?

 

「ユウナ様おかえり!いやー災難っしたね!調子はどうっすか?」

 

俺が声をかけても、ユウナ様の様子はおかしいまま。顔も真っ赤だ。石化の後遺症だろうか…なにか様子がおかしい。リュックは大丈夫なのか?「とにかくリュックにも刺してっ…と」

 

パァァア…

 

 

同じ様に起こる鈍い発光現象。

血の気が戻り、綺麗な金髪が生気を取り戻す。グルグル模様の緑の目が、俺に焦点を徐々に合わせる。

 

「リュック!お前は大丈夫か?」

 

リュックの顔はみるみるうちに異常な肌真っ赤になった。これはまずい。2人とも同じ症状。「くそっ、大丈夫じゃないな!すぐ人を呼んでくるぞ!」

 

「よ、呼ぶ、呼ぶなぁ!バカぁっ!?」

 

理不尽に殴られた。

パカッってレベルじゃない。バキッっていう擬音のレベルでテンプルにフックを入れられる。ふーっ!ふーっ!と吐息も荒く涙目のリュック…完全に混乱している、石化ってのはこんな事になるのか?クソッ!全然大丈夫じゃないやつじゃねぇか!

 

「リュック!落ち着け!ユウナ様も変だしお前まで変になっちまったらどうすりゃ…」

 

「うぅうるさい!うるさいぃ!このヘンタイ!バカ!エッチバカ!!淫乱男!!」

 

リュックはやはり混乱しているが…変態?

 

「ん?え、あぁパンツ一丁だったな!それは悪かったな」

 

「そそそそれも悪いけど!それも悪いけどぉ!」

 

頭を両手で抑え、顔をブンブンと左右に振り回すリュック。

男の半裸姿位ででここまでリアクションを取ってくれるのか。なんか癖になりそうだ。

 

「なぁリュック!悪かったけど正気ならユウナ様を運ぶの手伝ってくれ!ユウナ様がやばいんだよ!」

 

「それもキミのせいだああ!!」

 

 

「はあ!?もう何なんだよ!!ハッキリ言えよ!!訳分かんねぇよ!」

 

いい加減に頭きた。朝からミヘン•セッションやらなんやらで色んな事が起きてキツい1日で、身体も傷ついた。平気そうにしてるけど俺だって耳がいかれてるんだぞ!めんどくさいモードの時の女なんか相手してられっか!

 

「ほ、ほんとに分かんないの!?」

 

「わかんねぇよ!もうお前らなんか知らん!勝手にしろ!!」

 

振り返ってボールを拾う。テントに向かって足を向け、なんもかんも知らん!寝るわ!

そう思って走り出したその時だった。

 

 

 

 「私をっ!

 

    オカズにしたくせにぃいいいい!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

そんな声が後ろから響いてきた_________え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____え、意識あったの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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