【完結】島村卯月「もういいです、私、アイドル辞めます」   作:ラジラルク

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episode,11 魔法の真実(後編)

 

「嘘じゃないですよね?」

 

「本当に決まってんじゃない」

 

 

 

嘘なんてついてどうすんのよ、そう言った美嘉さんは笑っている。

美嘉さんの担当プロデューサーが武内プロデューサーだったなんて……。美嘉さんだけじゃない、瑞樹さんも美穂ちゃんも楓さんも、昔は武内プロデューサーが担当していたなんて話を私は今初めて知ったのだ。

でもよくよく考えると当時からそう思えるような武内プロデューサーの言動があったような気がする。

 

シンデレラプロジェクトとはあまり接点のなかった部署に所属していた楓さんや瑞樹さんと知り合いだったり、一時的なものではあったが私も武内プロデューサーの紹介で美穂ちゃんと一緒に活動した時期もあった。美嘉さんも初めは妹である莉嘉ちゃんがいるからシンデレラプロジェクトによく顔を出しに来てたのかと思っていたが、莉嘉ちゃんの居ない時でもよく遊びに来ていたような気もする。

 

そして何より、私がまだ養成所にいた頃に当時まだ憧れでしかなかった美嘉さんや楓さん、瑞樹さんに美穂ちゃんが参加していたライブの物販の仕事をお手伝いさせてもらったことがあった。そのライブの時に私はお客さんとして来ていた未央ちゃん、実家の花屋の手伝いでライブ会場に華を運んでいた凛ちゃんの二人と初めて会っていたのだが、三人でぶつかってしまった際に私が持っていた箱を階段下に落としてしまった。その箱の中に入っていた透明な靴、それを階段下で拾ったのは武内プロデューサーだったのだ。

 

 

あの時靴を拾ったのが武内プロデューサーだと後から知った時、私は不自然に思っていた。どうして武内プロデューサーがあの場所にいたのだろうと。

それが美嘉さんの話を聞いて理解することができた。おそらくあの頃はまだ先輩たちを武内プロデューサーが担当していたのだ。

 

 

 

 

「それならどうして……。武内プロデューサーは美嘉さんたちのプロデューサーを降りたのですか?」

 

 

 

あのライブから半年後、武内プロデューサーは新規に設立されたシンデレラプロジェクトの担当プロデューサーになった。ということはその時点で既に美嘉さんたちのプロデューサーではなくなっていたということになる。

美嘉さんは罰が悪そうに頭を掻くと私から目線を逸らす。その仕草であまり良い話ではないのだと直感的に感じてしまった。

 

 

 

 

「あの人、辞めさせられたのよ。私たちの担当を」

 

「や、辞めさせられたんですか?」

 

 

 

美嘉さんは静かに頷く。

 

 

 

「私たちの部署も初めは十人のアイドルがいたわ。それが私と楓さん、瑞樹さんに美穂ちゃんを残してみんな辞めちゃったのよ。辞めた子たちが自ら申し出たとは言え、一度デビューさせてしまったアイドルを六人も辞めさせちゃったのが問題になったらしくてね」

 

「それで辞めさせられたんですか……」

 

 

 

それから大きく溜息をつき腹を括ったのか、その時の話を美嘉さんが詳しく教えてくれた。

美嘉さんたち十人の候補生アイドルはまだ新米プロデューサーだった武内プロデューサーの初めての担当アイドルだったらしい。その十人を武内プロデューサーは時間がかかったが無事に全員デビューさせることができた。だが次第に十人の中でも、ブレイクし始めた子とデビューはしたもののなかなか仕事を得られない子で差が出てくるようになり部署のメンバーの中に亀裂が生じ始めたらしい。

その中でも武内プロデューサーはなかなかブレイク出来ない子にも真っすぐに向き合っていた。シビアな話ではあるが、CDの売り上げやライブの来客数、それら現実の数字を隠すことなく教えてはアイドルたちが今何をしなければならないのかを的確に示していった。

 

 

 

 

「あの人は真っすぐな人だけど昔から不器用だったからね。その真っすぐさが六人のアイドルを窮屈にさせてしまったのよ」

 

 

 

真っすぐなのは決して悪い事ではないわ。それに私も武内プロデューサーが悪いとは今でも思ってないけどね。それでもみんなそれぞれ違ったキャラクターがあるように、みんながみんな真っすぐな想いを真摯に受け止めることはできないのよ。遠い昔を思い出すかのように美嘉さんはそう話してくれた。

それから間もなくして六人のアイドルが自ら引退を申し出て武内プロデューサーの元を去って行くこととなり、六人の退社を受けて部署は事実上の消滅。残った四人は別の部署へと移籍することとなった。

 

 

 

「そんなことがあったんですね……」

 

「それがねぇ……、それだけじゃ終わらなかったのよ」

 

 

 

 

そのアイドルを辞めた六人のうちの一人が退社して間もなく警察沙汰になった。

未成年の飲酒や喫煙、そして幾度となく行われていた万引き――……。それらが明るみになって武内プロデューサーは責任を問われることとなったらしい。

 

その子もきっと私と同じだったのだ。アイドルになる夢を諦めたものの、完全に断ち切ることができず有り余った力を持て余し燻っていたのだろう。一度でもアイドルの世界を体験してしまい、元の日常が退屈で刺激がなさ過ぎたのだ。

同じような経験をした私だから、少しその子には同情してしまう。

 

 

 

「あの人、すごく落ち込んでたわ。『一人の若い女の子の人生を完全に狂わせてしまった』って言ってね。私たちも何度もあの人のせいじゃないって言ったんだけど、それでもあの人は自分を責め続けてたわ」

 

 

 

だからシンデレラプロジェクトの時も初めは妙にみんなと距離が遠かったでしょ?美嘉さんにそう言われ確かにそんな気もした。

初めてシンデレラプロジェクトのメンバーたちと顔を合わせた後にみんなで写真撮影をしてもらった時のことを思い出した。みんなで最後に写真を撮ることになり、みんなが武内プロデューサーも誘ったが武内プロデューサーは一緒に写真に写ることを頑なに拒否していた。

 

今思い返せばそういった思い当たる節が何度も何度もフラッシュバックする。だけどそんな思い当たるシーンも未央ちゃんがアイドルを辞めると言い出した頃までで、それ以降は徐々に私たちと武内プロデューサーの距離が縮まり始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

『私は……。あの時、島村さんにこう伝えるつもりでした。『ニュージェネレーションズを解散します』と。ですがあの時の島村さんの笑顔を見て、『絶対に解散させてはいけない』、そう思ったんです。島村さんの笑顔がなかったらきっと解散させてしまっていました』

 

 

『本田さんと向き合うことを恐れていた弱気な私に島村さんの笑顔は勇気を与えてくれました』

 

 

 

 

 

喫茶店で四年半ぶりに武内プロデューサーと再会した時に武内プロデューサーが言っていた言葉だ。

きっと武内プロデューサーも怖かったのだ。若い女の子の人生を左右するプロデューサーという立場が。またその時のように一人の人生を壊してしまうのではないかと思ってしまって。

 

それでも武内プロデューサーは逃げることなくその恐怖に立ち向かった。そして長い時間がかかってしまったが、夢を諦めきれずに燻っていた私にもう一度アイドルに戻るチャンスを差し伸べてくれた。

 

 

 

 

「昔は生意気にあの人にギャーギャー意見とかしてたけどね。プロデューサーの立場になった今ならあの人の苦悩も分かるわ」

 

 

 

 

苦笑いをしながらそう呟く美嘉さん。

 

 

 

 

「よく言ってたんだけどね、『プロデューサーという立場になって女の子たちを担当する以上はその子の親以上に責任を持たなきゃダメだ』って。みくちゃんの話は本人から聞いたでしょ?養成所代、全部一括で武内プロデューサーが払ったって話」

 

「はい、みくちゃんはいつか絶対に有名になって返すって言ってましたけど……」

 

「ホントに凄いわよね、あの人。普通あそこまでできないわよ」

 

 

 

 

 

誰よりもアイドルを大切にし誰よりも気にかけてくれていた武内プロデューサー。

無口で強面で表情が乏しい武内プロデューサーだが、内に秘める想いは誰よりも熱く、そして誰にも負けないほどの情熱を持っていた。

 

そんなプロデューサーが私の担当になってくれたことがどれだけ幸せなことだったか、その有難みが今更になって身に染みて分かる。

 

 

 

 

「この際だから全部言っちゃうけどね、卯月ちゃんがシンデレラプロジェクトに繰り上げ合格したっての、あれ嘘なのよ」

 

「え……?」

 

 

 

コーヒーに砂糖を足しながらゆっくりとスプーンでかき混ぜる美嘉さん。

美嘉さんの言う「嘘」という言葉の意味が分からず私は思わず言葉を詰まらせてしまった。

 

 

 

「ホントは欠員なんて出てなかったのよ」

 

「ならどうしてそんな嘘を……」

 

 

 

私は初めて武内プロデューサーに会った時、「シンデレラプロジェクトに三人の欠員が出たからその繰り上げ合格で採用が決まりました」と言われた。本来私はシンデレラプロジェクトのオーディションに一度落ちており、私には不合格の通知が届けられていたのだ。

武内プロデューサーが養成所までやってきたのはその数日後の出来事だった。

 

 

 

「卯月ちゃんの合否を巡ってだいぶ上司と揉めたらしいわ。本当は武内プロデューサーを除く他の面接官はみんな卯月ちゃんの採用には反対だったの。今だから言えるけどダンスも歌も下手ではないけど特別上手くもなく、色がないって理由でね」

 

 

 

話しにくそうにそう説明してくれた美嘉さん。悔しいけど美嘉さんの言う通りだった。

あの頃の私は頑張る事しかできなくて、歌もダンスも養成所に通ってるわりにはあまり上手いと言える方ではなかった。要するに特化した個性がないただの普通の女の子だったのだ。

個性がなさすぎる、シンデレラプロジェクトのオーディションに受かる前に何社か受けたオーディションでも何度かそう言われていた。

 

だからこそ不可解だったのだ。どうして私がアイドルを抱える会社では大手である346に採用されたのかが。

 

 

 

「でも唯一武内プロデューサーだけは採用派だったわ。普段は全く自分の要望とかは言わない人なんだけどね、『島村さんは絶対シンデレラプロジェクトに必要な人材です』って言いながら何度も上司と対立しては不合格の通知を送った後でもしつこく上司に迫り続けてたらしいわ。結局最後は強引に納得させちゃったんだから凄いわよね、ホント」

 

 

 

その際に上司が提示した条件として、無個性な私を引き立てる他のメンバーを二人を探し出し、その三人でユニットデビューさせる――……、といったものだった。

その結果、スカウトされた凛ちゃんと二次募集で採用された未央ちゃんが私と共に『欠員補充』という名目で採用されることになった、らしい。

 

 

 

 

「あの人は初めから卯月ちゃんの笑顔に惚れ込んでいたのよ。何度上司と喧嘩になっても『島村さんの笑顔は歌唱力やダンスをも凌ぐ才能です。絶対に彼女はブレイクできます』ってしつこいくらい言いまくって、無理矢理にでも説得してたらしいわ。私も昔は何でそこまでこだわるのかなって思ってたけど……、でも今卯月ちゃんのプロデューサーになってなんとなくあの人の気持ちが分かる気がする」

 

 

 

あの人は見る目があったのよ。そう言うとコップの中をかき混ぜていたスプーンを止め、コップを口元へと運んだ。

 

初めて聞かされる真実。私が採用された裏側がそうなっていたなんて私は全く知らなかった。ずっとただ単に欠員が出たからその補充として繰り上げ合格になったと信じていたのだ。

だが実際は武内プロデューサーの強引な力技で押し込んでもらえたようなものだった。

 

正直何とも言えない気持ちだ。そこまで評価してくれてたのも嬉しいが、悪く言えばコネ入社のようなものでもあるのだから。

それでも――……。例えそれが事実だったとしても、私は良かった。そのお陰で私は魔法にかけられて夢のような時間を経験させてもらえたのだから。アイドルにならなければ味わえなかったようなことも沢山経験させてもらえたし、何よりここでかけがえのない仲間たちと知り合えることができた。

 

色々と遠回りはしてしまったが、それでも私はアイドルの世界に飛び込んだことを後悔はしていない。

 

 

 

そんな私の様子を暫く黙って見つめていた美嘉さん。

そしてゆっくりと深呼吸をすると表情がガラッと変わる。

 

 

 

 

「……卯月ちゃん。ここまで話しちゃったからもう全部本当のことを話すわ。卯月ちゃんにとっては辛い話になるかもしれないけど、ちゃんと聞いてほしいの」

 

 

 

コーヒーカップを置いた美嘉さんは座り直すように姿勢を改めた。

今までより遥かに落ちている声のトーンからどれだけ真剣な話なのかを私は察する。

 

私は何も言うことなく、ただ美嘉さんの眼を真っすぐに見つめながら頷いた。

 

 

 

 

「武内プロデューサーがクビになったの、あれ、卯月ちゃんのせいよ」

 

 

 

 

どんな言葉が飛び出すのか、美嘉さんの雰囲気からある程度身構えていた私だったがあまりにも予想外過ぎる言葉に私は固まってしまった。

シンデレラプロジェクトを存続させることに成功したのに、その後の突然のシンデレラプロジェクト解散。解散の理由としては武内プロデューサーがクビになったとしか聞かされていないが、その真相はメディアどころかメンバーの誰も知らなかった。

 

どうして部署を存続させて成果も出していたはずの武内プロデューサーが突然クビになってしまったのか。みくちゃんから聞いた時から私の心の中を渦巻いていた謎が今美嘉さんの口から明かされようとしていた。

 

 

 

 

「卯月ちゃんがアイドルを辞めた後も、武内プロデューサーはずっとあなたが帰ってくるのを待っていたわ。いつでも卯月ちゃんが帰って来られるように、『引退』という扱いにはせずに『活動休止中』として籍をシンデレラプロジェクトに残し続けていたの」

 

 

 

 

それから暫くしてシンデレラプロジェクトがブレイクし始めると世間では妙な噂が流れるようになった。

テレビやライブで歌って踊っているのは十三人なのに登録メンバーは十四人になっている。そのことがブレイクすると同時に世間にも気付かれ始めたのだ。一応346プロダクションは『もう一人のメンバーは事情により現在活動休止中』と発表はしていたようだが、それでも様々な噂は途絶えなかった。

 

 

 

「アイドルの世界ってみんな勝手にギスギスした世界だって思ってるでしょ?だから活動休止中のもう一人のメンバーが実は部署で虐められていたとか、シンデレラプロジェクトのメンバーはメンバー同士では仲が悪い、って言った風なデタラメな噂が後を絶たなかったのよ」

 

「そんな……」

 

「その頃から346のアイドル部門も正直あまり景気が良いとは言えなかったからね、シンデレラプロジェクトが唯一の希望の星みたいなもんだったのよ。その噂によって希望の星であるシンデレラプロジェクトのイメージダウンを心配した美城常務が言ったのよ、『島村卯月を正式に引退させてシンデレラプロジェクトは十三人で活動させろ』ってね。でも武内プロデューサーはそれを頑なに拒否し続けた……」

 

 

 

 

そして武内プロデューサーは『三年間待って帰って来なかったら私が責任を取って辞めます』と美城常務に約束をしたらしい。

勿論、そんなことになっていたなんて私は全く知らなかった。そして三年の月日が流れ約束通り武内プロデューサーは事実上クビという扱いで退社をすることになった――……。

 

 

 

私は何も言えなかった。

私を見つけて助けてくれた武内プロデューサーがまさか私を庇ってクビになっただなんて――。

 

その話を聞いて私は自分がしてしまったことの大きさを改めて痛感させられた。いつの間にか頬を大粒の涙が零れ落ち始めている。

そして堰を切った私の目頭と同時に私は抑えきれず泣いてしまった。ここが店内だということも、周りには他のお客さんが沢山いることも、分かっていながらも私は両手で顔を覆うと声を上げて泣いた。

それこそ現実から逃げたあの日、自室のベッドの上で布団の中で大声で泣き叫んだあの日のように――……。

 

私を何度も助けてくれた武内プロデューサーに私は一体どれだけの迷惑をかけてきたのか。シンデレラプロジェクトを壊したのも、武内プロデューサーをクビにしたのも、全部私だったのだ。

それなのに私を恨むことなく、それどころか私のことをずっと気にかけてくれて私の為に曲まで作ってくれていた武内プロデューサー。その優しさを思うと尚更自責の念に押しつぶされそうになってしまう。

ここでいくら泣き叫んだってもうどうしようもない過去のことだということくらい私にも理解していた。それでも次から次へと溢れ出てくる涙が止まらなかった。

 

 

 

 

「辛い話を聞かせてごめんね、卯月ちゃん……。これは莉嘉から聞いた話なんだけど、シンデレラプロジェクトの解散は残りの十三人の全員の意見が一致しての解散だったんだって。武内プロデューサーが辞めるならシンデレラプロジェクトも解散にしよう、ってそれはみんなが言っていた事らしいの。もともとみんなのアイドルとしての基盤を作るために作られた部署だから、遅かれ早かれ、いつかはみんながバラバラになるんだからって」

 

 

 

美嘉さんはそう言ってくれたが私はただ泣きじゃくるだけで何も言えなかった。

 

 

 

 

 

「最後に武内プロデューサーの送別会をした時、みんな笑顔だったみたいよ。皆それぞれ違う道に進むことになったけど、それでもみんな笑顔で別れることができたって。みんな武内プロデューサーに感謝してたって。だから全然寂しくなかったって莉嘉が言ってたわ」

 

 

 

 

それでも……、美嘉さんが俯くような声で言葉を紡ぐ。

 

 

 

「あの人は最後まで後悔してたらしいわ。メンバー全員を笑顔で送り出すことができなかったって。卯月ちゃんのことだけが唯一の後悔だったって。どうしてあの時卯月ちゃんを強引にでも連れ戻さなかったのだろうかって。そう言いながらずっと後悔してたらしいわ」

 

 

 

 

武内プロデューサーは何も悪くないのに。

逃げ出したのは私で、差し出してくれた手を握ることができなかったのも私なのに。

 

 

 

 

「だから復活ライブもね、本当は『復活』じゃないのよ。あの時できなかったこと――……、シンデレラプロジェクトのメンバー全員が笑顔でシンデレラプロジェクトを旅立つことができるようにって企画された『卒業式』なのよ」

 

 

 

だから、いつまでも泣いてないでその最期の晴れ舞台で武内プロデューサーを泣かせるくらいのパフォーマンスを見せてあげなさい。

 

そう呟くと美嘉さんは席を立ち両手で顔を覆いながら泣き続ける私をゆっくりと抱き締めてくれた。

美嘉さんの温もり、そして美嘉さんが話してくれた真実の話。その話を聞いて更に感じることのできた武内プロデューサーの温もり。

 

この二つの温もりがあまりにも温かさ過ぎて、私はそれから暫く頬を伝う涙を止めることが出来なかった。

 


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