インフィニット・ストラトス〜古の英雄〜   作:ボイスターズ

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読者の皆様の中には【IS=インフィニット・ストラトス】
を知らない方もいらっしゃると思いますので、情報を引っ張り出してきました。


『IS』について その1

『IS』とは

 

正式名称は「インフィニット・ストラトス」。宇宙空間での活動を想定して開発されたマルチフォーム・スーツである。開発当初はそれほど注目されなかったが、開発者の篠ノ之束が引き起こした「白騎士事件」で従来の兵器を凌駕する圧倒的な性能が世界中に知れ渡り、宇宙進出よりもパワードスーツとしての軍事転用が始まり、各国の抑止力の要がそれに移っていった。

 

ISは攻撃力、防御力、機動力が非常に高い究極の機動兵器で特に防御機能は突出して優れており、シールドエネルギーによるバリアーや「絶対防御」などによってあらゆる攻撃に対処できるようになっている。

 

そのため、操縦者が生命の危機にさらされることはほとんどなく、搭乗者の生体維持機能もある。核となるコアが特徴。肩、腰、胸、腹部、アーム、レッグに装甲が装着されて、空を飛ぶことができるようになり、背中には「カスタム・ウィング」と呼ばれる飛行用の翼が付けられる。

 

シールドエネルギーの存在から余計な装甲が必要ないため、搭乗者の姿がほぼ丸見えな形状だが、身体全体を覆う

全身装甲(フルスキン)というのもある。

 

ISには武器を量子化させて保存できる特殊なデータ領域があって、操縦者の意志で自由自在に保存してある武器を呼び出すことができる。ただし、全ての機体で量子変換容量によって装備には制限がかかっている。ハイパーセンサーの採用によって、コンピューターよりも早く思考と判断ができ、実行へと移せる。

 

更に自己進化を設定されており、戦闘経験を含む全ての経験を蓄積することで、IS自らが自身の形状や性能を大きく変化させる「形態移行」を行い、より進化した状態になる。第三形態までが確認されていて、コアの深層には独自の意識があるとされていて、操縦時間に比例してIS自身が操縦者の特性を理解し、操縦者がよりISの性能を引き出せるようになるという。

 

ISには謎が多く、全容は明らかにされていない。特に心臓部であるコアの情報は自己進化の設定以外は一切開示されていないため、ブラックボックスと化している。

原因は不明であるがISは何故か女性にしか動かせず、それが原因でこの世界は女尊男卑の世の中になってしまった。唯一の例外が一夏であり、彼が男性でありながら何故ISを動かせるのかは、開発者である束でさえも特定できておらず、全てが謎に包まれている。

 

コアを製造できるのは開発者である束のみだが、ある時期を境に彼女はコアの製造を止めたために、ISの最大数が467機となり、専用機を持つ者は特別扱いされることが多い。なお、この機体数はあくまで公式上のものであり、ゴーレムなど秘密裏に存在する機体・コアもある。コアの数に限りがあるため、新しく機体を建造する場合は既存のISを解体し、コアを初期化しなくてはならない。

 

ISの世代

 

ISには、それぞれ第1世代、第2世代といった種類がある。

最初に登場した第1世代は現在はほぼ退役している。

 

第2世代

後付武装(イコライザ)によって、戦闘での用途の多様化に主眼が置かれた世代で現在最も多く実戦配備されている。射撃装備の多くは戦車や戦闘機に搭載されるか、生身の人間が使用する場合は「固定した場所に据え付けるか、複数名の部隊規模で運用する物」を携行型に作りなおした物。装備された武器は電子デバイスよる「使用制限(ロック)」がかかっており、他者が使用するには「使用許諾(アンロック)」をしなければならない。

 

「インフィニット・ストラトス」第6話では、この方法でシャルロットが一夏に自身の装備を貸し与えている。

 

第3世代

操縦者のイメージ・インターフェイスを用いた特殊兵器の搭載を目標とした世代なのだが、搭載した兵器を稼働させ制御するにはかなりの集中力が必要で、未だ実験機の域を出ない。そのためか(鈴の甲龍のように燃費の向上に重点を置いた機体もあるものの)どれも燃費が悪い。

 

第4世代

装備の換装無しでの全領域・全局面展開運用能力の獲得を目指した世代。展開装甲や自動支援装備が標準装備されている。各国が未だ第3世代機の実験段階にある現在では、束が直接設計・開発した「紅椿」の1機しか存在しない。

 

※「白式」は第3世代機として開発されたものの欠陥機として放置されていた機体を束が改修し、その際に第4世代技術を盛り込んだ武装「雪片弐型」を組み込んだ物。その後、一夏用に倉持技研が再調整を行ったが、あくまでも武器である雪片弐型のみに第4世代機特有の展開装甲が取り入れられている為、正確には第3世代機である。

 

 

IS関連

 

ISスーツ

ISを効率的に運用するための専用衣装。バイタルデータを検出するセンサーと端末が組み込まれており、体を動かす際に筋肉から出る電気信号などを増幅してISに伝達する。

パーソナライズされた専用機では量子変換された状態でISのデータ領域に格納されている。ISを起動させると自動的にスーツも展開されるようになっているが、エネルギーの消耗が激しいため、緊急時以外はスーツを着用してからISを展開するのが一般的。

 

PIC(パッシブ・イナーシャル・キャンセラー)

ISの基本システムで、これのお陰でISは浮遊・加減速などを行うことができる。発展形に第3世代兵器AIC(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)が存在する。

 

ハイパーセンサー

ISに搭載されている高性能センサー。操縦者の知覚を補佐する役目を行い、目視できない遠距離や視覚野の外(後方)をも知覚できるようになる。

 

カスタム・ウィング

背部に存在する巨大な翼型のスラスター。これとPICにより飛行を行う。機種によって形状は大きく異なっており、翼型から離れたものも存在する。

 

コア・ネットワーク

ISのコアに内蔵されている、データ通信ネットワーク。広大な宇宙空間での相互位置確認・情報共有のために開発されたシステムで、現在は操縦者同士の会話として、オープン・チャネルとプライベート・チャネルが利用されている。最近の研究で、「非限定情報共有(シェアリング)」を行い、コア自身が自己進化していることが判明している。

 

シールドバリアー

操縦者を守るためにISの周囲に張り巡らされている不可視のシールド。攻撃を受けるたびにシールドエネルギーを消耗し、シールドバリアーを突破するほどの攻撃力があれば操縦者本人にダメージを与えることも可能。モンドグロッソなどの国際試合や通常の模擬戦ではこのエネルギーがゼロになるか、搭乗者が意識を失うと負けとなる。

 

絶対防御

全てのISに備わっている操縦者の死亡を防ぐ能力。シールドバリアーが破壊され、操縦者本人に攻撃が通ることになってもこの能力があらゆる攻撃を受け止めてくれるが、攻撃が通っても操縦者の生命に別状ない時にはこの能力は使用されない。この能力が使用されるとシールドエネルギーが極度に消耗する。

 

瞬時加速(イグニッション・ブースト)

IS運用に於ける加速機動技術のひとつ。スラスターから放出したエネルギーを再び取り込み、都合2回分のエネルギーで直線加速を行う、所謂「溜めダッシュ」である。

 

相手との間合いを文字通り「瞬時」に詰めることが可能だが、軌道が直線のみと単純なためタイミングを読まれるとかわされやすい。

 

加速中に無理な軌道変更を行うと機体と身体に負荷がかかり、操縦者に骨折などが起こる可能性がある。スラスターが複数ある機体なら個別に使用することで「二連加速(ダブルイグニッション)」などの連続使用も可能。

 

形態移行

搭乗者のデータ入力をする「初期化(フィッティング)」と機能を整理をする「最適化(パーソナライズ)」を行うことで搭乗者に最もふさわしい形態にする。

 

最初の設定が完了するのに大体30分前後掛かり、その結果起きる最初の形態移行が「一次移行(ファーストシフト)」と呼ばれる。これにより、装甲の一部が変化し、ISは初めて搭乗者の専用機となる。

 

稼働時間と戦闘経験が蓄積されることでISコアや機体その物との同調が高まり、単一仕様能力を発現する第二形態「二次移行(セカンドシフト)」と、更に進化した第三形態「三次移行(サードシフト)」が発生する。

 

ワンオフ・アビリティー(単一仕様能力)

ISが操縦者と最高状態の相性になったときに自然発生する固有の特殊能力。

 

パッケージ

換装装備で、これを追加するには「拡張領域(バススロット)」が必要で、単純な武器なら相当な数を追加できる物もあるが、第四世代装備や白式の様に強力な単一仕様能力の場合、それらに拡張領域の容量を喰われてナイフ一本追加できない機体も存在する。

 

 




第4話は現在執筆中ですので暫くお待ち下さい。

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