リアルでは花粉症になってしまいました・・。皆さんもお気をつけください。
今回はルガノーガーとの決戦です。
ティガやGUTSはどう戦うのか!?
では、どうぞ。
OP【TAKE ME HIGHER(V6&一夏)】
「フッ!ハァアアアアアアッ!」
突撃するティガに対し、ルガノーガーは両肩にあるクリスタルから赤い電撃を放って来る。
「ハッ!デェアッ!」
周りの地面に当たって爆発が起こるが、それに構わず突き抜けたティガは上空にジャンプして一回転、飛び蹴りを放ち反動で回転して着地したあと頭部に左脚でハイキックを放つ。
「ヴォオオオンッ!」
多少怯んだが余り効いていないのか、ルガノーガーは平気そうに右腕で殴る。
「クッ・・ハッ!ハッ!ハッ!テァッ!」
ティガはルガノーガーの胸部を連続で殴るが効果が薄い。
「ヴォオオオオオンッ!!」
無駄だと言わんばかりにルガノーガーはティガの腹に蹴りを入れて怯ませ、両腕で突き飛ばす。
「ヴォオオンッ!」
「グゥ・・デァアッ!?」
果敢に攻めるティガが鬱陶しくなったルガノーガーは、左腕でティガの首を締める。空いている右腕から白色の破壊光線を至近距離から放ち吹き飛ばした。
「ティガ!援護しますわ!はぁっ!」
ティガを援護するべく、セシリアはブルー・ティアーズを全機射出、ビームライフルとスターライトからもビームとレーザーを放って多方向から攻撃する。
「ウワッ!?」
だがなんと身体に命中したビーム群が、ティガやセシリアだけでなく箒達の元にも跳ね返って来た。
「くっ!?」
「危なっ!?」
全員幸い優れた反応速度やハイパーセンサーのお陰でギリギリ避けることができた。
「い、今のは・・」
「ちょっとセシリア!あんたちゃんと狙ったの!?」
「当然ですわ!しかしビームが跳ね返されたんです!」
唖然とするセシリアに鈴が怒鳴ってきたので言い返す。
「それならコレはどうよ!?」
鈴は左右にある4つの龍砲から衝撃砲を放つ。今度は跳ね返ることはなかったが、ルガノーガーには効果がないようだ。
「ヴォオオオンッ!!」
ルガノーガーは両肩のクリスタルから電撃を放って反撃するが、全員避けて距離を取る。
「ーー解析完了。どうやら、怪獣の身体はいわば鏡と同じ性質があるみたい」
そこへ打鉄・参式のシステムを使い、ルガノーガーを解析していた簪が、全員と合流して結果を伝えた。どうやら、楯無とマドカがサポートとして送ってくれたらしい。
「つまり、ビーム攻撃は跳ね返されるってこと?」
「それなら近接装備ね!」
鈴はお安い御用と、双天牙月を展開するがーー
「駄目だよ!さっきの電撃を見たでしょ!?幾らISでも、あの中を突き抜けていくなんて無茶だよ!」
「シャルロットの言う通りだよ。此処は遠距離で、なおかつ跳ね返されない実体兵器で攻めていこう!」
頷いたシャルロットは両手にサブマシンガンを取り出し、箒にもそれを貸す。
簪はマルチ・ロックオン・システムを起動して背部にある《山嵐》を展開。
「ーーったく、面倒だけどしょうがないわね!」
残りもそれぞれ衝撃砲、レールカノン、腰の《ブルー・ティアーズ》を向ける。
「っ!ジェアッ!」
ルガノーガーを攻撃するティガは、それを見て一旦距離を取る。
「てぇえええええっ!!」
ラウラの合図で全員が一斉射撃。
「ヴォオオオオオンッ!!」
ルガノーガーは両手から白色の破壊光線を放って全てを迎撃するが、その爆発により周囲に煙幕が発生する。
「今だよ!」
「ンンンン・・ハッ!フッ!」
簪の声に頷いたティガはパワータイプにチェンジ。ジャンプしてルガノーガーの顔面にパンチを放つ。
「ヴォオオンッ!!」
「ハッ!ハッ!テァッ!チャッ!」
パワータイプの攻撃でやっと怯んだルガノーガーだが、ティガの攻撃をことごとく防いで腕で殴るか足で蹴る、もしくは頭突きを繰り出す。
「ジェアッ!ハァッ!テァッ!」
一方のティガは、殴られる度に腕にある牙が身体に当たって痛みを感じながらも、肩にチョップを打ってクリスタルを破壊。
右回し蹴りで人間でいう膝の裏あたりを攻撃して態勢を崩す。
「ンンンン・・チャアッ!」
ティガはルガノーガーの身体を持ち上げて勢いよく投げ飛ばした。それにより奴は地面に叩きつけられる。
「グルルルルッ・・」
「フッ!」
ティガは追い打ちをかけようと接近し、上に乗って殴りつける。
だがその時、ティガの優れた聴力が、シャルロットの悲鳴を捉えた。
「危ない!逃げてぇえええ!!」
「!?ウワァアアアアッ!?」
シャルロットの声が聞こえた瞬間、背中に凄まじい激痛が走った。
みると、背中にはルガノーガーの尻尾が突き刺さっている。
「ヴォオオオオオオンッ!!」
「グ、ディアッ・・ウゥッ・・!」
尻尾を引き抜こうとするティガに、ルガノーガーは狙い通りという雄叫びを上げた後
、尻尾からエネルギーを吸収し始めた。
「ちょ、ちょっとあいつまさか・・」
「ティガのエネルギーを吸収してる!早く止めないと!」
箒達は先程と同様、実体兵器で攻撃しようとするが、ルガノーガーが光線を出して来るために妨害されてしまう。
その間にもティガのカラータイマーが激しく点滅を始めた。
「クソッ!」
「邪魔しないで・・!」
やがて満足したのか、ルガノーガーはティガの背中に光線を撃ってダウンさせ、学園に向かい始めた。
「グルルルルッ・・・!」
ルガノーガーは僅かに感じる気配を頼りに進んで行く。
◇
「(やっぱり、アイツは私を狙ってる!)」
「あぁ、怪獣がこっちに来ちゃう!」
「もうやだ・・もうやめて・・!」
その頃、シェルターに来ていた我夢と藤宮、束にクロエは、モニターで外の戦闘を見ていた。
梨々香が確信を得るなか、恐怖のあまり涙を流す者が彼方此方に見える。
「慌てるな!皆落ち着け!」
「大丈夫だから!」
マドカや楯無、教員達は落ち着かせようとしているが、一向に治まる気配はない。そんな彼女達を見た我夢は、左胸に手を当ててある決意を固める。
「藤宮、束、クロエちゃん。行って来るよ。彼らを助けに!」
「ーーわかりました」
「ここは任せろ!」
「気をつけてね!ーーそれと、いっくんをお願い!」
我夢は力強く頷いた後、シェルターを飛び出して行った。
「クソッ・・せめて身体さえ動かせれば・・!」
エネルギーを吸収されたティガは、ルガノーガーを止めるために立ち上がろうとするが、弱った身体では思うように動けない。もはやここまでと諦めようとしていた。
シェルターを出ていた我夢は、左胸にあるポケットから中央に青いクリスタルがある金色の逆三角形のアイテムを取り出す。
その名も《エスプレンダー》。
我夢はエスプレンダーを右手にはめ、左肩に当てて突き出すと同時に戦士の名を叫ぶ。その瞬間、中央のクリスタルから赤と青の光が放たれた。
「ガイアアアアアアアッ!!!」
BGM【逆転のクァンタムストリーム】
「デェアアアアッ!!」
「ヴォオオオオオンッ!?」
赤と銀の身体、胸の黒いプロテクターが特徴の大地の赤き光の巨人《ウルトラマンガイア》は飛び蹴りでルガノーガーを吹き飛ばした。
ガイアが地面に着地した瞬間、大地が呼応するように、轟音と共に土砂が舞った。
「あれは!?」
「!?」
学園中やティガの内部にいる一夏が驚くなかガイアはティガに駆け寄る。
「大丈夫か?」
「はい・・その声、我夢さん?」
一夏の問いに頷いたガイアは胸の《ライフゲージ》に右手をかざした後、ティガに差し出す。
すると、ティガのエネルギーを回復させると同時に、スパークレンスにガイアの大地の光が宿った。
「我夢さん、これは?」
「一夏君、君は須藤さんと約束したんだろう?ここで倒れている場合じゃない筈だ!」
我夢の言葉で、一夏は悲しみの表情を浮かべる梨々香を思い出した。
「そうだ、俺は梨々香さんと約束したんだ・・皆の仇を討つって!こんなところで負ける訳にはいかねぇ!!」
「それでいい。その想いで僕が与えた力と、君の持つ力を爆発させて、奴を倒すぞ!」
「はい!」
一夏は己の潜在能力、SEEDを覚醒。それによりティガの身体から炎が溢れる。
「ハァアアアッ!デェアッ!!」
ティガクリスタルが金色にとなり、身体に金のラインが入る。最後に赤い炎のオーラを纏った。
これぞ新たな姿《バーニングタイプ》である。
「ヴォオオオオオンッ!!」
怒りの雄叫びを上げて突っ込んで来るルガノーガーに、ティガとガイアが立ち向かう。
「テァッ!!」
「ジェアッ!」
先ずティガがルガノーガーの胸にパンチと蹴りを放って爆発を起こし、ガイアがタックルとチョップ、飛び回し蹴りを放つ。
「ヴォオオオオンッ!!」
ルガノーガーがティガに光線を放つが、彼に当たる前に素早くガイアがバリアを張って防ぐ。
「フッ!!」
横から飛び出したティガは、ハンドスラッシュでルガノーガーの腕を攻撃。
「チャッ!!テァッ!!ハァッ!!」
「ハッ!ジェアッ!ダァアアッ!」
光線が消えた瞬間を逃さず、ティガとガイアは同時にパンチや蹴りを打ち込んでいく。
「「デュアッ!!」」
最後に2人でルガノーガーを持ち上げ、学園と逆方向に投げ飛ばした。
「ジェアッ!ハァアアアッ!」
「フッ、ハァアアアッ・・!!」
ガイアは左腕でガッツポーズをした後、右腕を伸ばして手首に付け、上に上げる。それにより右腕に赤い光のエネルギーが充填されていく。
ティガはデラシウム光流と同じモーションでエネルギーを溜め、通常より大きく上がった熱量を持つ炎の球が作られた。
「ダァアアッ!」
「チャアッ!!」
ガイアは左手の拳を握って右肘の内側に挟み、L字に組むことで《クァンタムストリーム》を。
ティガは巨大な火の球を投げるデラシウム光流の強化技《デラシウムブレイズ》を放った。
「ヴ・・ヴォオオ・・ン・・」
2つの高熱光線を浴びたルガノーガーは、肉体の耐久値を超えて爆散した。
「「ジュワッ!!」」
生徒達が歓声を上げるなか、ティガとガイアは空へと飛び去って行った。
◇
その日の夕方、我夢と一夏は学園の側の海岸にいた。
「助けてくれて、ありがとうございました!」
「気にしないでくれ。同じウルトラマンなら、助け合うのは当然だよ」
礼を言って頭を下げる一夏に苦笑いし、彼の肩を叩く我夢。
「でも、どうして俺にこの力を・・?」
そう呟きスパークレンスを取り出す一夏。そこにはガイアの赤き光が込められている。
「君は自覚がないかもしれないが、君は自分が思っている以上に高い潜在能力を秘めているんだ。無限の可能性と言ってもいい」
「・・・」
それが分かったのはついさっきだけどねと付け足す我夢の話を、一夏は黙って聞いている。
「それは使い方を間違えれば全てを滅ぼしてしまうほどの強大な物だ。けど、普段の君や今までの戦いで確信したよ。君なら必ずそれを正しい事に使ってくれるってね」
我夢は一夏の優しさと熱い正義感、それを見込んだからこそ、ウルトラマンとしての力を分け与えてくれた・・ならば一夏がするべきことは1つ。
「ーー我夢さん。貴方が与えてくれたこの力、絶対に無駄にはしません。俺は必ず、皆を守ってみせます!」
一夏の力強い言葉に、我夢は笑みを浮かべるのだった。
◇
「それにしても今日は大変だったわね・・」
「しかし、ティガがまた新しい姿になりましたわね」
「アレは凄かったよね〜メラメラしてたし」
「その間私達は色々大変だったがな・・」
食堂で一夏達は梨々香と一緒に夕食を食べていた。梨々香に関してはバーニングタイプに感心していた。因みにマドカと楯無は、簪を箒達の元へ行かせた後、生徒達を落ち着かせるのに一苦労したそうな。
「ティガはこれからも強くなるのだろうか?」
「恐らくそうだろうな・・我々も彼に続かねばならん」
今回の戦いで、箒とラウラは更に訓練を重ねることを決意していた。
「ねぇティガもだけど、一緒に戦ってたあのウルトラマン、正体は誰なのかな?」
簪の言葉にビクッと反応した一夏を、梨々香は見逃さず、彼を見ながら答える。
「さぁねぇ〜でもヒーローって意外と近くにいるっていうから、もう会ってるかもしれないわよ?」
「えぇ!?」
「(ま、まさか梨々香さん、俺の正体気付いてるのか!?いやそんなまさか・・な)」
簪の反応を面白がる梨々香に、内心冷や汗を流す一夏。まさか正体がバレているわけがないだろうと思ったがーー
「(ありがとう。これからも頑張ってね、ウルトラマンティガ♪)」
「( ゚д゚)(テレパシーできんのかよ!?)」
「(えへへ〜ごめんね、言うの忘れてた♪)」
「(忘れてたって・・)」
驚きのあまり梨々香を見つめる一夏。
だがそれにより彼女達の怒りを買う。
「一夏!?アンタなに梨々香さんに見惚れてんのよ!?」
「はぁ!?違う違う!そんなことねぇよ!?梨々香さんは確かに美人だけど変な感情はないって!」
「ウソおっしゃい!真っ直ぐ見ていたではないですか!それになんですか変な感情とは!」
「私の嫁でありながらお前は・・!」
「食事中に破廉恥だぞ一夏!!」
「い、幾ら梨々香さんが美人だからって」
6人の尋常じゃない殺気を当てられ、流石の一夏もたじろぐ。
「まぁまぁ皆。此処で揉め事したら他の人に迷惑でしょ」
梨々香の救いの手が来た!と喜ぶ一夏。だが、現実は彼にとってある意味残酷だった。
「O★HA★NA★SHIするならもっと広い場所に行かないと〜」
全員がはっと気付き、各自一夏の服や腕を掴んで外に引っ張っていく。
「ちょ、梨々香さん!?なんですかO★HA★NA★SHIって!?」
「大丈夫よ一夏君!骨は拾うから♪」
「そんなぁ!?お、おい、皆ちょっとまてぇえええええ!?」
『問答無用!!!』
それからすぐ、男子生徒の悲鳴が学園中に響き渡ったとか・・・。
ED【Lovin' You Lovin'me(B.B.WAVES)】
次回予告
IS学園の生徒として、時にGUTS隊員として戦いながら平和な日々を過ごしていたマドカ。そんな彼女を取り戻そうと、亡国の魔の手が迫っていた・・。果たしてマドカの運命は!?
次回、ウルトラマンティガ〜The Beginning of Legend〜
『エムリターンズ』
お楽しみに!