インフィニット・ストラトス〜古の英雄〜   作:ボイスターズ

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皆さん、お待たせしました!

今回は6000字越えになりました・・。いよいよティガのオリジナルタイプ登場です。
そしてエックスは"あの強化形態"に変身。

では、どうぞ。



第32話 熔鉄の獣 PART 4

OP【TAKE ME HIGHER:V6】

 

 

 

鈴side

 

 

「目を覚まして、一夏・・。」

 

一夏が手術を終え病室に運ばれてから既に5時間経過したけど、未だに彼は眠っている。シャルロットは必死に一夏の手を握り涙を流しながら見つめている。

 

そんな彼女の姿に、普段は突っ掛かる私達は勿論、大地さんやアスナさんも見ているしかなかったわ・・。

 

 

「・・・全員、一旦寮に戻れ。こいつには私がついてる。」

 

「織斑先生・・。」

 

「辛い気持ちは解る。だが、今は少しでも身体を休ませるべきだ。デマーガがいつ現れても良いように・・。」

 

千冬さんの指示に、私達は名残惜しいという顔をしながらも寮に戻っていった。

それに付き添った大地さんとアスナさんは、今夜はそれぞれ山田先生と一夏の部屋に泊まることになった。

 

 

Side out

 

 

Noside

 

 

ー寮の廊下

 

 

「シャルロットちゃんも皆も、辛そうだったわね・・。」

 

「うん、それだけ一夏君が大切な存在なんだよ。聞けば彼のお陰で変われた子もいるようだし。」

 

「それにしても、先生によれば麻酔は切れてるようだから目を覚ましてもおかしくないと思うけど・・。」

 

『デマーガの闇の影響だろう。幸いティガのお陰で、一夏君自身に影響はないようだが、それでもあれだけの攻撃でかなりのダメージを受けた筈だ。』

 

 

一夏が未だに目を覚まさない理由はこれだった。斬られたことによる出血多量もあるが、デマーガの闇をその身に受けたことで更に負担が掛かってしまったのだ。

 

 

『大地、あのデマーガは我々の知るそれとはまるで違う。エクシードXでどこまでいけるかわからないぞ?』

 

「わかってるよ。でもだからって止まる訳にはいかない、でしょ?」

 

『そうだな。』

 

 

アスナと別れた大地は、真耶から借りた鍵で一夏の部屋に入り、暫しの休息に入った。

 

 

ー病室

 

 

「一夏、こんなにボロボロになってまで戦って・・このバカ者。だが、よく頑張ってくれたな。」

 

1人残った千冬は、眠る一夏を撫でながら、今までにない穏やかな表情で賞賛の言葉を贈った。

 

「私も皆も、お前が目を覚ますのを待っている。早く起きて、あいつらを安心させてやれ・・。」

 

そう言って暫くすると、千冬も深い眠りについた。こうして、それぞれの夜が更けていった。

 

 

 

ー翌朝

 

「うぅ・・ここは・・?っ!!いたたた・・。」

 

漸く一夏が目を覚ました。が、胸に走る痛みで上手く動けない。

 

「っ!一夏、気がついたか!」

 

それに気付き千冬も目を覚ました。

 

 

「あ、千冬姉・・」

 

「全く、心配かけるなバカ者が!」

 

千冬はそう言いながら抱きしめた。その目には涙が流れている。

 

 

「ごめん・・。」

 

一夏はそれに気づかない振りをして抱きしめ返した。

 

 

「俺どれくらい寝てたんだ?」

 

「ほぼ1日といったところだな。手術を終えて5時間経っても一向に目が覚めなかったからな。」

 

デュノアなんてずっと泣きながら手を握っていたぞ?千冬にそう言われ一夏は申し訳なさで一杯になった。

 

自分の所為で彼女や箒達にどれだけ心配をかけたのか痛感した。

 

 

「そうだ、デマーガは!?」

 

「現在地底でぐっすり寝ている。いつ起きてもおかしくない。"お前とエックスの攻撃で"少なからずダメージを受けたのだろう。」

 

「そうか・・ん?今なんて言った?」

 

 

まさかと思いながら再び問う一夏。

 

 

「"お前とエックスの攻撃で"と言ったんだ・・。」

 

その言葉で一夏は悟った。"バレている"と。

 

「・・いつから気付いてた?」

 

「白式が三次移行して暫くしてからだな。最初はお前の言っていた通り憧れから生まれたのだと思っていた。

だがその後、お前は専用機持ち7人を相手に勝利する程の急激な成長をしていた。しかもティガの技を使っていたことで気付いたんだ、これは白式だけの力ではないと。」

 

「その通りだよ千冬姉。あの力はティガが与えてくれた物なんだ。」

 

観念したように目を瞑りながら一夏は答え、千冬に全てを話した。

ウルトラマンになった時のこと、ティガとしてのこれまでの戦い、三次移行した時の経緯を。

 

 

「そうか・・一夏、この事は最重要機密だ。決して誰にも話すなよ?」

 

「勿論だよ。」

 

それと・・千冬はそう呟きながら一夏の頭を撫でた。

 

「よく頑張ったな。」

 

「・・おう。」

 

一夏は照れながらも笑みを浮かべる。

 

 

pipipipi・・

 

 

そこへ真耶からの通信が入った。

 

「真耶か、どうした?」

 

《織斑先生、デマーガが進行を始めました!まもなく地上に現れます!》

 

「わかった。専用機持ちにすぐ出撃準備を要請しろ。」

 

《わかりました!》

 

「デマーガだな?」

 

「あぁ。どうやら進行を開始したらしい。」

 

それを聞いて一夏は起き上がろうとするが、胸の傷の痛みで倒れ込む。

 

「バカ!お前はまだ完全には回復していないだろう。大人しく休んでろ。」

 

「でも・・!」

 

「心配するな。今はエックスもいる。お前がいなくても大丈夫だ。」

 

千冬はそう言って病室を出て行った。

 

 

その頃地下二階では、箒達がISを展開して発進準備をしていた。

 

 

「一夏、大丈夫かな・・。」

 

「なに、私の嫁だぞ?」

 

「兄さんは簡単にはくたばらんさ。」

 

「誰が一夏君にあんなことをしたのか気になるけど、今は目を覚ますのを信じるしかないわ。」

 

「一夏を信じよう・・!」

 

「うん!」

 

「そうですわね!」

 

「あぁ、あいつならきっと大丈夫だ!」

 

 

箒はそう言いながら、カタパルトに脚をセットする。

 

 

『カタパルトオンライン、進路クリア!

紅椿、発進どうぞ!』

 

「篠ノ之箒、紅椿!参る!」

 

『ブルーティアーズ、発進どうぞ!』

 

「セシリア・オルコット、ブルーティアーズ、参りますわ!」

 

『甲龍、発進どうぞ!』

 

「鳳鈴音、甲龍、行くわよ!」

 

『ラファール・リヴァイヴ・カスタムII、発進どうぞ!』

 

「シャルロット・デュノア、リヴァイヴ、行きます!」

 

『シュヴァルツァ・レーゲン、発進どうぞ!』

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒ、シュヴァルツァ・レーゲン、出るぞ!」

 

『ミステリアス・レイディ、発進どうぞ!』

 

「更識楯無、ミステリアス・レイディ、発進します!」

 

『打鉄弐式、発進どうぞ!』

 

「更識簪、打鉄弐式、行きます!」

 

『黒騎士、発進どうぞ!』

 

「織斑マドカ、黒騎士、発進する!」

 

 

 

ー現場

 

 

「ガァァァ!!!」

 

再び現れたツルギデマーガは、街を我が物顔で破壊していく。

 

「これ以上好き勝手させないぞっ!!!」

 

箒は空裂と雨月を振って斬撃とレーザーを放つ。それに続いてシャルロット達も攻撃する。彼女達の感情の爆発により、普段より鋭くなったそれの直撃を受け、ツルギデマーガは初めて怯んだ。

 

 

一方、大地とアスナも車で現場に駆けつけていた。

 

「行くぞエックス!」

 

『おぅ!』

 

大地はエクスデバイザーにエックスのスパークドールズをリード、ウルトラマンエックスに変身(ユナイト)した。

変身後、大地は右手を前方に構えてあるスパークドールズを実体化させた後、エクスデバイザーにリードする。

 

《ウルトラマンエックス、パワーアップ!》

 

その音声の後、スパークドールズが虹色に輝き、1つの短剣に変わった。

その名も、《エクスラッガー》。

側面にある虹色のスライドパネルをなぞりトリガーを引く。

 

 

「『エクシードエーーックス!!!』」

 

 

X字に斬りながら叫ぶことで、エックスは虹色の粒子に包まれて姿を変えた。それにより身体から赤いラインが消えて銀一色となる。

これぞ、《ウルトラマンエクシードエックス》。

変身完了と同時に、エクスラッガーが額に出現する。

 

 

「エックスが変わった!」

 

「綺麗・・。」

 

その姿にGUTSは勿論、中継で見ている避難民や学園の生徒達も見惚れていた。

 

「『エクスラッガー!」』

 

エックスは額に一体化しているエクスラッガーを取り出し、ツルギデマーガに挑む。

 

「ガァァァ!!!」

 

「デュワッ!」

 

通常形態を上回るスピードでエックスはツルギデマーガに斬りかかる。

 

「ジュアッ!」

 

連続で斬り裂くエックス。その度にエクスラッガーから虹色のエフェクトが発生する。

 

「イィィィィサァァァァ!!!」

 

一旦エクスラッガーを収めたエックスは、ツルギデマーガの刃を受け止めて逆に投げ飛ばした。

 

「デァッ!」

 

地面に叩きつけられたところを再び投げ飛ばす。

 

「!?」

 

「ガ、ガァァァ・・!!!」

 

追撃しようとしたエックスだが、突如上空に出現した闇の渦から放たれた紫の光によってツルギデマーガに異変が起こり、警戒に入る。

その瞬間怒りに燃えるツルギデマーガの目が突如赤く発光した後、全身を赤黒いオーラを包んだ。

 

しかも目つきや腕の刃は更に鋭くなっている。

これぞデマーガの中の闇が増大することで誕生した、デマーガ・バーサーク。以降デマーガ《BS》。

 

「何だ・・この圧力は!?」

 

『いよいよ本気ということだろ

う・・!』

 

デマーガ《BS》から感じる凄まじいプレッシャーに身震いするエックスと大地。

 

「ガァァァァァァ!!!」

 

「グッ・・!?」

 

先程以上の速度で接近してきたデマーガ《BS》の攻撃を、咄嗟にエクスラッガーで受け止めるエックス。

 

「何だ今のスピード!?」

 

「あんなこともできるのか!?」

 

「デュワッ!」

 

エックスはエクスラッガーで斬りかかるが、デマーガ《BS》も腕の刃を振るって対抗してくる。互いの剣が激突しあい、決定打を与えられない。

 

「(何だこのパワー・・スピードもさっきとはまるで違う!)」

 

距離を取った大地はエクスラッガーのスライドパネルを3回なぞった後、下部にあるブーストスイッチを押す。

 

「『エクシードエクスラッシュ!!」』

 

この技は自らと相手を虹色のオーラで包み、高速ですれ違いながら二度斬り付けることで、相手に宿る闇の力を無効化する。

するとデマーガ《BS》は本能で危険を察知し、両腕の刃を重ねて防御の態勢に入る。

2人の刃が激突した瞬間凄まじいスパークが発生。箒達はその閃光に目を瞑る。

 

「ンンンン・・!!」

 

「グルルル・・!!ガァァァァァァ!!!」

 

デマーガ《BS》が押し切り、無防備な態勢のエックスに暗黒火炎弾を浴びせる。

 

「ウワァァァァ!!」

 

至近距離から受けたエックスは地面に叩きつけられてしまった。

 

 

ーIS学園病院

 

 

「クソッ!」

 

中継で見ていた一夏はいても経ってもいられなくなり、制服を着て窓から病室を抜け出した。

 

「(皆、今行くからな!)」

 

一夏はスパークレンスを展開し、ウルトラマンティガに変身、光になって現場に向かった。

 

「織斑君、お昼ご飯ですよ。」

 

その直後に看護師がそう言いながら入ってくるが、ベッドに既に一夏は居なかった。

 

「ウソ・・織斑君・・!大変!先生、先生!!」

 

看護師は慌てて美鈴を呼びに行った。

 

《千冬!大変よ!一夏君がいなくなったの!!》

 

「なに!?」

 

「この反応・・織斑先生!!ティガが学園からデマーガのいるポイントに向かっていきます!」

 

「(アイツ・・あれほど休んでおけと言っただろうが!!)」

 

 

ー現場

 

 

「!ティガが向かってくる!」

 

『!』

 

シャルロットがハイパーセンサーにティガの反応をキャッチした。

 

その瞬間、後方から眩い光が通り過ぎて行った。

 

「フッ!」

 

地面に降り立ったティガは、デマーガ《BS》の姿に戦慄しながらも立ち向かう。

 

「一夏君!?ダメだ、下がるんだ・・!」

 

『そんな身体で戦ったら死んでしまうぞ!?此処は我々に任せてーー』

 

「俺も戦いますよ!黙って見てるなんてできない!」

 

エックスと大地は制止しようとするが、ダメージで動けない。

一方ティガも、本調子ではないことも相まってデマーガ《BS》にダメージを与えられない。

 

「クッ・・!ジュアッ!」

 

「ガァァァァァァァァ!!!」

 

渾身のゼペリオン光線でさえ、片手で払いのけられた。

 

「何よアイツ・・ティガの攻撃がまるで効かない!」

 

刃を何とか避けていくが、その速度に次第に追いつけなくなってきた。

 

「ガァァァァァァ!!!」

 

「ウ、ウゥ・・!」

 

暗黒火炎弾と熔鉄光線の直撃を受け、ティガは力無く倒れてしまう。

 

「どうすれば・・どうすればアイツを倒せるのよ!?」

 

「くっ・・ここまでか・・。」

 

 

 

劣勢に立たされ、誰もが諦めかけたその時、1つの声が響いた。

 

 

 

「立って!!負けないで!!ウルトラマンティガ!!」

 

「(この声は・・里奈ちゃん?俺を呼んでる。)」

 

「頑張ってティガ!!諦めないでー!!!」

 

「お願い、立ってウルトラマン!」

 

見ると、里奈が遠くから叫んでいる。同行している母親も必死に叫んでいる。

 

「ーーわかったよ里奈ちゃん。俺は皆を守るって誓ったからな。こんなところで・・諦めてたまるかぁぁぁぁ!!!」

 

一夏の叫びに呼応して、彼の中で種が弾けた。

同時にティガも光に包まれる。

 

【BGM (TAKE ME HIGHER :V6)】

 

 

「デュワッ・・!!」

 

そこには、新たな姿となったティガがいた。額のティガクリスタルは金色になり、両腕や両足、胸、背中にかけて金色のラインが走っている。更にデマーガ《BS》の闇と対になるように全身に黄金の光のオーラを身に纏っている。

 

一夏の魂の光によって目覚めた新たな姿、その名も《ウルトラマンティガ・シャイニングタイプ》。

"闇を照らして、悪を撃つ"者なり。

 

「ティガが・・!」

 

「進化した!」

 

「なんと神々しい!」

 

「かっこいい・・!」

 

その姿は見るもの達の心に希望を与えていく。

 

「ガァァァァァァ!!!」

 

デマーガ《BS》は高速で接近して斬りかかるが、ティガは片手で受け止めて腹に蹴りを入れた。更に連続で拳を打ち込んでいく。

 

「チャアッ!!」

 

続けざまに持ち上げて投げ飛ばした。

 

「凄い凄い凄い!圧倒的だよ!ラウラ!」

 

「あ、あぁ・・だが落ち着けシャルロット!?」

 

ティガはスパークレンスを取り出し、巨大化させて上部から刃を出現させた。

スパークレンスが変形した聖剣【スパークレンスカリバー】である。

 

デマーガ《BS》は熔鉄光線を放ってくるが、ティガは一振りでそれを弾き飛ばし、背後で爆発が起きた。

 

「エックス、俺達もいくよ!」

 

『おぅ!』

 

自分達も負けられないと、エックス達も立ち上がりデマーガ《BS》に向かっていく。

 

「ハッ!ジェアッ!」

 

スカイタイプを上回る高速で接近したティガは、目にも留まらぬ速度でデマーガ《BS》を斬り裂く。

 

「ヘェアッ!フッ!イィーサァッ!」

 

続けてエックスも袈裟斬りと逆袈裟斬りでX字に斬り裂き、最後に右回し蹴りで怯ませる。

 

「(奴の中にある闇を、これで消し飛ばす!)」

 

ティガはスパークレンスカリバーのトリガーを1回引いて中央のレンズ部分に手をかざす。そして剣を天に掲げて周囲から光の力を結集し【シャイニングヒーリング】を放った。金色の光線を浴びたデマーガ《BS》は闇の力を浄化され、元のデマーガに戻り大人しくなった。

 

「凄い、浄化した」

 

『あれが彼の力か・・』

 

大地とエックスは、シャイニングタイプの能力に驚きを隠せない。

 

『帰るといい。お前のいるべき場所へ』

 

ティガのテレパシーが通じたのか、デマーガは地底へ戻って行った。

 

「いいのかよ、見逃して?」

 

『あぁ。彼も闇の被害者だ。浄化さえすれば、もう戦う必要はない」

 

「斬新なんだな」

 

『倒すことが全てではない、ということだ』

 

「「デュワッ!」」

 

一夏とティガは一通り会話を終えると、エックスと共に大空へ飛び立った。

 

「全く、そんな傷で来るなんて無茶苦茶だよ君は」

 

「すみません・・いても経ってもいられなくてつい」

 

『だがこの戦いで、君とティガは大きく成長した。そこで、一夏君。私の魂の力を君達に授けようと思う。』

 

「えっ!?」

 

突然のエックスの発言に驚く一夏。

 

『あれはいわば君の魂の光で呼び起こした力。これからも必要になってくるだろう。ならば、同じウルトラマンの光を加えれば、更に強力になる筈だ。』

 

「でも、いいんですか?こんな俺に。」

 

「あぁ。君にはその資格があるよ。君は"光を継ぐもの"なんだから。」

 

大地はそう言って一夏にスパークレンスを取り出させた後、エクスデバイザーを構える。すると、光がスパークレンスの中に入っていった。

 

「これは・・」

 

「君達なら、その力を正しいことに使ってくれるって信じてる。さぁ、学園に戻ろう。」

 

大地と一夏は、迎えに来たアスナの車に乗って学園に戻って行った。

 

その後、勝手に抜け出したことから千冬の有難いお話という名の説教をたっぷり聞かされた挙句、それを知った箒達にも説教を受けたのであった・・。

 

 

side out

 

 

 

一夏side

 

 

ー翌日

 

 

大地さんとアスナさんやエックスは元の世界に戻らず引き続きこの世界で調査をしていくために、3学期から教員として学園に留まることが決まった。

千冬姉によれば、また戸籍の設定を束さんに頼まねばならないことから頭が痛いらしい。

 

因みに何故教員かと言うと、あの後念のために受けたISの適性検査でそれぞれ大地さんがB、アスナさんがAだったからだそうな。

(※なぜ受けたのかはご想像に任せるが。)

 

ISの知識は膨大で覚えるのも困難だが、元々2人は頭がいいらしくそれほど時間はかからないだろう。

 

こうして俺達は、新たな一歩を踏み出した。

 

 

side out

 

 

ED【Unite〜君とつながるために〜(voyager)】

 




新たな力に目覚め、エックスの光を授かった一夏とティガ。
彼らの戦いはこれからどうなっていくのだろうか?

感想よろしくお願いします!

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