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皆さん本当にありがとうございます!!
一夏side
「ハァァァ!!」
俺は第二形態を超えるスピードで接近し、雪片弐型・真打でゴーレムIVを一撃で一刀両断する。
残り6機。
「なんちゅう切れ味・・」
鈴はその力に唖然とする。それは箒達も同じだった。
更に俺は最高速度で突撃する。
「デァァァ!!(エネルギーが殆ど減ってない!これなら行ける!!)」
今の白式は、瞬間加速に匹敵する速度を出している。それなのにエネルギーは殆ど減っていなかった。
突撃を受けたゴーレムIVは胴体に風穴を開けて機能停止した。
残り5機。
5機のゴーレムIVがビームを打ってきたが、素早く雪羅のシールドで全てを防ぎ、右手からハンドスラッシュを連射してダメージを与える。
「テァッ!」
両手を胸に添えて、ティガ・マルチタイプの技であるティガ・スライサーを放ち、右腕を切断し、荷電粒子砲で左腕を破壊する。
「これで、どうだぁぁぁ!!」
今度は雪片弐型・真打の刀身にエネルギーを込めて斬撃を放つ。
ティガ・スライサーのエネルギーを込めて放つマルチ・スラッシャーだ。
これによりゴーレムIVは3機撃墜された。
残り2機。
「デュワッ!」
腕をL字に組み、簡易版のゼペリオン光線で残りのゴーレムIVを全て撃墜した。
「あの数を1人で・・」
「凄い・・!」
「残りはお前だ!決着をつけようぜ。」
刀身をマドカに向けて宣言する。
「舐めるなぁぁぁぁ!」
マドカはダークドラゴンスラッシュを最大威力で放つ。箒達を一撃で倒した技だが、今の俺にはそんなモノは通用しない。
「フン!!」
正面から真っ二つに斬り裂き、更なる加速を発揮する。
「いっくぜぇぇぇぇ!!」
連続瞬間加速中に瞬間加速する超絶加速、超瞬時加速《ハイパー・イグニッション・ブースト》を、更に零落白夜が進化したらしい零落白夜・極を発動。
赤と青紫のオーラを纏い、刀身は黄金の刃が形成された。
瞬間移動の如く移動して一気にシールドエネルギーを削る。かなりのダメージを受けた筈だ。その衝撃で黒騎士のバイザーが割れ、マドカの顔が露わになった。
全く何で千冬姉にそっくりなんだか・・俺は内心そう不満げに呟いた。
「バカな・・私が貴様如きに・・!」
「ここまでだ、大人しく投降しろ!」
無駄な戦いはしたくない。例え敵でも、生きている人間を傷つけたくないんだ。
「投降だと?ふざけるな!!私という存在になるために、貴様は殺さなければならないんだ!!」
「お前、何が言いたい?」
雪片を戻して格闘戦を仕掛ける。
「私は造られた命だ!私が私であるために、お前には犠牲になってもらう!!」
その言葉に俺の中で何かが弾けた。
sideout
Noside
「ふざけんじゃねぇぞてめぇ!!」
パンチ、蹴り、エルボーを繰り出し、投げた所を荷電粒子砲で遠くに飛ばす。
「たとえその身体が人に造られたものだとしても、お前という魂が宿っている時点で、お前はお前だ!俺でも千冬姉でも、他の誰でもない!織斑マドカという1人の人間だ!」
「っ・・・黙れ!この一撃で貴様を殺す!!」
マドカはフェンリル・トライデントに再度"闇の力"を結集。
「だったら・・!」
一夏は両腕を腰まで引いて前方で交差させ、左右に大きく広げてエネルギーを集約する。
「あの構えって!」
「ティガの技だよ!」
「「ハァァァァ!!!」」
マドカは最大威力のダークネスクライシスを、一夏はティガ・マルチタイプ最強の必殺技であるゼペリオン光線を放った。
2人の光線が激突し、衝撃波が周りに突風を起こす。
「行けぇぇぇぇ!!!」
次第にゼペリオン光線が押し返し、遂に黒騎士に命中。
気を失い、落下していくマドカを受け止め、箒達の元へ飛んでいく。
「皆、大丈夫か!?」
「あぁ・・・」
「何とかね・・・」
「私も大丈夫ですわ。」
「心配するな。」
「ご心配なく〜」
全員傷だらけではあるが命に別状は無さそうだ。
「一夏、白式のその姿は・・・」
「話は後だ。コイツを千冬姉に引き渡すぞ。隊長、無人機は全て破壊。黒騎士の操縦者を捕獲しました。これより帰還します。」
『了解した。ご苦労だった。』
箒が聞こうとするが一夏はそう言って千冬に連絡を入れた後、全員学園に戻っていった。
流石に強くし過ぎたかもしれない・・・。