インフィニット・ストラトス〜古の英雄〜   作:ボイスターズ

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第9話 悪魔の挑戦《メフィスト・トライ》PART 2

Noside

 

「ジュアッ!」

 

ティガは回し蹴りを放つが、キリエロイドはジャンプしてかわす。

 

「キリ!キリ!」

 

今度はキリエロイドがハイキックを放つが、ティガは両腕で防いで回転してエルボーを放つ。

 

「教官を救出するんだ!」

その間にラウラ達は千冬の救助に向かう。

 

「キリキリ!」

 

キリエロイドは連続でパンチやキックを放つがティガはそれを受け止めて投げとばす。

 

「ジュアッ!」

 

「キリ!」

 

だが、空中で一回転して着地した。 見た目通り素早い身のこなしである。

ティガは追撃しようと距離を詰めるがーー

 

「キリ!」

 

「ウワァッ!」

 

素早い回し蹴りを受けてビルに直撃し、爆煙に包まれる。

 

「フッ・・!」

 

それでも何とか立ち上がるティガ。

 

「キリ!キリ!キリ!キリ!」

 

キリエロイドはキックやパンチで次々に攻め立てる。

 

「キリ!」

 

「ハッ!」

 

足掛けをしようとするがティガはその勢いを利用して投げとばす。

そのまま反撃するが、パンチを止められ、顔をつぶさんと締め付けられる。

 

「デェアッ!チャアッ!」

 

だが腕を剥がしてエルボーを打ち込み、勢いよく投げとばす。

 

「グゥ・・!」

 

キリエロイドは受け身ができずに地面に直撃。

 

「ハッ!」

 

立ち上がったキリエロイドにティガは光のナイフ、ハンドスラッシュを打ち込む。

 

「キリィィィ・・!」

 

技が直撃した箇所を抑えて唸る。

 

「ンンンン・・デェアッ!」

 

その隙にティガはクリスタルを青く発光させてスカイタイプにチェンジした。

 

「色が変わった!」

 

「スカイタイプか!」

 

地上に降りた箒達が声を上げる。

スカイタイプにチェンジしたティガは、パンチやキックを高速で打ち込む。

 

「フッ!チャアッ!!」

 

「キリィィィ!!?」

 

更に強烈な飛び蹴りをお見舞いした。

 

「先生!」

 

「大丈夫ですか!?」

 

一方箒達も千冬を保護した。

 

「私は・・・」

 

「ウルトラマンティガが助けてくれたんです。」

 

シャルロットがそう言って、箒達はティガを視線を移す。

 

「キリィ!」

 

キリエロイドは腕から炎のエネルギーを放った。得意の獄炎放射である。

 

「グッ・・!」

 

「キリィ!キリ!」

 

キリエロイドはティガの首を絞めて痛ぶる。ティガは何とか振り払おうとするが、パワーが低下しているスカイタイプでは力が上手く入らない。

 

「キリ!」

 

「ウワァッ!」

 

再びビルに蹴り飛ばされて爆煙に包まれる。

 

「キリィィ!」

 

「グァッ・・!」

 

再度獄炎放射が放たれ直撃する。

 

「くっ・・!」

 

カラータイマーが点滅を始めた。

 

「ウルトラマンティガ!負けないで!」

 

ティガを応援するシャルロット。

 

「キーリキリキリキリ!」

 

キリエロイドは雄叫びを上げてティガに猛攻撃する。

 

「キーリィ!!」

 

「ウッ・・!」

 

猛攻を受けても尚、ティガは立ち上がろうとする。

 

「私は信じている!お前が、我々を守り導いてくれると!頼む、立ってくれ!!」

 

千冬は自分の考えを述べながら奮い立たせようとする。

 

「千冬姉・・」

 

「キリ!」

 

「っ!」

 

千冬を見つめるティガ目掛けて、キリエロイドは獄炎放射を放つが、ティガが素早くかわした為に外してしまう。

 

「キリキリうるせぇ!ハァッ!」

 

ティガはカラータイマーを両手で挟んで右腕から光線を放つ。

 

「キリ!?」

 

キリエロイドの頭上でそれは爆発して冷気が降り注ぎ始めた。

ティガ・フリーザーである。

 

「ンンンン・・ハッ!」

 

ティガはマルチタイプに戻った。

 

その間にキリエロイドは凍っていく。

 

「フッ!ハアァァァ・・!ジェアッ!!」

 

両腕を腰の位置まで引き前方で交差させ、左右に大きく広げてエネルギーを集約、L字型に腕を組んで白色の超高熱光線を放った。

 

ティガ最強の必殺技、ゼペリオン光線である。

キリエロイドは氷の欠片となって砕け散った。

 

「よし!」

 

「やった!」

 

歓喜の声を上げる一同。

 

「ありがとう・・。」

 

「ーーデュワッ!」

 

千冬が礼を言って直ぐ、ティガは空へと去って行った。

 

「あ、ところで一夏は?」

 

「そういえば・・」

 

箒が周りを見渡していると・・・

 

「千冬姉ー!」

 

何事もなかったように、こちらへ一夏が走ってきた。

 

「フッ・・」

 

そんな彼に千冬は笑みを受かべる。

無事に仲間と合流した一夏は、共にIS学園へ帰還して行った。

 

 

 

ーーキリエル人が何処から来たのかは、今は謎のままだ。

 

ウルトラマンティガへの挑戦は失敗に終わったが、

 

我々の直ぐ近くに、彼らは潜んでいるのかもしれないーー

 

 




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