インフィニット・ストラトス〜古の英雄〜   作:ボイスターズ

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お待たせして申し訳ありません。
次回こそは戦闘描写を入れます。


第7話 キリエルの預言

Noside

 

IS学園に戻った千冬は、真耶と専用機持ち全員を会議室に集め、GUTS結成と、キリエル人のことを伝えた。

 

「GUTS・・ですか?」

 

「あぁ。Global Unlimite Task Squad(世界規模で無制限に仕事をするチーム)の略称だ。隊長は私が受け持つ。」

 

「千冬姉が隊長!?」

 

一夏がそう言った瞬間何処から出したのか出席簿で頭を叩いた。

 

「織斑先生だバカ者が。」

 

「はい・・・」

 

「それにしてもキリエル人とは何者なのでしょう?」

 

「わからない。今はっきりしているのは、奴らは大昔からこの地球にいたということぐらいだ。」

 

セシリアの疑問に千冬が顔をしかめながら答える。

 

「奴らは街を焼き尽くして一体なにをするつもりなんでしょうか?」

 

ラウラが立ち上がって窓から外を見ながら呟く。

 

「ティガではなく自分達を崇めさせるための脅迫といったところだろう。彼を悪魔と言っていたことが引っかかるがな。」

 

「(ふざけるなよ・・!そんな理由で街を燃やしたっていうのか!?)」

 

千冬がラウラに答えるなか、一夏はキリエル人の非情なやり方に怒りを感じていた。関係のない人々を巻き込んで街を攻撃したこと、ティガを悪魔と言ったこと、様々な想いが湧き上がってくる。

 

「会議はこれで終わる。各自授業に戻れ。」

 

千冬はそう言うと会議室から出て行き、一夏達もクラスに戻った。

 

シャルロットside

 

その日の夜、僕達は一夏の部屋に集まって対策会議を開いていた。

あの後、簪と山田先生が必死に解析した結果、敵は地下から攻撃していることがわかった。

 

「問題はどうやって炎を止めるかだよな・・」

 

「相手が地下にいるとなるとどうやって攻撃しましょう?」

 

そう、敵の攻撃がどこから来るのかはわかった。後は肝心のそれをどうやって防ぐかなんだよね。

 

「私の打鉄弐式はミサイルが主要だし・・・。」

 

「ミステリアスレイディもだめね、地底からの攻撃じゃクリアパッションも意味がないわ・・・そうだ!」

 

楯無さんは何か閃いたみたい。なんだろう?

 

「鈴ちゃんの衝撃砲を地面に打ち込めばいけるかもしれないわ!」

 

「なるほどね〜。衝撃を砲弾として打ち出すあれなら確かに防げるかもしれないわね。でもそれが向こうに通じるかどうか・・・」

 

納得する鈴ではあるけど、楯無さんに疑問をぶつける。

 

「わからない。でも今はそれしか方法はないわ!」

 

その言葉に僕達は納得するしかなかった。

 

「じゃあ、すぐに千冬姉にこの事を伝えに行きましょ

う!」

 

一夏の言葉に全員が頷き、僕達は寮長室に向かった。

 

 

Noside

 

その頃千冬は、寮長室で一夏と撮った写真を眺めていた。

 

「!誰だ!」

 

直後に部屋の中に男の気配を感じて振り返る。

 

「騒がないで下さい・・・私は貴女に話をしに来たのです。」

 

そこには茶色のコートを着た怪しげな男が椅子に座っていた。

 

「お前がキリエル人か?」

 

「私は・・『預言者』です。私の役割はメッセージを伝えるだけです。」

 

「・・キリエル人は何処から来たんだ?まずは自己紹介をするのが筋だぞ?」

 

千冬は専用機持ちに通信を繋げながら尋ねる。

 

「ハッハッハッ・・・流石はブリュンヒルデだ・・ユーモアがありますね。」

 

その頃一夏達は、千冬とキリエル人の会話をドア越しに聞いていた。全員ISを部分展開しており何時でも突入できる。

 

「それでは、キリエル人に敬意を表して下さい・・。まず、貴女が。」

 

「何故私なんだ?」

 

千冬は怪訝そうに尋ねる。

 

「時間は余りないですよ・・?今貴女が全人類代表して敬意を表さないのなら、次はレゾナンスを・・」

 

「やめろ!」

 

千冬はらしくない声をあげる。

 

「汚れを焼き払う炎は神聖な者。しかし止めることはできる、貴女ならね・・。」

 

「ふざけるな・・!」

 

「答えは?織斑千冬さん、敬意を表しますか?」

 

「断る!」

 

千冬はそう力強く叫んだ。

 

「・・・残念だ。」

 

そう言うと、男は写真を投げ渡して姿を消した。

部屋を出ると、ISを部分展開した一夏達がいた。

 

「今の男は!?」

 

「男?」

 

「誰も出てきてません。」

 

一夏とシャルロットが答える。

 

「そんな・・。!レゾナンス!」

 

一夏達は千冬とモニタールームに向かった。

 

「警戒態勢!山田先生、レゾナンスを映してくれ!」

 

「はい!」

 

モニタールームに着いた千冬は、真耶にモニターにレゾナンスを映させる。

 

カッ!!!!

 

周辺に光が瞬いた思ったその瞬間、レゾナンスは大爆発を起こした。

 

「なんてことだ・・!」

 

その光景に全員は唖然とするしかない。

 

「レゾナンス内には多数の市民がいた模様!被害は甚大です!!」

 

真耶も唖然としながらも報告する。

千冬は重い足を動かしながら部屋に戻っていく。

 

「(クソッ!)」

 

一夏はそれをただ見ていることしかできず、悔しさの余り机に拳をぶつける。

 

部屋に戻った千冬は、床に落ちている写真立てを見てあることを思い出す。

 

「(そうだ・・あの時あの男は・・)」

 

姿を消す前、男は写真立てに触れていた。

それを思い出し、千冬はパソコンを起動させて真耶と通信を繋ぐ。

 

「山田先生!大至急この指紋を照合してくれ!」

壁に備え付けられたカメラを通じて、解析が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何が『預言者』だ・・!!」

 


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