グドンとの激闘から3日後。
千冬は国際IS委員会に召集され、会議に参加していた。
「先日IS学園に現れた怪獣と光の巨人・・確かウルトラマンティガ?だったかな。
千冬君、君は彼は味方だと確信を持っているそうだが?」
「えぇ。彼は間違いなく人類の味方です。」
議員Aの質問に千冬は断言する。
「しかし彼は我々にとっては未知の存在だ!これから脅威になる可能性もあるぞ!?」
「それに奴は神聖なるISを汚す存在よ!
私達からしたら耐え難い屈辱だわ!」
議員BとIS部隊の隊長が声をあげる。
どうやら隊長の方は女尊男卑に染まっているようだ。
それからというもの、ティガは味方だ敵だと意見が多数出て荒れ始めた。
「静かに!!今ここで我々が言い争ったところで何にもならない!千冬君が信用するほどだ。我々も彼を信じてみようじゃないか。」
議長の言葉に出席者はしぶしぶ静かになった。
「・・・千冬君、君に頼みがある。」
「なんでしょうか?」
「君に、学園側で新たなIS部隊を結成し、その隊長を務めてほしい。」
議長の言葉に全員が驚きを隠せない。
「議長、まさかアレですか!?」
議員Bの言葉に議長は静かに頷く。
「本気ですか!?彼らはまだ10代の若者ですよ!?そんな危険なことをさせる訳にはいきません!」
どうやら千冬も知っているようだ。
「私だって辛い・・!だが、専用機を持つ彼らしか頼りがいないのだ!」
千冬は議長の言葉に何も言えなかった。
「・・・わかりました。ですが、私1人の判断では決定できませんのでこちら側でも協議してみます。」
「頼む。では本日はこれで解散!」
出席者は会場を出て行くがIS部隊の隊長はなにやら様子がおかしかった。
「?おい君。どうした?」
心配した議員Cが彼女に近づく。
するとなにやら不気味な笑みを浮かべ、右手を突き出す。
その瞬間、議員Cは遠くに吹き飛ばされた。
「くっ・・なにをする!?」
『フッフッ・・人間は実に愚かな存在だな。』
「貴様、一体何者だ!」
千冬が彼女?に叫ぶ。
『我が名はキリエル人・・。」
「キリエル人?」
『そう・・遥か昔に地球に訪れた人類をより良い方向に導く者。お前達は崇める存在を間違えている。本来崇めるのはティガではない!我らキリエル人なのだよ・・。』
「どういうことだ?」
『簡単なことだ。奴は味方の振りをしている悪魔でしかない・・。』
「なに!?」
『フッフッフッ・・これより"聖なる炎"を燃やす。外に出て確かめるのだな・・』
そう言い終えると彼女?は意識を失って倒れた。
「おい!?大丈夫か!?」
「救急車を呼べ!」
議員達が彼女の安否を確かめるなか、千冬は会場を出て外を見る。
すると目の前の建物が次々と炎に包まれて爆発した。
「これの・・・これのどこが聖なる炎だ!!」
千冬は真耶に通信を繋げる。
「真耶、聞こえるか?」
《織斑先生?どうしました?》
「IS部隊の隊長が何者かに憑依された、しかも現在大規模な火災が発生している。」
《なんですって!?》
「幸い憑依された彼女は気を失っているだけのようだ。それと例の"アレ"を本格的に始動した方が良さそうだ。」
《そうですか・・織斑君達にこんなことさせるのは申し訳ないですが・・》
「あぁ。私もできれば避けたかったがやむを得まい。新部隊・・・
"GUTS"を結成するしかなさそうだ。」
やはりティガといえばGUTSだろう思い、新部隊の名前に付けちゃいました。