インフィニット・ストラトス〜古の英雄〜   作:ボイスターズ

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今回は本作に登場するISについて解説します。
まずは一夏〜セシリアまでをどうぞ。


「IS」について その2

専用機・・・

主に代表操縦者および代表候補生や企業に所属する人間に与えられるISで、最初からパイロットの特性がコアに入力されているわけではなく、「初期化(フィッティング)」「最適化(パーソナライズ)」(合わせて一次移行(ファースト・シフト))を経て、初めて操縦者の専用機としての性能を発揮する。ISそのものは量子化することができ、普段は待機形態と呼ばれる形で持ち運びされている。

 

白式(びゃくしき)

一夏専用の第3世代型ISで、「世界で唯一ISを使える男」である彼のために用意された専用機。元々は日本のIS企業・倉持技研が設計開発していた代物だが、開発が頓挫して欠陥機として凍結されていたものを束がもらい受け完成させた機体であるため、スペックは非常に高い。

後の紅椿にメイン採用された「展開装甲」技術の試験機としての側面があり、雪片弐型にその機構が組み込まれている。

 

第一形態時からワンオフ・アビリティーが使えるように作られているほか、かつての「白騎士」だけが持っていた操縦者の生体再生能力も備わっており、「白騎士」と「暮桜」両方の特性を備えた機体といえる。

機体カラーは白色で、普段は白いガントレットとなって右腕に装着されている。

 

機体のコアには千冬の最初の乗機「白騎士」のコアが使われていて、武装も「白騎士」・「暮桜」の後継となるものが搭載されている。

 

雪片弐型(ゆきひらにがた)

刀剣の形をした、近接戦闘用の武装で白式の主力武装。嘗て千冬の使っていた武器「雪片」の後継でもある。

第一形態からワンオフ・アビリティーが使えるように作られており、これ一本に拡張領域(バススロット)の全てを使用しているため、後付装備(イコライザ)ができなくなっている。

 

零落白夜(れいらくびゃくや)

白式の単一仕様能力。

対象のエネルギー全てを消滅させる。使用の際は雪片弐型が変形し、エネルギーの刃を形成する。

 

相手のエネルギー兵器による攻撃を無効化し、シールドバリアーを斬り裂くことで相手のシールドエネルギーに直接ダメージを与えられる白式最大の攻撃能力で「対IS兵装」とも言える。

 

但し使用すればするほど自身のシールドエネルギーを消費してしまうため、自滅してしまう危険性がある諸刃の剣でもある。

 

第二形態・雪羅

臨海学校時に起きた「福音事件」において第二形態移行した名称。左手への多機能武装腕「雪羅(せつら)」の発現と大型化したウイングスラスターが4機備わっており、二段階加速(ダブルイグニション)が可能になった。

加速のためのエネルギー充填速度も3分の2に短縮され、最大速度も+50%ほど向上している。

 

右手の雪片弐型と左手の雪羅を合わせて使うことで戦闘能力も非常に高くなっている。だが、第一形態以上にエネルギー消費が激増しており非常に燃費が悪い。そのため、単機ではその能力を発揮しきれず、紅椿の「絢爛舞踏」による補助を得て初めてその能力を完全に発揮できる。

 

紅椿(あかつばき)

箒専用の第4世代型。臨海学校で束から与えられ、コンビ運用を前提として開発された機体。エネルギーを消滅させる白式に対して増幅させる紅椿という立ち位置であり、互いを停止させる抑止力としての意味も持つ。

 

現行機を遥かに凌駕する機体性能に加え、即時万能対応機という現在机上の空論なはずの第4世代型のコンセプトを実現。全身のアーマーになっている完成型の「展開装甲」を稼動させることで攻撃・防御・機動のあらゆる状況に即応することが可能となっている。

 

束が独自開発した「無段階移行(シームレス・シフト)」システムが組み込まれており、蓄積経験値により性能強化やパーツ単位での自己開発が随時行われるほか、高度な操縦支援システムを備えており、操縦者に依存しない機動性能を持っている。

 

待機形態は手首に巻かれた金と銀の鈴が一対になってついている赤い紐。機体カラーは赤色。

 

紅椿は現在どこの国にも所属しておらず、全世界がまだ第3世代型の実用化に躍起になっている中、世代を飛び越えてしまったこの機体の登場は世界中の努力を全て無意味なものにしてしまい、その帰属を巡って各国の争いの火種にもなりかねない存在となっている。

 

展開装甲(てんかいそうこう)

紅椿の要である可変装甲。両の腕肩脚部と背部に装備され、その一つ一つが自動支援プログラムによるエネルギーソード、エネルギーシールド、スラスターへの切り替えと独立した稼動が可能で、背部の2機は切り離してビットとしての使用も可能となっている。

 

雨月(あまづき)・空裂(からわれ)

刀剣の形をした紅椿の主力武装。雨月は刺突攻撃の際にレーザーを放出し、空裂は斬撃そのものをエネルギー刃として放出することができ、一対多での中距離戦闘にも適している。

 

絢爛舞踏(けんらんぶとう)

紅椿の単一仕様能力。

白式の一対零のエネルギー消滅能力に対して一対百のエネルギー増幅能力となっている。

 

使用時には展開装甲から放出される黄金色の粒子によって機体が金色に輝き、少ない残量のエネルギーを増幅して一気にフル状態にできる。

 

従来ならば事前準備が必要でコア同士のシンクロなど非常な困難が伴う他のISへのエネルギー提供を機体接触するだけで即時実行できる。

 

穿千(うがち)

戦闘経験値が一定量に達したことで発動した紅椿の新武装で、両肩の展開装甲をクロスボウ型に変形させて発射する2門の出力可変型ブラスターライフル。

 

ブルー・ティアーズ(蒼い雫)

セシリア専用の第3世代型IS。

射撃を主体とした機体。

 

第3世代兵器「BT兵器」のデータをサンプリングするために開発された実験・試作機という意味合いが濃い。

 

ライフルの実弾装備がなく、セシリアによると白式の零落白夜には歯が立たない。セシリアは実弾装備を要求しているが、データのサンプリングが優先としてことごとく却下されているのが現状。なお、ブルー・ティアーズにはインターセプターとミサイルビット2機が搭載されており、実弾装備がないわけではない。

 

待機形態は左耳の青いイヤーカフス。機体カラーは青色。

 

スターライトmkIII

主力武装である巨大な特殊レーザーライフル。

 

ブルー・ティアーズ

遠隔無線誘導型の武器で、相手の死角からの全方位オールレンジ攻撃が可能。本機の名前の由来でもある。装備によっては機体に接続することでスラスターとしても機能する。

 

装備数は6基で、4基はレーザー、2基はミサイルを撃つことができる。最大稼働時にはビームの軌道も操る(曲げる)こともできる。

 

ただしビットを展開している間、操縦者のセシリアはビットの制御に集中しなければならないので他の武器と連携できず、無防備になるという弱点もある。

 

インターセプター

接近戦用のショートブレード。滅多に使用することはなく、入学当初は候補生でありながら呼び出すのに装備名を口頭で挙げる初心者用の手段を使うなど時間がかかっていた。

 

強襲用高軌道パッケージ(ストライクガンナー)

これを装備時は6基のブルー・ティアーズは射撃機能を封印し、完全にスカート状のスラスターとしてのみ運用する。

 

 


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