バカがスケベで召喚獣   作:葬炎

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第四問目 後

「―――なんて、わいが真面目にやるとでも思ったかあ!!」

 

真っ直ぐ突っ込むと思われた明久の召喚獣は、何を思ったのかDクラス三人組に向かって神通棍を全力で―――投げた。これが美神さんに見られたら懲罰物だろう。

 

『『『なんだと!?』』』

 

仲良くハモる三人組の召喚獣は横一列に走っていたのが災いして、神通棍が丁度全員の頭に当たってしまった。適当に投げたようで当たる瞬間の向きの調整などをしっかりしていた明久はすごいのだろうが、なんというか狡いと言いたくなるような戦い方だ。

 

「ぬはははは! これぞわいの戦い方! 無様にただ逃げ回っているだけと勘違いしたのがお前らの敗因や! この作戦は戦闘始まった瞬間から考えて構築した必殺の一撃を確実に叩き込むために相手を油断させ―――

「ただの偶然です」

―――そう偶然、って偶然ちゃうわぁ! あれはしっかり考え込まれて作ったわい独自の作戦で―――」

 

ピタッ、と明久の時間が止まる。

今偶然って言った言葉が真後ろから息が吹きかかるぐらいの距離で聞こえた気が―――

 

「お・に・い・さ・ま?」

「....................さらばっ!!」

 

ガシッ

油断した。そんな表情をした明久がとっさに逃げようとして―――肩が掴まれた。万力とでも言えるような力で。ギリギリギリという音が聞こえてきそうだ。

冷や汗をダラダラと流しながら明久は呟く。

 

「....................そういや、美春ちゃんってDクラスだったね」

「はぁい♪ 『お兄さまはAクラスに入るとばかり思っていたので普通に試験受けてDクラスに入りましたが、Fクラスにいるなんてとんだ誤算です。それでしたらわざと点数を取らないようにしてFクラスに入ってお兄さまの隣に座って一緒に授業受けてわからないとこは教えてもらって逆に教えてあげたりして青春の1ページみたいなことで男女間の距離が縮まって挙句は若さ故の暴走なんかもあったりしてもしかしたらずっとお兄さまの隣にいることができたかもしれないしもしかしたらお兄さまともっと親密な関係になってたかもしれないしもしかしたら―――』」

 

ゆっくり振り返ると、そこには満面の笑顔でずっとなにかをボソボソ喋っている美春ちゃんの姿が!

ー清水美春。

ツインテールというか、ツインドリルだろうか? よく漫画とかのお嬢様やらがよくしているあのドリルがたの髪型が特徴的な女の子。

ちょっとした事情で小学生時代にオカルト関係で頼られ、そこで色々あった結果俺なんかを好いてくれるようになった娘。父親と母親にも気に入られ、少し大変なところもあるけど優しい子である。

で、その大変なとこと言うのが―――

 

「『私としたことがとんだ失態でした。さすがにテスト中はカンニングやら違反やらでお兄さまにも迷惑がかかるといけないししょうがないので監視カメラも盗聴器も取り外していましたがまさか人が倒れたのを運ぶために自らのテストをふいにしてしまうなど。いえ元から性格で口ではなんやかんや言いながら助けてしまうお兄さまの可愛らしい性格はわかっていましたしあの豚野郎に言った台詞なんかもすごく格好よかったですしさすがお兄さまでしたし録音していなかったことがとても悔やまれるのですがそれはまあ今度埋め合わせしてもらうとして』そういえばお兄さまは今日の放課後空いてますか?」

「え? ああ、せ、せやな」

 

―――これだ。一度語り出すと止まらない。

しかもあまり人に聞かせようと喋ってないのか、最後の聞いてきているとこ以外は満面の笑みのままブツブツ言っている人で少し怖い。

まあそれ以外だと目が笑っていないぐらいで、普段は優しい子である。男を年上だろうと教師であろうと豚野郎と言うのは問題であるが、今は治ったとはいえあの父親じゃしょうがなかっただろう。そこは引き続き少しずつ直していくしかない。

そんな矯正計画はさておき、

 

「えーと美春ちゃん? この肩を壊さんとばかりに握り締めている手を離してくれへんかな?」

「あっ、美春としたことが申し訳ありません! 大丈夫ですかお兄さま!?」

 

ブツブツ呟いていたのがひと段落したのか俺の言葉を聞き慌てて手を離し心配してくれている。

うん、いい子だ。たまに暴走するけど。

 

「いや、いいんやけど」

「いえ! これは美春の責任です! 痣になったらいけませんしこうしちゃいれません! 早く保健室に行かないと! 幸い美春は保険委員で保健室の鍵は持ってます! 保健室の先生は今試召戦争に駆り出されていませんが美春がきちんと上から下まで隅々直接触って確認するのでなんも問題ありません! それにこの時間帯なら偶然ベットも空いてますし一休みするにはもってこいでしょう! さぁさぁお兄さま早く保健室にイキマショウ!!」

「ちょっ、タンマタンマ待ってくれぇーーーーーー!」

 

保険委員は保健室の鍵を持つ物なんか!? 肩に痣ができているかを確認するのに下を確認する意味はあるんか!? 直接触れる意味はあるんか!?

と、色々と疑問が浮かびつつは消える。

明久(横島)はセクハラ行為や自分から近寄ることは多々あるが、逆に近寄られたりする押しには弱い。つまりヘタレである。

ちなみに明久の召喚獣もいつの間にか召喚されていた美春の召喚獣に抱きつかれていて戸惑っていた。操作している感じはなかったが、親(美春)に似たせいでシステムを超越したのだろうか。

 

「? どうしましたお兄さま? まさか美春と一緒に保健室に行くのは嫌なのでしょうか..........?」

「あー! あー! そんなことはあらへんで! 嫌とかじゃなくて、あー、そのー」

「じゃ、問題ありませんね♪」

 

ガシッと明久の腕が掴まれる。

今度は加減したのか痛くない程度で、しかし絶対離さないとでも言うようにしっかりと。

明久は『もう諦めるしかないんか..........?』と思っていたその時!

 

「あ〜き〜ひ〜さ〜!!」

「っ! お姉さま!」

 

ガキン!

いつからいたのか背後から怒気が込められた言葉と共にレイピアで切りかかってきた島田さん。それに反応して美春ちゃんは武器の西洋型の普通の剣を取り出し応戦する。

それに諦めることなく島田さんはレイピアで刺突を一箇所を狙い繰り出していく―――そう、わいの召喚獣に。あっ、今かすったぞ!?

 

「いだだだ! わいは敵やあらへんよ!? なんで美春ちゃんの召喚獣を無視してこっち狙うん!?」

「うっさい! 最近美春があんたの顔が見れなくて寂しがってたし暴走気味だから会わせてやったのに、こっちが真剣に試召戦争してる傍らイチャイチャして! もー勘弁しないわよ!」

「わいを投げてこっちによこしたの島田さんやよね!?」

「そうよ! 八つ当たりよ!」

 

なんと堂々と八つ当たり宣言。これにはさすがのわいも頷く―――わけないやろ!

 

「お姉さま! 美春はこれからお兄さまと一緒に保健室で大人のお医者さんごっこするんです! 後生ですから見逃してください!」

「大人の..........やと..........!?」

「反応してるんじゃないそこの変態! スケベ! 馬鹿!」

 

思わずごくりと喉を鳴らした明久に向かって島田さんの罵倒が飛ぶ。

と、ここで美春ちゃんがとんでもないことを言った。

 

「む..........ならばお姉さまを含めて三人でお医者さんごっこを! 美春、昂ぶってきました!」

「吉井とお医者さんごっこ..........? それは...でも...はっ、ち、違うわよ! なにも想像なんてしてないんだからーーーー!」

「ぶべしっ!?」

 

なにも指摘もしてないのに妄想が爆発して真っ赤になった島田さんの召喚獣がわいの召喚獣にドロップキックをして顔面にクリーンヒットする。フィードバックでわいの顔にもダメージが。でもこんくらいやったら美神さんに折檻された時のほうが......!

あれ、なんか涙で前が見えなくなってきた。

 

「隙ありっ!」

「あっ」

 

ザシュッ

島田さんの召喚獣が俺の召喚獣にドロップキックをした後倒れた致命的な隙を美春ちゃんが斬った。遠慮なく。

それにより元から点数の低い島田さんの召喚獣はあと一発で削り切れるほどの点数になってしまった。

ちなみに明久の召喚獣は点数的にはまだ余裕があるものの、美春ちゃんの召喚獣によって拘束された状態でドロップキックをされたため、吹っ飛んだりして衝撃を殺すことができず直にくらいグロッキー状態だった。

 

「さて、これで決着はつきましたね? お兄さま、お姉さま?」

「くっ、あんたのせいよ! あんたが変なこと言うから!」

「わいなんも言ってへんのやけど!? そんなことより助けにきたはずなのに仲間に集中攻撃する島田さんのせいやないかな!?」

 

ギャーギャーと責任の押し付け合いという醜い争いをしている二人の腕を掴み、歩き出す。

 

「さぁ! お二人とも! 快楽と肉欲に満ちた世界へ―――違いました♪ 保健室にイきましょう!」

「ちょぉ!? わいらまだ学生やからね!?」

「..........ま、負けたから従わなきゃいけないのかしら......?」

「島田さあぁぁぁああん!?」

 

まさかの諦め宣言。

もうこのまま保健室に行ってあんなことやこんなことをされてしまうのだろうか。いや、嬉しいけど、それはまだ学生やし早いっていうか、今は試召戦争中やから駄目というか、とりあえず抜け出さなくては―――

 

「―――試獣召喚(サモン)っ!」

 

「「「え?」」」

 

『科学

Fクラス 須川亮 76点

VS

Dクラス 清水美春 94点』

 

「でやああああ!」

 

ザシュッ

 

「くっ、油断しましたっ!」

 

気合一閃。

須川君が点数差をものともしない全力での攻撃は完全に油断して棒立ち状態だった美春ちゃんの召喚獣の首に当たり、見事一発KOすることができた。

 

「大丈夫か吉井に島田っ!」

「ありがとう須川君! いくらお礼を言っても足りないくらい嬉しいよっ!」

「? 確かに鉄人の補修は地獄だがそこまで言うほどか?」

 

どうやらさっきまでの会話は聞かれていなかったようだ。もし聞かれていたら他人の幸福を許さないFクラスのクラスメイト達が動き出して面倒なことになるので記憶を失うまで殴りつけることになってしまうとこだったが、救世主であり真の親友とでも言うべき彼にそんなことをしなくて済んだのは幸いだっただろう。

 

「..........ちっ」

 

ガン!

 

「!?(ビクッ)」

 

なぜかちょっと不機嫌そうに壁を叩いた島田さんに体がビクッと反応してしまう。

恐る恐るなにが不満か聞こうとしたところ、美春ちゃんの点数が0になったのを確認したのか鉄人がやってきた。

 

「お、清水か。最近元気がなかったが元気になったようでなによりだ。さあ、補修があるぞ。こっちにこい」

「..........まぁ、しょうがないですね。でもまだチャンスはあります! お兄さまとお姉さまをこの美春の物とするその時まで美春は諦めません! それでは!」

 

最後になんか恐ろしいことを言っていた気がするが大人しく鉄人について行く美春ちゃん。これで一難去ったかな?

あ、そうだ。

 

「島田さん」

「..........なに? 吉井」

「僕の召喚獣と違って島田さんの召喚獣って拘束されてたわけじゃないから油断してた美春ちゃんの召喚獣を一突きしてれば勝てたんじゃない?」

「..........い、今気づいたわ」

 

露骨なほど目を斜め上のほうに向ける姿を見て、なんかちょっと疲れた明久でした。

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

「さあ! ここが正念場や! 気張っていこ!」

 

今明久は前線の隊長を務めている。と言うのも島田さんが『疲れた。美春に攻撃されて減った分の補給もついでにしてくるから後は吉井と木下でよろしく』といって戦線離脱してしまったのが。横暴だと言いたい。わいやって疲れてんのに。

そんなこと愚痴ってもしょうがないので全体を見て指示を出す。

 

『吉井隊長! こっちはまだギリ大丈夫そうだ!』

『こっちの五十嵐先生のほうは二人しかいない! 余裕があるとこは援護を頼む!』

『横溝がやられた! 弔い合戦だ野郎どもおおお!』

 

どうやら想定していたより少し余裕がありそうだ。恐らく最初からずっといて今も頑張ってくれている秀吉のおかげで敵が及び腰になっているのだろう。

でもそろそろ一回秀吉に休んでもらいたいし本陣のほうに援護要請をするのも検討に入れなければならない。想定していたよりは、というだけでギリギリでピンチなのには変わらないのだから。

しかしそうそう本陣から人員を割くと作戦に支障をきたす可能性がある。

なにかするにしてもタイミングが重要か..........

 

「とりあえず、布施先生側は防御に集中! 五十嵐先生側は総合科目と交代しながら効率よくするんや! 横溝君には試召戦争後皆で『ざまぁwww』って言いにいきんや..........もちろん勝ってな!」

 

おおおおお! と士気が高まるのを感じる。これぞ秘技・一人を犠牲にすることで全体の士気を上げよう作戦や!

 

※これは訓練された外道だからできることです。皆さんは絶対にしないでください。

 

『Fクラスめ......なにを狙っている?』

『このまま行けば勝てると思えるが、不安が拭えないな』

 

どうやら今の指示で警戒されてしまったようだ。これは仕方ない。敵に伝わらないようにいちいち一人一人伝言するのは人員と時間の無駄だ。

 

『大変だ! 斥候からFクラスに世界史の田中先生が呼び出されたと報告が!』

『田中先生だと..........? Fクラス、長期戦に持ち込む気か?』

 

世界史の田中先生。採点は遅いが甘い先生。長期戦になる時はありがたい。

どうやら採点に来ていた田中先生がDクラスの斥候に見つかったらしい。これは問題ない。むしろ悩んで動きが鈍ってくれたほうがありがたい。

 

「吉井隊長! Dクラスが数学の木内を連れ出したみたいだ!」

「わかった。ありがとな」

 

Dクラスに動きがあったので連絡係の矢沢君が本陣から派遣されてきた。

そか、木内先生か。

木内先生は採点が厳しいが代わりに早い。田中先生とは真逆の先生や。ということはDクラスはさっさと終わらせようと速攻をかけてくるか......?

 

それは困る。この戦線は作戦のためは放課後まで維持しなければならない。だから今はなんとかして耐えるしかない。

 

「秀吉! まだ大丈夫か!?」

『明久かの!? わしはまだ大丈夫じゃ!』

 

未だに前線の中心に近いところで戦い続けている秀吉に周りの喧騒で消えないように大声で聞くとまだ元気そうな声が返ってきた。

正直すごいと思う。立ち回りだけで人数と点数差を覆しているのだから。

でもこのままじゃ秀吉残して全滅となりかねない勢いだ。それはまずい。作戦を教室で雄二を守ってる数人+秀吉+わいでやることになる。いくらなんでも無謀だ。

と、なるとここは―――

 

「須川君!」

「なんだ吉井!」

 

近くで戦っていてちょうどよかったので助けるついでに須川君に頼みごとをすることにした。

 

「時間稼ぎのために偽情報を流してほしいんや!」

「偽情報? 塚本がいるし無理じゃないか?」

 

塚本君。今Dクラスで指揮官をしている人だ。

声が大きいので例えば『どこそこでパン◯ラが多発するとこがあるらしい』といった情報を上手く流せたとしても大声で『そんな女のパン◯を見るくらいなら俺のを見ろおおお!』と言って全体を冷静にさせることができるだろう。これほど手強く恐怖を感じるのは前にも後にも彼だけだ。

 

※全部明久の想像によるものです。

 

「でも大丈夫や、狙うのは生徒やない。先生や」

「教師か?」

「せや。このまま更に教師が増えて戦線拡大したらさすがにカバーしきれないんや」

 

今はそんなに教師が戦場にいないが、もしDクラスが一気にたたみかける気なら教師を数人引き連れてくるだろう。おそらく木内先生の採点が終わったくらいで。

となると気になるのは後続の教師。各々の用事や自分の教室持ちの先生などがいるためすぐ呼べる先生は絞れくるだろう。だからできればその後続の教師+今現在ここにいる教師を流せるような偽情報があればいいんやが..........いや、せめて後続の教師が誰か明確にわかれば出鼻を挫くことができると思うんやが..........

 

『くっ、予想以上にしぶとい! あまり時間かけると嫌な予感がするし、どうする!』

『そうだな、待ってろ! 今船越先生を連れてくる!』

 

 

「聞こえたか須川君!」

「ああ、船越先生だな!」

「おう、それを雄二に伝えるついでに偽情報作戦も伝えておいてや!」

「おう! わかった!」

 

ダッと駆け出す須川君を見送る。

さて、わいはこの場をどうにか維持するように動かなあかんな、と考えていると急に霊感がざわめきだした。なんかとんでもなく嫌な予感というか、見逃していることがある気がする。気のせいか? わいの霊感なんて未来予知じみた美神さんのと比べると間違い多いし気のせいかーあははー。

....................船越先生? 独身? 偽情報? 引きつける? 単位を盾に生徒に迫る?

 

 

 

 

 

「雄二ぃぃぃぃいいい! 早まるなあああぁぁぁぁ!」

 

持ち場を離れるわけにはいかない明久の悲痛な叫び声が戦闘の喧騒に包まれて消えてなくなった..........

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

「代表! 報告がある!」

 

スパーン! と音がなりそうなくらいの勢いで引き戸を開け急いでFクラスの教室に駆け込む生徒の姿があった。

んー、あいつは確か、

 

「須川か? そんなに急いでどうした?」

「実は戦線に船越先生が新たに送り込まれると情報がきた! このままだと耐えきれないから偽情報を流すのを頼む!」

「なんだと!?」

 

くっ、いや追加で教師を増やして一気にたたみかけてくるのは予想通りではあるが、わかっていたとしても苦しい状況だ。と雄二は考える。だが、同時に須川からもたらされた追加の教師も予想通りだったため、雄二はニヤリと笑った。

 

「よしわかった! 実は偽情報はすでに考えてあるんだ! 問題ない!」

「おおー! して、その情報とは?」

「ああ、それは―――」

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

ピンポンパンポーン《連絡致します》

 

 

絶望に打ちひしがれていた明久の耳に入ってきた放送。この声は..........須川君!?

そうか、ムッツリーニ使って密かに情報を流すよりも早く、広範囲に伝わるんや! と感心すると共に嫌な予感しかしなかった。

むしろ嫌な予感以外しなかった。

 

 

《船越先生、船越先生》

 

 

明久は目の前が戦場だというのに片膝をつき手を合わせ神に祈り始めた。

キーやんでもさっちゃんでも誰でもいいのでこの状況から助け出して欲しいと。

溜まりに溜まってる文殊全て使っていいから嫌な予感が外れてくれと。

 

 

《吉井明久君が体育館裏で待っていま―――「やっぱりかこんちくしょおおおおおお!!」

 

 

今の一言で全てを察した明久はプツンと何かが切れるのを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして次に彼が気づいた時は――――――すでにFクラスの勝利で終わり、残ったのは胸の中にある虚しさと、隣に転がっている雄二の死体だった..........

 

「..........戦争は、いつだって虚しいもんなんや..........惜しい人を亡くした」

「死んでねえよ!?」

 

ガバッ

 

「死ねよ」

 

ドスン!

 

「ぐはぁっ!!」

 

パタン..........

 

そして二度と、雄二の姿を見るものはいなかった..........




美春ちゃんのセリフの『』内は小声でブツブツ言ってる部分です。

もうね、どんだけ後書き詐欺なのかと。『次話はなるべく早く投稿したいと思います』ってお前前回から何ヶ月経ってると思ってやがると。そんな意思をひしひしと感じます葬炎です。ごめんなさい。

まぁ過ぎたことは置いといt(殴
(こんな作者なんで石でも投げといてください)
もう二度と次の投稿がいつぐらい、早い遅いとか言いません。予約投稿ですでに確定でもしてなければ。


さてそんなことは置いといて一言め。
やっちゃったZE☆
この話を読んでいればわかると思いますが、作者こと私こと葬炎は美春ちゃんが大好きです。巨乳もツンデレもクーデレもいいけど美春ちゃんが大好きです。


ということでやっちゃったZE☆一つ目
美春ちゃんの性格崩壊によくあるご都合主義での男嫌いなのに主人公だけ例外視っていう。
ちなみに相談されたオカルトっていうのはもちろんバーサーカー(父)のことです。あれって絶対なんかに取り憑かれてますよね。ていうことで華麗(失笑)なGS横島改め明久がそれを解決しました。今では見知らぬ男が美春ちゃんに触ったりしないかぎり普通のイイ父親になったようです。明久と美春ちゃんの仲は応援してます。でもやっぱりちょっと娘を取られたくない親心。
将来の夢は美春ちゃんと付き合うことになった明久の頬を殴って『娘を泣かしたら世界中どこにいても死ぬまで追いかけて死んでてもぶち殺しに行く』っていう頑固者(?)の父親をやることだそうです。おそらく殴るのが当たる前に美春ちゃんに迎撃されるか母親に潰されるかでしょうが。
あと美春ちゃんは常日頃明久のドコカにつけた盗聴器によって盗聴はしてますが、明久の声が聞きたいだけなんで内容や他の声はシャットアウト。アウトオブ眼中。明久の喋ってる内容もまったく考えてないので作戦漏れとかの心配はありません。万が一わかってても嫌われたくないので他の人に教えたりは絶対にしません。
例えどんな賄賂があっても考え方は
明久自身 > 美波自身 > 母親 > 明久の写真や情報 ≧ 美波の写真や情報 >>>>(越えられない壁)>>>>>>>> 父親 > 二人の友人 > その他
です。
これでも父親はかなり格上げされました。その前は他人ですら越えられない壁があったと思ってください。
その他(他人、動物、虫など)>>>>>>(越えられない壁)>>>>>...........................................>父親
こんな感じで。


次にやっちゃったZE☆二つ目
単純に文章の書き方ですかね。こっちのほうがわかりやすいかなと。駄目なようでしたら前と同じようにします。
成長......したのかな? どっちにしろ駄文ですねすみません。


やっちゃったZE☆三つ目。
これは今話ではないんですが、前話のサブタイが第五問となっていましたが明らかに内容が第四問だったので修正しました。
第三問を第三問 前、第四問を第三問 後、第五問を第四問 前、それで今話は第四問 後となります。
この影響で話の冒頭にあるテスト問題がある話の場所がずれましたが内容は変わってません。


やっちゃったZE☆四つ目
今話の終わり方。ぶっちゃけDクラス戦をgdgdと書き続けすぎたせいで書くの飽きました。そもそも美春ちゃん出した時点で作者の中では終わってますし。
この後の展開は明久(横島)が暴走していたこと以外はだいたい原作通りと脳内補完していただけると嬉しいです。明久は暴走しつつも自分の役割(近衛隊を引き寄せるための囮、戦死者を少なくするための指示、雄二殺害)を果たしています。さすが横島。
どう暴走してたかは次回軽く回想描写を入れましょう。


この小説内での特殊ルール(オリジナル設定)
召喚獣にある人体の急所(首、頭、股間など)に攻撃を当てると普通に当てるより大ダメージ。鎧(服も含む)の部分に当たるとダメージ軽減、盾や剣、及び他の武器類などに当たった場合はダメージ無し。
ゲーム性を高めるためとFクラスでもAクラスに勝てるようになる処置、ということにしといてください。といっても動いてる相手の首とかに当てることは相当慣れてるか相手が棒立ち無抵抗でもない限り難しいでしょうが。


次回は戦後対談からですかね。
批判、批判、批判はいつでも受け付けてます。かかってこいや!(震え声)
すみません、批判・要望・感想はいつでも待ってます。後書き長々とすみません。葬炎でした。

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