バカがスケベで召喚獣 作:葬炎
第四問
問
以下の問いに答えなさい
『(1) 4sinX + 3cos3X = 2 の方程式を満たし、かつ第一象限に存在するXの値を一つ答えなさい
(2) sin(A + B) と等しい式を示すのは次のどれか、①~④の中から選びなさい。
吉井明久の答え
『(1)sinとかcosとか、社会に出てからいつ使うんですか?』
教師のコメント
先生は先生になるまで使いませんでした。
土屋康太の答え
『数字がほとんどないから答えられない』
教師のコメント
気合で数字を見付け出してください。
土屋康太の返答
..........
ーーーーーーーーーー
「吉井! 木下たちが渡り廊下で交戦状態に入ったわ!」
ポニーテールを揺らしながら駆けてきたのは島田さん。部隊は彼女が前線部隊隊長でわいは後方支援部隊隊長となっている。後方支援の主な仕事は撤退支援と人数が少なくなった時に前線を保たせることだ。
秀吉は先行部隊隊長。仕事はなるべく早く前線に走って向かい、できるだけ相手側のほうで戦闘を始めるための部隊や。
「あ、吉井、あれ見て!」
「ん?」
珍しい島田さんの悲鳴のような声。
島田の指す指先の方向を見てみるとーー
『さぁこい、この負け犬どもが!』
『て、鉄人がきたぞおおおおお!』
『撤退! 点数を失った奴は速やかに撤退するんだああ!』
『Dクラスもだ! 鉄人に捕まれば最後......二度と日の出を見れなくなるぞ......!』
『なにを言ってるか馬鹿どもおお! 点数を失った後は補修になるというルールを覆すことはできんわああ!』
『その常識を.......ぶち壊s『無駄ぁ!』そげぷ!?』
ーー色々とカオスだった。
「......見なかったことにして帰ったら駄目ですの?」
「吉井、混乱してるのはわかるけどその口調はキモイわ」
うん、さすがのわいもどうかと思った。
しかし、うん、あれか....本気で帰りたくなってきた。だけど秀吉を見捨てるわけにはいかないので指示をだす。
「島田さん、前線部隊全員に通達」
「はいはい、なによ?」
「今は秀吉たちが半円状にに固まっているすぐ隣と連携取れるからなんとか保ってるけど、もうそろそろ危ない」
「うん、そうね。それで?」
「島田さんは数人連れて中心の秀吉の入れ替えに戦闘開始、あとは須川に数人持たせて人が集まりつつある左側に行かせて」
「うん」
「右側はーーーー横溝君を生贄にして放り込むんだ」
「OK、わかったわ!」
と、威勢よく元気に返答してくれる島田さん。
いやー、お兄さん素直な娘は好きですよ? ただ、胸がちょっと残念だけどーーって、あれ? なんか首を力強く握られてるような。
「あんたがーーイってきなさい!」
「うぎゃあああああ!?」
ふわっと持ち上げられたかと思うと、そのまま右側に投げられるわい。
ってええ!? 別に太ってるわけじゃないけど高校生の標準的な体型のわいを何mも投げ飛ばすやとぉ!?
相変わらず人外な怪力を発揮している島田さんに無理矢理前線に叩き込まれる。しゃーない、少しヤりますか....
ふぅ、吉井は行ったわね。これであの娘と真面目に会話してくれればいいんだけど....まぁ、それは私が心配してもしょうがないっか。
私はそれを確認した後、須川君に頼み数人連れて左側に行ってもらう。さて、秀吉を助けてあげなきゃ。
残りの前線部隊を率いて秀吉のもとまで駆けていった。
「秀吉! 大丈夫?」
「ん? おお、島田か! 助かったぞい!」
一区切りついたところで声をかけると秀吉が安心した顔をしてこっちに振り向いた。むぅ、女の私から見ても可愛い....
「な、なんじゃ。そんな人の顔をじろじろ見て」
「ん? いえ、なんでもないわ。それより補給しなくて大丈夫?」
「まだ大丈夫じゃ。島田たちが援護してくれるならこの一戦は保つじゃろう」
「引き際を心得ているというか、見極めがすごいわよねあんた....」
秀吉はとてもではないが点数がよくない。
しかしなぜか戦闘が上手く、全体を見極めるのがとてもうまいのだ。どこで身につけたのだろう。
「はっはっは。いやなに、演技をしているうちになんとなく、じゃな」
「あれ? 声に出してた?」
「いやなに、なんとなくそう思ってるじゃろうなと思っただけの話しよのぅ」
そして、このどこか老人のような、達観した目。
吉井にも言えるが、なんとなく感じる違和感ーーいえ、気にしてもしょうがないわね。なにがどうあっても、秀吉も吉井もーー仲間なんだから。
「ん、そう。じゃあ張り切っていくわよ!」
「そうじゃの。いくぞ! 大河鎮定神珍鐵!」
「......? なんて言ったの今?」
「ははは。ノリじゃよノリ」
よくわからない言葉を言い、ニヤリと笑いながら召喚獣の武器である
私も召喚獣を召喚し、レイピアのような剣を構える。あまり武器に詳しくないからわからないけど、これってレイピアでいいのよね?
「それじゃあ、わしたちで突破できるくらいの活躍を見せてやろうかのぉ!」
「私は島田美波! 邪魔をするなら、突き進む!」
「うぉおおお!」
わいは今ーー全力で避けていた。
『くそっ、当たらなねええ!』
『なんでこいつこんな操作上手いんだよっ!?』
『ってか動き気持ち悪っ!』
なぜなら、三人のDクラスの生徒(男)に後ろを襲われそうだからだ。
『『『こるぁてめえ! 今とんでもない勘違いを生む解説してただろ!!』』』
「お前らはヒャクメか!?」
どうやら最近の学生は地の文を見る能力があるらしい。最近よく考えていることが読まれている(文字通りに)気がする。
それよりも、どうしようか。今はまだ本気を出すのには早い。そんでもって動揺しているわいがいる。その理由は、召喚された召喚獣にあった。
普通の青いジャケット
そこらへんのジーパン
ユニ◯ロで買った一番安いTシャツ
そうーー前世での、GS時代の服装だった。
しかし顔は今世である吉井明久。どこか違和感がある。これなら服装を前の召喚演習の時の服装だった学ランに戻すか、顔も前世にしてほしかったと思うわいはわがままなのだろうか。いや、諦めるしかない、か。
『いい加減諦めやがれーー!』
『そうだーー!』
『うほっ......ヤラナイカ?』
「一人危ないんやけどーーーー!?」
思わず汗と涙を流してしまう。なぜかさっきから襲ってきていた三人のうち一人がやけに濃い顔になっていたのだ。
これは、もうタイミングとかを気にしてる場合じゃない....! 主にわいの身の危険が危ないんや!
「くっ、やってやらあ!」
わいは召喚獣の武器である警棒を長くしたような物ーー神通棍を構える。いやー、まさかわいがこれをメイン武器にして戦う時が来るとは。これ、案外高くて美神さんに使わせてもらえへんかったんよなー。
『『『うおおおおーーーーー!』』』
「かかってこい! わいやって、やればできるんやーーーー!」
剣道のように上段に構え、三人の召喚獣に突っ込んでゆく。やったる、わいはずっと美神さんの戦いを見てきたんや....!
意地と気合と動揺が合わさった時に、それはなったーー
「続きは次話で!」
『『『おい!?』』』
続く?
お久しぶりです。葬炎です。
一ヶ月に一回投稿〜とか言ってたな、あれはうs(ry
gdgdな上に短かったですね。すみませんでした。
問題はなるべく早く投稿したかったのと特に思いつかなかったので今回は省略させていただきましたが、これからもあったほうがいいですかね? それともなんか思いついた時だけでいいですかね?
今回は色々と思わせぶり。秀吉だったりだとか、やけに冷静な美波だったりとか。秀吉はわかりやすすぎますね。さーせん。
次話はなるべく早めに投稿したいと思います。
感想くれたら嬉しいですっ! 駆け足で書きましたが、これでさよならばいばーいノシ