バカがスケベで召喚獣   作:葬炎

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プロローグ的なの

ーープロローグ

 

ああ、あのころはよかったなぁ....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『しっかりして下さい!!横島さん!!』

 

『先生ぃぃーーーー!!!』

 

『まだ....! まだ恩を返し切ってないのに死ぬんじゃないわよ....!』

 

『横島! まだ俺とお前の決着はついてないんだ! だから....だから....!』

 

『横島さん! わっしは、わしはまだ死んでほしくないんじゃあ!』

 

『横島さん! また一緒に仕事しようって言ってたじゃないですか!』

 

 

 

 

おきぬちゃん、シロ、タマモ、雪之丞、タイガー、ピート....

 

 

 

 

 

『横島くん! まだ....死ぬことなんて....許さないんだから....!』

 

 

 

 

 

美神さん....ははっ、いつも通り余裕な態度であっさり送り出してくれるかと思ってたんスけどね....

 

 

 

 

 

『忠夫! まだお前には教えてやれることがいっぱいあんだ! それに息子と一緒に酒を飲むのは男親の夢なんだぞ!』

 

 

 

 

 

親父....ごめんな....

 

 

 

 

 

『忠夫!あんたは私たちの自慢の息子なんだ! だから胸を張って逝きなさい...!』

 

 

 

 

 

お袋....そんな号泣しながら言ったらいつもの威厳が消えちゃうぜ?

 

 

 

 

 

『横島さん!』『横島!』『横島くん!』『忠夫!』

 

 

 

 

 

......あはははは。なんだ、俺は呆れるほどみんなに好かれてたんやなあ....

 

 

 

 

 

『横島忠夫、悪いがそろそろ時間だ。最後に遺言があるなら言っておくといい』

 

 

 

 

 

ああ、悪いな死神。みんなーーーー

 

 

 

 

 

「みんな、元気でな?」

 

 

 

 

ああ....幸せだったなあ....少し思ってたのと違かったけどこれでよかったんじゃないか?なあ、

 

ルシオラーーーー

 

 

 

 

 

 

ザシュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ようやく来ましたか。ようこそ"神の座"へ』

 

『ちょい待ちぃやキーやん!それは聞き捨てならへんで?ここはあくまでわいたちが使う会議室であって、そんなこと言ってよこっちを神側に引き込もうとするのは卑怯やで?』

 

『なにを言ってるのですかサッちゃん、さっきの言葉は"神(私)が座して待つ場所"って意味ですよ? 嘘は言ってません』

 

『わいもおるわ! なら"神と魔の座"になるやろが!』

 

『いやですねえ、それじゃ語呂が悪くなっちゃうじゃありませんか』

 

『いやそういう問題ちゃうやろ! ....ん?どうしたんやよこっち?体がプルプル震えてるで?』

 

 

 

「....俺のシリアス返せやーーー!」

 

横島は気づくと二人の巨大な人型のナニカがいるだけの空間に来ていた。

そしてしばらくぼーっとしていたが、はっ、となにかに気づくと全力で叫ぶ。

 

 

 

『おっと、そんなに暴れないで下さいよ横島さん』

 

『せやせや。それにキーやんならまだしも、わいまで馬鹿扱いはやめてくれへん?』

 

『そうですね。そっちの力が全てな脳筋魔王ならまだしも私は神族の中でも最高神なんですよ? 馬鹿なはずがあるわけ無いじゃないですか』

 

『.....相変わらず1言ったら100の言葉で返すんやな』

 

『それでは横島さん、あなたに少し頼みたいことがあります』

 

『無視かい....』

 

 

「....なに?」

 

 

最高神と魔王が平凡かつ普通の高校生である俺になんの用かと横島は考えるが、あの人生を平凡と言うならなにを非凡とするかわからないほどの横島の人生は波乱万丈な人生であっただろう。本人は認めないだろうが。

 

 

『実はとある並行世界で歪みが発生してしまいました。その歪みは即時に直され問題はほとんどなかったのですが、一つだけ致命的な事故を起こしてしまったのです』

 

 

「....それは?」

 

 

『それは、その空間の歪みと言うべきものの場所に人間が一人いてその人間の魂が歪みに吸い込まれてしまいました』

 

 

「....別に人間一人消えたぐらいじゃ世界は変わらないんやないスか?」

 

 

『ええ、それが一般人であればあなたに頼むことはなかった。もし一般人でしたら転生待ちの魂を適当に選んであなたは神になっていたはずでしたから』

 

『だから待ちぃや! それはよこっち自身が神族側に行くか魔族側にくるか選ばせるって話しだったはずやで!』

 

『なにを言ってるのですかサッちゃん、横島さんなら神族を選ばないはずがないでしょう? だって綺麗な天使のお姉さんのウハウハハーレムを横島さんが望まないはずがないんですから』

 

『なにを!? こっちだって悪魔やサキュバスがいるんやで! そっち方面の知識も経験も豊富なんや。よこっちなら絶対こっちを選ぶでぇ』

 

『いえしかしこっちは最終手段の熾天使たちという手が「いいから早く話しを進めてくれないスか?」....そうでした』

 

『それでなぜ横島さんに頼むことになったかと言うと、その人間がその世界において"特異点"だったからです』

 

 

「特異点.....?」

 

 

『特異点というのは周囲に及ぼす影響力が異常な者のことを言います。例えば海賊王を目指す男だったり、不幸だーーと叫んでる旗立て男だったり、ピンクの暴食玉だったり、最強の幼稚園児だったり...』

 

 

「...なるほど。だったら似たような特異点の魂をその抜け殻みたいな体に入れて代わりをさせようってことなんスか?」

 

うすうす感じていた、俺の周りには事件や特殊なことが多すぎる。

 

 

『ええそうです。引き受けてくれますか?』

 

『お願いやよこっち。その特異点がいないと多くのハッピーエンドになるはずの魂がバッドエンドになるかもしれないんや...』

 

 

「...一つ質問がある」

 

 

『なんですか?できる限り質問に答えるましょう』

 

 

「俺が行くことによって、助かるやつらがいるんだな?」

 

 

『....ええ、間違い無いでしょう。あなたなら奇跡を起こせる』

 

 

「よし、わかりました。引き受けるっス」

 

 

『ーー! わかりました。なら早速転移させます。それではお元気で』

 

『じゃあなよこっち。また会おや』

 

 

「.....そこに救いを待つ人がいるのなら」

 

 

行って救ってさしあげましょうか。ってね。

そう考え、手を握り拳を前に突き出す。

 

 

「例えどんなものが待ってようが、このGS横島が解決してやる!」

 

 

ーーーーさあ、新しいストーリーを始めようか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『....行きましたね』

 

『....行ったんやな』

 

『さて、私たちはーー』

 

『ああ、この世界はじきにーー』

 

 

『愚かな神たちによって踊らされた魂よーー』

 

『過激な悪魔によって散らされた魂よーー』

 

 

『『私(わい)はあなた(お前)の旅出を祝福しましょう(するで)』』

 

 

『....さて、エントロピーを早めてしまいますが』

 

『ああ、処断しなければあかんやろ。それがせめてものーー』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー----------__________

 

 

 

 

俺は.....なんで....そうだ、意識が薄れてーー

ここはどこや.....暗い....

 

 

 

 

『奥さん頑張ってください! ひっひっふー、ひっひっふー、』

 

『もうすぐですよ!』

 

 

 

 

なんや....うるさーーうおっ!? な、なにかに引っ張られーー

 

 

 

『やった! 産まれましたよ!』

 

『おぉ....!』

 

 

....この状況は....?

 

 

周りには、白衣を着た医者に、思わず飛びかかりたくなるような看護師がーー

 

 

....あれ? 体が動かん....?

 

 

いつも通り愛情の表現をするため、看護師さんに抱きつこうとした。

が、なぜか体が動かない。

 

 

....おかしい。別にどこか痛いわけでも、霊気になにか異変があるわけでもーーうん?

 

 

そこまで考えて気づいた。気づいてしまった....

 

 

....周りの人間が大きすぎる。まさかーー!?

 

 

そう、周りを見渡すと、一般の高校生の身長であるはずの自分より何倍も大きい人がいっぱいいるのだ。

 

 

『奥さん、こちらがーー』

 

(うおっ!?)

 

 

その巨人である医者にかかえられ、相変わらず自分の体は動かない。

 

 

『ああ、この子がーー』

 

(ああ、やっぱりーー)

 

 

 

俺は理解した。今の状況、自分の現状をーー

 

 

 

『ーー私の子ども』

 

(ーー赤ちゃんになってる)

 

 

 

 

 

 

(ってなんでじゃーーーーーー!!)

 

「おぎゃあああああああああ!!」

 

 

 

しかし、理解するのと受け入れるかは別だが。




ども。葬炎です。

この小説はにじファン、OTRで投稿していたものです。
そしてこれは凍結していたもので、それを移すだけです。つまり投稿していた分を移し終えれば続きを書くかは感想で要望があるかどうかになります。
要望があれば続ける、なければ気が向くか現在書いている小説が終わるかになるまで放置ですね。

そしてあるのはプロローグ含めて5話。お付き合いしてくれると嬉しいです。
感想、意見、要望、批判はいつでも歓迎です!

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