魔法少女リリカルなのは 軌跡を探して   作:にこにこみ

4 / 198
4話

 

 

門をぬけるとそこは……

 

「うっ……、!これは!」

 

現実とは思えない光景があった、どこか古い遺跡のような場所だ。

 

「異界化《イクリプス》、それがこの現象の名前だ」

 

「……相変わらず、説明が少ないな」

 

「これは後でちゃんと説明する、今は……!くるぞ、かまえろ!」

 

「ちょっ、なにが……!」

 

その瞬間、正体不明の化け物が現れた。

 

「なんだ!、こいつらは!」

 

「異界に住む敵性存在、怪異《グリード》だ、剣に魔力を流せ!通常の攻撃は通用しないぞ!」

 

「くっ…速攻でかたをつける!」

 

レンヤは剣を構え、怪異に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ!」

 

最後の1体を斬りふせ、一息つく。

 

「ふう…結構疲れるな」

 

「まだまだ序の口だぞ、この先は迷宮になっている、気をつけて進め」

 

「わかった」

 

レンヤとラーグは迷宮を進んで行く。

 

「あっ…あと罠とギミックがあるから注意しろよ」

 

「だからちゃんと説明しろって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

罠や怪異を退けながらすすむと開けた場所に出た。

 

「迷宮は……ここで終わりか?」

 

「そうらしいな、だとしたら来るぞ」

 

「来るってなにが」

 

グオオオオオオオ

 

「「!」」

 

獣、いやもっと別の!

 

「!…いたっ!さっきの男!」

 

消えた男が、横たわっていた。

 

次の瞬間、男の目の前から黒いもやが溢れ出し……

 

グオオオオオオオオオ

 

巨大な怪異が現れた!

 

「でかすぎだろう!」

 

「エルダーグリードーーこの迷宮のヌシだ!あれを倒すことができればこの異界化を収められる!」

 

「っ……だったらとっととぶっ飛ばすだけだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、ソエルたちは……

 

「へえ〜あなたたちは両親を探すために旅をしてるのね」

 

「そう!正確にはレンヤだけどね」

 

「でも、それってすごく大変じゃあなかったの?」

 

ソエルがアリサたちに目的を話していた。

 

「大変だったけど、すごく楽しかったよ♪」

 

すっかり意気投合していた。

 

「へえ〜って、違うわよ!あんたが何者だって聞いてるの!」

 

「ソエルはモコナ・ソエル・モドキだよ」

 

「えっとねソエルちゃん名前じゃなくて……」

 

メキョ!

 

ソエルの目がいきなり開いた。

 

「うわあ!ちょと、ビックリしたじゃない!」

 

「どうしたの?」

 

「大変!レンヤたちがピンチだよ!」

 

「それって、この門で⁉︎」

 

「だったら助けに……」

 

「ダメ!アリサとすずかが行っても足手まといになるだけ!」

 

「なら、どうすれば!」

 

何か案がないか考えるが。

 

「このまま、待っているしかないの!」

 

「アリサちゃん……」

 

「なにか!なにか私にできることはないの⁉︎」

 

「私だって、黙って見ていることしか……」

 

そんな考えが頭を巡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー“力”が欲しいかい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピキーーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ!」

 

「えっ?」

 

周りの時が一瞬で止まった。

 

「そっソエルちゃん⁉︎」

 

ソエルが石の様に固まり動かない。

 

アリサたちの前に青いモヤが現れ。

 

1人の、アリサたちと歳の変わらない少女が現れた。

 

銀髪の膝まである髪、目は閉じられ古ぼけた服を着ている。

 

「彼を助ける、“力”が欲しいかい?」

 

「あんたは、いったい…?」

 

「っ!」

 

不可思議めいた雰囲気にアリサたちはたじろぐ。

 

「“力”を手にすれば彼を助ける、でも覚悟して“力”を手に入れたら後には戻れない、今は家族との因果は交わっているけど、いつかきっと離れ離れになる それだけの覚悟、彼にする気はあるのかな?」

 

つきつけられた条件、アリサ達は迷う。

 

「彼の行く道はとても辛い荊の道、今日初めて会った彼にそこまでする理由もない」

 

少女は彼の運命を語り、さらに迷わせる。

 

「……わよ」

 

「……………………」

 

「覚悟くらい、あるわよ!」

 

「アリサちゃん⁉︎」

 

「見ず知らずの私たちを助けただけじゃない!あの男まで助けるお人好しよ!だったら私が面倒を見ないといけないの!」

 

「……………………」

 

「私も、私も彼を信じたい。助けたいだけじゃない、彼ならきっと私を認めてくれると信じているから!」

 

「ふふふ」

 

少女は見透かしたように笑う。

 

「試すようでごめんね、確かに家族との因果は離れることになるけど、また交わらないわけでもないんだ」

 

「あっ!」

 

「よかった……」

 

「それともう一つ、僕は君たちに“力”を与えることはできない」

 

「ちょっと!それどういうことよ!」

 

「そんな……!」

 

「ふふ」

 

少女が手をこちらに向けた瞬間、アリサとすずかの、胸の中心が光りだした。

 

アリサは炎のような真紅に。

 

すずかは鮮やかな紫色に。

 

「“力”は最初から君たちの中にある、後はきっかけだけ」

 

「暖かい光…」

 

「綺麗……」

 

「ふふ、君たちが彼とこれからどんな因果を生むのか」

 

「「っ!」」

 

少女が目を開いた、虹でも宝石でも表すことのできない異形の色。

 

「ーー見届けさせてもらおうーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピキーーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー“力”の使い方はその守護獣に聞くといいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!、アリサとすずかのリンカーコアが!」

 

時が動きだし、アリサとすずかの変化にソエルが気づいた。

 

「なっなにこれ…」

 

「…………ソエルちゃん、この力の使い方 教えてくれる?」

 

「すずか⁉︎」

 

「そう……会ったんだね、異界の子に」

 

すずかの発言にアリサは驚く。

 

「この力があれば彼を助けられんだよね!」

 

「うん!絶対に助けるよ!」

 

「よくわからないけど、やってやろうじゃないの!」

 

「デバイスを渡すから、それに聞いて 準備が整い次第ゲートをくぐるよ!」

 

ソエルが口からデバイスをだし、アリサたちに渡した。

 

アリサは紅いひし形の宝石。

 

すずかは中心に紫色の宝石がはめられている十字架。

 

「アリサのはフレイムアイズ、すずかのはスノーホワイト、起動コードは私が省略させるから2人は大声で、セ〜トッ!・ア〜プッ!って言って!」

 

「わかったわ」

 

「うん!」

 

2人はデバイスをかかげ…。

 

「フレイムアイズ!」

 

「スノーホワイト!」

 

「「セ〜トッ!ア〜プッ!」」

 

デバイスを起動して、アリサとすずかが光りに包まれてバリアジャケットを身に纏う。

 

アリサは赤を基調としたバリアジャケットで、武器は刀身が魔力で出来ている銃剣。

 

すずかの紺を基調としたバリアジャケットで、髪はポニーテール、武器は十字の槍を持っている。

 

「これが…私?」

 

「すごい…力が溢れてくる!」

 

アリサたちは自分たちの変化に驚く、ソエルがすずかの肩に乗り。

 

「覚悟はいいね、それじゃあ行こう!」

 

「えぇ!」

 

「覚悟なら、もうできてる!」

 

私たちはゲートをくぐりぬけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なに、これ?」

 

「これが、異界」

 

私たちは目の前の光景に目を奪われた、日常では絶対に見ることのできない景色が広がっていた。

 

「他の怪異もいない、このまま最奥部に直行しよう!」

 

「えぇ!行くわよ!」

 

「まっ、まって!アリサちゃん!」

 

待っていなさいよ、必ず助けるんだから!

 

「アリサ、そっちじゃないよ」

 

「早く言いなさい!」

 

 




やっちまった感がハンパないですはい。

でもくじけない!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。