魔法少女リリカルなのは 軌跡を探して   作:にこにこみ

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3話

 

 

ある日ふと感じたこと。

 

「ん〜〜なんだろうこの感覚」

 

両親を探すために旅をレンヤたち

 

その途中、レンヤが体に違和感を感じていた。

 

「どんな感じなんだ?」

 

「こう、胸の中心から力がわき出でくる感じなんだ」

 

そういうとラーグがだまりこんだ

 

「…まさか、もう…」

 

「?、何?」

 

「なんでもない、そのまますると後々面倒だからな、これをやるよ」

 

ラーグは銀のペンダントを渡してきた。

 

「これは、力…魔力を感知されないためのものだ肌身離さず持っていろよ」

 

「別にいいけど、この魔力?のこと知っているのか?」

 

「今はまだ話せない、けどいつか絶対話すから今はなにもきかないでくれ。」

 

「……わかった」

 

まだ疑問が残るがとりあえず納得した。

 

「あと魔力のコントロールするためにこれを使って特訓しよう」

 

ソエルは1冊を取り出した

 

「なになに、魔力運用トレーニング基礎?」

 

「そ、これで心と体を鍛えよう〜」

 

「まあいいけど」

 

そんな感じで1人2モコナの旅は続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……のだが。

 

「やっぱり無理だねこれじゃ」

 

旅出て早1年、今年でレンヤは7歳である。

 

当初の目的である両親の捜索は難航していた。

 

手がかりがリボンと白黒まんじゅうだけではやはり難しいかった。

 

今では日本巡りの旅と化していた。

 

「ゆ〜れる〜ゆ〜れる〜風船のようなわ〜た〜し〜風よふけふけ〜もっとふけ〜」

 

「遊ぶな、白まんじゅう」

 

危機感を感じたレンヤは

 

「よし、海鳴市に行こう」

 

戻ることにした。

 

「いいのか〜レンヤ」

 

「このままでは、いつか絶対餓死するな。だから戻ろう」

 

「了解!今すぐ戻ろう〜〜!」

 

「すぐ?どうやって?」

 

「まあ見てなって」

 

ソエルが前に立ち。

 

「モコナ・モドキのドッキドッキ〜ハーフ〜〜!」

 

バサッ!

 

ソエルから翼が生えてきて魔法陣のようなものが現れた。

 

「ちょ、ちょっとラーグ!」

 

「大丈夫だって」

 

陣がレンヤたちを包みこむと……

 

「ハーーパック!ポーン!」

 

ソエルがレンヤたちを食べて、陣の中に入っていった。

 

そこには誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは!」

 

目を開けと不思議な空間にいた、レンヤたちは輪っかゆっくりと落ちながらくぐっていた。

 

「ふっふーん、すごいだろソエルの転移魔法だ」

 

「ああすごい…って、なんでラーグいばるの」

 

「まあまあ、すぐに海鳴に出るぞ」

 

それからレンヤはいつも思っている疑問を言った。

 

「……ねえ、本当にモコナたちは何者?」

 

「……………」

 

「この転移魔法もそうだけど、いつも教えてもらっている魔力や魔法のことも」

 

そう、このうさぎモドキたち本当によくわからないのだ。

 

暖かいから生物であることは間違いないが、こんな生物地球上にはいない。

 

それ以前にも、口の中がとてもよくわからない。

 

ラーグの口に手をつっこめば、ソエルの口から手が出てきたり。

 

四◯元ポケットのように色んな物が入っていたり。

 

星の◯ービィみたいになんでも吸いこむ。

 

それに……

 

「なんで、俺が魔力を持ち魔法が使えるのかそれは俺の両親が関係してるのか?」

 

「………………」

 

「………………」

 

風の音も聞こえない空間で沈黙がつづく。

 

「はぁ、今は聞かないでおくよ」

 

「すまないな」

 

「すまないで済むならな……光が見えた。そろそろ出口だ」

 

光が目の前を覆い尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは…」

 

目を開けると海と街が見えた、どうやら高台のようだ。

 

「ポーンっとシュッタ!」

 

「おおー」

 

ソエルが見事に着地した。

 

「さてと、まずは…」

 

グ〜〜〜〜

 

「「「……………」」」

 

 

「メシだな」

 

「「だな(ね)」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高台から街に向かいながら今後について話していた。

 

「まずは図書館、そこから………孤児院?」

 

「行きたくないのか」

 

「まあね、もう俺のことなんか忘れていると思うけど」

 

「なら、あの子に会おうよ、ほら街を出るときにあった女の子!」

 

「あーいたな、どうするレンヤ?」

 

「図書館に行った後ならな、まずは……」

 

キキィ……キャァ!スズッムグッ、バタン!ブロロロロ……

 

「「「………………」」」

 

「どうするレンヤ?」

 

「はあ、お人好しだなぁ」

 

「それでこそレンヤだよ♪」

 

魔力で体を強化して屋根伝いに車を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、私たちは大変な事になっています。

 

いつもの学校からの帰り道で車が目の前に止まったらあっという間に捕まってしまい。

 

今は使われていない工場に連れてかれました。

 

「はっはー、やりましたねリーダー」

 

「ああ…まさかオマケまであるとはな」

 

「これも日頃の行いですよ」

 

「嘘をつくなバカ者」

 

(アリサちゃん大丈夫!)

 

(すずかこそ)

 

両手両足ともしばられていて動けません。

 

「はーいお嬢ちゃんたち元気かい?」

 

「あんた達何が目的!身代金目当てなの!」

 

「あっアリサちゃん…」

 

アリサちゃんが強気で怒鳴ります。

 

「確かにそのとおりだけど、月村の人間がいると話は別だな」

 

「!」

 

まさか!私のことを…

 

「すずかがどうしたっていうのよ」

 

「おや知らないのかい、月村は夜の一族という……」

 

「やめてーー‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっと」

 

ズバッ!

 

いきなり扉が切り裂かれた。

 

「なんだ!もう御神が来たのか!」

 

「いえまだ連絡していないはずです!」

 

えっ、だったら誰が、無くなった扉の向こうにいたのは…

 

「え〜とここだよね?」

 

私と歳の変わらない少年でした。

 

ただ格好がおかしく白のTシャツに黒のズボン、白と黒のシマシマのパーカーを着ていてフードをかぶっている。

 

問題はそこではなく白と黒の剣が背中にあり、同じく白と黒の銃が太ももホルスターにあった。

 

「なんだガキかよ、とっとと……」

 

「ふっ!」

 

一瞬で後ろに回りこみ、蹴りをいれ吹き飛ばした!

 

「ぐはっ!」

 

「はっ!」

 

「がっ」

 

そのままもう1人も落とし

 

「大丈夫?」

 

私たちの縄を切った。

 

「あんたは?」

 

「話は後……さて」

 

リーダーと向き合いって

 

「あとは、あなただけだ」

 

彼は一体、何者なの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここか」

 

車を追いかけてたどり着いたのは、もう使われていないであろう工場だった。

 

「お約束だね」

 

「なにが?」

 

「こっちの話だよ」

 

そんな会話しながら扉の前に行く。

 

「見張りは1人……いける」

 

「その前に、レンヤこれを使え」

 

ラーグが口から出したのは白と黒の剣と銃だった。

 

「銃は魔力を流せば撃てる」

 

「ありがとう、大事に使わせてもらうよ」

 

白の剣を抜き気づかれないように回りこみ。

 

「うっ」

 

気絶させる、後はばれないように隠した後、工場にはいる。

 

「どこにいるんだろう」

 

「奥から探そうよ」

 

奥にすすむと……

 

「……たち……も…き!」

 

「ここから聞こえる」

 

いつでも入れるように構える。

 

「ラーグ、ソエル、注意を惹きつけるから人質を助けて」

 

「「了解!」」

 

剣と体に魔力流して強化して…

 

「やめてーー‼︎」

 

「!よっと」

 

扉を切り裂いた。

 

「え〜と、ここだよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パチパチパチ

 

「いやーお見事、御神はこんな逸材を育てていたのか」

 

「御神なんて知らない」

 

「おやそうかい、なら」

 

リーダー格がもったいぶるように言う。

 

(わかっていたけど歩くの遅っ!)

 

ラーグとソエルの足は短く後ろにいくのも時間がかかる

 

「やめて……」

 

すずかが泣きながら止めるも

 

「彼女の家、月村は」

 

「やめてーー‼︎」

 

「吸血鬼っていう化け物なのさ!」

 

その一瞬、静かになりる。

 

「あっ、あぁ…」

 

「すずか?嘘よね、すずかが化け物なわけ…」

 

すずかはうつむき、なにも言わない

 

「怖いよなぁ、お友達が化け物だぜ。ずっと騙してきたんだ」

 

「アリサ…ちゃん……ごめん、ごめんね……」

 

すずかはただただ、謝りつづけた。

 

(えっと、うん?)

 

アリサがすずかの前に立ち。

 

「ーーーない」

 

「なんだい、おじょう……」

 

「そんなの、関係ない!」

 

アリサが叫んだ。

 

「私とすずかは親友なのよ!そんなことですずかを嫌うはずがない!」

 

「アリサちゃん……!」

 

すずかは涙で溢れている、とても嬉しそうだ。

 

「なっなら、君はどうだい?吸血鬼なんか気味が悪いだろ⁉︎」

 

男は最後の望みをレンヤにかけた。

 

「別に、いつもうさぎモドキと一緒にいるし、似たようなもんだろう」

 

「「うさぎモドキとはなんだー!」」

 

モコナたちが声をあげて批判する

 

「えっ」

 

「なんなのこれーー!」

 

すずかとアリサは驚く。

 

「なっ……ぐっふ!」

 

「………3秒ルール」

 

レンヤは男を速攻で潰し見せなかったことにした。

 

「ふう……大丈夫?」

 

「はっはい!大丈夫です」

 

「問題ないわ」

 

「そっか」

 

レンヤは安堵して、ラーグとソエルを抱えた。

 

「その白黒は一体なんなの?」

 

「うさぎ?にしては変かな、しゃべるし」

 

「「変っていうなー!」」

 

「はいはい黙って、誰か連絡つく人はいない?」

 

「私は持っていない」

 

「私がポケベルを……壊れてる」

 

「あはは、じゃあここから出て……」

 

「ふ…ざけ…るな…!」

 

「「「「「!」」」」」

 

「ふざけるな……!」

 

「落とし損ねた!……もう一度!」

 

「ふざけるなーーー‼︎」

 

ビキッ

 

「えっ!」

 

ビシッ

 

「赤いヒビ⁈」

 

ビキッ バキッ

 

男の背後に赤いヒビが入った。

 

「なんだ、これは⁈」

 

スーーー

 

「これは⁉︎」

 

「赤い門⁉︎」

 

「ゲート‼︎」

 

「うわあああああ!」

 

ヒビから門にかわり男をのみこんだ。

 

「くっ!」

 

「いったいなにが」

 

不可思議な現象に混乱する俺たち。

 

「ラーグ、これはなんだ⁉︎」

 

「説明は後、助ける?助けない?」

 

「〜〜〜!ああもうわかりきってることだろ!君たちはここで待っていて、白いの、ソエルは置いていくから」

 

「あ、ちょっと」

 

「まちなさい!」

 

アリサの剣幕にレンヤはたじろぐ。

 

「ちゃんと説明してくれるんでしょうね」

 

「あっ、ああもちろんこいつがね」

 

「よう、よろしくー」

 

それで納得したのか、アリサは落ち着いた。

 

「んっ?」

 

袖をひっぱられるのを感じ振り返るとすずかが精一杯、声を出しながら。

 

「えっと、無事に帰ってきて!」

 

「おう」

 

門と向き合い

 

「そんじゃ、行ってくか!」

 

赤い門に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行っちゃったね」

 

「ええ」

 

アリサとすずかはレンヤが門に入るの見届けた。

 

「あいつが帰ってくるまで、待ってましょう」

 

「うん、ソエルちゃんだよね。あなたのこと教えてくれるかな?」

 

「いいよ、ソエルのこといっぱい教えちゃう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その光景を少し離れた場所から見つめる姿があった。

 

「ふふ」

 

ーーリン

 

 

 


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