魔法少女リリカルなのは 軌跡を探して   作:にこにこみ

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22話

 

 

放課後になり俺たちは携帯ショップに向かっていた

 

「そう言えば、何で今までフェイトたちは携帯を持っていなかったんだ。俺も人の事言えないけど」

 

「こっちに住むための家の手続きとかでバタバタしてたから」

 

携帯ショップに着くと先にリンディさんとプレシアさんがいた。

 

「リンディさん、プレシアさん、お久しぶりです」

 

「お久しぶりねレンヤ君、家にお邪魔した以来かしら」

 

「そっちも元気そうでよかったわ、フェイトったらあなたがいないから落ち込んでいたのよ」

 

「心配かけちゃいましたね、それであなたたちも……」

 

「ご想像の通りよ」

 

「その話しは後でね」

 

それからフェイトとアリシアの携帯を見繕った。携帯には疎いので俺は座って待っていた。

 

「………………………」

 

「レンヤ君、どうしたの?」

 

「すずか、いや話しについてこれないだけだ」

 

「ふふ、レンヤ君らしいね」

 

そう言い、すずかは隣に座った。

 

「あれから異界に変化はあったか?」

 

「何もなかったよ、以前変化はゼロ」

 

「そうか…」

 

「お待たせ」

 

「買って貰ったよ〜!」

 

どうやら終わった様だ、後ろでリンディさんとプレシアさんが嬉しそうにしてた。

 

「お疲れ様」

 

「2人はどんな携帯を買ったの?」

 

「えっとね………これ」

 

「お母さんとお揃〜い!」

 

包みから取り出したのはフェイトが黒、アリシアは黄緑、プレシアも買ったらしく紺色だった。

 

「フェイトもアリシアもその色が好きなのか?」

 

「うん、好きかな」

 

「私は直感かな〜」

 

いいのかそれで。

 

「そうだ!折角だからみんなで写真を撮ろうよ!」

 

「いいわね」

 

「誰の携帯を使うの?」

 

「フェイトとアリシアはすぐに送れないとして、私の携帯で撮るわ」

 

「じゃあ、私が撮ってあげます、アリサちゃん貸してくれる?」

 

「はい、お願いしますリンディさん」

 

アリサはリンディさんに携帯を渡して、公園の一角で撮ることになった。

 

「は〜い、みんな寄ってね〜どうせならレンヤ君は真ん中ね、みんなレンヤ君に抱き着いたら〜?」

 

リンディさんがそう言った瞬間、みんなが抱きついて来た………ノリ…いいんだね。

 

「あらあら大胆ね〜♪」

 

楽しんでいるよ、リンディさん絶対に楽しんでいるよ!5人を見ると全員顔をが赤くなっている、恥ずかしいならやるなよ

 

「さ〜て取りますよ〜〜、1+1は〜?」

 

「「「「「「2ーー!」」」」」」

 

ーーカシャ!

 

撮れた写真は早速、交換したばかりのアドレスで送ってもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後アリサたちに説明するためなのはたちと別れた、なのはは少し顔が暗くなったがすぐに元に戻った。リンディさんたちとは休日に会う約束をした。そしてお馴染みのすずかの家の一室、何度も来ているので道順を覚えてしまった。

 

「それでこの数日間なにしてたのよ、なのはみたいに誤魔化すんじゃないでしょうね」

 

「ちゃんと説明するよ、まず……」

 

それから数日間の説明をした、何者かに襲われ魔力を狙われていること、ソエルの転移で逃げてミッドチルダに行ったこと、ミッドチルダにある聖王教会で鍛えられたことを話した。

 

「そんなことがあったんだね」

 

「その襲ってきた連中の事はわかったの?」

 

「さっぱりだよ、ただ目的が魔力を集める事だけがわかっているの」

 

「つまり私たちも連中の標的ってことね」

 

「うん、ペンダントのおかげでまだ気付かれていない様だけど」

 

「レンヤが気付かれたのは、相手の結界の中に入ったからだ」

 

「結界?」

 

「それって確か通常空間から特定の空間を切り取りることで一般の…魔力を持たない人は入れないんだっけ」

 

「大まかに言えばそうだ、その日アリサとすずかは範囲外だからよかったが。レンヤは入っちまったんだ」

 

「………ペンダントがこれだけ邪魔だったとは思わなかったわ」

 

「気付いていたら助けられたのに……」

 

「気にする事はない、身の安全の為にそれを渡したんだ。気付いて自分から突っ込んでいったら意味がない」

 

「でも!」

 

「だからこそ!これから対策を考えるんだ。負けないために」

 

「そのとうり!みんなが負けないための新しい力がある!受け取ってアリサ、すずか!」

 

ソエルが取り出したのはフレイムアイズとスノーホワイトだった

 

「強化が終わったんだね!」

 

「そうだよ!さあ、新しくなった相棒を呼んで!」

 

2人はデバイスを掴み。

 

「すずか!」

 

「うん!」

 

「フレイムアイズ!」

 

「スノーホワイト!」

 

「「セートッ!アープッ!」」

 

デバイスを起動させてバリアジャケットを身に纏う。

 

「うん?バリアジャケットは変わっていないの?」

 

「でも武器は変わっているね」

 

アリサの銃剣は刀身が実際にあり、そこから赤い魔力の刃が出ていた。

 

すずかは槍がトライデントになっており、左右の刃が斧の様な形をしている。

 

「フレイムアイズはマガジンを変える事でカートリッジとギアーズを使い分ける事が出来るよ、スノーホワイトもギアーズシステムを搭載している。外装も以前より硬く、軽くしているよ!2人とも感触はどう?」

 

「かなり使いやすいわ、前から魔力の剣って使いにくかったから」

 

「軽くて振り抜きやすいし、違和感もないよ」

 

評価はいい様だ。

 

「それですずか、例の物はもう出来てるよね」

 

「うん、もちろん!今持ってくるね」

 

そう言い残し部屋を出て行った。

 

「例の物ってなによ」

 

「それは見てのお楽しみってやつ」

 

それからしばらく待ち……

 

「………遅いわね」

 

「何かあったのか?」

 

「俺が見てくるよ」

 

部屋を出ようと取っ手を掴もうとしたら扉が開き、やや疲れた顔のすずかいた。

 

「すずか?どうかしたのか?」

 

「……遅くれてごめんね、大丈夫だよ」

 

そのままソファーに座った。

 

「何かあったの、すずか?」

 

「あはは…この格好のままで行っちゃったからお姉ちゃんに捕まっちゃって……」

 

「あードンマイ」

 

「言わないで……」

 

どうやら忍さんに弄ばれたみたいだ。

 

「それでそれで!完成したの⁉︎」

 

「コホン、うん!私が今出来る最高の出来だよ!」

 

取り出したのは、青い六角柱の結晶の形をしたペンダントだった。

 

「すずか、それってまさか……!」

 

「うん、レンヤ君のインテリジェントデバイスだよ」

 

「ついに完成したのか!」

 

「やったねすずか!私も嬉しいよ」

 

「ここまで来れたのはソエルちゃんのおかげだよ」

 

すずかとソエルがハイタッチをする。

 

「さあレンヤ君、この子に名前をあげて」

 

すずかからデバイスを受け取る。

 

「これが……俺のデバイス…」

 

「早く早く!」

 

「いい名前をつけなさいよ」

 

「わかっているよ、お前の名前は共鳴する光り。レゾナンスアーク」

 

青いミッド式の魔法陣が現れた。

 

「あっレンヤ君!ちゃんと伸ばしてセットアップって言うんだよ!」

 

「え、何で!」

 

「いいじゃないの、言っちゃいなさいよ」

 

「普通に言うならともかく、伸ばすのは……」

 

「男は度胸だよ」

 

「腹をくくるんだな」

 

この場に味方はいない。

 

「はあー、わかったよ…」

 

もう一度デバイスに集中する。

 

「レゾナンスアーク、せっせっせと……」

 

「恥ずかしがってんじゃないわよ!」

 

「頑張れー、レンヤ君ー!」

 

他人事だと思って……

 

「ああもう!レゾナンスアーク!セートッ!アープッ!」

 

《イエス、マスター》

 

デバイスが光り、バリアジャケットを身に纏う。

 

デザインは黒ズボンに白いTシャツ、白いロングコートで黒いラインがある。武器は黒い剣と白い銃が1つずつ手に持っている。

 

「へえ、結構センスがいいじゃない」

 

「かっこいいよ!レンヤ君!」

 

「そう?それとありがとうすずか、最高のプレゼントだ」

 

「どっどう致しまして///」

 

すずかは顔を赤くした、褒められて恥ずかしいのか

 

「それですずか、もう片方の剣と銃はないのか?」

 

「え!あっはい、もう片方の剣と銃はその子、レゾナンスアークに言ってくれれば出してくれるよ。トリガーは何でもいいよ」

 

「うーん、そう言われると迷うな」

 

「かっこいいのにしようよー!」

 

「すぐに言えて、簡単なものにしろよ」

 

「うーん、復元……うんこれにしよう!」

 

左手の銃を構えて……

 

「レストレーション01」

 

トリガーを言うと白い剣に変わった。

 

さらに右手の剣を構えて……

 

「レストレーション02」

 

次は黒い銃に変わった。

 

「うん、上手くいった。ありがとうレゾナンスアーク」

 

《私はあなたをサポートするためにあります、喜ばれたのなら光栄です》

 

「ありがとな、それじゃあ次は魔法」

 

空中に魔法陣を作り、飛び乗った。

 

「身体強化と空中歩行の魔法の魔力消費量も少なくなっている、かなり使いやすい」

 

「不具合がなさそうでよかったよ」

 

「上手くいったなら異界で腕試し……って言いたいんだけど」

 

「襲撃者がいる中、そう簡単に動けないね」

 

「もしもの事があればすぐに念話で連絡するしかないね」

 

「特にレンヤ」

 

「う、わかったよ」

 

前回、念話での連絡を後回しにしたからな。

 

「じゃあ、これで解散ね」

 

「みんな、気をつけて帰ってね」

 

「ありがとう、すずか」

 

「待ったね〜すずか〜」

 

すずかの家を出てまっすぐ家に帰る。

 

「レゾナンスアーク、これからすぐに活躍するぞ。ゆっくりしている暇はないぞ」

 

《了解》

 

胸元のレゾナンスアークが青く光った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週末ーー

 

リンディさんとの約束通り今日会う事になっている。なのはの案内でフェイトたちが住んでいるマンションに向かっている。

 

「……て事はなのはのデバイス、レイジングハートはあの襲撃以来修理中なのか」

 

「うん、まだかかるそうなの」

 

行く途中、俺がデバイスを持った事からそんな話しをしていた。

 

「それでこいつがすずかに作ってもらったデバイス、レゾナンスアークだ」

 

《よろしくお願いします、なのは》

 

「こちらこそ、よろしくね」

 

そう話しているうちにマンションに着き、エレベーターに乗りフェイトたちが住むと思われるフロアに着いた。

 

「ここか……」

 

表札にハラオウンと書かれていた。

 

「それじゃあ押すね」

 

なのはがインターホンを押した。

 

『はーい』

 

「エイミィさん、なのはです。レン君を連れてきました」

 

『了解、カギは掛かっていないからそのまま入っちゃって』

 

家に入りリビングまで行くと、結構人がいる。

 

「来たな」

 

「2人ともいらっしゃい」

 

俺たちは全員の正面に座った。

 

「それじゃあまずは自己紹介から、リンディ・ハラオウン。次元空間航行艦船アースラの艦長を務めさせてもらっているわ」

 

「クロノ・ハラオウン。時空管理局執務官をしている」

 

「エイミィ・リミエッタよ。アースラの通信主任兼執務官補佐をしているわ」

 

「プレシア・テスタロッサよ」

 

「アリシアだよ」

 

「フェ、フェイト・テスタロッサです。管理局の嘱託魔導士に務めてます!」

 

「フェイトの使い魔のアルフだ」

 

「ユーノ・スクライア。この姿で会うのは初めてだね」

 

「え、嘘、ユーノって人間?」

 

「あはは、そうだよ。ユーノ君は人間なの」

 

「それでこっちの女性が……」

 

「リニスです。今はあなたの使い魔です、レンヤ」

 

「え、リニスまで……」

 

「やっぱり驚くよね」

 

「家にいないと思っていたらこんな所で人になっていたなんて……」

 

「違います!」

 

「それも含めて説明しよう」

 

説明が始まった、簡単な身内の説明、管理局の事、この数日間聖王教会にいた事、今回の襲撃者の事などを。

 

「闇の書の完成のために魔力を……」

 

「そうだ、それを阻止するために君にも協力してもらいたい」

 

「俺でよければ喜んで」

 

「でもレンヤはデバイスを持っていないんだよね、このままじゃ……」

 

「大丈夫だよフェイト、昨日から持っている」

 

首かけてあるレゾナンスアークを見せた。

 

「いつの間に!」

 

「前からすずかに作ってもらっていたんだ」

 

「すずかってなのはちゃんのお友だちの……」

 

「しかしデバイス製作は最低でも5年はかかるぞ」

 

「すずかは2年で形にしたよ、いやー天才っているんだねー」

 

「そもそもデバイスについて教えてくれたのはソエルなんです。今までのデバイスの調整や強化も、カートリッジシステムやギアーズシステムも組み込んでくれたんですよ」

 

「すごっ!その子何者?」

 

「私はモコナ・ソエル・モドキだ」

 

「いや名前じゃないよ」

 

「それよりもギアーズシステムって何?」

 

「えっ!知らないんですか、カートリッジを知っていたからてっきりギアーズも知っているものだと……」

 

「当然だ、ギアーズシステムはソエル自身が考案した企画なんだ」

 

「えええええええ!」

 

「ソエルちゃんすごい!」

 

「これは何としても入れたい人材だな」

 

「ここでの勧誘はやめなさい、クロノ」

 

「そうだ!ソエルちゃん!なのはちゃんとフェイトちゃんのデバイスを見てくれないかな!」

 

「エイミィ!さすがにそれは……」

 

「許可しましょう」

 

「しかし艦長!」

 

「お母さんと呼びなさい、今彼女たちのデバイスはカートリッジシステムの搭載を希望しています。しかしデバイスに組み込むのも元より、管理局は完璧なカートリッジを作る事ができません。このまま組み込むだけではなのはさんたちに負荷がかかります、私からもお願いしますデバイスを見てくれますか?」

 

「いいよ。不完全な物を出すのも納得いかないし」

 

「ありがとう!ソエルちゃん!」

 

「バルディッシュをお願いするね」

 

「任された〜〜」

 

「大まかな説明も終わりました、このままアースラに来てもらえますか?」

 

「はい、大丈夫です」

 

その後転移魔法でアースラに転送された

 

「うわ!……ふう、ソエル以外の転移は初めてだ、一瞬だったな」

 

「私の転移魔法は次元世界規模で転移をするためにあるの!時間がかかるの!」

 

「次元世界規模ってすごいわね……」

 

「あの子、すごすぎ」

 

周りを見ると近未来って感じだ、魔法がある分科学技術が地球より進んでいるようだ。

 

「ここがデバイス調整室、今本局から修理されたなのはちゃんとフェイトちゃんのデバイスがあるよ。担当者がまだいるはずだよ」

 

中に入ると台座の上に赤い丸い宝石と三角形の台座に金色の宝石が置いてあるのが浮いていた、どうやらあれが2人のデバイスの様だ。

 

「レイジングハート」

 

「バルディッシュ」

 

「ーーやあ、君たちがそのデバイスの所有者だね」

 

奥の部屋からメガネをかけたいかにも研究者の女性がいた。

 

「はじめまして。本局所属、精密技術官のマリエル・アテンザです」

 

「はじめまして、高町 なのはです」

 

「フェイト・テスタロッサです、よろしくお願いします」

 

「それで連絡が来た限りだとカートリッジシステムをちゃんとした物にしてくれるのですよね。私としても不完全な物を出すのは納得がいきませんでしたから」

 

「はーい、私がやるよ〜」

 

ソエルがキーボードを操作した、よくあんな短い手でできるな。

 

「おお、これは………すごい、すごいよ!こんな事を考えるなんて、君何者?」

 

「ふっふっふ、ただの白まんじゅうさ」

 

名乗るの面倒くさくなったな。

 

「それでマリエルにはレンヤのレゾナンスアークを見てもらいたいんだ、不備はないと思うけど一応別角度で見てもらった方がいいから」

 

「了解しました!それでレンヤ君は……」

 

「はい、俺です。レゾナンスアークをよろしくお願いします」

 

レゾナンスアークをマリエルさんに渡した。

 

「えっ……ああごめん!レンヤちゃんだったね」

 

「レンヤ君であってますよ、マリエル」

 

「嘘でしょう!」

 

随分と親しみ易い人だな。

 

「さて、なのはちゃんはこの後リンカーコアの検査だね」

 

「あっはい」

 

「とりあえず解散ね、ソエルちゃんどれ位かかるの?」

 

「いやーマリエルいい腕してるね〜〜カートリッジを変えてちょっと調整するだけだよ。なのはの検査が終わる頃に終わるよ」

 

「ありがとうソエルちゃん、レゾナンスアークも検査だけだからすぐに終わるよ」

 

「よろしくお願いします」

 

その後俺は艦内をフェイトに案内してもらった。

 

「ここが食堂だよ」

 

「変なテーブルの形してんな、聖王教会は普通だったぞ」

 

「えっレンヤ、聖王教会に行った事あるの?」

 

「ああ、そこの教会騎士団の団長に鍛えられたんだ、て言うか説明したはずだろ?」

 

「えっ」

 

思い出しているのか考え込むフェイト。

 

「あ」

 

「思い出したようだな」

 

「うっうん、ごめん」

 

「謝る事はないさ」

 

慰めるようにフェイトの頭を撫でる。

 

「あっ///」

 

「誰だって失敗はするさ」

 

「うん、ありがとうレンヤ」

 

『レン君』

 

「待ってくれ、なのはから念話だ」

 

俺は返事をして……

 

『なのは、検査はどうだった?』

 

『問題ないよ、無事完治したよ』

 

『よかった、これからソエルの所に行くのか?』

 

『うん、そうだよ』

 

『じゃあまた後で』

 

なのはとの念話を切る。

 

「なのは、無事に完治したみたいだ」

 

「本当!よかった」

 

「ソエルの所に行くらしい、俺たちも行こうか」

 

「うん」

 

その後デバイス調整室に向かい俺たち3人はデバイスを返してもらった。マリエルさんからも問題なしと言われた、すずかの腕は確かのようだ。

 

「それじゃあ戻るか、なのははフェイトの家に泊まるんだよな?準備してたし」

 

「うん、そうだよ」

 

「レンヤも泊まる?」

 

「自分から女の子の家に泊まるのはな〜」

 

「私は泊まりたい!」

 

「そうか、フェイト、ソエルをよろしくな」

 

「うん、わかったよ」

 

ソエルをフェイトに渡し、この後の予定を話しながら転移ポートに向かい海鳴臨海公園に転移してもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ最近、俺はカステラにはまっていて買いに行っていた。

 

「まだ空いてるといいんだけど」

 

「夜前だ、余裕だろ」

 

「そうだな………!」

 

海鳴の広域に渡って結界が張られた。

 

「………間に合わないね」

 

「………それ以上にアリサたちに気づかれるぞ」

 

「頼むから来ない………」

 

『レンヤ!大丈夫!』

 

『レンヤ君!襲撃犯が来たの!』

 

「………儚い希望だ」

 

「さっさと構えろ」

 

レゾナンスアークを掴み……

 

「了解、初陣だぞレゾナンスアーク」

 

《私の力、存分にお使いください》

 

「レゾナンスアーク!セートッ!アープッ!」

 

バリアジャケットを身に纏い、武器を構える。

 

《高魔力反応、接近中》

 

「この感じ……シグナムさんだ」

 

「リベンジと行こうぜ」

 

「勝ったつもりも、負けたつもりもないんだけどね」

 

ギアーズシステムを起動させ……

 

「………参ります!」

 

空に向かって飛び出した。

 

 


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