魔法少女リリカルなのは 軌跡を探して   作:にこにこみ

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光さす未来の軌跡

機動六課ーー

 

数日間ここの責任者はいなかったが六課は滞りなく通常通りだった。 そして、六課が有する訓練場に、額の宝石が光っているラーグとラーグを抱えているシャーリー、グリフィスがいた。

 

2人はそわそわしながらその場で待っていると……突然上空に渦が発生し、ネバっとしたスライムのようなものが溢れ出して落ちてきた。 そのまま落下し、地面に落ちて弾けると……中からレンヤ達が出て来た。

 

「あ!」

 

「皆さん!」

 

「戻ってきたようだな」

 

シャーリー達はレンヤ達の姿を目にし、ホッと胸をなでおろす。

 

「プウ! ミッドチルダに到着だよ♪」

 

「……ふう、帰ってきたか」

 

上から落ちてきたソエルをキャッチしながら、レンヤは見覚えのある場所……というよりラーグを確認して、ここが元の世界だと認識した。

 

「皆さん! 無事だったんですね!」

 

「シャーリー! 心配かけてゴメンね」

 

なのはの元に駆け寄ったシャーリーは涙目になっていた。

 

「いえ、無事で何よりです。 それよりも早く皆に顔を見せてください。 皆、心配してましたから!」

 

「もちろん」

 

「あ、そうだ。 私の車って……どうなったの?」

 

「ああ。 それならレッカーされた後自分が回収しました。 傷や破損などはありませんが、ご確認しますか?」

 

「うん、お願いね」

 

それからいつも通りの身体検査……特にレンヤは毒をもらってしまったので入念にチェックし。 他にも脱獄の疑いをかけられてしまったクレフとコルルのフォローも行い、それからクロノやゲンヤ等の報告をしたためかなりバタバタしてしまった。

 

そして夜……各方面の報告を終えて落ち着いた時、レンヤはアルフィン、シャオと六課の屋上で対面していた。 が、それから数分間無言の状態が続いていた。

 

「………………」

 

「………………」

 

「ーー聞きたい事は山ほどあるけど。 先ず、なんで俺を捨てた」

 

先に沈黙を破ったのはレンヤ。 長年にわたって胸の内に秘めていた怒りと疑問を打ち明けた。

 

「そ、それは……」

 

「聞けば、最初の夕闇が現れた時にも地球に来ていた……その時くらい会えなかったんじゃないのか?」

 

「……仕方なかったんだ。 私達にはやるべき事があったのだ」

 

「それは?」

 

「ーー初代聖王の捜索」

 

「!」

 

「どうやら身にも、記憶にも覚えがあるようだな」

 

レンヤの反応を見てシャオは即座に見抜いた。 レンヤはホテルアグスタで記憶を、そして先のJS事件でその人物と対面していたからだ。

 

「歴史の通りであれば聖王、オリヴィエ・ゼーゲブレヒトはゆりかごの動力となり。 意志すら無くし命を落とした」

 

「それくらい知っている。 エレミアの書記にもそう書かれていた」

 

「だが、死ねなかったら?」

 

「……………………」

 

レンヤは目を閉じて記憶の中を探る。 記憶の中の彼女は拷問のような扱いを受けながらも、死を望みながらも死ねなかった……

 

「……彼女は何らかの原因で不老不死になったとでも?」

 

「それを調べていたのよ。 しかも、その途中で邪魔する人もわんさか溢れ出して……捜索を決行した時、既に私の腕の中にはあなたがいたわ。 妨害が過激化する前に、どうしてもあなたを安全な世界に置く必要があった……」

 

「そこが第97管理外世界、地球だった」

 

やる事が1つ増えたと、そして予想通りと思いながらレンヤは嘆息しながら頭をかいた。

 

「はあ……ウイントさんとレイさん、老師から両親がどのような人物かを聞いて、俺を捨てた事に何か事情があるとは分かっていたけど……我が子を捨てる事は絶対に良くない事だ」

 

『……………………』

 

「でも、俺はある意味では感謝しているんだ」

 

「……え?」

 

怒りの罵倒かと思っていたのか、2人は感謝の言葉をもらうと驚いた顔をした。

 

「地球に捨ててくれたおかげでまずはアリサとすずかに。 次になのは達高町家に、それからフェイト達、はやて達、学院での仲間、そしてイットとヴィヴィオ……今では数え切れない程の友達、仲間、家族を手に入れる事が出来た。 それはとても嬉しくてかけがえのないもの……」

 

「レンヤ……」

 

「ルノ……それが本当の俺の名前、真名。 でも、悪いけど俺はこれからも神崎 蓮也として生きていく。 1枚の羽として、自由にね」

 

「ああ、そうだな。 お前はもう巣立った鳥……自由に生きるがいい」

 

「まあ、でも……」

 

レンヤは2、3歩歩いて2人の前に向かい……両手を広げて2人の肩に手を回して抱きしめた。

 

「この世界に生んでくれてありがとう。 父さん、母さん」

 

「レンヤ……」

 

「ふふ……」

 

アルフィンは目に涙を浮かべ、シャオはなんとか涙を耐えながらも笑みを浮かべてレンヤを抱き返した。 長い年月を埋めるように抱きしめ、それが数分続いた時……

 

「ーーいた!」

 

その沈黙を破るように屋上の入り口からメガーヌとルーテシアが現れた。

 

「メガーヌさん?」

 

「やっと会えたわね、シャオ! アルフィン!」

 

「あらメガーヌ。 久しぶりね」

 

「心配をかけたようだな」

 

「本当よ! いきなり2人してどこかに行っちゃうんだもの! 心配する身にもなってよね!」

 

まるで知人のように2人を心配しながら怒るメガーヌ。

 

「え……ママ、レンヤさんのパパとママと知り合いなの?」

 

「ええ、知り合いっていうより……私の()であなたの()()よ」

 

「………………はい?」

 

メガーヌの言った言葉が理解出来なかったのか、ルーテシアは思わず呆けた声を出す。 それはレンヤも同じだった。

 

「あら、言ってなかたかしら? ルーテシアちゃんはシャオとの子よ」

 

『……………………え』

 

「つまり、レンヤ君とルーテシアちゃんは腹違いの兄妹ね」

 

つまり、メガーヌとシャオは夫婦であり、ベルカの重婚を……そして数秒置いて……

 

『ええええええぇっ?!?!』

 

2人の絶叫が夜の空に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新暦76年、4月28日ーー

 

そして、機動六課設立から1年……山あり谷あり奈落ありの1年を過ごした。 フォワード陣数名の進路を決めたり相談されたりをしながらも……実験部隊としての期間が過ぎて今日、六課は解散の日を迎えた。

 

ちなみに、父さんと母さんはベルカの聖王教会に戻り。 母さんは長年にわたり溜まりに溜まった雑務や書類仕事に涙目で追われ。 父さんはルーフェンに帰郷して親戚に無事を伝えた後、母さんの補佐をしている。 ひと段落すれば地球に向かい、高町家の両親に俺を育ててくれたお礼をしたいそうだ。

 

それと、今まで六課で保護していた竜……隕竜メランジュとその子供ルーチェは傷が癒え、ついこの前キャロが火山島に送り帰した。 キャロは別れを惜しみながらもルーチェを強く抱きしめ、二頭の竜は火山のマグマの中に消えていったのだった。

 

そして、事件解決から一悶着あったが街の治安維持や復興支援などに協力しながらも、現在……はやてによって解散の挨拶がされている。

 

「長いようで短かった1年間……本日をもって、任務を終えて機動六課は解散となります。 皆と一緒に働けて、戦えて、心強く嬉しかったです。 次の部隊でも、どうか皆元気に頑張って!」

 

はやてから全員に向けて激励をもらうと、隊員達の拍手とともに解散式が終わる。 そして隊員達は解散し、フォワード陣も少し拍子抜けしたような顔をしていた。

 

「うーん、なんかアッサリ終わったねえ」

 

「部隊長は堅苦しいのと長い話が苦手って前にアリシア隊長が言ってたからね」

 

「はい、ちょっと思っていたのと違いました」

 

「ですね」

 

「まあ、この後お別れ二次会もありますもんね」

 

「はやてさんらしいと言えばらしいけど」

 

「だね、沁みっぽいのは後回しにしたのかな?」

 

「……………………」

 

そんな中、スバルだけが俯いて暗い表情を浮かべていた。

 

『……スバルさん、元気ないね』

 

『なのはさんとお別れだし、次の配置……ティアさんと別れちゃったから……』

 

『一生の別れでもあるまいし、そこまで落ち込むこともないんだけど……』

 

『まあ……ちょっと寂しくなるね』

 

ソーマ達は念話で会話しながら、スバルと同じ気持ちで別れを惜しむ。

 

「あ、皆! ちょっと!」

 

すると、後ろからなのはに声をかけられ、振り返ると……なのはと、その後ろにはギンガとヴァイスが立っていた。

 

「なのはさん!」

 

「ギン姉も……」

 

「ヴァイスも……どうかしたの、なのは?」

 

「二次会前にフォワードメンバー……ちょっといいかな?」

 

なのははフォワードメンバーに訓練場へ集まるように指示し、ソーマ達は疑問に思いながらも訓練場へ向かうと……

 

「うわぁ……!」

 

「これって……」

 

そこにはシュミレーター使って再現された満開の桜の木々。 そして先に俺となのはを除いたはやてと隊長陣、副隊長陣、イットとヴィヴィオが待っていた。

 

「この花、確か……」

 

「うん。 私やなのはちゃん、アリサちゃんとすずかちゃんの故郷の花……」

 

「お別れと始まりの季節に、付き物の花なんだ」

 

「桜って言うんだ。 綺麗だろ?」

 

「桜……」

 

「ミッドにもこれと似たような花……ライノの花があるね。 これを見ると、その後本当に面白い出来事が起こる事が多いんだ♪」

 

「VII組創設……それが印象深いわね」

 

「うん。 でも、それと同じくらいの印象を今から、ね」

 

少し意味深な事を言うも……次にヴィータが前に出た。

 

「おっし……フォワード一同、整列!」

 

『はい!』

 

整列をかけフォワードメンバーが駆け足で集まると、なのは、アリサ、ヴィータから労いの言葉がかけられる。

 

「さて、先ずは民間協力者である高町 美由希さん。 今まで六課にご協力いただきありがとうございます」

 

「いいよいいよ。 私がやりたかった事だし」

 

「ヴァイス陸曹も、ソウルデヴァイス関係なく本当に良くやってくれたわ」

 

「へへ、ご期待に添えられたようで何よりです」

 

むず痒くそうに、しかし照れ臭そうに美由希姉さんは賞賛を受け取り。 ヴァイスもアリサからの賞賛を受け取った。 そして次に、なのははソーマ達の方を向いた。

 

「次は7人ともこの1年間……訓練も任務もよく頑張りました」

 

「この1年間、アタシはあんまり褒めた事なかったが……お前ら、本当に強くなった」

 

「ええ。 心身ともに、本当に強くなったわね」

 

その言葉に、ソーマ達は驚いた顔をした。

 

「辛い訓練、キツイ状況、困難な任務、不利な場面、絶望的な実力差……だけど、一生懸命頑張って負けずに全部クリアしてくれた……皆、本当に強くなった。 7人とも、もう立派なストライカーだよ」

 

フォワードメンバーの頑張りを思い返しながら賞賛を言い、その言葉にソーマ達は嬉しくて涙を流した。

 

「ああ、もう泣くな馬鹿たれ共が……!」

 

『……はいっ……!』

 

それを見たヴィータは自身も涙ぐみながらもそう言い、鼻声気味に返事をした。 そしてなのはとアリサも目に浮かべた涙を拭い……

 

「さて……せっかくの卒業、せっかくの桜吹雪……湿っぽいのは無しにしよう!」

 

「ああ……!」

 

なのはの言葉に同意するようにシグナムが一歩前に出て、その手にレヴァンティンを握る。 隣にいたフェイト、イット、ヴィヴィオは何事かと思っていたが……次にアリシアとすずかもフォーチュンドロップとスノーホワイトを手に前に出る。

 

「自分の相棒、連れてきているだろうな?」

 

ヴィータも胸元からグラーフアイゼンを取り出すと……起動してハンマーにした。

 

『え?』

 

「え……え?」

 

「……おい……この流れって……まさか!」

 

ソーマ達とフェイトと共に疑問に思う中、この状況にとても近い事が昔にあった。 そう思いながらシグナム、アリシア、すずかもデバイスを起動する。

 

「なんだ? お前達は聞いてなかったのか?」

 

「ーー全力全開、手加減無し! 機動六課で最後の模擬戦!!」

 

「やっぱりか!!」

 

VII組最後の模擬戦と同じ展開だ! 頭を抱えながらチラリとフェイトと一緒にはやての方を向くと……

 

「テヘッ♪ 私もやるで〜♪」

 

起動したシュベルトクロイツを持ちながら舌を出して軽く握った拳を頭にぶつけ、こっちに向かってウィンクした。 はっきり言ってイラつく……

 

そして……その言葉にソーマ達はお互いの顔を見合わせながら呆けるが……

 

『………はい!!』

 

直ぐに嬉しそうな顔をして返事を返した。

 

「ぜ、全力全開って……聞いてませんよ!?」

 

「まあ、やらせてやれ。 これも思い出だ」

 

「このままじゃある意味消えない思い出になりますよ……!! ヴィータ、なのは!」

 

「固いこと言うな。 せっかくリミッターも取れたんだしよ」

 

「心配ないない。 皆強いんだから」

 

「あ〜〜もーー!!」

 

フェイトは止めようと説得しようにも、3人はノリノリだった。 俺も儚い希望を持ちながらもアリサ達の説得を試みるが……

 

「ちょっと、お前ら……」

 

「大丈夫大丈夫、レンヤ君の思っている事は起きへんから」

 

「この日のために、訓練場を極限まで強化し。 シュミレーターも最新式にしてある……レルムの時みたいにはならない」

 

「ま、それを超えたら……この辺りは焼土ね」

 

「冗談に聞こえない!!」

 

「ーーレンヤパパ、大丈夫」

 

「はい、大丈夫です」

 

「え……」

 

地面に手をつき項垂れていると、ヴィヴィオが肩を引っ張って、イットが前方を指差すと……

 

「皆、楽しそうだもん」

 

楽しそうにデバイスを手にもつソーマ達を指差した。 確か嬉しそうだが……

 

「って、違う! ソーマ達の身の安全じゃなくてこの場の安全が1番心配しているの!」

 

「ふえ?」

 

「ーー母さんも、お願いします!」

 

「頑張って勝ちます!」

 

「ああもう……! それを言うのは反則だよ〜……」

 

エリオに母と呼ばれ、断りきれず頭を抱えるフェイト。

 

「レンヤさんもお願いします!」

 

「今日こそ、一本取らせてもらますよ!」

 

「頑張ってね。 お・に・い・ちゃ・ん♪」

 

「……ルーテシア、事実かもしれないが……それで俺を呼ぶな……」

 

数ヶ月前の心の傷を抉られつつも、嘆息しながらもレゾナンスアークを手に取って立ち上がった。

 

「頑張って!」

 

……ヴィヴィオのその応援で元気百倍だが、別の時に言って欲しかったこの心境。 そして、全員がバリアジャケットを展開し……

 

長刀1本のレゾナンスアークと短刀3本を持つ俺。

 

フレイムアイズを片手で構えるアリサ。

 

ファイティングスタイルで2丁拳銃を持つアリシア。

 

スノーホワイトを頭上で回しているすずか。

 

ロッドモードレイジングハートを持つなのは。

 

どっしりと身構えながらグラーフアイゼンを担ぐヴィータ。

 

目を閉じ、精神統一しながら双刀のレヴァンティンを構えるシグナム。

 

乗り気ではないも、ザンバーモードのバルディッシュを持つフェイト。

 

ニコニコしながらシュベルトクロイツを持つはやて。

 

天剣を復元させ、隙のない構えで剣を握るソーマ。

 

輪刀を身体に通し、真剣な目をするサーシャ。

 

全身に刻まれた魔紋(ヒエラティカ)を発動させ、クロスミラージュを両手に持つティアナ。

 

ガントレットにカードを入れ、アスクレピオスと共に構えるルーテシア。

 

ストラーダを構え、迷いなく前を見つめるエリオ。

 

ケリュケイオンを手に、自信に満ちた表情で待ち構えるキャロ。

 

改造シューティングアーツの構えをとり、戦闘機人モードを発動させているスバル。

 

小太刀型のソウルデヴァイス、アストラル・ソウルを逆手で構える美由希。

 

弓矢型のソウルデヴァイス、ストライク・レーブに矢をつがえるヴァイス。

 

「それでは、レディー……」

 

桜が舞い散る中、全員が準備を完了したところで……審判を引き受けたギンガの掛け声に、全員は構える。

 

数にして9対9のチーム戦……どう転ぶかは誰にも分からない。 そしてギンガ、ヴィヴィオとイットが開始の合図を言い……

 

『ゴー!!』

 

――ガキィィィン!

 

始まりの鐘を打ち鳴らすかのように、その音を天まで響かせるように……俺とソーマの剣が交差した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その後ーー

 

はやては特別捜査官に復帰。 地上に腰を据え、密輸物・違法魔導師関連の捜査を担当。 守護騎士一同と共に職務を続ける一方、レンヤ達との新しい生活を楽しんでいる。

 

フェイトは執務管補佐のシャーリーと共に次元航行部隊に複隊。 ティアナはフェイトの2人目の補佐官となり執務管になるための実務研修夢に向かって進行中。フェイトはレンヤと。 ティアナはソーマとあまり会えていないが、毎日定時連絡を取り合っている。

 

ルーテシアはメガーヌ共に一度世間から離れる事にし、無人世界カルナージに家を建てて隠遁生活を送っている。 キャロとエリオとも連絡は取り合っており、キャロの願いでクレフと一緒に楽しくやっている。 近いうちにキャロと共に故郷に帰る予定。

 

ヴァイスはアルトと地上部隊のヘリパイロットをしながら返納していた武装局員資格を再取得。 適格者でもあるのでグリードの討伐を率先して行っている。 そして、妹のラグナの押しもあってシグナムとリンスの関係も良好らしい。

 

美由希は六課で行く当てなく彷徨っていたのをティーダが広い、航空武装隊に所属する事になった。 美由希はシャマルとよく手料理を作っては……聖王医療院にお世話になっている1人の男がいるのだった。

 

キャロは前所属の辺境自然保護隊に復帰。 エリオは辺境自然保護隊に希望転属し、竜騎士・竜召喚士コンビとして自然保護・密猟者対策業務において活躍。 そしてルーテシアとクレフを含め、よくエリオを巡り合って爆丸システムをゲーム化した模擬戦を行っていた。

 

ヴィヴィオは本人の希望により、聖王教会系列の魔法学院……St.ヒルデ魔法学院に入学。 だが、何度も親バカであるなのはがアルフと共に盗撮を行い……その度にレンヤ達が回収する度にヴィヴィオは恥ずかしい思いをするのだった。

 

イットは己の剣の未熟を埋めている時、どこからともなくミッドにユン老師が訪問し。 イットの強い意向もあって、そのまま老師と共にミッド最北部に位置する辺境・アルマナック地方へ武者修行の旅に出た。 メイフォンを持っていったが、連絡がつかない日は度々あり。 その度にヴィヴィオは憤慨するのだった。

 

ギンガは関係者の指導のもと、収容された戦闘機人達の更生プログラムに参加。 プログラムは順調に進行しており、戦闘機人達はそれぞれの道を模索していた。 ソーマとも、時折連絡は取っているようだ。

 

スバルは本人の希望転職先に配置され。 災害対策、人命救助の最高峰、特別救助隊のフォワードトップとして活躍。 そして母を超えるため、シューティングアーツを極めるため、ソーマとお互いを研鑽し合っている。

 

なのはは戦技教導管……そして空戦魔導師として現場に残り、後進を守り、育て続ける一方、余り家にいることのできないフェイト、に変わって、他の5人と共にレンヤを支えている。

 

そしてレンヤ、アリサ、すずか、アリシア、ソーマ、サーシャは元いた部署、異界対策課に戻り。 日々市民の安全を脅かす怪異と戦っていた。 そして……後に対策課は管理局最強の部隊と謳われるようになり、レンヤ達は以前より多忙な毎日を過ごしているが……家族との時間は大切にしている。

 

 




これにてStrikerS編は完結です。 次はvividなのですが……主人公が変わるのでこのまま続けるか新しく投稿するか悩んでいます。 まあ書くのは当分先になりそうなのですが……

兎にも角にも……ここまでご愛読いただき、ありがとうございました!

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