空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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まだ読んでない人もいるかもしれない…かも知れない




真終章 約束の剣
リィン・カーネーション


ミヤ

「デュノア社来るの久々だな…」

 

シャル

「…完成してからは一切来なくなったもんね」

 

ミヤ

「いや、悪かったって」

 

シャル

「それはそうとラウラ…良かったの?

僕が先で」

 

ラウラ

「うむ、元より私の機体は最新だ

母国からも篠ノ之博士に

メンテしてもらえと言われたしな」

 

 

ミスティア

「じゃあ、1ヶ月、丸々シャルロットちゃんに使えるわね」

 

 

 

「うっぷ…」

 

ミヤ

「涼真、ゲロ袋貸して」

 

涼真

「ほい」

 

ミヤ

「束、ほら」

 

「うっぷ」

 

 

 

 

 

 

 

自主規制

 

 

 

 

 

 

 

「あー、スッキリした!」

 

ミヤ

「それは自分で処理しろよ?」

 

「分かってるよ!?」

 

ミヤ

「…にしても…束が船酔いするとはな…」

 

「自分で運転する分には大丈夫なんだけどね…

如何せん人の運転だと…ぅっぷ…」

 

ミヤ

「あー、思い出すな!思い出すな!」

 

 

 

 

デュノア父

「よく来てくれた」

 

ミヤ

「ども」

 

デュノア父

「相変わらず軽いな…君は…」

 

シャル

「お父さん、なんで僕を呼んだんですか?

別にパッチ位なら僕だけでも…」

 

デュノア父

「お前に渡したい物があってな…」

 

ミヤ

「あぁ…完成したんでしたね…アレ…」

 

「フッフッフ…この私が手を貸したのだから

絶対完成するに決まってるじゃないか!」

 

ラウラ

「ちなみに何ができたんだ?」

 

デュノア父

「第三世代機だ…今回はちゃんと国に

娘が乗ると申請してある」

 

シャル

「え!?」

 

ミヤ

「ただ…問題があるんだよな…アレ…

シャルの過去の戦闘データを入れてあるせいか…

全く動かねぇの…」

 

シャル

「え…」

 

デュノア父

「まぁ…見ればわかる…こっちだ」

 

 

 

 

 

 

デュノア父

「…これだ」

 

シャル

「…コスモス…」

 

 

ミヤ

「…ただ問題は…シャル…今のISから乗り換えになる…」

 

シャル

「え!?」

 

デュノア父

「…危険なのは分かっている…」

 

シャル

「…やだ…僕はこの子がいい!」

 

デュノア父

「お前の為なんだ!シャルロット!」

 

シャル

「いつもいつもそう言って僕に…母さんに!

どれだけの事をしてきたと思ってるの!」

 

デュノア父

「ッ…」

 

ミヤ

「…じゃあ…シャル…俺がそのISに乗る…

お前はリヴァイブだ……オッサン、アリーナ借りますよ」

 

デュノア父

「…あ…あぁ…」

 

 

 

ミヤ

「ハッキング!」

 

 

 

ミヤ

「んー…シャルが近くにいるから起動したけど…動きにく…」

 

シャル

「…何を考えてるの?」

 

ミヤ

「…ふふ、そのうち分かるよ」

 

 

 

 

「それでは…ウップ…始め!」

 

シャル

「先手必勝!」

 

ラビットスイッチで高速で弾を補充しながら

 

ミヤに向かって連射するが…

 

ミヤ

「ふーん…連射力はこっちの方が高いのね…」

 

ミヤはほとんどの弾を撃ち落とし残りは避けていく

 

シャル

「グッ…」

 

一方シャルはリヴァイブより早い弾速で放たれた弾を

 

避けきれずほとんど被弾する

 

シャル

「…こうなったら!」

 

ラビット・スイッチで銃から盾へと高速で切り替え

 

ミヤへと突進する

 

シャル

「うおぉ!」

 

ミヤ

「仕方ない…ハヤテ!1本出して!」

 

手に握られたのは片手直剣

 

ミヤ

「そらァ!」

 

剣で盾を弾く

 

ミヤ

「なっ!?」

 

その先にはシャルはいなかった

 

ミヤ

「後ろか!」

 

剣を1周自分の周りを回す…が当たらない

 

シャル

「残念!上だよ!」

 

握りこぶしをミヤの肩へ振り下ろす

 

ミヤ

「ナンノ!」

 

その拳を掌で受け止める

 

シャル

「ハァァァァァ!」

 

ミヤ

「…フッ」

 

キィィン

 

シャル

「なっ!?」

 

その瞬間シャルが光に包まれる

 

ミヤ

「ぷぎゃ!」

 

その光からミヤが吐き出される

 

ミヤ

「イテテ…この出され方はざっと一年ぶり…」

 

ラウラ

「ど、どういう状況なのだ…これは…」

 

ミヤ

「んー…俺が福音の翼を貰った時と似てるのかな?束」

 

「うん…でも今回は…

机上の空論だったデュアル・コアシステムだから…ね…」

 

デュノア父

「大丈夫…なのか…シャルロットは…」

 

ミスティア

「あんたが自分の娘を信じなくてどうすんのよ…

自分の子供のことぐらい信じなさい」

 

 

 

 

 

 

同時刻…光の中

 

シャル

「うぅ…」

 

『目が覚めましたね…マスター』

 

そこには一人の女性が立っていた

 

シャル

「えっと…」

 

リヴァイブ

『私はリヴァイブ…あなたのISです』

 

シャル

「な…」

 

 

あまりの衝撃に硬直していると…

 

 

リヴァイブ

『あなたは…あの子をどうしたい』

 

 

リヴァイブは指を差す

 

 

シャル

「えっ?」

 

その方角を見る…そこには

 

泣いている女性が…

 

 

リヴァイブ

『あなたはあの子を…コスモスをどうしたい』

 

シャル

「!!」

 

泣いてる女性の正体は…

 

シャルロットの新たな機体…コスモスだった

 

 

リヴァイブ

『確かに私との方が長いのは確かです…

でも…彼女の方が私より遥かに強い…』

 

シャル

「うん…それは…分かってるよ…でも…

 

あの子が私のことを知っていても…

 

私はあの子のことを知らない…」

 

リヴァイブ

『…えぇ…そうですね…』

 

 

物悲しい顔をするリヴァイブ

 

そこで私は提案する

 

 

シャル

「ねぇ、リヴァイブ…ミヤさんの福音みたいに

二つをひとつに出来ないの?」

 

リヴァイブ

『きっとその答えを出してくると思ってましたよ…

出来ます…が、彼女が泣き止まなくてはダメです』

 

シャル

「分かった、話してくるよ」

 

 

 

シャル

「えっと…コスモス?」

 

コスモス

『…グスッ…何?シャルロットさん?』

 

シャル

「私…酷いことしちゃったよね…ごめんね…

お父さんに強くなったところを見せたくて…」

 

コスモス

『うん…分かってるよ…

私に乗ってた人が教えてくれたから…

 

それに…私の名前の由来も…』

 

シャル

「えっ…」

 

コスモス

『私の名前は…

 

貴女のお母様が好きだった花の名前だって』

 

シャル

「!!」

 

そうだ…コスモスは…母さんの…

 

1番好きな花だった……じゃあ…この子は…!

 

コスモス

『私に乗ってた人が伝えてくれって…

 

『シャル…これで分かったろ?

 

君のお父さんは…今も君のお母さんを愛しているって

 

そして君は…誰よりも…両親に愛されている…ってね』

 

 

 

…シャルロットさん…私も…あなたの力になりたい…』

 

シャル

「…お父さん…お母さん……

うん…力を貸して…コスモス!リヴァイブ!」

 

リヴァイブ

『話はまとまったみたいですね…』

 

 

 

光が薄らいでいく…

 

 

ミヤ

「…成功したみたいだな…」

 

 

そこに立っていたのは

 

二つのISのコアを持ったシャルだった

 

一つはコスモスの花の様な形のコア

 

 

そしてもう一つは

 

リヴァイブの待機形態の形をしたコア

 

 

シャル

「行こう…リィン・カーネーション!」

 

二つのコアから眩い光が発せられる

 

二つの光は大きくなり…一つになる

 

 

シャル

「ふぅ…」

 

そこに立っていたのはまるで花のような姿のISだった

 

「おぉ…これが…デュアル・コアシステムのIS」

 

ミヤ

「リィン…カーネーション」

 

シャル

「ねぇ、ミヤ…疾風で戦ってくれない?」

 

ミヤ

「ふふ、あぁ、いいぜ!

こっちも戦ってみたくてゾクゾクしてたところだ!」

 

シャル

「いくよ!リィン・カーネーション!」

 

ミヤ

「来い!疾風!」

 

セカンドシフトの形態で呼び出される疾風

 

ミヤ

「ありゃ…

あれは映画版最強フォームと言った所か…」

 

 

ガクン

 

シャル

「アレ?」

 

「んー…エネルギー切れだね…」

 

ミヤ

「ハハッ!お預けか!」




次回もう、集合です(´^ω^`)

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