空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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けっこう時間かかったな…


眠る騎士達

ミヤ

「束の情報通りだとここの病院ですか…」

 

「あ…もしかして紺野さんに会いにきた方ですか?」

 

アスナ

「え?」

 

倉橋

「あ、申し遅れました、倉橋と言います…

 

えっと…ユウキに会いにきた方ですか

 

と言い直した方がいいですね」

 

ミヤ

「あ、はい」

 

倉橋

「こちらです」

 

 

 

 

ナツ

「何で俺らが来ることを知ってたんですか?」

 

倉橋

「ユウキ君に

『7人ぐらいの大所帯が僕に会いに来るかもしれない』

と、言われまして…」

 

ホンネ

「大雑把だけど…正確な伝え方…」

 

 

 

 

 

 

 

倉橋

「…ここです」

 

ミヤ

「…やっぱりか…」

 

アスナ

「!」

 

ミヤ

「病気ってことは

アミュスフィアではログインしてないってことだ…

だとしたら後はメディキュボイド位しかない…」

 

「うん…茅場君が作ってた

設計図を元に作った代物だからね」

 

ナツ

「うわっ!?」

 

 

ユウキ

「アハハ、本当に来てくれたんだね!」

 

アスナ

「ユウキは…苦しくないの?」

 

ユウキ

「んー…苦しいっていえば苦しいけど…

でも、みんなに会えたから元気だよ!」

 

 

ミヤ

「倉橋さん、ちょっと」

 

倉橋

「あ、はい」

 

 

ミヤ

「一つ、お願いしたい事が」

 

「ごめん、ちょっとその前に聞きたいことがある…

あの子の病気って」

 

倉橋

「……エイズです…」

 

ミヤ

「…それって確か、今…この病院で

特効薬の開発が進んでるんだよね?」

 

倉橋

「はい…でも…

あと1歩のところまでは来てるそうなんでが…」

 

ミヤ

「何かが足りないと…」

 

倉橋

「はい…」

 

「案内して」

 

倉橋

「え?」

 

「案内してください」

 

倉橋

「えっと…どうして?」

 

ミヤ

「この人は……篠ノ之束、本人だよ」

 

倉橋

「!?」

 

「分かった?だから案内してください」

 

倉橋

「…お願いします!」

 

ミヤ

「束…俺にとっても最後の賭けだ…お前に託すぞ」

 

「任して、3日で作ってやる」

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「ユウキ」

 

ユウキ

「ん?」

 

ミヤ

「お前…紺野って苗字だよな?」

 

ユウキ

「うん」

 

ミヤ

「ユウキ…お前…姉いたか?」

 

ユウキ

「!!…うん、いたよ…一年前に亡くなったけど…」

 

ミヤ

「…ラン…いや…藍子…だよな」

 

ユウキ

「何で、それを?」

 

ミヤ

「四年前…とあるゲームで知り合ってるはずだ…」

 

ユウキ

「四年前…あ…あぁ!

穿龍棍使いのミキヤ!?」

 

ミヤ

「…やっぱり…あの時の子か…」

 

ナツ

「えっと?」

 

ミヤ

「あー…えっと、四年前

VRになった某竜を狩るゲームをやってた頃に

既に前のスリーピングナイツと知り合ってたって事」

 

ユウキ

「あぁ…言われてみたら…戦況の運び方、昔のままだ」

 

ミヤ

「使う武器の量は変わったがな!」

 

ユウキ

「アハハ!確かに!」

 

キリト

「へー…ってそのゲーム、今じゃプレミア付きだろ!」

 

ミヤ

「あー、らしいね…4年でプレミアって何でだ?」

 

キリト

「データの更新だけして

プレイヤーは増やさないからだよ!」

 

ミヤ

「んー…新しいカセット販売はしてないってことか」

 

キリト

「今じゃ、ネットオークションでも

六、七桁行くもんだぞ…」

 

ミヤ

「カセットで買ったのは正解だったのかな?」

 

ユウキ

「僕達はダウンロード版だからなぁ…」

 

 

 

鐘の音

 

倉橋

「うわ、もうそんな時間ですか…」

 

ミヤ

「ここに来た本当の理由を忘れてた…」

 

「そうそう、倉橋さん」

 

倉橋

「はい?」

 

「ユウキちゃんを学校に行かせたい」

 

倉橋

「それは…退院してからでも遅くないのでは?」

 

ミヤ

「もしもの場合の保険だ…

別にあの部屋から出てきてもらう訳じゃない」

 

倉橋

「と、言いますと?」

 

「VR技術の応用だよ…

みんなのISのコアにナーヴギアが使われてるからね

アレを使えばここに居ながら学校の風景が見える」

 

倉橋

「……そうですね…やってみましょう!」

 

ミヤ

「理解がある人で良かった…」

 

倉橋

「それが、ユウキ君の生きる希望になるかもしれないですし!」

 

「システムはもう出来てるから…ミヤくん出来るよね?」

 

ミヤ

「もしもの場合は須郷に協力してもらうよ」

 

「ミヤくんなら失敗しないと思うけど…」

 

ミヤ

「ハハッ、じゃあ、4日後な」

 

「うん!」

 

倉橋

「すいません、お願いします!」

 

「任せんしゃい!」




今回の話は人によって不快と感じる人もいるでしょう…

でもあえて濁しません

先に言います、ユウキは死なせません…

彼女は次か……ゴホン…必要な人物ですからね(゜▽゜)

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