空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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問題

ミヤはどんな体質でしたか?


冥土喫茶

 

皆さんどうもこんにちは、篠木ミヤです…

 

ただ今…強盗に捕まってます

 

 

強盗1

「こいつがどうなってもいいのか!」

 

ミヤ

「どうしてこうなった…」

 

 

 

 

遡ること三十分前

 

 

 

シャル

「はぁ…」

 

ラウラ

「どうした?」

 

ミヤ

「…はぁ」

 

ラウラ

「ん?」

 

シャル

「何でもないよ…ラウラ」

 

 

ミヤ

「んー…ここか」

 

カランカラン

 

メイド

「お帰りなさいませ!ご主人様!」

 

ミヤ

「ごめんなさい、お店間違えましたー…」

 

ラウラ

「いや、あってるだろう?」

 

シャル

「…うん…ミヤ、もう諦めよ?」

 

ミヤ

「…ウイッス…」

 

 

 

 

ラウラ

「ふむ…このオムライス…おに…ミヤの

 

オムライスは絶品だが…ここのも美味いな」

 

 

ミヤ

「ケチャップで絵を描くサービスか…

 

絵は得意だけどなぁ…」

 

 

「はぁ…どうしよう…」

 

 

ミヤ

「ん?」

 

シャル

「ん?」

 

ラウラ

「いや、お互い見つめ合ってどうした?」

 

ミヤ

「いや、ため息が聞こえたからさ?」

 

ラウラ

「それならそこの席の人だ」

 

 

 

 

「はぁ…どうしよう…3人も穴が空いちゃうなんて…」

 

 

 

 

シャル

「どうする?声かける?」

 

ミヤ

「いや、絶対めんどくさい事になる…」

 

 

 

 

 

 

ラウラ

「さっきからため息をついているが…

どうしたのだ?」

 

ミヤ

「ンンン!?」

 

シャル

「はぁ…」

 

 

「あ!すいません…お客様…

私はこの店の店長をさせてもらってる者です」

 

ミヤ

「…話から察するに今日、いきなり休みが出ちゃったって

感じですよね?」

 

店長

「はい…今日は、この辺一帯でイベントがあるので…

今日の穴は…結構辛いんです…」

 

シャル

「ミヤ…」

 

ラウラ

「…困ってる人はほっとけない…」

 

ミヤ

「…はぁ……何か私達に

お手伝いできることありますか?」

 

店長

「え?えぇ!?いいんですか!?」

 

ミヤ

「…はい、困ってる人はほっとけないタチなんで」

 

店長

「ありがとうございます!

…っ!?あ、あの…人違いかもしれませんが…

 

もしかして…あの篠木ミヤ…さんですか?」

 

ミヤ

「…はい」

 

店長

「うっふあ!ほ、ほ、ほ、本物!

 

サインください!握手してください!」

 

 

ラウラ

「いつもこんな感じなのか?」

 

 

 

ミヤ

「大体ねー」

 

 

 

 

数分後

 

 

 

 

 

ミヤ

「…」

 

強盗1

「全員動くな!こいつがどうなってもいいのか!」

 

冒頭に戻る

 

 

ミヤ

「…はぁ…不幸だ…」

 

ラウラ

「ミヤ…何を遊んでいる…」

 

シャル

「忙しいんだから…遊ぶ暇なんて無いよ」

 

 

強盗1

「こ、こいつがどうなってもいいのか!」

 

店長

「はわわわ!」

 

強盗2

「本当に殺すぞ!」

 

シャル

「騒がしいので外でやってもらえますか?」

 

強盗3

「ナメやがって!」

 

男の指が引き金にかかる…

 

 

シャル

「僕達、忙しいんだ…他所でしてもらえない?」

 

ナイフが強盗達の首に当てられる

 

強盗

「!?」

 

ミヤ

「んー…外行きましょ?」

 

 

 

移動中

 

 

 

強盗1

「…これってテロ行為になるのか?」

 

強盗2

「知らねぇよ!お前の考えだろ!」

 

 

ミヤ

「んー…人質が一般人ならテロにはならないんじゃない?

知らないけど…」

 

強盗3

「ふぅ…」

 

 

ミヤ

「まぁ、今回の人質は世界に三人しかいない

男性IS操縦者なんですがね…」

 

 

強盗1・2・3

「!?」

 

ミヤ

「どうも篠木ミヤと申します」

 

強盗1

「逃げろ!」

 

ミヤ

「逃がしませんよ!プレスシールド!」

 

強盗2

「グエッ!」

 

盾にサンドされ捕まる強盗達

 

 

 

 

 

 

警察

「ご協力感謝します」

 

ミヤ

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

シャル

「ふぅ…やっとお昼だ…」

 

強盗4

「全員動くな!」

 

「きゃぁぁ!」

 

強盗4

「騒ぐんじゃねぇ!静かにしろ!」

 

ミヤ

「…なんて日だ!」

 

ラウラ

「…水いれてくる」

 

強盗5

「おい、動くな!」

 

ラウラ

「水だ」

 

強盗6

「お、気が利くじゃねぇか」

 

ラウラ

「…誰もやるとは言ってない」

 

突然トレーをひっくり返し氷水を宙へと飛ばす

 

そして宙へと飛んだ氷を掴み…弾く!

 

 

強盗6

「いってぇぇ!何しやがる!」

 

ミヤ

「ほぉ…氷の指弾か…」

 

強盗4

「っ!」

 

強盗5

「ガキひとりに狼狽えるな!」

 

シャル

「1人じゃないんだなぁ…これが…」

 

気配を消し背後から現れたシャル

 

強盗5

「!?」

 

シャル

「まぁ…貴方達みたいな素人相手なら

ラウラ1人で大丈夫だろうけど…」

 

 

ミヤ

「頭数合わせた方が早く済むしねぇ〜」

 

強盗4

「グハッ!」

 

相手の関節を抜き動けなくしているミヤ

 

 

ラウラ

「ふん!」

 

強盗6

「グエッ!」

 

顎を蹴り上げられ気絶する強盗

 

 

シャル

「動かない方が身のためだよ?」

 

 

強盗5

「お、お前ら一体何者なんだよ!」

 

ミヤ

「あー…IS学園の生徒です」

 

強盗5

「!?」

 

ミヤ

「相手が悪かったね…」

 

 

 

 

 

 

 

警察

「本当に…すいません…」

 

ミヤ

「いえいえ…

そういう事に巻き込まれやすい体質なだけですから」

 

警察

「…ご協力…感謝します」

 

ミヤ

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

夕方

 

店長

「今日は本当にありがとうございました!」

 

ミヤ

「いえいえ、とても楽しかったです!」

 

店長

「えぇ!?」

 

ラウラ

「店長…一つ頼みたいことがある」

 

店長

「な、なんでしょうか?」

 

ラウラ

「今度学校でメイド喫茶をやる事になったのだ」

 

店長

「へぇ…」

 

ラウラ

「メイド服などを貸してもらえないか?」

 

店長

「…何着ぐらいですか?」

 

ラウラ

「男物があれば、3セット

後はメイド服を37着ほど…

無理なら無理で構わない」

 

店長

「うむむ…」

 

ミヤ

「やっぱり無理だって…」

 

店長

「…1日だけですか?」

 

ラウラ

「はい」

 

店長

「……全力でお手伝いさせていただきます!」

 

ミヤ

「おぉ…」

 

シャル

「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラ

「ほらな?言ってみるものだろ?」

 

ミヤ

「…だな…」

 

 

 

 

少女

「あ!ふうせんが!」

 

 

 

木にひっかかる風船

 

 

 

少女

「わたしのふうせん…」

 

 

 

 

 

シャル

「…ISが使えたら取れるのに…」

 

ミヤ

「よっ!シールドサーファー!」

盾を寝かせサーフボードの様に乗り飛ぶ技

 

ミヤ

「これを現実で使う事になるとは…」

 

 

 

 

ミヤ

「はい、お嬢ちゃんの風船」

 

少女

「わぁ!おじさんありがとう!」

 

ミヤ

「ハウッ…おじさん…グスン」

 

少女

「おじさん、アイエスつかえるの?」

 

ミヤ

「んー?そうだよ」

 

少女

「わあ!すごい!」

 

ミヤ

「…IS好き?」

 

少女

「うん!カッコイイから!」

 

ミヤ

「そうか…じゃあこれをあげよう」ピラッ

 

少女

「?」

 

ミヤ

「今度、ISの学校で色々な事をするんだ

そのチケット…1年1組に来たら俺が居るから」

 

少女

「うわぁ!もらっていいの?」

 

ミヤ

「うん、誰かにあげないといけないものだから」

 

少女

「わーい!」

 

ミヤ

「あ!風船!」

 

少女

「あ!…ううん、大丈夫!」

 

ミヤ

「え?」

 

少女

「おじさんがこれをくれたから!」

 

ミヤ

「おぉ、そうか…それも飛ばさないでよ?」

 

少女

「大丈夫!」

 

母親

「ーーー!」

 

ミヤ

「…?」

 

少女

「あ!ママだ!」

 

ミヤ

「そう、なら転ばないようにね?」

 

少女

「うん!」

 

 

 

 

ラウラ

「反省文不可避だな…」

 

ミヤ

「いいよ、別に」

 

シャル

「帰ろっか」

 

ミヤ

「だな」

 

 

 

 

 

 

母親

「あれ?風船は?」

 

少女

「飛んでっちゃった!」

 

母親

「あらあら…でもなんだか嬉しそうね?」

 

少女

「うん!風船をつかまえてくれたおじさんが

アイエスの学校のけんをくれたから!」

 

母親

「えぇ!?」

 

少女

「ほら!」

 

母親

「あらあら…本当だ…用務員のおじさんかしら?」

 

少女

「行こ!」

 

母親

「…そうね、その日は休みだしね」

 

少女

「おじさん、1年1組にいるっていってた!」

 

母親

「あら?教員なのかしら?」

 

 

 

 

 

 





事件事故に巻き込まれやすい体質です





そして唐突なネタバレを



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