空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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えー…今回は前半…一応のシリアス回です…

後半はいつものノリで卍解します


君想う…故に

 

 

 

 

ALO、ミヤの店にて…

 

 

カランカラン

 

ミヤ

「いらっしゃー…」

 

ホンネ

「ミヤ…私…覚悟できた…」

 

 

 

ミヤ

「……そうか…」

 

ホンネ

「うん…」

 

ミヤ

「…俺が話す…いいな?」

 

ホンネ

「うん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

ALO…エギルの店にて

 

ミヤ

「悪いなエギル…貸し切らせてもらっちまって」

 

エギル

「構わねぇよ…話題が話題だからな…」

 

クライン

「俺達は退散しとく…もしもの時は呼び出してくれよ」

 

ミヤ

「あぁ…悪いな…頼らせてもらう」

 

 

 

 

数分後

 

キリト

「…」

 

アスナ

「…」

 

ナツ

「…」

 

レイカ

「…」

 

ミスティア

「…」

 

 

ミヤ

「悪いな…皆、集まってもらって」

 

キリト

「用ってなんだ」

 

ミヤ

「…俺とホンネの…皆に話してこなかった…

過去の話をしようと思ってね…」

 

アスナ

「…それって…しばらく連絡が取れなかった頃のこと?」

 

ミヤ

「そう」

 

ミスティア

「…ホンネちゃんの覚悟が決まったのね…」

 

ミヤ

「あぁ…これから話す話は…ナツにとって

最も我慢出来ない話になるかもしれない…」

 

ナツ

「……覚悟してる…」

 

ミヤ

「じゃあ…話をしよう…」

 

 

 

 

 

ミヤ

「…ざっと…一年半前…ぐらいかな…

 

ホンネからメッセージが飛んできたんだよ…

 

その内容が、

『ラフコフに捕まった…助けてーーー』

 

そんな文面のメッセージがね」

 

 

ナツ

「…なんで俺じゃなく、ミヤさんだったんですか

俺が頼りないから?」

 

ミヤ

「違う……ラフコフの狙いが俺だったからさ」

 

ナツ

「!!」

 

ミヤ

「流石にそれには気づいた…でも…

仲間をほっとけなかったからさ…」

 

ミスティア

「受けてた依頼全部、私とレイカちゃんに任せて

ホンネちゃんを助けに行ったのよね…」

 

ミヤ

「あぁ…ご丁寧に場所まで書かれてたからな

 

まぁ…行ったら行ったで見事に罠でよ…

 

ホンネは捕まってることには捕まってるけど…

 

メッセージを送れる状況じゃなかった…

 

手を鎖で繋がれてて…牢屋の中に押し込められてた」

 

ナツ

「!」

 

 

ミヤ

「まぁ…俺も捕まる訳だわ…」

 

レイカ

「そんな事が…」

 

ミヤ

「…捕まるだけなら良かったんだがな…」

 

キリト

「……ストレスの捌け口にされた」

 

ミヤ

「正解…まぁ、その相手は全部俺だったんだがな

 

HPギリギリまで殴っては回復させて殴っては回復させて…

 

あいつらの気が済むまで延々と殴られてた…

 

それだけならよかった…傷付くのは俺だけだから…

 

でもある日…その地域の担当?…が変わったんだよ…

 

クラディールって言う…ひょろ長のヤツに…」

 

 

キリト

「ッ!!」

 

アスナ

「!!」

 

ミヤ

「キリトやアスナは知ってるだろ…あいつのゲスっぷり…」

 

キリト

「あぁ…」

 

アスナ

「うん…」

 

 

ミヤ

「あいつは…ストレスをホンネで発散しようとしていた…」

 

ナツ

「…ホンネを殴ったってことか?」

 

ミヤ

「いや…ホンネを……」

 

ミスティア

「ミヤ…貴方も無理をしてるのは…わかってる」

 

ミヤ

「…大丈夫……

 

クラディールは…ホンネを犯そうとした…

 

倫理コードを解除させて…」

 

ナツ

「!?」

 

ミヤ

「…まぁ…なんとか止めて逃げ出せたんだが…」

 

ナツ

「…でも…どうやって…止めたんですか…」

 

ミヤ

「お前らさ…VRMMORPG作品の中でさ…

 

普段以上に動けたりしたことないか?」

 

キリト

「…74層攻略の時…」

 

ミヤ

「…それの仕掛けを使ったのさ…」

 

ナツ

「え…」

 

ミヤ

「SAOは特にそれが出やすかった…

 

ただ一つの感情を爆発させた時

 

普段以上のパワーを出せるようになるのさ…」

 

ナツ

「…感情の爆発…」

 

ミヤ

「俺はあの時…純粋に切れた…

 

怒りの感情が爆発した

 

そしたら鎖をぶっちぎることが出来て

 

クラディールを蹴飛ばしてホンネと逃げてきた…

 

クラディールのその後は知っての通り…

 

俺が殺した…」

 

ナツ

「……ホンネは…どうして…

それを今まで教えてくれなかったんですか?」

 

ミヤ

「ナツ…お前に嫌われたくなかったからさ…

 

白の隣に立つ者が…汚されかけた事があるなんて

 

言えない…って言ってた…」

 

キリト

「……ナツ…お前はこの話を聞いて…どう思った…」

 

ナツ

「…自分が情けないです…

 

自分がホンネの心に負担をかけてたなんて…」

 

ミヤ

「…そうでもない…お前はホンネの支えになってる

 

ナツ

「…?」

 

ミヤ

「あいつがこの話をする覚悟できたのも

 

お前なら…全てを理解してくれるって思えたからさ…」

 

ナツ

「…俺はまだまだです……もっと強くならなくちゃ…

ホンネを守るために…」

 

ミヤ

「…そうか…頑張れよ」

 

キーン

 

ミヤ

「ん?」

 

ナツ

「耳鳴り?」

 

ミヤ

「お前も?」

 

ナツ

「はい…」

 

ミヤ

「一瞬?」

 

ナツ

「はい」

 

ミヤ

「…何かリアルの方で起きたのか?」

 

レイカ

「さて!お通夜みたいな雰囲気もこの辺にして!

パーっと食事にしましょ!」

 

ミヤ

「その前に…一つやらなきゃいけない事がひとつあるぜ」

 

 

ガチャ

 

 

ホンネ

「…ナツ君」

 

 

ミヤ

「ナツ…誓え…ホンネを守るって」

 

ナツ

「はい……

ホンネ…俺が一生、君を守る…だから…その…

 

IS学園を卒業したら……結婚してくれ!」

 

 

ミヤ

「…話が飛躍したな…オイ…」

 

ミスティア

「予想の斜め上行ったわね…」

 

レイカ

「流石ナツクオリティ…」

 

 

ホンネ

「…」

 

ナツ

「ダメ…かな?」

 

ホンネ

「ううん…嬉しい…」

 

 

 

 

クライン

「よし…準備はいいな?」

 

「えぇ!」

 

 

 

ホンネ

「こちらこそ…よろしくおねがいします」

 

 

 

 

ミヤ

「はぁ…クライン!」

 

 

 

クライン

「おぅ!」パァーン!

 

リズ

「ナツが予想の上を行ったけどオメデト!」

 

シリカ

「流石ナツさんです…予測不能です…」

 

リーファ

「ホンネさん…困った時は私達も頼ってくださいね!」

 

シノン

「さすがはミヤの仲間ね…予測を超えてくるなんて…」

 

アルゴ

「まぁ、ナツ坊らしいがナ!」

 

 

女性陣全員集合…では無い…

 

 

 

ミヤ

「さ!飯にしますか…っても腹は満たされないがな!」

 

レイカ

「まぁ…お通夜みたいな雰囲気から

結婚式みたいな雰囲気になったんだから

心は少しぐらい満たされるでしょ…」

 

エギル

「もうすぐ料理が出来上がる、少し待っててくれ!」

 

ミヤ

「…ジュル」

 

クライン

「オイ…見えてないのに涎垂らすなよ…」




ミヤとナツに起きた耳鳴り

それは何を意味するのか…


ー次回ー

発現ー大楼桜吹雪





とまぁこんな感じの次回予告がしたかっただけです…

次回はシリカ、シノンとミヤの回です

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