空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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作者中二病フィールド全開!(碇シンジ風)


心の傷 心の鎖

「これが、最後の約束…

絶対にこのゲームをクリアしてね…

 

…ミヤ…」

 

 

 

そう言って彼女は彼の唇へと自分の唇を重ねる…

 

 

「あなたに会えて、本当に良かった!

 

ありがとう……さようなら」

 

 

 

 

 

 

 

そして彼女は振り返り

 

目の前に立ちはだかる巨大すぎる

 

モンスターの群れへと消えていった…

 

 

 

 

ミヤ

「ミスティア!!……クッ…」

 

 

 

レイカ

「酷くうなされてたわね…また、あの夢?」

 

ミヤ

「…あぁ…」

 

レイカ

「はい、ホットココア」

 

ミヤ

「悪い…ありがと…」

 

 

付き合いが長く…特に動じずに飲み物を渡すレイカ

 

 

レイカ

「やっぱり…昨日の一戦で?」

 

ミヤ

「…多分な」

 

レイカ

「確かにあの時のあなた、懐かしい感じがしたものね」

 

ミヤ

「…ミスティア」

 

 

レイカ

「死んでいないのは確かなんだけどね…

 

会って話でもしてみないと…

 

…ミヤの心は癒されない…か…」

 

 

 

コンコン

 

部屋の扉をノックする音が聞こえる

 

 

レイカ

「はーい?」

 

 

セシリア

「セシリアです」

 

 

レイカ

「開いてるから入っていいよー」

 

 

セシリア

「失礼しますわ…」

 

ミヤ

「いらっしゃい、セシリア…

こんな朝早くから…何か用?」

 

 

 

 

 

セシリア

「えぇ、用があってきましたの…篠木さん…

 

 

 

 

 

 

 

ミスティア・オルコットという名前に

聞き覚えはありますか?」

 

 

 

 

 

ミヤ

「…ミス…ティア…!?」

 

 

 

セシリア

「…すいません、言い直しますわ…

 

ユニークスキル 夜雀

 

夜雀のミスティア…ご存知ですか?」

 

 

 

ミヤ

「…知ってる…イヤってほどに…」

 

 

 

セシリア

「…やはり…

篠木さん、相川さん…今度の休みイギリスに

一緒に来てもらえませんか?」

 

 

レイカ

「…わかったわ、織斑先生に届け出してくるから」

 

セシリア

「既に申請は通してありますわ」

 

ミヤ

「随分と早いこと…既に検討はついていた

…ということか?」

 

セシリア

「ええ…疾風の騎士の名前を聞いて…」

 

レイカ

「…!?…ね、ねぇ、セシリアさん、どういうこと!?」

 

セシリア

「えぇ、私の知り合い…いえ…姉が

疾風の騎士に…ミヤさんに謝りたいと」

 

ミヤ

「謝りた…い?」

 

セシリア

「あなたに…いえ、

あなた達に辛い思いをさせてしまったと」

 

ミヤ

「ミス…ティアが…?」

 

セシリア

「えぇ」

 

ミヤ

「う…ウソだ…ウソだ!」

 

レイカ

「ミヤ!落ち着いて!」

 

ミヤ

「ミスティアが俺に謝りたいなんてありえない!

 

俺が俺の意思であいつを……

 

……ミスティアを見殺しにしたんだぞ!」

 

 

 

セシリア

「えぇ、知ってますわ…きっとそう思っているだろうと

言われましたもの…」

 

 

ミヤ

「!!」

 

レイカ

「ミヤ…お願い、落ち着いて…」

 

セシリア

「篠木さん…姉は貴方に会いたいと言っています」

 

ミヤ

「…今は無理だ…夏…休み…必ず…行くって伝えてくれ」

 

セシリア

「わかりましたわ…」

 

ミヤ

「…今日、休んでいいかな…」

 

 

千冬

「休めると思うか?」

 

 

レイカ

「織斑先生!」

 

千冬

「何を驚いてる…あんなに大きな声を出してたんだぞ

 

心配して見に来るぐらいの心は私にもあるぞ…

 

…まぁ、織斑と桐ヶ谷に呼ばれて来たんだがな」

 

 

ミヤ

「すいません…」

 

 

千冬

「あんだけ大きな声を出せるなら休む必要はない…

 

と言いたいが…今のお前を見る限り…仕方ない…

 

今日だけだぞ…」

 

 

ミヤ

「本当にすいません…」

 

 

千冬

「出れるなら午後からでも構わない…

午後の授業はなんだかわかってるよな?」

 

ミヤ

「専用機持ちの模擬戦でしたっけ?」

 

千冬

「あぁ、出れるなら出てくれ」

 

ミヤ

「わかりました…調子整えときます…」




次回…いよいよ主人公がISに乗ります…それと相川さんも

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