空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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ー特別編その2ー Break the fearー恐怖を打ち砕け

千冬

「うまいな…たまにはこういうのもいいな…」

 

「はい、チーちゃん、あーんしてー!」

 

 

 

ミヤ

「んー!美味しい!あ、クライン、そのタレ取って!」

 

スグ

「私も混ざってよかったの?」

 

クライン

「ほらよ…いいんだろ?呼ばれたんだし」

 

 

 

ナツ

「どんどん食べて下さいね!」

 

エギル

「ナツ、お前も食えよ」

 

ナツ

「はい!」

 

キリト

「いやー…今週…結構濃い1週間だったな」

 

ミヤ

「ほうだな…ん…」ゴクン

 

レイカ

「飲み込んでから話なさいよ…」

 

ミヤ

「すまんすまん」

 

涼真

「…今…ふと思ったんだが」

 

ミヤ

「ん?」

 

涼真

「何か変じゃ無いか?」

 

アスナ

「うーん…」

 

ホンネ

「……」モグモグモグモグ

 

ミスティア

「…ねぇ…あの子達は未来から来たんだよね?」

 

ミヤ

「あぁ…」

 

ミスティア

「私達が何人組だか知ってるはずよね?」

 

ミヤ

「…!」

 

ミスティア

「おかしくない?7人相手に1人しか来ないって…」

 

レイカ

「!」

 

 

 

 

 

「あらら…気付いちゃった?」

 

ナツ

「!!」

 

ミヤ

「…ナツ…キリト…なるべくここからあいつを離すぞ」

 

レイカ

「せっかくの休みを…」

 

千冬

「全員…ISの使用を許可する…」

 

ミヤ

「ども…」

 

 

テラー

「私はテラー…貴方達を倒す者…いえ…未来で一度

貴方達を殺した者」

 

ミヤ

「テラー…恐怖…」

 

キリト

「ん?豆腐?」

 

アスナ

「恐怖!」

 

 

 

 

 

テラー

「安心して良いわ…関係無い人は殺さないから…

ちゃんとアリーナに移動してあげる」

 

 

ミヤ

「疾風…念のため…リミット・バースト…3速」

 

ハヤテ

『了解』

 

 

 

テラー

「さて…はじめましょ」

 

ミヤ

「…こいつ…なんなんだ…まったく殺気を感じねぇ…」

 

テラー

「…フフッ…だって…私の名前は恐怖だもの!」

 

キリト

「…何言ってんだ…こいつ」

 

テラー

「さぁ!恐怖に飲まれて死になさい!」

 

その言葉と同時に…黒い霧がかかる

 

テラー

「でも…疾風の騎士…あなたには二つの恐怖をあげるわ」

 

ミヤ

「どういう意味だ!」

 

テラー

「そういうこと」

 

テラーの指さす先は

 

ナツ

「な!なんだこれ!」

霧に引きずり込まれていくレイカ達

 

レイカ

「ミヤ!私達のことは気にしなくていいから!」

 

ミスティア

「…負けたら許さないからね!」

 

キリト

「…グッ」

 

 

テラー

「戯言ね…どうせ、疾風の騎士も飲み込まれるんだから」

 

ミヤ

「みんな!!!」

 

テラー

「未来と同じやり方で殺してあげる…貴方に見せてあげる…

あなたにとって最も恐れている恐怖を!」

 

ミヤ

「零式…展開」

 

テラー

「あら…せっかく楽にしてあげようと思ったのに…

まぁいいわ…恐怖に飲まれなさい!」

 

ミヤ

「!」

黒い霧に飲み込まれていくミヤ

 

テラー

「フフッ…あなたには耐えられない…

それはあなたが最も恐れているものだから…」

 

ミヤ

「ウッ…!」

 

目の前が暗くなっていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナツ

「…ミヤ…あんたを殺せば僕が最強なんだ…」

 

キリト

「邪魔するなよ…ナツ…俺がこいつを殺すんだからよ…」

 

ミヤ

「!?」

 

ミヤの最も恐れるもの…それは

 

 

仲間に裏切られること…

 

 

 

 

ミヤ

「…だが」

 

 

 

ナツ

「俺のために死んでくれ!ミヤ!」

 

キリト

「死ねぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「……断る!」

 

斬撃と共に霧を晴らす

 

 

 

 

テラー

「!!?」

 

ミヤ

「……」

 

テラー

「ウソ!?未来の貴方はこの恐怖に飲み込まれたのに!」

 

ミヤ

「…悪いな…」

 

テラー

「これは何かの間違いよ!」

 

ミヤ

「悪いな…お前の…完璧な作戦をぶち壊しちまってよ…」

 

テラー

「い、一体どうして…」

 

ミヤ

「簡単な話さ…仲間を信じただけだ…

本当に俺の知ってるあいつらなら…

俺の攻撃は止められるからな」

 

テラー

「!!?」

 

ミヤ

「仲間を信じれなかったら

 

背中なんて預けられねぇよ」

 

テラー

「…あなたのその強さは…一体どこから来てるのよ!」

 

ミヤ

「…仲間を信じた自分を信じただけだ!」

 

テラー

「…戯言を!」

 

ミヤ

「戯言で結構!」

 

テラー

「!!」

 

ミヤ

「少なくともあんたはその戯言に負けたんだからな!」

 

テラー

「で、でも!あなたのISじゃあ私の乗る未来のISには勝てない!」

 

ミヤ

「…どうだかな…疾風…リミット・バースト…4速!零式・拳骨!」

 

テラー

「な、何をする気!」

 

ミヤ

「見て知りな!

必殺!ハイスピード…ジェットナックル!」

 

テラー

「グハッ!」

 

ミヤ

「単に勝てない理由は火力の違いさ…なら攻撃される前に

搭乗者が耐えきれないほどの痛みを与えればいい」

 

テラー

「ば、馬鹿なぁ!」

 

ミヤ

「帰ってマザーに言っときな!刺客を送れば送るほど

俺達は強くなるってな!」

 

テラー

「クッ!」

悔しそうな顔をしながら姿を消すテラー

 

 

キリト

「いやぁ…変な夢見たわ…」

 

アスナ

「…うぅ…」

 

レイカ

「…ったく…あんなのが怖いって…

未来の私はどんだけ臆病なのよ…」

 

ミヤ

「いや…多分…わざとだろ?」

 

レイカ

「…って事は…」

 

ミヤ

「未来の俺らじゃ勝てないから

 

成長途中の俺らにたくしたんだろ」

 

ミスティア

「なんでそう言いきれるの?」

 

ミヤ

「俺がはらえたんだからな」

 

ナツ

「本当…なんでもありですね…」

 

ミヤ

「ハッハッハ!」

 

ミヤ

「さて…バーベキューの続きといきますか!」

 

ナツ

「お腹減ってたから…速く終わらしたのか…」

 

 

 

 

 

数時間後

 

 

篠木家近所の公園

 

 

 

ホンネ

「……」

 

ミヤ

「ホンネ…」

 

ホンネ

「ミヤ…」

 

ミヤ

「呼び方が昔に戻ってるぞ」

 

ホンネ

「あ…」

 

ミヤ

「テラーに見せられたのは…あの過去だったんだろ?」

 

ホンネ

「うん…」

 

ミヤ

「怖かっただろ…よく泣かなかったな」




連投ッス

一応…ここで終わり…のはず…

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