空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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ー特別編その1ー What the changingー変わりゆくもの

ミヤ

「いやー買い込んじまったな」

 

レイカ

「バーベキューするんだから

それぐらいの量、普通よ」

 

エギル

「すまないな、手伝ってもらっちまって」

 

ミヤ

「構わんよ、エギル、暇だったから」

 

レイカ

「そうね、でも、平和っていいわね…」

 

ミヤ

「頼むから夏休み中は何も起こらないでほしいな」

 

 

 

ドーン!

 

 

 

 

ミヤ

「…ハァ…すまん!エギル!」

 

レイカ

「ごめんなさい!エギルさん!」

 

エギル

「あぁ、気を付けろよ!」

 

ミヤ

「わかってら!」

 

 

 

 

 

 

ドーン! ドーン!

 

 

 

 

「クッ!マズイ…これじゃ!」

 

??

「我々の邪魔はさせぬ!」

 

「クッ!」

 

 

ミヤ

「大丈夫か!」

 

「!!」

 

レイカ

「まったく…せっかくの休日を!」

 

 

ミヤ

「疾風!行くぞ!」

 

ハヤテ

『はい!』

 

 

 

??

「わざわざそっちから出向いてくれるとはな」

 

ミヤ

「ん?」

 

「いけない!逃げて!お父さん!」

 

ミヤ

「うわっぷ!!」

 

間一髪で相手の攻撃を避けたミヤ

 

 

??

「クックック…いつまで続くかな!」

 

「お前の相手は私だ!」

 

??

「フハハ!……ッ!?」

 

急に動かなくなる敵

 

 

??

「チッ、活動限界か…命拾いしたな!」

 

そんな捨て台詞と共に姿を消す敵

 

 

 

 

ミヤ

「なんだったんだ?」

 

レイカ

「……」ムスー

 

ミヤ

「何事!?」

 

レイカ

「お父さんってどういう事」

 

ミヤ

「知らないよ!」

 

「すいません、お父さん、お母さん」

 

ミヤ・レイカ

「ンン!?」

 

「私は、…その…信じてもらえないと思いますけど…

25年後の未来から来たあなた達の娘です…」

 

ミヤ

「ほう…」

 

レイカ

「へー…」

 

 

 

 

 

 

 

……………ん?

 

 

ミヤ・レイカ

「はぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

空を舞う剣士達ー特別編

 

 

空を舞う剣士達

 

Future to be changedー変えられる未来

 

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「という事らしいんだが…」

 

「うーん…何かお父さんの持ち物とかある?」

 

「あ、何回か改造されてますけど、疾風があります!」

 

「ちょっと見して」

 

「はい!」

 

「ミヤも疾風貸して」

 

ミヤ

「ほらよ」

 

「少し待ってて~」

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「そういえば名前、聞いてなかったな」

 

来架

「来架です、未来の来に橋を架けるの架けるで、来架です」

 

ミヤ

「ほぉ、して来架、君は本当に未来から来たのか?」

 

 

 

 

「どうやら本当っぽい…」

 

ミヤ

「まじか…」

 

「確かに改造されていたけど…

元が完全に疾風・旋風だったの…」

 

ミヤ

「そうなのか…」

 

来架

「束さん!私のIS、直せませんか!」

 

「少し…難しいかもしれない…

見たことないシステムを積んでたし」

 

来架

「難しい…ですか…」

 

「出来ないとは言ってないけどね!」

 

来架

「!!」

 

「1日2日…時間を頂戴…

完璧とまではいかないけど…

絶対に直すわ!」

 

来架

「あ、ありがとうございます!」

 

レイカ

「よかったわね」

 

来架

「はい!」

 

ミヤ

「…一つ、聞いていいか?」

 

来架

「…はい」

 

ミヤ

「来架の未来はどんな感じなの?」

 

来架

「……私のいた未来は…ISが世界を牛耳る世界なんです」

 

ミヤ

「ほぉ…ISがって事は…」

 

来架

「はい…無人機です…が……

かなり高スペックなAIで制御されているんです」

 

ミヤ

「…さっきのあれも?」

 

来架

「はい…でも…あいつだけ有人機なんです…」

 

ミヤ

「ふむ…じゃあなんで過去に?」

 

来架

「私のいた未来は…七強が誰1人生きていない未来…

なんです…」

 

ミヤ

「!!」

 

来架

「キリトさんもナツさんも…アスナさんもホンネさんも

ミスティアさんも…そしてお父さんもお母さんも…

 

全員殺された未来…なんです…」

 

ミヤ

「…それは未来でって事だよね?」

 

来架

「はい…」

 

ミヤ

「…って事はあれの狙いは現代の俺らの殺害…」

 

来架

「はい…今の時代の七強を殺せば

反乱分子である私達が生まれないから…」

 

ミヤ

「…敬語やめよ?時代は違えど俺は父親なんだしさ?」

 

来架

「…私の物心つく前にお父さん達は殺されてしまったので

どう接すればいいか…」

 

ミヤ

「…んなの、篠木家の宿命なんだから仕方ないよ」

 

来架

「篠木家の…宿命…」

 

ミヤ

「ま、そのうちわかるさ…」

 

来架

「はぁ…」

 

 

 

ミヤ

「…この時代の七強って事は…

1箇所に集まらない方がいいか?」

 

来架

「はい…耐えきれる確率も上がりますが…

 

全員やられたら…危険です…

 

それに、この時代のISじゃあ

 

未来のISには勝てない…未来のISを持ってる

 

私1人で護衛します!」

 

 

 

 

「ところがドッコイ!ミヤは戦えるよ!」

 

来架

「そ、それはどういう事ですか!」

 

 

涼真

「ミヤとISの進化速度は異常だ…それに

 

リミット・バーストの4速以降なら速さもパワーも

 

君の持ってた疾風の戦闘データ内のどのフォームよりも

 

上回る…」

 

「それに、ミヤの信念なら誰も折れないから!」

 

レイカ

「確かに…ミヤなら無条件で勝てるって信じれるものね」

 

ミヤ

「そう?照れるなー///」

 

 

 

来架

「…これが…お父さん…」

 

ミヤ

「うし!週末にはバーベキューがあるから

明日までには決着をつける!」

 

来架

「で、でも!誰の所に現れるか

分からないんですよ!」

 

 

 

キリト

「集まりゃいいんだよ」

 

ナツ

「バラバラで戦うより、やりやすいですしね」

 

アスナ

「はぁ…疲れた…」

 

ホンネ

「あ…アスナさん今日、立食パーティでしたっけ?」

 

ミスティア

「まったく…ふざけた立食パーティよ…本当…」

 

アスナ

「ごめんね、ミスティアちゃん」

 

ミスティア

「アスナは謝らなくていいわ…あの男共…帰ったら

締めてやる…」

 

涼真

「うわぁ…ミスティアさん…なんかキレてる…」

 

ミヤ

「お前らなぁ…」

 

レイカ

「いいじゃない、私達らしく居るべきでしょ、今は」

 

 

 

来架

「伝説の七強…伝説のメカニック…

これなら…勝てるかも…」

 

 

 

 

 

 

「誰に勝てるって?」

 

 

 

 

 

ミヤ

「!!」

 

キリト

「クッ!」

 

ナツ

「涼真さん逃げて!」

 

ミヤ

「疾風!」

 

「遅い!」

 

来架

「させない!」

 

「はっ!まだ邪魔をするか…来架!」

 

来架

「当たり前でしょ!パンドラ!

 

唯一、あんな未来にならない

 

この世界の……未来を変えさせない!

 

疾風・雷風!リミット・ストライク!」

 

 

ミヤのリミット・バーストの様な駆動音を響かせ

 

相手を押していく来架

 

 

 

パンドラ

「…この黒箱を押し返すとは…

貴様…こんな力どこに隠していた」

 

来架

「隠してなんか無い…偶然出来ただけだ!」

 

 

 

ミスティア

「あぁ…本当にミヤの子みたいね…」

 

 

 

パンドラ

「なんだ、ハッタリか!」

 

来架

「その通りよ! もう1発も撃てない」

 

 

 

修理前の敵襲故に修理をする暇が無かった…

 

それゆえに…もう…来架の疾風は限界だった

 

 

 

パンドラ

「ハハハ!よかったな来架!両親の前で死ねるぞ!」

 

来架

「クッ…皆さん…どうか…

こんな未来を…辿らないでください…」

 

 

 

来架の首へと振り下ろされる大剣

 

 

来架

「さようなら…」

 

 

パンドラ

「死ねぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「二人の世界に入るなよ…で…誰が死ぬって?」

 

レイカ

「そんな事…させるわけないでしょ!」

 

 

ミヤとレイカの武器がパンドラの大剣を止める

 

 

 

パンドラ

「クッ!邪魔をするなぁ!」

 

無差別にミサイルを放つパンドラ

 

 

「させない!」

 

ミサイルに向けてミサイルを放つ簪

 

パンドラ

「なに!?」

 

 

 

「はぁ!」

 

「はっ!」

 

両サイドから鈴と箒の斬撃を喰らう

 

パンドラ

「グッ!馬鹿な!」

 

 

セシリア

「お腹がガラ空きでしてよ!」

 

ラウラ

「スキを見せたな!」

 

シャル

「皆!お待たせ!」

 

セシリアとラウラ、シャルの銃撃を

喰らうパンドラ

 

楯無

「七強だけが、最強じゃないのよ!」

 

ミストルテインの槍を放つ楯無

 

パンドラ

「グハッ!」

 

ミヤ

「これでしまいだ!」

 

霊戦騎心を発動しトドメを刺そうとするミヤ

 

パンドラ

「…う…」

 

ミヤ

「ん?」

 

 

 

パンドラ

「う…ヴァァァァァァァア!」

 

ミヤ

「!?」

 

 

とてつもない気迫に気圧され

 

とっさに距離をとるミヤ

 

 

 

ミヤ

「この気迫…VTシステム並だぞ…」

 

ラウラ

「…」

 

ラウラの方を向いて言うミヤ

 

来架

「お父さん!今のパンドラには

既存の攻撃はどれも効きません!」

 

ミヤ

「ナン…ダト!?」

 

来架

「パンドラのIS…

 

黒箱は搭乗者が精神的に追い詰められると

 

デスパペット…死のあやつり人形…

 

簡単に言うと暴走します」

 

ミヤ

「ふむ…ますますVTシステム…」

 

ラウラ

「…」

 

またラウラの方を向いて言うミヤ

 

来架

「…やれるとしたら…

 

七強の中で最強のツーマンセルでの

 

連携技…もしくは合技…

 

それも私とパンドラが来た未来にはない技…」

 

 

レイカ

「逆にどんな技ならあった?」

 

来架

「…七剣抜刀」

 

レイカ

「…大火力が潰されたわね」

 

 

ミヤ

「なぁ…未来の俺は…箒たちと合わせ技した事ある?」

 

来架

「…!無いです!」

 

「フッフッフ…やっと私達の出番って訳ね!」

 

ミヤ

「と言っても、鈴とラウラとシャルだけなんだがな…」

 

ラウラ

「なら、鈴の技で足止めして、

 

シャルので致命傷を負わせ

 

私のでトドメだな」

 

「ちょっと!それおいしいところ全部持ってくつもりでしょ!」

 

ミヤ

「仕方ないだろ…実際に鈴のは足止め向きなんだからよ…」

 

「グヌヌ…」

 

 

パンドラ

「ア…ア…アァァァァァ!」

 

来架

「!」

 

 

 

ミヤ

「いやー…雑談する時間をくれるとは…」

 

「馬鹿言ってる場合じゃ無いでしょ!」

 

ミヤ

「へいへい…んじゃ鈴!行くぞ!」

 

「疾風とのリンクを開始!」

 

 

 

ハヤテ

『…インストール完了!いつでも行けます!』

 

ミヤ

「龍砲…複数召喚!」

 

空を覆い尽くすほどの龍砲

 

 

レイカ

「ワォ…」

 

 

ミヤ

「シールドユニット!展開!」

 

紅いシールドユニットが

 

大きな円柱状に展開される

 

それを挟むように龍砲が展開されている

 

「龍砲全門…圧縮空気砲…照射!」

 

シールドユニット内部の空気が圧迫されていく

 

動く事すらままならない程に

 

ミヤ・鈴

「合技!レッドクリフ!」

 

 

パンドラ

「!!?」

 

 

 

 

ミヤ

「お次は!」

 

 

シャル

「既に接続済みだからいつでも行けるよね!」

 

ミヤ

「なーんか…誤解を生みそうな言い方だが…」

 

シャル

「気にしなーい気にしなーい」

 

ミヤ

「はぁ…」

 

シャル

「パイルバンカー展開!」

 

ハヤテ

『展開先座標をシールド内部に設定…

 

次弾装填速度…発射と同時に設定…完了!

 

いつでも行けます!』

 

 

シャル

「行っけー!合技!地獄連弾!」

 

ミヤ

「いつ聞いても…怖いな…その名前…」

 

 

パンドラ

「…!…!!?」

 

 

「ごめん…もう…限界…」

 

龍砲が少しづつ消えていく

 

ラウラ

「急ぐぞ!」

 

ミヤ

「あぁ…酔うなよ?」

 

ラウラ

「酔わないように回してくれ」

 

ミヤ

「無理だ」

 

ラウラ

「oh......…」

 

 

 

ミヤ

「リミット・バースト…4速!」

 

ラウラ

「…ミヤのISとのリンクを確認…

…ビームサーベルを複数展開」

 

 

ミヤの無限武装とのリンクで

 

少し多めにビームサーベルを展開するラウラ

 

 

ミヤ

「あまり出し過ぎるなよ?処理落ちするから…」

 

ラウラ

「心得ている…展開部位を足先に固定…

 

覚悟は出来た…ミヤいつでも行ける!」

 

 

足にビームサーベルを展開

 

 

ミヤ

「…合技!ラビット・バレット!」

 

ラウラの事を掴み

 

ぐるぐる回し…ラウラをぶん投げる技

 

ただし…ラウラの足が必ず先頭になる

 

俗に言うライダーキック…

 

ミヤ

「シールドユニット…解除」

 

「龍砲…解除!」

 

シャル

「パイルバンカー収納!」

 

ラウラ

「うわぁぁぁあぁぁぁ!」

 

 

「あ、ありゃ…今回も盛大に酔ったわね…」

 

 

 

 

パンドラ

「!!?!!」

 

 

 

 

 

ミヤ

「ふむ…シールドエネルギー全損…と」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3時間後

 

 

パンドラ

「はっ!」

 

来架

「パンドラ!」

 

ミヤ

「お?」

 

パンドラ

「来架…私は一体…」

 

来架

「よかった…」

 

ミヤ

「なるほど…だから黒箱について詳しかったのか…」

 

 

 

 

 

バーベキュー前日

 

 

レイカ

「…はぁ…今日で帰っちゃうのね」

 

来架

「はい…今まで…ありがとうございました…」

 

パンドラ

「未来に帰ってあとは束さんに貰ったこれで

マザーを壊せば…」

 

来架

「全てが終わる…」

 

パンドラ

「いつか…未来で会えることを期待してます」

 

ミヤ

「ハッハッハ!もし会えたとしても君の方が

分からないだろう」

 

パンドラ

「あ…」

 

来架

「フフッ…」

 

 

「準備完了…だけど長く持たないから早く!」

 

 

 

来架

「…お父さん!お母さん!

大好きです!」

 

ミヤ

「そか…」

 

レイカ

「私達もよ!」

 

来架

「!…さようなら!」

 

パンドラ

「…さようなら」

 

 

 

 

涼真

「ゲート消失を確認…」

 

 

ミヤ

「未来…か…」

 

レイカ

「なーに、黄昏てんのよ」

 

ミヤ

「…あんな…悲しい未来にならないように…

もっと強くならねえとな!」

 

レイカ

「はぁ…そうね…」

 

ミヤ

「俺達の子供の為にもな」

 

レイカ

「…ミヤ/////」

 

 

「あのー…他所でやってもらえる?」

 

 

 

レイカ

「あ!」

 

ミヤ

「ハッハッハ!」


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