空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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えー…今回はただ長く地の文のない状況に
陥っております…どうか生暖かい目で見守ってください…


今回…試しであとがきにも書いてみましたw


海にて…その2…整備士との出会い

 

ミヤ

「溺れるわ、出血多量で倒れるわ…

踏んだり蹴ったりだな…俺…」

 

ナツ

「あぁ、やっと鼻血が止まった…」

 

ミヤ

「いやぁ、にしても肩の傷が開くとは思わなかったわ」

 

海水でふやけていたらしい…

 

ナツ

「いや、普通にビビりましたからね!?」

 

ミヤ

「歩くホラー製造機ミヤだ!」

 

ナツ

「あの時のミヤさん

冗談抜きでそういう状況でしたからね!?」

 

他愛もない?会話をしている2人

 

 

ホンネ

「2人ともーもう大丈夫ー?」

 

ミヤ

「大丈夫だ、問題ない」

 

レイカ

「ねぇ、ミヤ、清香来てない?」

 

ミヤ

「来てねぇな…」

 

ナツ

「…!」ピクッ

 

ミヤ

「どうした?ナツ」

 

ナツ

「…嫌な予感…いや、何かが起きてる…そんな気が…」

 

ミヤ・レイカ

「!!」

 

ナツ

「もしかしたらまた、あんな人たちかもしれないです…」

 

ミヤ

「レイカ!急げ!」

 

レイカ

「なんで姉の私より行動が早いのよ!?」

 

 

 

 

 

 

清香

「いや、あの…これから行くところが…」

 

モブA

「どこ行くの?」

 

清香

「救護テントです…」

 

モブB

「どうしたの、友達が倒れたとか?」

 

清香

「いや…友達っていうか…なんていうか…」

 

モブサップ

「なになに、彼氏?」

 

 

レイカ

「うちの妹に何か用?」

 

 

モブA

「あ!さっきのカワイ子ちゃん!」

 

モブサップ

「さっきのもやしと一緒に居ないのな」

 

モブB

「じゃあ、姉妹揃ってお兄さん達と遊ばない?」

 

 

 

 

ミヤ

「誰がもやしだゴラァ!」

 

ジャンピングニー ≡つ

 

モブA

「ガハッ」

 

モブB

「ッチ…いんのかよ…」

 

モブサップ

「もやしの分際で…」

 

 

ミヤ

「アァ?」

 

清香

「ぁゎゎ…ミヤさんガチギレ寸前…」

 

 

モブA

「やめとけ…お前ら普通の喧嘩じゃ

こいつに勝てないのはよくわかってる…」

 

ミヤ

「ほう、それなりに賢いようだな…」

 

モブA

「ここは海だ、海らしい勝負をしようじゃないか!」

 

モブB

「…!…そういうことっスか先輩!」

 

モブサップ

「…俺達の勝利は確実っスね!」

 

ミヤ

「なるほど…そっちの土俵に降りろってことだな?」

 

モブA

「話がわかるやつでよかった…」

 

モブB

「いや、どちらかと言えば騙されやすいヤツっすよ!」

 

モブA

「少し移動しよう…」

 

 

 

モブサップ

「という訳で、勝負はこれだ」

 

ミヤ

「水上バイクか…」

 

モブA

「俺達の水上バイクだが…ISと同等速度が出る

水上バイクだ」

 

ミヤ

「おぉすげぇ…」

 

モブA

「ふっ、自作だからこその馬力さ!」

 

モブB

「お前は普通の水上バイクだがな!」

 

ミヤ

「なるほど…だから勝てる勝負と…」

 

モブサップ

「ISが使えれば勝てるだろうが

お前みたいなもやしじゃ無理だろうな!

どうする?棄権するか?」

 

ミヤ

「いや、しない…ちょっと待ってて…

レイカ通信していいと思う?」

 

レイカ

「この際仕方ないんじゃない?」

 

ミヤ

「だよな…」

 

 

 

モブA

「何する気だ?」

 

ミヤ

「連絡」

 

モブA

「誰にだ」

 

ミヤ

「先生」

 

モブB

「先生に連絡しなきゃなんにも出来ねぇのかよ!」

 

ミヤ

「そりゃ…無断使用したらしごかれるし…」

 

 

 

 

千冬

「なんだ、篠木」

 

ミヤ

「ISの使用許可を…」

 

千冬

「なんのためにだ」

 

ミヤ

「こういう事です…」

 

カメラをモブ達に向ける

 

気付かれないように

 

千冬

「…はぁ…束がジャミングしている…

問題ないらしい」

 

ミヤ

「束さんに感謝ですね…」

 

千冬

「お前…今日何か付いてるだろう…」

 

ミヤ

「自分でもそんな気がします…」

 

 

 

 

 

ミヤ

「よーし、許可もらえたぜ」

 

レイカ

「…あら、そんなことあるんだ…」

 

ミヤ

「束さんのジャミングがあるからいいってさ」

 

レイカ

「じゃあ、楽しんできなさいよ!ミヤ!」

 

清香

「圧勝間違いなしなんですから

遊んであげてくださいよ!そっちの方が面白いんで!」

 

ミヤ

「姉妹揃って鬼やな…」

 

モブA

「圧勝ってどういう事だ!」

 

ミヤ

「あぁ、自己紹介しなくちゃですね…

IS学園1年…篠木ミヤだ!」

 

モブB・モブサップ

「!?」

 

モブA

「…そういうことか…面白い…」

 

ミヤ

「フッ、いい顔してんじゃん…」

 

モブA

「こんなところでISと競えるなんて

夢にも思わなかったからな」

 

モブB

「先輩!いくらなんでも勝てないっすよ!」

 

モブサップ

「そうっス!」

 

モブA

「…そう思うなら帰れ」

 

モブB・モブサップ

「!!?」

 

ミヤ

「金魚の糞みたいな君達には一生わからないだろうね…」

 

モブB・モブサップ

「クッ!」

 

モブA

「俺が勝ったら…そうだな…お前のISをいじらせろ」

 

ミヤ

「ワォ…強気だね…じゃあ、本気でいかせてもらうわ…

来い!疾風・零式!…ゴスペルウィング展開!」

 

銀の福音の翼を展開

…この時点で世界最速のISをはるかに上回る

 

モブA

「クッ!すげぇ早そうじゃねぇか」

 

ミヤ

「すっげぇ早いぜ…それじゃレイカ…合図くれ!」

 

 

レイカ

「…3!…2!…1!…スタート!」

 

モブA

「オリァ!」

一気にアクセルを吹かし加速していくモブA

 

ミヤ

「よし…あれを試してみよう…」

 

まだスタートラインにいるミヤ

 

ミヤ

「リミット・イグニッション!」

 

全スラスターパーツのエネルギーを

 

同時に限界まで引き上げ急加速する

 

福音の翼を持ち

元々スラスターやブースターの多かった

疾風・零式にのみ出来る荒業

 

ミヤ

「グぇっ…早すぎ…

折り返しでギリギリ曲がれるくらい…か?」

 

 

 

折り返し地点を折り返し…終盤

 

 

 

モブA

「もうすぐゴール…俺の勝ちだ!」

 

 

ミヤ

「ギュぇ」

 

瞬間何かが横を通り過ぎた

 

そして砂浜に追突した

 

ミヤ

「…キュゥ」

 

レイカ

「改良の余地ありね…」

 

モブA

「早すぎるんだろう…自分で制御出来てない」

 

ミヤ

「その通り…とんだ暴れ馬でした…」

 

モブA

「…工具があれば少しいじれるが?」

 

清香

「な、いきなり怪しすぎます!」

 

レイカ

「そうね…確かに怪しい…」

 

ミヤ

「いや、こいつの腕は信用していいと思うぜ

あの水上バイク…最高速までの加速が安定していた」

 

モブA

「……あの一瞬でよくわかったな」

 

ミヤ

「1秒も油断できないような世界で生活してきたんでね」

 

モブA

「大変だったんだな…」

 

ミヤ

「ん?そういえば他のモブくん帰ったみたいだが?」

 

モブA

「モブって…あぁ…別に構わない…

俺はもう帰る宛もないからな…」

 

その顔は自らを嘲笑うような表情をしていた

 

ミヤ

「ほう?」

 

モブA

「遊びすぎて家から追い出されちまったんだ…笑えるよな」

 

 

 

ミヤ

「ふむ…千冬さんに言ったら大丈夫かな?レイカ?」

 

レイカ

「何を考えてるか一瞬でわかったわよ…

とんでもない事考えてるわね…」

 

ミヤ

「ハハッ」

 

モブA

「ん?なんだ?」

 

ミヤ

「よし…千冬さんにゴリ押しで頼むか!

あんたの名前教えてくれ!」

 

モブA

「え?…倉持…涼真…」

 

ミヤ

「倉持って…ワォ…」

 

倉持

「倉持技研の元職員です…」

 

レイカ

「これは…」

 

ミヤ

「ラッキーな方じゃね?」

 

レイカ

「…確かに今日のミヤにしてはラッキーな方ね」

 

倉持

「まさかとは思うが…」

 

ミヤ

「そのまさかだと思います、倉持さん!」

 

倉持

「はい…」

 

ミヤ

「俺達担当の整備士になってもらえないでしょうか!」

 

倉持

「いいのか?こんなちゃらんぽらんな奴で?」

 

ミヤ

「ええ!もちろん!」

 

倉持

「………わかりました…なりましょう…整備士に」

 

ミヤ

「ヨッシャ!」

 

レイカ

「これで…」

 

ミヤ

「あぁ、モンド・グロッソ…とまではいかないけど…

少し大きな試合に出られる!ヤッタネ、タエチャン!」

 

レイカ

「そうね…やっと……あとそれやめなさい」









千冬side

翌朝…4時頃…

千冬とミヤで…ふたりきり

千冬
「はぁ…また面倒事を…」

ミヤ
「一応…倉持技研の人ですよ?元ですけど…」

千冬
「実績を作らせて、家族に認めさせる気だろ?」

ミヤ
「あ、バレてました?」

千冬
「当たり前だ…お前の考えなんて全部お見通しだ」

ミヤ
「なんすかその、長年連れ添った夫婦みたいな
パッシブスキルは…」

千冬
「そ、そんなつもりで言ったわけでわないわ!/////」

微かに頬を赤らめそっぽを向く千冬さん

ミヤ
「冗談っすよ」

それに気付かないミヤ…

いつも通りである…

千冬
「はぁ…そうだ…篠木、明後日に帰ることになった」

ミヤ
「なんでそんな長く?」

ざっと今日で4日目である…あと2日

…6日間の臨海学校になる…

千冬
「なんでも…明日の夜、花火大会があるらしく
その花火を見て夏を満喫しろ…とのことらしい…」

ミヤ
「花火か…一緒に行きます?」

千冬
「バカもの、教師を誘ってどうする
いつものメンバーで見に行け」

ミヤ
「はーい」

千冬
「さて、そろそろお前は戻れ…
他の奴が起きる前にな」

ミヤ
「そうしますね」

部屋へ帰るミヤ



千冬
「…篠木が命をかけて守った日常…
私も力になれないだろうか…」

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