空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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零式の声は神衣・鮮血で脳内再生してください


決着! 覚醒する黒き鎧、吹き荒れる七色の風

ミヤと須郷の戦闘区域から離れた地点

 

 

ミスティア

「嘘でしょ!ミヤ!」

 

アスナ

「さすがのミヤ君でも…これじゃあ!」

 

ナツ

「くっ!」

 

 

 

ホンネ

「…ううん、大丈夫だよ」

 

レイカ

「負けないよ、ミヤは」

 

 

キリト

「あぁ、むしろ負けるのは須郷の方だ

俺たちは向こうでミヤの帰りを待とう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘区域

 

 

須郷

「ハッ!ハハッ!ハハハっ!

大人に歯向かうから痛い目を見るんだ!」

 

 

 

 

ミヤ

「大人に歯向かうのが子供ってもんだろ…」

 

 

須郷

「!?」

 

そこに立っていたのは疾風を手とふくらはぎと足先と

ヘッドギアしか装備していない状態のミヤの姿だった

 

 

須郷

「…はっ!既にボロボロじゃないか!

そこからどうするってんだァ!」

 

ミヤ

「なぁ、須郷…切り札ってのは

最後に切るから切り札って言うんだよ…」

 

須郷

「は?」

 

 

ミヤ

「やるよ…零式!」

 

その声と共にミヤの周りにかかっていた靄がはれる

そこには今ミヤがつけていないパーツが浮いていた

 

零式

『了解』

 

 

次の瞬間、ミヤが装備をつけていない部位に

黒いISの装甲が現れる

 

そして、外れていたパーツが二つの砲身に変わり

ミヤの新たな装甲の肩につく

 

ミヤ

「はぁ…新規の太もものパーツ

やけにでかいと思ってたら…

こういう事だったんか」

 

須郷

「な!なんだその姿は!」

 

ミヤ

「うーん…そうだな…

疾風・零式!」

 

零式

『いい名前だな』

 

 

須郷

「だ、だが、さっきより重装備になった分

機動力では私が有利!」

 

 

 

 

ミヤ

「まぁ、まて、早まるな…誰が完成って言ったよ…」

 

須郷

「は!?」

 

ミヤ

「いけるか?」

 

 

『La♪』

 

 

 

その声に応えるようにミヤの羽が

変化していく

 

 

 

旅館の1室にて

帰投組1陣

 

「嘘…あれって」

 

セシリア

「箒さんの展開装甲ですわよね…でも」

 

「…あの光は…」

 

シャル

「…福音の翼!?」

 

 

 

 

 

ミヤ

「完成!疾風・零式!」

 

蒼く光る天使のような

 

大きな翼をたずさえたミヤが

 

そこに立っていた

 

 

須郷

「な!?それは福音の!?」

 

ミヤ

「あぁ、俺が一番驚いている」

 

須郷

「一体どういうことだ!」

 

ミヤ

「 俺は福音と一緒に落ちた

互いにボロボロでな…それでセカンドシフトの時に

福音のコアに触れていたんだろうな」

 

福音

『La♪』

 

須郷

「そ、そんなの!」

 

ミヤ

「まっ、機動力はずば抜けてこっちが

高いんでね!これで終わらす!」

 

須郷

「なぜだ!なぜお前はそんなにも強い!」

 

ミヤ

「…強くなんかねぇよ…俺もお前も同じだ」

 

須郷

「!?」

 

ミヤ

「俺もお前も、目の前に超えられない壁があった

お前にとっては茅場晶彦、

俺にとっては親父や束…」

 

須郷

「何が言いたい」

 

ミヤ

「俺もお前も、ほとんど同じ条件って事だよ

ただ…ひとつ違うとしたら」

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「奪ったか、貰ったかの差だな」

 

 

 

 

 

須郷

「!!」

 

ミヤ

「お前は奪い

俺はいろんな人から色んなものを貰った

俺とお前の違いはそれぐらいだ」

 

須郷

「ぐっ…そんなハッタリで俺を怯ませたつもりか!」

 

ミヤ

「いんや全然?」

 

須郷

「な!?」

 

ミヤ

「奪う事しか能の無いお前に負けるほど

いろんな人から貰ったもんは弱かねぇんだよぉ!」

 

零式

『お前の親父から預かった

オリジナルソードスキル…出来るか?』

 

ミヤ

「…モチのロン」

 

須郷

「ヒィッ!ま、待ってくれ!

もう、アスナには手を出さないから

許してくれ!」

 

ミヤ

「……問答無用だァ!」

 

須郷

「ヒィッ!」

 

 

零式

『OSS発動!』

 

ミヤ

「柔剣!右太刀!白狼!」

 

ミヤの剣から

白い狼の形の剣撃が放たれる

 

 

須郷

「がはっ!」

 

ミヤ

「まだだ!」

 

ミヤ

「柔剣!左太刀!閃光!」

 

無数の白き光の線が須郷をとらえる

 

須郷

「ぐはっ!」

 

ミヤ

「柔剣!両太刀!蒼龍!」

 

蒼き二匹の龍が須郷に噛み付く

 

須郷

「くっ!…だが…耐えられないほどではない

そんな生易しい攻撃で

倒せるとでも思っているのか!」

 

 

 

 

ミヤ

「…誰が終わりって言った?」

 

 

 

須郷

「!?」

 

ミヤ

「剛剣…左太刀…雷槌!」

 

迸る電撃、そして振り下ろされる剣撃

 

須郷

「ぐっ!重い!」

 

ミヤ

「右太刀!夜雀!」

 

無数の黒き剣撃が須郷を襲う

 

須郷

「はやっ!ぐはっ!」

 

ミヤ

「両太刀!黒剣!」

 

二本の剣が須郷に振り下ろされる

 

須郷

「ぐはっ!まずい、にげ「トドメだァァァ!」ヒィッ!」

 

ミヤ

「剛柔剣!奥義!七式疾風!」

 

六つの剣撃を二つの剣に溜め込み

一気に放つ剣技

 

 

それがミヤの親父が残した

希望の七つの剣技

 

 

 

 

 

 

須郷

「ぐはっ!」

 

ミヤ

「よし…あとは捕まえれば終わりっと」

 

 

 

 

「悪いけど…それ…まだ使えるのよね…」

 

 

 

ミヤ

「!?」

 

そこに居たのは金色のISだった

 

「はじめまして…かしら?」

 

ミヤ

「何者だ…」

 

「まぁまぁ、そんなに

殺気立たなくても良いじゃない」

 

ミヤ

「得体の知れない敵だ、殺気立つに決まってんだろ」

 

「あら、自己紹介してなかったわね…

ファントムタスク、実働部隊代表、スコールよ

以後お見知りおきを…篠木ミヤ君」

 

ミヤ

「ファントム…タスク!!」ゾワッ!!

 

ミヤの全身の毛が逆立つ

 

スコール

「あら?私達のこと知ってるのかしら?」

 

ミヤ

「…とぼけんじゃねぇ!

俺の両親を殺した犯人のいる一味だろうが!」

 

スコール

「…あら、知ってたのね…

 

なら話が早いわ、零式を渡しなさい」

 

ミヤ

「嫌だと言ったら?」

 

スコール

「…今は何もしないわ…面白くないもの…

ヘトヘトの相手を倒しても」

 

ミヤ

「くっ…」

 

スコール

「少しでも長く生き残りなさい…」

 

そう言って須郷を連れてどこかへ消えて言った

 

ミヤ

「…くそっ!」





ミヤ君が「さぁ、フィナーレだ!」とか言わなかっただけ

よしとするか…

…どうも…キルラキルに今更ながらハマった作者です

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