空を舞う仮想の世界の剣士たち   作:バリスタ

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えー、途中出てくるやつ…わかる人にはわかる…


疾風迅雷

ドォーン!

 

無限武装…篠木ミヤと無人機の

戦闘区域から爆煙があがる

 

須郷

「は!はは!ハハハ!

これで無限武装は戦闘不可能だ!」

 

その顔は勝利を確信した顔であった

 

 

ミスティア

「!!…うっ!」

 

今にも泣きそうな顔をしたミスティア

 

ミスティアだけじゃない、

キリトやアスナ、ホンネや箒たちの顔は

絶望に飲み込まれていた

 

 

ナツ

「くっ!」

 

自分だって信じたくはない…

 

だが、たった数週間前に同じ出来事が起きている

 

頭が否定しても、過去が肯定してしまう

 

 

 

 

 

 

 

 

レイカ

「ミヤなら…なんの心配もいらないわよ!」

 

ただ1人レイカは絶望に飲み込まれてはいなかった

 

むしろ、希望に満ちた顔をしていた

 

 

須郷

「なにを言っている!そんなのただの幻想だ!」

 

レイカ

「あら?なんで?決め付けで喋るのかしら?」

 

須郷

「な!なぜお前はそう言える!」

 

レイカ

「フフッ、ただの乙女の感よ」

 

須郷

「な!そ、そんなもので可能性を語るなァ!」

 

レイカ

「え、別に良いじゃん

 

だって」

 

 

 

ビュン!

 

 

 

ミヤ

「乙女の感はよく当たるって言うからな!」

 

須郷

「!?」

 

思い切り不意をつかれた須郷は

 

ミヤの射程内へと入っていく!

 

 

ミヤ

「久しぶりの奥義だ…加減はできねぇぜ!!」

 

須郷

「くっ!無人機!盾となれ!」

 

十数機の無人機が須郷を守る

 

 

『セカンドシフト』

 

須郷

「!?」

 

『雷槌・迅雷』

 

 

ミヤ

「久方振りのツーマンセルだ…

ミスるなよ?レイカ」

 

レイカ

「わかってるわよ…

 

アインクラッド最強のツーマンセル

 

疾風迅雷の実力…見せてあげる!」

 

 

 

 

ミヤ

「疾風とは迷いなき心!」

 

 

レイカ

「迅雷とは迸る情念!」

 

 

 

今、大いなる二つの力が敵に牙を剥く!

 

 

 

ミヤ・レイカ

「合技!疾風迅雷!」

 

 

流星群のような美しき斬撃と

火山のような力強い打撃…

 

 

 

ただそれは光速に近い速度で放たれる

 

 

 

 

須郷

「な!無人機がたった数秒で!?」

 

レイカ

「ミスティアさん、スイッチ!」

 

ミスティア

「うん!任せて!」

 

 

ミヤ

「無限武装!発動!」

 

ミスティア

「ミヤ!私が合わせる!」

 

ミヤ

「おうよ!」

 

 

 

ミヤ・ミスティア

「合技!千戦流星!」

 

 

ミヤの無限武装と霊戦騎心の効果による

武装の永久召喚に

ミスティアの夜雀としての能力をあわした合技

 

 

本来なら千本あたりで終わるが…

 

相手が相手だったからだろうか…

 

 

それは億千に等しいほど続いた

 

恐ろしい勢いでエネルギーを消費しながら

 

 

 

須郷

「ぐっ!ぬっ!」

 

ミヤ

「押し切れ!」

 

須郷

「ぐっ!」

 

あと数秒で須郷の機体は

 

停止するほどの損傷を受けていた

 

 

だが…

 

 

ガクン

 

ハヤテ

『エネルギーエンプティー!』

 

ミヤ

「な!」

 

 

須郷

「ははは!運はこっちに味方したようだな!」

 

 

ミヤ

「くっ!ミスティア!逃げろ!」

 

ミスティア

「で、でも!」

 

ミヤ

「心配すんな!」

 

彼の顔はまだ…諦めてはいなかった

 

ミスティア

「!…わかった、信じてる!」

 

 

須郷

「ハハッ!女は逃がしたか…

最後まで男らしいじゃないか!」

 

ミヤ

「はて?何故最後とな?」

 

須郷

「はっ!お前の最後だよ!」

 

 

各国の無数のミサイルが

 

ミヤに目掛けて発射されていた

 

 

それはさながら白騎士事件の時のように

 

須郷

「死ね死ね死ね死ね!」

 

 

 

旅館の1室にて

 

千冬

「な!まずい!」

 

「うん…でも…大丈夫…ミヤくんと疾風たちなら」

 

千冬

「たち…だと?」

 

 

 

 

上空

 

 

 

ミヤ

「耐えてくれよ!疾風!」

 

 

 

 

 

 

トゴーン!

 

 

再び旅館の1室にて

 

「ミサイル1陣被弾を確認!

ミヤ君と疾風の信号を感知できません!」

 

千冬

「束!」

 

「大丈夫だよ、ちーちゃん…だって…

篠木家の血を引く…ミヤ君なんだよ?」

 

 

 

 

 

再び上空

 

 

キリトは見ていた…

 

 

ミヤが心配になり、ISでミヤを

 

 

見ていたからこそ…

 

 

ミヤが落ちていく様を見ていた

 

その顔が絶望に染まっていたことを

 

 

 

キリト

「ミヤ!」

 

だが、次の瞬間、心配は不要だと気づいた

 

それは、ミヤの顔が…

 

徐々に希望を取り戻していくのを見たから…

 

 

そしてミヤの黒目に銀色の光が灯ったのを見たから

 

 

 

 

 

 

 

ミヤ

「 (やばい…耐えれると思ってたけど

 

予想の斜め上のダメージ量だわ…

動けねぇ…)」

 

 

『また…諦めるのか?』

 

ミヤ

「(…)」

 

『また…逃げるのか?』

 

ミヤ

「(いや…逃げないよ…俺は

もう…逃げない!)」

 

『戦えるか?』

 

ミヤ

「(あぁ、いつでも行けるぜ!零式!)」

 

零式

『フッ…力を貸す…絶対に勝てよ!』

 

 

 

ミヤ

「…当たり前だ…」

 




次回…決着!(予定)

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