武林の誉れに恋しなさい!   作:水華

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キャラ設定集を整理していたら遅くなってしまった、しかも無理矢理な設定が多数あると言う・・・よし!このまま突進もう♪破綻したら其の時考える!!

今回は武士道プランの始動編、コピペ感は半端ないですが好きですテンプレ(かすた)どん!
※注意、変なテンションで御免なさいm(_ _ )m

そして今回はあの方も登場!


蘇る英雄達と女神様

週が明けた月曜日の早朝、川神学園の校庭では全校集会が行われていた。

「皆もニュースで知っておるじゃろうが、九鬼の武士道プラン!」

朝礼台に立った学園長、川神鉄心が話し始める、内容は2日前から話題になっている武士道プランについてだ。

「英雄達と学び、共に切磋琢磨する!なんとも壮大(そうだい)なプランじゃのぉ」

そこで一旦区切り、生徒を見渡してから鉄心は()げた。

「そしてその武士道プランにこの川神学園が選ばれた!」

『『『!?』』』

「じゃが重要なのは其処(そこ)ではない!この学園に仲間が増える事じゃ!!」

『『『おぉ~~~』』』

驚きつつも学園長の話に興味を示す生徒達に詳細を話し始める。

 

此度(こたび)の件で学園に入る生徒は全部で七人じゃ!武士道プランの申し子は全部で五人、残りの二人は関係者じゃ」

少し場がざわめく、公開されたのは武士道プランの概要と源義経、武蔵坊弁慶、那須与一の三人だけだったからだ。

 

「まずは3年生、3Sに一人入るぞぃ」

3Sに入ると聞いて3Fの武神、川神百代が落胆する。

「なんだSクラスか、Fクラスに来てくれよな~」

「残念で候、しかしこの時期にSクラスとは、相当な学力で候」

「それでは、まず一人目、葉桜清楚、挨拶せい!」

 

学園長の呼びかけと共に前に進み出る一人の美少女、壇上に上がる動作から醸し出す雰囲気に至るまで全てが清楚だった。

名前が示す通りのそれに見惚(みと)れる男子の間からは、ほーっとため息が漏れる。

長い(つや)のある黒髪を後ろで一つにまとめ、ヒナゲシの髪留めが良いアクセントとなっていた。

加えて、くりっとした大きな瞳が可愛い印象を与え、親しみやすさを感じさせる。

「こんにちは、はじめまして。葉桜清楚です」

「皆さんとお会いするのを楽しみにしていました、これからよろしくお願いします」

 

挨拶が終わった瞬間、男子たちは感嘆(かんたん)の声で清楚を迎える。

さらに、一部女子からも歓声が上がっていた。

そのあまりの盛り上がり様に、先生が注意をするほどだった。

 

静かになったところで、育郎が手を挙げる。

「学長、質問があります!」

「この場で質問する、その粋や良し!ゆうてみぃ」

学園長の許可を貰い、育郎は清楚に聞こえる声で質問するため、息を深く吸い込む。

しかし、その顔は喋る前からニヤけていた。

「ぜひ!3サイズと彼氏の有無を……」

「全校生の前で何を質問してるかΣ!この俗物がーっ!みんなすまん、私の教え子が」

だが、最後まで言い切る前に2F担任、梅子先生の(むち)がしなり、アヒンと嬉しそうな顔をして育朗は倒れた。

この衆人環視(しゅうじんかんし)のなかその質問が出来る育朗はある意味(ごう)の者かも知れない。

 

そして、質問をされた張本人は戸惑いながらも律儀に言葉を返す。

「コホン……みなさんのご想像におまかせします」

「か、かわいいーーー!」

軽く恥じらいながらも答える清楚に、百代が反応する。

それに続いて、男子達からまたもや歓声があがった。

暫くして落ち着いた頃、清楚の話はまだ続く。

彼女が誰のクローンであるのか、それは彼女自身にも知らされておらず、25歳になった時に教えてもらえるらしい、それまでは勉学に励むそうな。

そして、一通り喋り終えると、一礼して下がっていった。

 

「次に2Sに入る三人の紹介じゃ」

学園長の言葉に2Sのクラスがざわめいた、さらに言葉が続く。

「源義経、武蔵坊弁慶、両方とも女性じゃ」

 

「おいおい!女版の弁慶とか・・・うげぇ」

「誰が得すんだよ、ノーサンキューも良いとこだろ!」

弁慶が女性という事実に、岳人と育郎は心底がっかりするが...

「こんにちは、一応弁慶らしいです、よろしく」

 

ウェーブのかかった黒髪に切れ長の目、ラフに着こなした制服の上からでも分かる百代にも負けないプロポーション、そこから醸し出される色香がなんとも妖艶(ようえん)だった。

 

「結婚してくれーーーーーー!!」

「死に様を知ったときから、愛してましたーーー!!」

どよめきにも負けない音量で思いの(たけ)をぶつける岳人と育郎・・・

千花を筆頭に女子から白い目で見られていたのを二人は知らない。

 

「ごほんっごほん・・・よし」

そして続いて出てきたのが義経、本人は少し緊張しているようだった。

清楚と弁慶に励まされて壇上へと上がる。

 

「源義経だ!性別は気にしないでくれ、義経は武士道プランに関る人間として、恥じない振る舞いをしていこうと思う、よろしく頼む」

 

こちらも人懐こい笑顔に男子の声援や歓迎の声がそこかしこで上がる。

クリスも真面目そうな義経を気に入ったようだった。

 

そして、最後に紹介されるのは武士道プランで唯一の男だった。

女子たちの期待が高まる中、学園長がその名を呼ぶ。

 

「2S那須与一でませい!」

しかし一向にその姿を現さない、生徒達がキョロキョロと辺りを見回し姿を確認しようとしたが現れる気配は無い。

「まさか初日からサボりか?」

 

―与一side―

 

「フン、一時の暇潰しの為に良くやるよ」

校舎の屋上で一人の男子がベンチに横になり黄昏(たそがれ)ていた。

「なんだ、与一は行かぬのか?」

其処に声をかける一人の・・・いや、一柱?の少女がいた。

肩の辺りまでのびた銀髪は月の光を溶かし込んだかの様に淡く輝き、黒曜石の様な大きな瞳の神々しさすら感じる少女に臆する事無く与一は答える。

「そう言うお前はどうなんだ?」

(わらわ)は時が満ちれば馳せ参じるぞ?」

「あぁそうかい、まぁ精々頑張れよ」

ぶっきら棒に振舞いつつも少女を気遣う(さま)に笑みが零れるのだった。

 

―壇上side―

 

再度、学園長が呼びかけるが出て来ない、それに慌てたのは義経、必死に与一を擁護(ようご)した。

「与一に代わって謝る、すまない、きっと緊張しているのだ、だから与一の奴を許してくれ」

「さっきから瓢箪(ひょうたん)が気になっていたが、お~い、後ろで弁慶が酒飲んでいるぞ」

「!弁慶、我慢出来なかったのか?」

「申し訳も」

しかし、その後ろで弁慶は酒・・・もとい川神水を飲んでおり、今度はそちらの擁護に奔走(ほんそう)する。

彼女自身もこれを適度に飲まないと体が震えるのだと皆に説明していた。

 

「個性が強い人達だな」

「でも飲まないと体が震えるってアル……フゴフゴ」

「モロそこは気にするな、それに美人だから良いんだよ!」

大和が率直な感想を言い、モロが飲まないと震える事にツッコミを入れようとするも岳人に口を(ふさ)がれてしまう。

しかし、川神水を平気で飲む弁慶に対して、さすがに不平不満がでた。

それについて学園長が説明を加える。

 

「そのかわり弁慶は学年で4位以下の成績をとれば、即退学ということで念書も貰っておる」

 

これに黙っているSクラスではない。

言い換えれば、3位以上をとれる自信があると告げたも同じだからだ。

Sクラスの生徒の何人かは弁慶を睨みつけたりしており、空気が凍り付いている。

 

そして最後は、1年生に三人入ることになるのだが、彼らの登場に生徒達は今日一番の衝撃を受けることになる。

 

◆◆◆◆◆◆

 

1Sの転入生の紹介は、他とは比べ物にならないほど豪勢だった。

いや一般人の感覚から言えば、豪勢といった言葉で済ませられないかもしれない。

風間が、目敏く楽器をもった集団を見つけた。

 

「おい、なんか行儀良さそうなのがいっぱい出て来たぞ」

「あれは川神交響楽団、何で此処に?」

交響楽団が出て来た事に疑問を呈していると、風間は次に校門の方で何かを見つけたようだ。

 

「今度は同じ髪型の奴らばっかだぞ!何人いるんだ?しかもグラサンしてるから、もはや同じ人間に見えるぞ」

「あれは九鬼の従者部隊・・・ということは」

 

大和は従者の姿を見て気づいたようだ。

いきなり校庭に現れた彼らは、2列に並んで壇上の横まで歩いてくると、次に向かい合って頭を下げながら肩を組み、ただ一人が歩くための道を作っていく。

そして、できあがった道を悠然(ゆうぜん)と歩く額に×のある少女・・・紋白。

 

「我、顕現(けんげん)である!」

「フハハハ何を隠そう、我が妹である!」

 

「わかっとるわー!それ以外に何があるというんじゃ!」

「九鬼が二人も揃うとか、カオスすぎる」

 

英雄(ひでお)が堂々と宣言し、(こころ)は叫び、頭痛がするのかマルギッテは頭を押さえている。

その少し後ろで、ロリコンが歓喜していた。

 

「見た瞬間、心が震えた!圧倒的カリスマ!……自分が恋に落ちる瞬間を認識してしまった」

 

2-Sのざわめきが、他のクラスにも伝播(でんぱ)していった。

 

「我の名は九鬼紋白、紋様と呼ぶがいい、我は飛び級することになってな」

壇上にあがった紋白は、後ろにヒュームを従えて説明をしていく、それによると、武士道プランによって川神学園の護衛が強化されるため、紋白自身もそこに入ることで護衛の分散を防ぐためのようだ。

そこに、百代が一つ疑問を投げかける。

 

「おいじじぃ、あとの二人の転入生はどこだ?」

「一人はさっきから紋ちゃんの横におるじゃろ」

その疑問、1Sに入る人間は三人に対して、壇上には紋白の一人しかいないからだった。

そして、それに対する学園長の答えに全生徒が目線を横へとずらす。

そこにいるのは、微動だにしないヒュームだけ、もうなんでもありだと視線を向けた生徒たちは思のだった。

そんな中、1年生からは「話題が合わないのでは?」といった疑問の声があがったが、それに対してはヒュームがそつなく返答する。彼自身も問題なく馴染める自信があるようだ、そんなヒュームを百代は観察するように見る。

 

「あの爺さんがヒューム・ヘルシングか…」

「強いで候?」

矢場の質問に首を振りじっとヒュームを見る。

「強いなんてレベルじゃないな、九鬼家従者部隊の零番だ!・・・だが想像していたより強くはないか?」

「フン、彼我(ひが)の戦力差を見切れないようではな、俺に言わせれば"まだまだ赤子"よ」

ヒュームがいつの間にか百代の背後に立っていた、武神と言われ幾度となく強者達と戦い、翠蓮以外は全戦全勝の百代があっさりと背後を取られたのだ。

「な!?」

「予言してやろう、今のままでは(いず)れお前は敗北する!」

「・・・それは貴方にですか?」

「いや、世界には多くの強者が居る、お前も一人知っているはずだ」

「・・・・・・」

それだけ告げるとヒュームは壇上へと戻った。

 

「そしてもう一人は」

学園長が名を呼ぼうとした時、どこからともなく(ふくろう)の大群が飛来し壇上を覆い隠す。

「きゃー」「うわ!?」「な、なんだ?」

暫くして梟が四散して行き壇上には銀色に輝く髪、黒曜石のような瞳、川神の制服に身を包んだ一人の神々しい雰囲気を纏う美少女・・・美幼女?が立っていた。

 

(わらわ)はアテナ、此度(こたび)この川神学園にて汝等(うぬら)と共に学ぶことになった、良きに計らえ」

シーン・・・と(しず)まりかえる川神の生徒達。

「おお、女神よ~、なんと神々しい御姿!」

だが、膝を付き両手を組んで(いの)りを(ささ)げ出したロリコンを皮切に静寂(せいじゃく)が破られる。

「アテナって、え?」「えっ!アテナってあのアテナ?」「まさかね?」「梟とアテナ・・・」

ざわめき出した生徒達、壇上では紋白が前に出て説明をはじめた。

「フム、皆も気付いておるじゃろうが、アテナは英雄では無い!ギリシャ神話の智慧(ちえ)と戦の女神アテナじゃ」

『『『え---!?』』』

名前から予想は出来たがとんでもないビッグネームの登場に生徒達の絶叫が木霊(こだま)した。

 

「すげ~神様なんて初めて見たぜ♪」

「神様のクローンとか、九鬼は世界に喧嘩でも売っているのか?」

風間が純粋に神を見た事を喜び、大和は九鬼の所業に軽く戦慄していた。

「女神か~もうちょい成長していればな~」

「いやガクトそれは色々と不敬だと思うよ」

「ねぇねぇクリ、アテナって有名なの?」

「なんだ知らないのか犬、頭の良い神様だ」

「いや、合ってるけど説明になってないよ!」

「・・・しょーもない」

風間ファミリーの面々は何時も通りの平常運転だった。

 

「以上が武士道プラン、5名の申し子と2名の関係者じゃ、皆仲良くするんじゃぞ」

学園長の締め括りで波乱の全校集会が終了した。




当初はペルセウスを出そうと思ったのですが、何だろう?話が膨らまない・・・
よしアテナ様を出そう!九鬼ならアテナ様の竜骨とか神具ゴルゴネイオンとか入手可能だよね♪妄想全開で下記になりました。

パラス・アテナ
九鬼が偶然にも手に入れた竜骨より生み出されたクローン
竜骨と同時に手に入れた神具ゴルゴネイオンにその力の大半が封印されている為、権能を持っていても壁越え程度の実力に留まっている。

あっそれと出す予定の神具は3種で内1つは中二病感バリバリのオリジナルです。

それと下はネタばれ注意ですので見なくてもOKです。
見る場合はご注意を!
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クリス、クリスティアーネ・フリードリヒの前の学校を青銅黒十字(せいどうくろじゅうじ)学園(※ブロンズ・ブラッククロス・ハイスクールかな?)とします。
二人登場する予定ですが片方はお分かりかと・・・

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