ご注文はイズミンですか?   作:マスタべえしょん

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???「ここが木組みと石畳みの街ですね」

???「うん、まるで外国みたいだよ!」

???「少しどこかで休みましょう」

???「じゃああの喫茶店にしよう」???「はい」


第九話 アイツとの再会(アイツって誰ですか?)

「えーと、にんじん二本とジャガイモ三個と、あとは…」

 

俺はメモを見ながらそう呟いた。

 

只今俺はチノちゃんに頼まれて買い出しに行っているところだ。今夜はシチューだからその材料もついでに買ってきてくださいとの事だ。なんかパシリ扱いされてるような気がする・・・

 

「よし、これで全部だな。あ、おいしそうなお菓子! 買ってこー」

 

後でチノちゃんに怒られそうな気もするが、大丈夫だろ うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまー。ってあれ?みんな?」

 

ラビットハウスに帰って来た。が、ココア達の姿が見当たらない。

どうしたんだろう、と思いながらみんなを探していると、俺はカウンターの上にある書き置きを見つけた。

 

「なになに、

イズミンへ

 

千夜ちゃんと一緒にシャロちゃんのバイト先へ潜入に行きます

 

お留守番、よろしくね♪ ココア チノ リゼ 」

 

 

「おい、仕事はどうした。」

 

誰もいない喫茶店で俺は少し怒りを覚えながらそう言った。

帰って来たら注意しなきゃな

 

 

 

 

自分だけでも出来る仕事をと、俺は倉庫の整理をしていた。

大体終えたところでふう、と一息つく。

 

「よし、こんなもんだろ。そろそろカウンターに戻るか。」

 

・・・・・

 

カウンターに戻ったがまだココア達は帰って来てない。

それどころか、お客もゼロだ。かなり暇である。

 

その時、カランコロンと店の扉が開く音がした。

入って来たのは女子高生二人。

 

「あ、いらっしゃいませー・・・え?」

俺は拍子抜けた声が出た。なぜなら、

 

「あら、イズミくんじゃないですか。」

 

「本当だー!イズミだ!久しぶりー」

 

その二人は俺のよく知る人物だったからだ。

 

 

 

 

 

 

「どうしてここに来た、シノ」

 

「たまたま偶然です。」

 

俺の問いにシノ___従兄妹の大宮忍は笑顔で答えた。

 

「イズミくんこそ、高校生になった途端急に居なくなって。どうしたんですか?」

 

「うっ そ、それは・・・」

 

俺は言葉に詰まった。なぜならこの街に来たのも急な話で、その前まではシノやその友達たちと同じ学校へ行くつもりだったからだ。

 

「確かに、みんなに何も言わずに出ていったのは俺が悪かった すまん」

 

俺は手を合わせて謝った

 

「分かりました。ただし、夏にはこっちに帰って来てくださいね」

 

「おう、約束するよ」

 

「じゃあ コレ しますか」

 

シノは小指を立ててそう言った

 

「お前、昔からそれよくしてたよな。」

 

「約束事をする時はこういうのが大事なんですよ」「そうだな」

 

俺は自分の小指をシノの小指に絡ませた。

 

 

 

 

 

 

 

そして肘をテーブルに置き体勢を整え、

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、やりますか 小指相撲 」「はい」

 

「「レディー、ゴー!」」

 

 

「こういう時って指切りげんまんじゃないの!?」

 

 

もう一人の少女、アリスのツッコミを他所に二人は激しい闘いを繰り広げたのだった。

 

 

 

 

 

 

「ふー。中々いい勝負だったぞ、シノ」

 

「イズミくんも腕をあげましたね」

 

俺とシノは互いを讃えあった。久しぶりに小指相撲したなー。

 

 

「てかアリス、久しぶりだな。いつこっちに来たんだ?」

 

「今年の春だよー。ホームステイ以来だね」

 

「アリスは私に会うために日本に来たんですよー。」

 

「アリスのシノ好きと身長の低さは相変わらずだなぁ。」

 

「し、身長は関係ないでしょ!」

 

 

 

 

 

とまあ俺はシノとアリスと他愛のない話をして盛り上がった。

久しぶりに二人と会えて嬉しかったし、楽しかった

 

しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。気がつけばもう夕方だった

 

「シノ、そろそろ帰ろうか。」「そうですね」

 

「二人とも気をつけて帰れよー」

 

「はい、約束 忘れないでくださいね」「ああ」

 

 

俺はシノとアリスを見送った。

 

そして、ラビットハウスに戻ろうとしたその時

 

「あ、イズミ〜ン!」

 

声とともにこっちへ向かってくるココア達の姿が見えた。

 

「ただいま」ー♪」です」

 

三人は元気にそう言った。

少し文句も言いたいところだが、最初に俺の口から出たのはこの言葉だった。

 

 

「お帰り、みんな。」

 

 

 

 

 

 

 




ハロにちはー! 白髪祭です

今回は前も言った通り、展開前倒しで彼女達を出しました。

彼女達っていってもご存知きんモザのメンバーですけどね。
陽子、綾、カレンは二章から出ます(今出せなくてすいません)



ではまた次回からごちうさ主体でイズミンの物語書いていこうと思います
これからもよろしくお願いします


それでは次回お楽しみに

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