リゼ「父親が軍人で幼い頃からCQCや護身術を叩きこまれてるからかな」
イズミ「・・・・・殺さないでね」
リゼ「何を想像した」
「行って来ます。」「行ってきま〜す♪」
今日から新学期。ココアとチノちゃんは学校に行くそうだ。
「あれ?イズミンは学校行かないの?」ココアが俺に聞いてきた。
「ああ、俺は通信制の学校だから。」
上でも言った通り俺は通信制の高校に行っている。何故かここら辺は女子校しか無く、遠くの学校に行く気力もないためそこにした。自分だけ特例で女子校に行くわけにもいかないからな。現実は厳しい。
「そっか。じゃあ行って来るね。」
「気をつけろよー」「はーい」
ココアとチノチャンを見送った。さて、俺も学校行くか。俺は自室に戻る事にした。はあ、普通に高校生活を送りたかったな。もしこの街に来てなかったら従兄妹のアイツやその友達たちと一緒の学校だったかもな。
俺はそう思いながら自室のドアを閉めた。
「さて、学校終わったー」
初日は意外と早めに終わった。結構時間がある。今日はバイトも休みだし、ココア達もまだ帰っていないようだ。
「散歩にでも行くか」
柄にもない事言いながら俺はラビットハウスを飛び出した。
しかし、こうやって街を歩くのは初めてな気がする。よく考えたら俺この街の事知らねえじゃん。ま、いっか。適当にブラブラ歩いてよーっと。
すると、俺はある店を見つけた。店の名前は、
「甘 兎 庵 ?」
俺の見つけたのは甘兎庵という和のテイストの店だった。丁度小腹も空いていたので、立ち寄ることにした。
「いらっしゃいませ」
店の扉を開けると緑の着物を着た可愛い店員さんが出迎えてくれた。誘導され席に座る。
さっきの子は看板娘かな? そんなことを考えながらメニュー表を開くと、なんだか訳の分からないメニューがびっしり書かれていた。煌めく三宝珠? 海に映る月と星々? なんじゃこりゃ。
「ご注文決まりましたか?」
そうこうしている内に、さっきの店員が来た。
「じゃあ、金の鯱スペシャルで。」
「かしこまりました。」
なんかすごいものを頼んでしまった気がする。そして俺はたい焼きを鯱に見立てたその料理に驚くのだった。
なんとか食べ終えた後にさっきの可愛い店員さんが俺に話しかけてきた。
「どう?うちのオススメは。」
「たい焼きを鯱に見立てるのは無理がある気がするけど、味は文句無しに美味しかった。」
「そう、良かったわ。私宇治抹千夜っていうの。千夜って呼んでね。」
「俺は小宮泉。イズミとでも呼んでくれ。」
「イズミくんか、よろしくね。」「ああ、よろしく。」
そんなわけで千夜と他愛のない話をしていると、入り口の扉が勢いよく開いた。
「千夜ー。あんた昨日貸したノート持ってる?」
扉の方には金髪でウェーブのかかった髪をした女の子が立っていた。俺は数秒間か、見惚れていた。
その美しい金髪に。
「ああ、昨日のノートね。すぐ返すわ。」
「千夜。あの金髪少女は一体誰だ。」
「シャロちゃんの事?なんなら紹介してあげようか。」
「是非、おねがいします。」
千夜がなんか不敵な笑みを浮かべていたが気にしない。
「シャロちゃーん。紹介したい人がいるの。こちら小宮泉くん、私の新しい友達よ。」
「そしてイズミくん、こちらシャロちゃん。私の昔からの幼馴染よ。」
「ふーん。そうなの。まあ、よろしくね、イズミ。」
「お、おう。よろしく。」
俺がそう言うと彼女は駆け足で何処かへ行ってしまった。
シャロが行った後、千夜が話しかけてきた。
「イズミくん、シャロちゃんに気があるの?」
「いや、彼女綺麗な金髪してんなーって思って。」
千夜がえっそこなの?って顔してた。ええ、そこなんです。従兄妹の影響で、俺は外人及び金髪が大好きなんです。
「じゃあな、また来るよ。」
「ええ、待ってるわ。」
こうして俺は甘兎庵を後にした。
どうも、白髪祭です。
今回、イズミンの大きな特徴が出ました。好きなものですね。
そして、結構わかりやすい伏線を引きました。(まあ自分が物語つくるの下手なだけですけど。)
それでは次回お楽しみに。
ご意見、ご感想、お待ちしております。