ご注文はイズミンですか?   作:マスタべえしょん

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カレン「それでは出発シマース!」

忍「楽しみですね、アリス」

アリス「うん、ところで何か忘れてるような・・・」

忍「昨日の夜ちゃんと準備しましたから大丈夫ですよ」アリス「そうだね」

イズミがいないのに気づいたのは四時間後のことだった____




第十九話 木組みの街からの来訪者

ドアを開けると、目の前には三人の少女がいた

 

「一体誰だと思ったらやっぱりか。ココア」

 

「えへへ〜。ごめんごめん」

 

そう言って特に悪びれる様子もなく笑顔を見せるココア

チノとリゼも後ろから顔をのぞかせていた

 

「だから言ったじゃないですか、イズミさん困ってますよ」

 

「まあ、ココアのこういうとこはイズミも慣れてるだろ」

 

「だからって良いとは言ってねえべよ・・・」

 

思わず訛ってしまった。これどこの方言なんだろ

ってそうじゃない

 

「いや待て、何でここが分かったんだ?」

 

「それはこのメールだよ」

 

そう言ってココアは携帯を取り出し、画面を開く

誰からかって?決まってるじゃないか

 

「やっぱり千夜じゃあねえかよぉ」

 

本日二回目のやっぱりである

こんだけ予想当たるんなら予言者にでもなってやろうか

・・・今時予言者は流行らないか

 

 

俺が未来の選択肢を一つ断ち切っているとココアが不思議そうに俺の顔を覗く

 

「イズミン、どうしたの?」

 

「いやなんでもない。それで何の話だっけ」

 

「それでね、このメールを見て会いに来たんだよ」

 

「へー、わざわざ来たのか」

 

三人が来てくれたのは正直嬉しかった

忍達に置いてかれて、あの後勇姉も出かけちゃったしな

このままぼっちで家で過ごすなんて中学時代の俺の休日みたいだなハハハ笑えねえ

俺的には俺の中学時代よりもラビットハウスの方が心配だがとりあえず三人を招き入れた

 

 

「それで、何しに来たんだ。三人揃って」

 

「え?イズミンに会いに来ただけだけど」

 

「「「えっ」」」

 

まさかのノープラン

チノとリゼもこれには意外だったようで俺と同じように短く声をあげる

 

「ココア、何も考えてなかったのか・・・」

 

「ま、リゼもココアのこういうとこは慣れてるだろ?」

 

「っ! お前な〜〜」

 

リゼにさっき言われた事をそのまま返すと気恥ずかしかったのか照れ隠しか知らんが技をかけられた

 

「すんませんリゼさんギブです離してください」

 

「あ、すまない。少しやり過ぎた」

 

いや少しってレベルじゃないくらい痛かったよ?

まあ、照れ隠しなら綾に「う、うるさいわねバカっ!」って言われ慣れてるから

・・・あれナチュラルにバカ呼ばわりされてるのに最近気づきました、はい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、せっかく四人いるしラビットハウスごっこでもするか」

 

「何ですか?それ」

 

俺の言葉にチノは首を傾げる

 

「読んで字のごとくラビットハウスのごっこ遊びだな。しかし、遊びといえどこれは普段自分達が働いている職場への感謝の気持ちを忘れないよう行う、労働者にとってはとても良いものなんだ」

 

「へーーー。・・・本当は?」

 

「雰囲気だけでもラビットハウスを感じたくて・・・」

 

リゼに強く問われ、俺は本音を漏らした

実際あの街とラビットハウスは俺の第二の故郷みたいなもんだしいいじゃない

 

「いいね!みんなやってみようよー!」

 

ココアは乗り気なようだ。ならば早速始めるか

 

「もうすぐ俺の従妹が帰ってくるはず。準備を始めよう」

 

 

 




明けましておめでとうございます(遅すぎだ)

最近寒くなってきましたね
といっても作中ではまだ夏真っ盛り・・・
早めに書き進めていこうと思います

それでは次回お楽しみに

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