イズミ「いやしかしそんなはずは・・・」
『〜幾千の夜を赴く月〜 千夜月』
イズミ「・・・何だろう、このネーミングセンスにも見覚えあるんだが」
あれから三日がたった。
_____早朝
「ふわ~、やっぱ朝は眠いなぁ」
目を擦りながら俺はリビングへ向かった。
「おはよう、イズミ」
そう声をかけたのは大宮 勇、忍の姉でファッションモデルだ。
「おはようっす勇姉。相変わらずお美しいっすね」
「まったく、あなたも相変わらず調子いいんだから」
食べる? と言われ黒い目玉焼きを差し出された。俺はやんわりと断る
「また勝手に作ったんすか。料理あんま得意じゃないんでしょう」
「イズミに任せる訳にもいかないじゃない。あんたの味覚、どうかしてるわよ」
そう言われ、俺は言葉に詰まった。確かに俺は焼き魚にピーナッツバターを付けて食べてたし、実はパン作りの時もあの後リゼに指摘されてた。とにかく俺の味覚は狂っt・・・少し変わってるのである。
しかし、焦げてるものまでは好んで食べない
「せめて焦げてないヤツをくれませんかね」
「お母さんは朝からいないし、忍達はまだ起きてないからこれしかないわ」
「なん…ですと…」
朝から空腹で辛かった俺にこの一言はかなり効いた。
それに呼応するように腹の虫が鳴る
仕方ない、俺に作れるものは・・・
・・・・・
「で、イズミくん。それは何ですか?」
「ピザトーストだよ。よく見てよ」
そう言って起きてきた二人に見せた俺特製ピザトースト。
それは彼女達曰く本来の物とはかけ離れていたそうな
(一体何を入れたらあんなのができるんだろう…)
(そしてそれを一切躊躇わずに……どうして…)
そんな事を考えてる二人を尻目に俺はピザトーストを食べ進めてった うむ、美味い。
____昼
「はー、暇だー」
そう言いながら久しぶりに戻ってきた俺の部屋でゴロゴロする。
去年から空けていた俺の部屋は思いの外綺麗で家具の配置も変わってない
「何かいい事起きないかなー」
ちなみに忍とアリスは朝から出かけている。
どうやらまたあの五人でどっかへ遊びに行ったらしい
昼には帰って来ると言っていたが…
「遅いな〜」
家は今俺一人だけだ。
テレビは見飽きたし、持っている漫画は全て読破した。
暇つぶしに使ってたパソコンはラビットハウスに置いてきちゃったし
・・・なんて間の悪い
「空から金髪少女降ってこないかなー」
そんな意味不明のつぶやきをしてゴロゴロしてると
ピンポーン
不意にチャイムがなった
「はいはーい!今行きますよ〜っと」
暇を持て余してた俺は即座に反応し、玄関へ向かう
「どちら様ですか〜」
そう言って扉を開けると
「甘兎庵で〜す。お届けに参りましたー♪ あら?」
聞き覚えのある声と共に和服姿の少女が一人
____千夜だった
「千夜!どうしてここが…まさか、俺を追って」
「違うわよ」
笑顔で即否定された。
いや違うのはわかってるけどさ・・・
「ならどして?」「それはね__」
その時、
「あ、千夜さん。お届けに来てたんですね」
忍達が帰って来た。
一ヶ月ぶりですハロにちは、白髪祭です
テスト、大会、英検、etc…
と、色々あって遅くなりました。すいません
本編はこの流れの続き書きます。(なるべく早めに書きやす)
それでは次回お楽しみに
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