ご注文はイズミンですか?   作:マスタべえしょん

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イズミ「それでは、行ってきます」

タカヒロ「気をつけるんだよ」

イズミ「(みんなは寝てるかな・・・行ってきます)」


第二章 イズミン、帰省します
第十二話 ただいまの前の


「おはよーチノちゃん」

 

「おはようございます、ココアさん」

 

お泊まり会翌日の朝、いつも通り二人は朝の挨拶を交わす。

 

「いつもは寝坊ばっかりなのに今日は早いですね」

 

「えへへー あれ、イズミンは?」

 

昨夜横で寝たイズミがいない事に気付きココアは疑問を抱く

 

「あぁ イズミさんなら実家に帰りましたよ」

 

 

「え・・・・・・・えぇーーーーー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふー、やっと着いたぜ」

 

電車に揺られて数十分、俺は去年まで住んでた街に戻って来た。

 

「約束果たしにきたぞ、シノ」

 

俺はそう独りごちて歩き出す。みんな元気にしてるかなー

 

・・・・・

 

「懐かしいなー、この街の景色も」

 

とりあえず俺は駅から出てシノの家を目指しているところだ。にしても、本当に懐かしい。数ヶ月しかこの街を離れてないのに

 

(まあ、それだけ木組みの街の生活が楽しかったんだろうな)

 

 

そんなことを俺は思いふけっていた。

 

 

 

 

 

 

そのせいで気づかなかった

 

 

 

 

 

曲がり角から女の子が走って来てたことに

 

 

 

ドンッッ!

 

案の定俺ともう一人はぶつかりそれぞれ小さく呻き声を上げる

 

「うぅー・・・イテテ、大丈夫か?」

 

先に体制を立て直した俺はぶつかった彼女に声をかける

 

 

 

 

が、彼女の姿を見るなり俺は驚いてしまった

ストレートにたなびく金髪、なぜか少し汚れているユニオンジャックのパーカー、間違いない

 

 

 

 

(外人!!!!金髪美少女!!ついに俺の元に!!!!)

 

 

 

とも思ったが一旦我にかえる。まずは目の前の彼女を助けるのが先だ

 

「えーと、Are you OK ?(大丈夫ですか?)」

 

 

相手は外国人なので英語で質問する。何を隠そう、俺は英語だけは得意なんだよ!

 

 

そんな底辺レベルの英語を心の中で自画自賛している俺をよそに、彼女は少しキョトンとした後こう言った

 

「私、日本語喋れマスよー」「え、」

 

 

なんだこの敗北感。さっきまでの自分が恥ずかしくなってきたぞ・・・

 

 

 

 

 

 

 

「へー、カレンっていうのか」「そうデース!」

 

とりあえずさっきの金髪少女 カレン を助けた後、俺は二人で街を歩いていた。

 

「さっきは急にぶつかってゴメンナサイデース」

 

「いいよいいよ、俺も不注意だったし」

 

カレンとはすぐに打ち解けて話も弾んだ。

 

 

「ところでカレンはどこか行く予定なかったの?」

 

「あ、そうだったデス。友達と商店街で待ち合わせしてました。でも場所がよく分からなくって困ってたデス」

 

「それでさっきは急いでて走ってたんだ」

 

「いや、あれは猫を追いかけてただけデス」「あ、そうなの!?」

 

俺の推測はあっさりと外れた。ちょっとショック

 

 

「てか、道分からないのか?なら案内するぜ」

 

「いいんデスか!」

 

俺の提案にカレンは目を輝かせる。その笑顔がとても可愛くて俺は少し見惚れた。

 

「ああ、ついて来てくれ」 「了解デス!」

 

そういうとカレンは俺の手を握ってきた。突然の事に俺は驚いたが、カレンが「はぐれないよう手は繋いでおくデス」と言ってきたので従うしかない

 

(カレンの手、柔らかくてあったかい・・・)

 

そんな事を思いながら俺とカレンは商店街を目指した

 

 

 

 




えー、どうもハロにちは白髪祭デス。


8月から書くと言ったわりに投稿が遅くなってしまいすいません
さっさと宿題終わらせて執筆します

とりあえず今回から二章が始まりマス
この二章はほぼオリジナルになってきます。




それでは次回お楽しみに
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