ご注文はイズミンですか?   作:マスタべえしょん

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白髪祭「よし、お泊まり回の続きでも書くか」

白髪祭「ん?今日は誰かの誕生日だったかな」

〜ウィキ閲覧後〜

白髪祭「・・・・・・・・・」急いで執筆中



番外編 一 今日はシャロの誕生日ですか?

7月15日、朝____

 

「シャロちゃん、お誕生日おめでとー」

 

「どうしたの、いきなり」

 

今日はシャロの誕生日。千夜は朝からそれを伝えたくてシャロの家まで(甘兎庵の隣だが)来たのだ。しかし、その返事は素っ気ないもので千夜はぷくっと頬を膨らます。

 

「冷たいわね、今日はシャロちゃんの誕生日なのよ?」

 

「それはそうだけど・・・」

 

「まあいいわ。それより今日は何する?」

 

千夜は笑顔に戻るとシャロにそう言った

 

「何って、勉強?」

 

「シャロちゃんは本当に真面目ね。」「うるさいわね」

 

二人はその後も少し話をしていたが、ふいにシャロが時計の方を見ると彼女は驚くように目を見開いた。

 

「もうこんな時間!早くしないと遅刻しちゃうー!」

 

「遅刻って、今日は学校ないわよ。」

 

彼女らにとって今日は休日である

 

「今日は朝からバイトが入ってるのよ」

 

が、シャロはゆっくりと休んではいられないようだ

 

「じゃあ千夜、行ってきまーーす!」

 

「あ、ちょっと待って!」

 

千夜の言葉が聞こえなかったのかシャロは全速力で駆けていった。口調から察するにかなり焦っていたようだ

 

 

「はあ、シャロちゃん・・・」

 

千夜は溜め息まじりにそう言いながらシャロの後ろ姿を見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーす、千夜ー遊びに来たぞ。」

 

「あら、イズミくん。午前中からどうしたの」

 

甘兎庵を開店してから間もないのに早速イズミがやって来た

 

「今日はラビットハウスの仕事無いし、暇だから」

 

「ふふっ、いいわ。座って」

 

千夜に言われて、イズミは席に座る。

 

「今日は何にする?」

 

「じゃあこの黒曜を抱く桜花で」「分かったわ」

 

・・・・・

 

「ふー美味しかった。ありがとう千夜」

 

「そう、よかったわ ・・・」

 

千夜は何か浮かない顔をしていた。気になったイズミが彼女に尋ねる

 

「千夜、どうしたんだ?」

 

「ん なにが?」

 

「なにが? じゃねえよ。さっきから暗いぞ どうしたんだ」

 

「イズミくん、実は____

 

 

千夜は今朝の事をイズミに話した

 

「今日はシャロの誕生日だったんだな。」「そうなのよ」

 

「でね、イズミくん やっぱり私シャロちゃんをお祝いしたいの。ささやかでもいいから」

 

それを聞いたイズミは少し考え込み、こう言った

 

「俺も同じ意見だ。シャロの誕生日祝ってやりたい」

 

「ありがとう、イズミくん」

 

千夜は嬉しそうにイズミに感謝の言葉を述べる

でも、まだイズミの話は終わってない

 

「ただし、やるからにはささやかではダメだ。一年に一回の誕生日なんだ 盛大にやらないとな」

 

イズミはそう言いながらケータイを取り出す。電話をかける先はもちろん

 

 

 

ココア達、ラビットハウスの方だ

 

 

 

 

 

 

 

「はー、疲れるー。」

 

シャロは休憩をとっていた。無理もない 朝から一度も休みをとらずに働いていたからだ。今日はいつものバイト先ではなく、クレープの屋台のバイトだ

 

 

「後少しでバイトも終わりね、よーし!」

 

シャロが気合を入れて仕事を再開しようとしたその時

 

「あれ、シャロじゃーん。偶然だね」

 

イズミが颯爽とシャロの前に現れた。

といっても偶然ではない。今日の主役であるシャロをさっきから探していたところだ

 

「あ、イズミ」「よっす、クレープ一つくださいな」

 

イズミがそういうとすぐにクレープが彼の元へ渡った。シャロのクレープ作りは速く、上手いで有名だそうだ

と、まあそれは置いといて本題に戻ろう

 

 

「そうそうシャロ、バイト終わったあと時間ある?」

 

「え、そりゃああるけど・・・」

 

「じゃあさ、ラビットハウス寄っていかない?」

 

「うーん、どうしようかな」

 

シャロはどこか迷っている様子だ、仕方ない奥の手を使うか

 

「えーと、確か今日はリゼがシフトに「いきます」

 

即答だった リゼパワースゲーな

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャロ、バイトお疲れさん」「お疲れー」

 

シャロのバイトが終わって今イズミ達はラビットハウスへ向かっているところだ

 

「あれがみんなが見に行ったバイト先か?」

 

「ううん。いつもは喫茶店でバイトしてるの」

 

「て事はバイトを掛け持ちしてるのか。大変だな」

 

「そうでも無いわよ。 ってギャー!」

 

急にシャロが叫びだした。イズミはどうしたんだと思ったが足下を見ればその理由が分かった

 

「あ、シャロうさぎ苦手だったもんな」

 

気がつけば辺りはうさぎだらけだった。イズミはその中の一匹を抱え上げそう言う

 

「あなた良くそんなもの持てるわね」シャロが若干引いた目でイズミを見ていた

 

「慣れればかわいいもんだぞ、ほら」

 

イズミは抱いていたからうさぎをシャロの前にさしだす

 

「い、い、イヤー!」バシーン 「グヘッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ごめん、イズミ」 「大丈夫だ。慣れてるからヘーき」

 

うさぎ地帯を抜けラビットハウスも見えてきた。

 

「よしついた、シャロ先入れよ」「ありがとう」

 

そして、シャロが中に入ると

 

 

 

「シャロちゃん」

 

「「「「お誕生日おめでとーーー!」」」」パーン

 

クラッカーが鳴ると同時に四人の声が響いた

当の本人のシャロは状況が全く分からずポカン としている

 

「シャロ、お誕生日おめでとう。」

 

「え、うそ。みんな!これって・・・!」

 

「俺と千夜で考えてその後みんなに伝えて準備してたんだ」

 

「シャロちゃんの誕生日まだ教えてもらってなかったけど間に合って良かったー」

 

「言ってくださればプレゼント用意出来たのですが、すみません。」

 

「いきなりだったし、仕方ないだろ。シャロ、お誕生日おめでとう。」

 

ココア、チノ、リゼの順でみんなはそう言った

 

「先輩、みんな、ありがとう」

 

シャロはみんなにお礼を言う。その目には少し涙があった

 

 

「やっぱこれくらい盛大にやらないとな、千夜」「そうね」

 

「よっしゃ、みんな。今日は楽しもーーう!」

 

「「「「「おー!!」」」」」

 

 

 

シャロの誕生日パーティーは夜まで続いた。

 

 

 

 

 




ハロにちはー。白髪祭です

前回はお泊まり会後編に続くという形で終わったのですが、今回後編を書く前にこれを投稿することにしました(続きを楽しみにしてた方すいません)
次回はお泊まり会の続きを前回と今回の番外編の間に挿入投稿しようと思います



それでは次回お楽しみに

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