イズミ「リゼ、二人が店の前で倒れてる。運ぶの手伝ってくれ」
リゼ「わかった」
イズミ「大丈夫か、ふたりとm」ツルッ
べシャアッ
イズミ「ううぅ・・・水溜りに・・・」
リゼ「ド、ドンマイ」
「あれ、なんで私びしょ濡れ・・・」
「ん、起きたかシャロ」
倒れていた千夜とシャロを俺とリゼで助けた後、二人は目を覚ました
シャロに至ってはコーヒー酔いも無くなっていた
「千夜も無理すんなよ」 「ごめんなさい」
「えっと、今日は泊まってってください。風邪をひいてしまうので二人は先にお風呂どうぞ」
「じゃあお言葉に甘えちゃうわね」
そう言って千夜とシャロは風呂に入っていった
「リゼ、お前も泊まってくか?」
「え、良いのか?」 「別にいいですよ」
チノちゃんがそう答える。リゼは若干顔を赤くして戸惑っているようだった
「もしかしてリゼちゃんお泊まり緊張してる?」
見かねたココアがそう尋ねた。
「いや、ワイルドなキャンプしか経験した事無いから、こういうの初めてで…」
リゼの返しは意外なものだった。いやなんだよワイルドって 、ココアも「ワイルド?」ってキョトンとしてるし
とりあえず、俺達四人はチノちゃんの部屋にいる。部屋にはボトルシップやらなんやら置いてあって、いかにもチノって感じだった。
と、俺は唐突にある事を思い出す。
「あ、そうだ。ごめんみんな 俺一回自分の部屋行ってくる」
みんなに一声かけた後、俺は自室に入りある物を取り出す。
「あったあった。じゃあみんなのトコ戻るか」
そして、俺がチノちゃんの部屋に再び入ると
「い、イズミ! ち、違う!これはじゃんけんで負けて…」
なぜかチノちゃんの制服を着たリゼがいた。どうやって着たんだよ
「ところでイズミン何取ってきたの?」
「ああ、これこれ。ジャーン!」
そう言って俺が取り出したのは
「「「ジグソーパズル(ですか)?」」」三人は口を揃えて言う
「そう、8000ピースの」「「8000ピース!?」」その内二人はもう一度声をあげた
やり始めてから15分、一向に進んだ気がしない。ピースの数が多すぎたのかパズルが難しいのか。風呂から上がって来た千夜とシャロも加わり、千夜は笑みを浮かべながら、シャロは半ば呆れつつ手伝ってくれた。
「ダメだ全然終わらないぞこれ・・・」
「一回崩してしまっちゃえば?」
だが、そんなシャロの提案を俺は遮る
「俺にはそんな勿体無いことできねえ。それに・・・」「それに?」
「あの熱中してるリゼを止められるか?」
俺はリゼに視線を向けそう言う。リゼは楽しそうな顔で夢中でパズルをしていた。シャロもそれを見て「確かに…」と同調する。
「じゃあ私達お風呂入ってくるね〜」「おう」
ココアとチノちゃんが一旦抜けたがそれでも俺達はパズルを続ける。1ピースもハマらずに千夜が落ち込んでたり、かと思えばリゼとシャロが譲り合ってるところにピッタリとはめてたり。
その後、リゼ→俺の順で風呂に入るために途中席を外したが他のみんなは黙々とパズルをしていた。
そして、
「ふーさっぱりしたー。」
さっとシャワーで済ませた俺はチノちゃんの部屋の扉を開ける。
「あ、イズミン。パズル完成したよ〜」
床の方を見るとあの8000ピースもあったパズルが見事に出来ていた。六匹のうさぎが描かれたパズルだ。
ありがとう、とみんなに礼を言おうとしたが、全員疲れきっていて今にも寝そうだった。正直俺も眠い
「それじゃ、みんなおやすみー」そう言って自分の部屋に戻り寝ようとしたその時、
ガシッ
「イズミ〜、どこ行くの〜?」半目で眠たそうなシャロが俺の腕を掴んでいた
「いや、自分の部屋に戻って寝ようt」ガシッ「イズミ〜ン一緒に寝ようよー」
掴まれたもう片方の腕を見るとこちらにはココアが。こいつら寝ぼけてる!
(いやいやいやいや、女の子の中に男一人は色々まずいって!!)
そう思った俺は必死に抵抗し、自室に戻ろうとする。が、悲しきかな俺は非力なため二人がかりで腕を囚われてはなす術がない。
結局、寝ぼけてたココアとシャロが俺の両隣りにぴっとりくっついて寝ていたので、今日ぐっすり寝たかった俺はドキドキして全然眠れなかった。
はあ、どうしよう___
明日は朝一で出発なのに________
ハロにちはー 白髪祭でーす
本編の終わり方から察するに次回から二章に突入です!
8月からまた頑張りますんで、良かったらまた読んでやってください。お願いします
それでは次回こうご期待!
ご意見、ご感想お待ちしております