トニー・スターク が あらわれた ! 作:クレイジー松本キヨシ
GGXrdR購入しました。
ストーリーが面白くて一気見でした。
それと遊戯王のタイラー姉妹の妹が可愛いネ。
ちなみに自分はE・HEROデッキとギャラクシーデッキなので、融合次元かエクシーズ次元のどっちかになるのかな……。
クラス代表決定戦当日。
第2アリーナの観戦席は1組の他にも、放課後だからか同学年の他クラスの生徒や2、3年生の生徒、職員もいる。
その観客の視線の先、フィールドにはIS――"ブルー・ティアーズ"を装着したセシリアが宙に浮かんでいた。
しかし、その相手は未だに姿を現せない……。
◇◇◇
ピット内。
そこに一夏、一秋はいた。
他にも千冬と箒もいる。
「なぁ、箒」
「……なんだ?」
「気のせいかもしれないんだけどさ」
「……なら気のせいだろう」
「ISのことを教えてくれるんじゃなかったのか?」
一夏のその言葉に、箒は露骨に視線を逸らした。
「えっ、一夏もISのこと勉強してないの?」
すると、一秋が驚きながらもそう言った。
「も、ってことは一秋もしてないのか?」
「うん。僕もスターク先生と徒手空拳て軽い組手やったくらいかな」
「専用機は?」
「最後の仕上げだってさ」
一秋は困ったように笑っていた。
何故、2人はフィールドに出てないのか。
それは彼らの専用機が到着していないのだ。
だから2人はピット内で立ち往生していた。
後ろで話を聞いていた千冬が2人に向かって言った。
「どうせ貴様達は中学から碌に動いていなかったんだ。座学よりも闘いの感を思い出した方がマシだ。その点、篠ノ之とトニーの選択は間違っていない。それに、一秋はまだしも一夏は頭で考えて覚えるよりも動いて覚えるタイプの筈だ」
「うっ。そ、そうだけどさ」
千冬の的確な言葉に一夏はぐうの音も出ない。
「あの!織斑君!織斑君!」
山田先生が急いで来たのか、慌ててピット内にやって来た。
「山田先生、どっちの織斑ですか?」
「あ、すみません!一夏君の方です!」
「そうですか。……一夏、準備しろ」
「え、うん」
千冬に促された一夏は、制服を脱ぎ、朝に着ておいたISスーツの状態になる。
そして、遅れてコンテナが運ばれてきた。
コンテナの扉のロックが解除され、一夏の専用機が姿を見せた。
一夏がそのISを見た初めての印象は"真っ白"であった。
「……これが俺のIS」
「あぁ、そうだ。機体名は"白式"」
「白式……。座ればいいんですよね?」
「そうだ。後はシステムが最適化するだけだが……。時間がない。試合中に済ませろ」
「わかっ……えぇ!?」
「山田先生、カタパルトの準備を」
「は、はい!」
「ちょ、千冬姉!?」
一夏の声も虚しく、時既に遅し。
今更降りるわけもいかず、一夏は大きく溜息を吐いて観念した。
「一夏、頑張れ!」
何故か気合いの入ってる箒がそう言う。
一秋は何も言わず、片手の親指を立てて一夏を見送る。
「行ってこい、一夏」
「……あぁ!白式出ます!」
教師としての千冬では無く、姉としての千冬の言葉を受け取り、一夏はピットから飛び出した。
「一秋」
「何?千冬姉」
一夏が飛び立った後、管制室に移動しようとした時、千冬が一秋に声をかけた。
「勝てると思うか?」
「うーん……」
2人はフィールドの方を見る。
もう既に試合開始のブザーは鳴り、セシリアからの攻撃から逃げているところだ。
「可能性0ではないよね」
「……ふっ、そうか」
一秋の答えに満足したのか、千冬は小さく笑った。
「初心者な上にあの欠陥機で勝てるなんて僕は到底思えないぞ」
そう言って2人の後ろから現れたのはトニーであった。
「なんだ?一秋の専用機の調整は終わったのか?」
「もちろんだ。後は最適化するだけ」
「そうか。ならこの試合が終わるまでに最適化を済ませておけ」
「わかった」
「よし、なら整備室に行こう」
そう言った後、千冬は管制室へ向かい、トニーと一秋は整備室へと向かった。
整備室。
辺りが暗い中、トニーが手をライトアップされているISの方に向ける。
ライトアップされているせいか、並々ならぬ雰囲気をそのISが発しているかのように一秋は感じた。
「これが……、僕のIS」
全身の色が灰色で、フォルムはアイアンマンに似てはいるものの、所々のデザインが異なる。
何より、マスクに角のような物が付いていて、完全にアイアンマンのマスクとは別物だった。
「そうだ。これが君のIS――
――"ウルティメイト"だ」
わかる通り、一夏VSセシリアの戦闘は割愛です。勝敗は次回でわかります。
NGシーン集
一秋「可能性0ではないよね」
↓
一秋「可能性の獣だからね」
千冬「!?」
もしかしたら、読者の総意によっては一夏が織斑一角になる可能性が微レ存……?