トニー・スターク が あらわれた !   作:クレイジー松本キヨシ

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遅れてスンマセン!
そして短いです!



何で箒と同室になったんだろう。


夢の正体 前編

昼食後の授業も終わり、一秋は一夏と一緒に教室に残っていた。

一夏の勉強に付き合う為だ。

 

「難しい……難しすぎる……」

「……」

「なぁ一秋、ここなんだけど……」

「……」

「一秋?」

「……」

 

一夏が教えてもらうために何度も呼びかけるも、一秋は窓の方を向いたまま一夏の呼びかけに気づかない。

 

「おーい、一秋」

「あ、ごめん一夏。どこかわからないの?」

 

一夏が一秋の肩を揺らすことで、自分が呼ばれていたことにやっと気付く。

 

「どうしたんだ?なんか心ここに在らずって感じだったぞ?」

「あー……。不思議なことがあるもんだなーって考えてて」

「?」

 

一秋が苦笑しながら答えると、一夏は首を傾げる。

 

「そんなことよりも何処がわからないの?」

「あ、そうだ!ここだよここ。何だよこれ、意味がわからねえ」

「これね。これは……」

 

「良かった!まだ織斑君達残ってたんですね」

 

一秋が教えようとした時、真耶が教室に来た。

 

「どうしたんですか?」

「2人の寮部屋が決まったんですよ」

「あれ?1週間は自宅からの通学じゃなかったんですか?」

「事情が事情だからな。部屋割りを無理矢理変更した」

 

一夏が真耶にそう訊くと、後から来た千冬が代わりに答えた。

そして続けて、一秋と一夏に言った。

 

「安心しろ。荷物なら私が適当に見繕った。着替えと携帯電話の充電器があれば充分だろ?」

「ま、まぁいいかな?俺と一秋は一緒の部屋何だろ?」

「違う」

「……えっ?」

「違う、と言った」

「えぇ!?何で!?」

 

千冬の返答に一夏は大袈裟に驚く。

 

「もしかして俺と一夏が2人一緒だと何かマズイ事でもあるんですか?」

「そうだ」

「ちなみに相部屋ですか?」

「ああ。一夏は私と、一秋はトニーとだ」

「千冬姉と一緒ならまぁいいかな……?」

「……まあいいだろう」

 

「やべっ!」と織斑先生と言わなかったことに一夏は慌てるが、今回はお咎め無しのようだった。

 

「スターク先生と……」

「どうした、一秋?」

「いいや、何でもないです」

 

何か思うことがあったのか、一秋は神妙な顔になるが、千冬からツッコまれると、笑って誤魔化した。

 

その後、簡単な寮についての説明をされてから暫く勉強をした後、一秋と一夏は寮部屋へと向かった。

 

○○○

 

「失礼しまーす……」

 

一秋がそう言って、トニーとの相部屋に入ると、中は真っ暗だった。

 

「スターク先生はまだ帰ってきてないのかな?」

 

そう呟くと共に、電気のスイッチを探すが、スイッチを見つける前に明かりがついた。

 

『部屋への入室を確認。該当者は織斑一秋』

「な、なんだ!?」

 

突然、明かりがついたと思ったら、何処からか声がする。一秋はそれに慌てながら声の出所を探す。

 

『おかえりなさいませ、一秋様。私はサポートAIのF.R.I.D.A.Y.です』

「はぁ……。これはどうも」

『トニー様はもう少しで帰ってくると思います』

 

何処に挨拶をすれば良いのかわからず、とりあえず軽く腰を折る。

 

すると、ドアがまた開く。

 

「なんだ、もう来てたのか」

『噂をすればなんとやら、ですね』

「おいおい、僕のどんな噂をしていたんだ?カッコ良いって?」

『一言も言ってません』

 

中に入ってきたのはトニーであった。

 

「スターク先生……」

「織斑一秋だな?よろしく」

「よ、よろしくお願いします」

 

握手をすると、中へ入るように促される。

 

「千冬から君は束の弟子だと聞いたが」

「弟子……だったんでしょうか?」

「少なくともそういう関係だったんだろ?」

「まあ、はい」

 

トニーはネクタイを外し、ブレザーを脱ぐと、それを椅子に掛けた。

そして着替え始める。

 

「あの、スターク先生」

「何だ?」

「相談したいことがあるんです」

「僕にか?何か造ってるのか?」

「いえ、そういう物じゃなくて、身体的な相談です」

「それなら僕じゃなくて病院とかに行った方が良いんじゃないのか?」

「これはトニーさんも関係してるんです」

「……何?」

 

そこまで言うと、着替え中の手を止め、一秋の方を振り返る。

 

「僕が見る夢について、相談に乗ってください……」

 

 




最近は気付くと意識を失ってる。

書いてる途中に。
そして電源は切れ、本文は全て最初から。

それを何回か繰り返してた。

次回はとうとう一秋の夢の正体が判明します。

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