それにしてもこれを書くたびに、彼とユイちゃんの思想って全然違うなーって、思いました。
あ、あとそれと、活動報告にユイちゃんのデッキと日下部リンのデッキを投稿しました。デッキの名前を考えてみましたからすぐにわかると思います。
それでは、本編をどうぞ!
ユナイテッド・サンクチュアリ支部で、タイヨウは支部の1部の仕事をこなしながら、クロノのことを考えていた。実はクロノがリューズと会話していたところに、タイヨウがやってきて、その所を1部だけ見ていたのだ。
(クロノさん・・・。結局、声をかけられなかった。いったい何があったんだろう・・・?)
タイヨウはそんなことを考えながら中央広場に戻っていく。
TURN87「守山ヒロキ」
一方その頃、ユイは数枚かある写真を見ながら道を歩いていた。そこに写っているのは様々な町の施設や風景など、様々なものがある。これらは全部キョウコから聞いたスバルが特に気に入っている場所だ。ユイはその写真を辿って、スバルを探している最中なのだ。交差点で信号が青になるのを待っていると・・・
「佐倉ユイか?何をしている?」
信号の先には伊吹がいた。
「私が持ってるこの風景写真、全部叔母さん・・・佐倉スバルが気に入ってる場所なんです。もしかしたら会える可能性があるんじゃないかと思って、写真の通りのものを探している途中なんです」
「そうか。カンパニーの佐倉スバルは、お前の叔母だったな」
「はい。数十年は経ってるってことなので、あまり期待はできませんが・・・」
「だが、ない情報よりはましだ。万が一会う事があれば、情報を引き出せ。簡単にはいかんとは思うが・・・」
「はい」
それだけの会話が終えると・・・
「おいあんた!」
クロノの声が聞こえてきて、伊吹とユイはクロノの方に顔を向ける。
「クロノ?」
「あんたに聞きたいことがある!」
「何だ?」
「俺の親父が、新導ライブが生きているってのは本当なのか⁉」
「え?新導ライブって、クロノのお父さん?」
クロノの口からそのような言葉が出てきたことに伊吹は少しばかり目を見開いていた。
☆
伊吹はクロノの話を聞くために、近くのカフェに立ち寄った。偶然その場にいたユイも同席することになった。
「昨日ドラエン支部に来たんだ。リューズって名乗る小学生くらいのガキがな」
『自らの英知と、記憶の全てを移し替えた。私の・・・クローン体に』
昨日の出来事をクロノは包み隠さず話す。伊吹は静かに聞き、ユイはその事実に目を大きく見開いていた。
「あいつ、ラボであった明神と同じことを言ったんだぞ?」
『ヴァンガードが世界を司る真理そのものであるならば、その勝敗の結果は、世界が告げる絶対的な朴線のようなもの。すなわち、運命によって決定づけられた正義だ』
「あいつは間違いなく・・・リューズ本人だった・・・」
「どうしよう・・・全然話についていけてないんだけど・・・」
クロノの話にユイは全くついていけてない中、伊吹はラボのリューズの最後の言葉を思い出していた。
『フォー ソウ ア ライジャス マン フォールズ セブンタイムス ヒー ライジス アゲイン』
「・・・そういう事か。裏付けをとる必要があるな」
「ちょっと待て!親父の話の方が先だ!親父は・・・本当に生きているのか?」
クロノの問い、沈黙が続く。
「・・・見たんだよ。ギアースクライシスの時・・・」
「・・・そうか」
ギアースクライシスの時に小さな生き物を連れたフードの男のことについて伊吹に話すと、伊吹は静かに口を開く。
「その通りだ。お前の父親、新導ライブは生きている。2年前、俺が世界を旅していた時、偶然出会ったのが新導ライブだ。そこで俺はディペンドカードを託された」
伊吹からその事情を聞いた時、クロノは机を強く叩いた。
「てめー知ってるどころか、親父に会ったっていうのか?ふざけんな!!そんな大事なこと隠しやがって!!」
「大切なのは、明神リューズの野望を阻止すること。それ以外の情報はかえって混乱を招くだけだと判断した」
「勝手に決めてんじゃねぇ!これは俺の問題だろ!なのに、俺は蚊帳の外って訳か!!」
クロノは伊吹の肩に手を置く。伊吹は何も言わない。
「クロノ、落ち着いて」
「けどよぉ!」
熱くなっているクロノをなんとかなだめようとするユイだ。
「・・・佐倉ユイ、お前の父親も決して無関係という訳ではないぞ」
「どういうことですか?」
「新導ライブが生きていることは、佐倉ゲンゾウも知っている」
「・・・え?」
「ユイの親父さんも・・・親父が生きていることを知ってた・・・?」
ゲンゾウもライブが生きていることを知っていると聞いて、目を見開くユイとクロノであった。
☆
ユナサン支部では子供向けの小さなイベントが行われていた。タイヨウはそのイベントで集まっていた子供の1人とファイトしていた。子供たちとファイトを楽しんでいると、会場全体が暗くなる。タイヨウと子供たちが何事かと辺りを見回していると・・・
「あーーはっはっはっはっはーー!!」
高らかな笑い声と共に、モニターにディメンジョンポリスのカードがいくつか映しだされた。
「悪党共!お前らの野望は俺様がうちくだーーく!!」
キュィィィィン・・・
マイクの雑音のうるささに子供たちは耳をふさぐ。そして、中央にライトがあてられる。そこにいたのは・・・
「絶対正義!絶対ヒーロー!守山ヒロキ、ただ今参上!!」
カンパニーの1員である守山ヒロキがいた。
「何だろう?」
「ちょっと遠いよね?」
子供たちの視線はヒロキに集まっていた。
「へへへ、いいねぇ。コントロールをジャックした甲斐があったぜ」
これらのジャックをしたのは、ヒロキに連れ出されたエースに変装したアムだ。
「俺様が成敗しに来てやったぜ!悪のすくつである、このユナサン支部をな!」
「すくつって何?」
「もしかして・・・巣窟【そうくつ】・・・?」
ヒロキの間違いに子供たちはくすくすと笑っていた。
「お、お前ら、聞こえてるぞ!俺様がそう決めたんだから、すくつでいいんだよ!」
ヒロキは会場に明かりをつけてからエースを連れて会場の中央に立つ。
「コホンッ。聞け、悪党共!俺たちカンパニーはな、ヴァンガードで世界を平和をもたらす正義の組織だ!それを邪魔する奴は敵、すなわち悪なんだよ!ここの支部長はその悪の一員だ!だからこれから審判を下し、ユナサン支部の全てを破壊してやるぜ!」
「!」
ユナサン支部を破壊するという言葉にタイヨウは反応する。
☆
ちょうど同じ時間、伊吹のスマホが鳴りだす。着信者はタイヨウだ。
「なんだ?」
伊吹はスマホを取り、通話に出る。
「・・・カンパニーだと?」
「「!!」」
カンパニーの単語を聞き、クロノとユイは反応する。
「何があった?」
「ユナサン支部にカンパニーと名乗るファイターが現れたそうだ」
「ユナサン支部!そこはタイヨウ君の・・・」
「レンたちはカンパニーを追うため、出かけているはず」
「「!」」
レンたちが出かけていれば、その場でいるのはタイヨウぐらいしかいなくなることになる。3人は急いでユナサン支部に駆け付けようと走り出す。
☆
一方のユナサン支部では、タイヨウが現在はレンたちがいないことをヒロキに説明していた。
「んだよ。支部長いねぇのかよ。・・・はっはーん、さては俺様に恐れをなして逃亡したって奴だろ?んじゃ、不戦勝ってことで遠慮なく破壊させてもらうぜ」
「待って!ユナサン支部を破壊するなんて、許すわけにはいかない!」
ヒロキの言葉にタイヨウが反論する。
「何だぁお前?ガキは引っ込んでな」
「君だって僕と同じくらいじゃないか!」
「へ~?・・・んじゃ、お前がユナサン支部の代表ってことで決定!こいつで勝負だ!!」
ヒロキはファイトテーブルに立ち、自分のデッキをテーブルに設置する。
「正しいものにこそ勝利が下る!それすなわち正義!俺様とお前どっちが正義か悪か、こいつが示してくれるぜ!」
モニターにエクスギャロップのカードが映し出された。タイヨウはユナサン支部を守るため、ファイトを挑む。ユナサン支部の命運をかけた勝負が始まる。
「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」
「早天の騎士コエル!」
「
早天の騎士コエル PW5000
宇宙勇機グランホープ PW5000
「ディメンジョンポリス・・・ユイさんと同じクラン・・・」
「宇宙の平和を守るスーパーヒーロー!まさに俺様に相応しいクランだ!・・・そして、同じクランを使う佐倉ユイは正義を気取った悪!すなわち偽善者だぜ!先攻ドロー!
R グランヴィークル R
R グランホープ R ヒロキの手札5枚 山札43枚
「僕のターン!ドロー!朝影の騎士キマルクスにライド!コエルは移動!」
朝影の騎士キマルクス PW8000
R キマルクス R
R コエル R
「コエルのブースト、キマルクスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガードだ」
「ドライブチェック『旭光の騎士グルグウィント』
「ダメージチェック『
「ターンエンド」
PW13000➡PW7000 タイヨウの手札6枚 山札42枚 ヒロキのダメージ1枚
「俺様のスタンド&ドロー!
R グランボルバー グランドリフター
R グランホープ R
「グランドリフターでヴァンガードにアタックだ!」
「ガード!『目利き鑑定人ドナリー(引)』」
「グランホープのブースト、グランボルバーでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
ドライブチェック!『
「ダメージチェック『朝影の騎士キマルクス』『ディヴィニティランサー・ドラゴン』」
「ターンエンドだぜ!」
PW9000➡PW8000+SH5000=13000
PW14000(+5000)➡PW11000 ヒロキの手札5枚 山札40枚 タイヨウのダメージ2枚
「ぬるいぬるい!あーあ、どうせならAL4とファイトしたかったぜ」
「まだ始まったばかりだよ!スタンド&ドロー!暁光の騎士イアゴーにライド!新陽の騎士カティルスと紅日の騎士ルノーをコール!」
暁光の騎士イアゴー PW10000
新陽の騎士カティルス PW9000
紅日の騎士ルノー PW7000
R イアゴー カティルス
R コエル ルノー
「コエルのブースト、イアゴーでグランボルバーにアタック!」
「ノーガードだ!」
「ドライブチェック『曙光の騎士ゴルボドゥク』」
「ダメージチェック『
「ルノーのブースト、新陽の騎士カティルスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック『コマンダーローレル』」
「ターンエンド」
PW15000➡PW9000
PW16000➡PW9000 タイヨウの手札4枚 山札38枚 ヒロキのダメージ3枚
「このくらいじゃねぇとおもしろくねぇし。だけど勝つのは正義、この俺様だ!お前は悪、決定!」
「どうして決めつけるんだよ!」
「悪は正義の言う事を聞くもんだ。逆らう事は許さねぇぜ」
「!!」
ヒロキの言葉に、タイヨウは過去のユナサン支部を思い出していた。その思想はどこか過去のユナサン支部と似ていたからだ。
「(負けたものが勝ったものにどう扱われようと、逆らう権利などない・・・あの頃のユナサン支部と同じだ!)もうそんな考え方は、ユナサン支部に持ち込ませたりしない!!」
「・・・うぜぇ。やっぱ悪だな、お前」
タイヨウの言葉にヒロキはタイヨウを睨み付ける。
「
(グランギャロップ・・・!ユイさんの分身の1つ・・・!)
「さらに
R グランギャロップ グランドリフター
R グランホープ グランビート
「グランビートのブースト、グランドリフターでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『フレイム・オブ・ビクトリー(☆)』」
「グランホープのブースト、グランギャロップでヴァンガードにアタック!グランビートのスキルでソウルに入れて1枚ドロー!パワープラス5000!」
「ノーガード!」
「ツインドライブ『
グランギャロップはイアゴー(タイヨウ)に近づき、勢いよく剣で切り裂いていく。
「ダメージチェック『神聖魔道士エリオ』」
「ターンエンドだ!」
PW13000➡PW10000+SH10000=21000
PW21000➡PW10000 ヒロキの手札7枚 山札34枚 タイヨウのダメージ3枚
「僕のターン!スタンド&ドロー!発現せよ!この身に宿りし新たなる力!旭光の騎士グルグウィントにライド!!」
旭光の騎士グルグウィント PW11000
「ストライドジェネレーション!!!疾駆の黄金騎士カンベル!!!」
ジェネレーションゾーン コスト『曙光の騎士ゴルボドゥク』グレード1+2
疾駆の黄金騎士カンベル PW26000 ハーツ『旭光の騎士グルグウィント』
「
神聖魔道士エリオ PW9000
エリオ カンベル カティルス
R コエル ルノー
「コエルのブースト、カンベルでヴァンガードにアタック!」
「完全ガード!『
カンベルはグランギャロップに向けて炎を矢を放つ。炎の矢からグランリーフがグランギャロップを守る。
「トリプルドライブ『旭光の騎士グルグウィント』『紅日の騎士ルノー』『スカーフェイス・ライオン(☆)』クリティカルトリガー!クリティカルとパワーをカティルスに!ルノーのブースト、カティルスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック『オペレーターガールエリカ(治)』おっしゃきたぜ!ヒールトリガー!ダメージを回復、パワーはグランギャロップに!2枚目『
「エリオでグランドリフターにアタック!」
「ノーガードだ」
「ターンエンド」
PW31000➡PW11000(完全ガード)
PW21000➡PW11000(+5000)
PW11000➡PW9000 タイヨウの手札5枚 山札32枚 ヒロキのダメージ3枚
「ふん、こんな奴いらねぇよ」
「え・・・?」
「本当に強い奴はただ1人!俺様さえいればいいんだよ!」
ヒロキのファイトスタイルはヴァンガードが強ければそれでいい、リアガードがどうなろうと知ったことではない。ユイのファイトスタイルとは全くの真逆の戦法だ。
「そんな言い方・・・」
「いいか!よぉく聞け!この世の中を悪くしてんのはな、ぜーんぶ悪い奴の仕業だ!そんな悪には、誰かが立ち向かわなきゃなんねぇんだ!!」
ヒロキがまだカンパニーに入る前、ヒロキは過度ないじめを受けていた。バケツに入った水をかぶせる、ランドセルを燃えるゴミ箱に捨てる、度が過ぎる暴力、なんでもありだ。そんな度が過ぎるいじめに堪忍袋の緒が切れたヒロキはそのいじめっ子を徹底的に叩きのめした。それによっていじめっ子はヒロキに怯えながら、こう口にしたそうだ。
『き・・・君が、正義だ・・・』
ヒロキはその言葉に笑みを浮かべ、正義のヒーローを志すようになったのだ。
「それが俺!ジャスティスヒーローだ!!」
ヒロキの過去を聞いたタイヨウは呆然としていた。
「いくぜ!ストライドジェネレーション!!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「
「ここから俺のジャスティスストーリーが始まるぜ!!」
ヒロキはあの日からいじめはなくなり、ルールを守るようになる。その事事態には何も問題はない。だが、そのルールを守るという事を、他の生徒にも強要している。多少荒っぽいことをしてでも、自分の正義に従い、ルールを強要させる。それによって、周りから浮かれる存在となってしまったのだ。
「正義は常に勝つ!悪は負けるしかないんだよ」
この時タイヨウはヒロキをかつてのユナサン支部、弱さは罪という思想を賛同していた自分と重ね合わせていた。
「・・・だからって、強い人が何をしてもいいなんて・・・そんなの絶対おかしいよ」
「ちっ、気に入らねぇなぁ」
グランマントル エクスフェニックス R
グランレディ グランホープ R
「ぶちのめせ、グランマントル!グランレディのブーストをつけてヴァンガードにアタックだ!」
「インターセプト!『新陽の騎士カティルス』『神聖魔道士エリオ』」
「グランホープのブースト、エクスフェニックスでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード!」
「トリプルドライブ『
エクスフェニックスは炎のエネルギーを溜め、強力になった炎をグルグウィント(タイヨウ)に向けて放たれる。グルグウィント(タイヨウ)はその炎に包まれる。
「くぅ!ダメージチェック『神聖魔道士プリデリー』」
「グランギャロップのスキルでカウンターブラストを払って1枚ドロー!グランマントルでヴァンガードにアタック!」
「ガード!『スカーフェイス・ライオン(☆)』」
「ターンエンドだぜ!」
PW18000➡PW11000+SH10000=21000
PW35000➡PW11000
PW16000➡PW11000+SH10000=21000 ヒロキの手札7枚 山札27枚 タイヨウのダメージ4枚(裏1枚)
「これが俺様のヒーローパワーだ!誰も俺様には逆らえねぇんだよ」
(違う!そんなの絶対に違う!それをわかってもらうには、勝つしかない!!)
ジェネレーションゾーン コスト『旭光の騎士グルグウィント』グレード3
「ストライドジェネレーション!!!黄金竜レイブレス・ドラゴン!!!」
黄金竜レイブレス・ドラゴン PW26000 ハーツ『旭光の騎士グルグウィント』
「
ディヴィニティランサー・ドラゴン PW11000
「2体以上コールしたので、
「レイブレス・ドラゴンのパワープラス5000!そして、全ての前列のリアガードにパワープラス2000!さらに、カティルスの
「
ディヴィニティランサー レイブレス カティルス
キマルクス コエル ルノー
「コエルのブースト、レイブレス・ドラゴンでヴァンガードにアタック!」
「未来より来たりて、俺様を守れ!!ジェネレーションガード!!!
ジェネレーションゾーン コスト『オペレーターガールエリカ(治)』
「エクスカリヴーのスキル!アタックしているユニットがパワー30000以上なら、シールドプラス10000!さらに手札から1枚捨てることで、グランギャロップにパワープラス4000!さらにグランヴィークルでガード!」
レイブレスはグランギャロップに向けて光の咆哮をを放つが、未来から現れたエクスカリヴーの障壁によって防がれる。グランヴィークルの支援でさらに障壁が強力なものになり、光の咆哮を完全に防ぐ。
「残念でした~。悪が何人かかかってこようが、俺様には敵わねぇんだよ!」
「く!トリプルドライブ『曙光の騎士ゴルボドゥク』『速撃のラストレスナイト(☆)』『スカーフェイス・ライオン(☆)』ダブルクリティカル!カティルスとディヴィニティランサー・ドラゴンはパワープラス5000、クリティカルプラス1!キマルクスのブースト、ディヴィニティランサー・ドラゴンでヴァンガードにアタック!
「はい、ガード『オペレーターガールレイカ(醒)』『ジャスティス・ゴールド(☆)』俺様の正義は絶対!敵う奴はいねぇんだよ!」
『ユナサン支部の理想こそが絶対に正しいんです!』
「(違う!違う違う!)ルノーのブースト、カティルスでヴァンガードにアタック!ルノーの
「ジェネレーションガード!!!イニグマン・パトリオット!!!相手のアタックしたユニットのパワーが20000以上でシールドプラス5000!だから通じねぇっつってんだろ?」
ジェネレーションゾーン コスト『オペレーターガールエリカ(治)』
イニグマン・パトリオット SH15000
「ターン・・・エンド・・・。ノーダメージだなんて・・・」
PW36000➡PW11000+4000+SH40000=55000
PW29000➡PW15000+SH20000=35000
PW30000➡PW15000+SH20000=35000 タイヨウの手札4枚 山札26枚 ヒロキのダメージ3枚(裏1枚)
「ははははは!やっぱり悪は滅びるに決まってんだ!その後にリューズさんがもたらす正義の未来がやってくる!そろそろ終わりにすっか。よぉく見とけよ、俺様の真骨頂!ストライドジェネレーション!!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「グランギャロップの
グランマントル エクスギャロップ グランドリフター
グランレディ(レスト) R R
「パワー42000・・・ユイさんでも簡単に叩きだせるパワー・・・」
「ヒーローは1人でいいんだよ。強ぇ奴がその本当の強さを示せば、平和は保たれるんだ!だからいずれ佐倉ユイも、俺様の正義で、滅ぼしてやるぜ!ヒーローは2人もいらねぇからな!」
「・・・っ!」
「そろそろきめっか!エクスギャロップでヴァンガードにアタック!
「4回も⁉くっ・・・ノーガード!」
「クワドラプルドライブ『
エクスギャロップは体全体に光を帯びて、グルグウィント(タイヨウ)に突進し、そして剣で斬撃を与えた。
PW42000➡PW11000
ダメージチェック『神聖魔道士プイス』『神聖魔道士プリデリー』
タイヨウのダメージ6枚 ヒロキのダメージ3枚 勝者ヒロキ
「成敗完了!正義は勝ーーーつ!!」
ファイトに敗北したタイヨウはその場に立ち尽くすことしかできなかった。
「後は頼んだぜ」
ヒロキはエースにその場を託し、エースはファイトテーブルの前に立つ。
「いったい・・・何を・・・?」
エースは1枚の白黒のカードを取り出し、ファイトテーブルに置く。
「十二支刻獣午の刻、クロノチャージ・ユニコーン。アタック」
エースはカードをレストさせたと同時に、煙が発生し、1つに纏わる。煙が晴れるとそこには、リューズによって呼び出されたユニットの1体が半透明な姿で現れた。
「えっ⁉本物⁉」
ユニットが召喚されたことに、タイヨウと子供たちは驚いていた。
「守山ヒロキの名において、俺たちカンパニーが、ユナサン支部に審判をくだーーす!!」
呼び出されたユニット、クロノチャージ・ユニコーンは頭の角に電撃を帯び、ユナサン支部全体に雷撃を落とす。これによって、ユナサン支部は破壊されていく。
「そんな・・・」
子供たちが逃げていく中、タイヨウはただ唖然と立ち尽くすだけだった。
「この世に悪がいる限り、正義の使者守山ヒロキはどこでも駆けつけるからな!ははは、はーーっはっはっはっは!!」
ヒロキとエースはそのユナサン支部を去っていった。
☆
伊吹たちが駆け付けたころには、ユナサン支部は見る影もなく、無残に半壊されていた。幸いにも、子供たちに大きなけがを負った様子はなかった。クロノとユイはタイヨウにこれまで経緯を聞いている。
「帽子をかぶった人が、カードを置いたら、本物のユニットが現れて・・・」
「・・・ついに召喚されたユニットを使い始めたか・・・」
雨が降っている中、伊吹は冷静にそう口にする。
「・・・守れなかった・・・。負けたら悪だなんて・・・。2度とユナサン支部には持ち込ませないと思ったのに・・・僕は・・・」
「タイヨウ君・・・」
クロノのスマホのメールの着信が鳴りだす。クロノはスマホを取り出し、画面を確認する。
「!!」
クロノは送り主の名を見て、目を見開く。そのメールの送り主はなんと明神リューズだった。内容はこうなっている。
『第1の審判が下った。嘆く必要はない。完全なる未来が到来すれば、痛みは存在しなくなる』
メールの内容を見てクロノは険しい顔になる。
☆
ユナサン支部を破壊し終えたヒロキとエースはカンパニーの拠点へと帰還していく。
「絶対正義は負け知らず~♪今日も成敗しまくりだ~♪」
ヒロキは自作の歌を歌っていた。エースは何やら疲労感が感じられる状態で少しふらふらしていた。
「あっ・・・」
エースは疲労のせいか、ふらついて倒れる。
「おいおいおい、そんなんでこの先大丈夫なのかよ?」
エースは息を整えながら、何とか立ち上がろうとする。
「あーあ、本当なら完全に実体化したユニットが出て、全部ぶっ潰すはずだったんだよなー。期待させやがって。んだよ、あの中途半端なやつ」
ヒロキはそう言って、また歩き出す。エースの脳裏には、江西の言葉が浮かんでくる。
『君が結果を出せば、弓月ルーナと水城ユキノの出番はない。全ては君の努力次第だ』
ルーナとユキノを巻き込ませないために、この道を進む。エースは取れた帽子を取り、かぶってから拠点へと帰還するのであった。
to be continued…
タイヨウ「本当にすみませんでした・・・」
クロノ「だから気にすんなって」
タイヨウ「でも・・・」
クロノ「いいから!切り替える!今は少しでも情報を集めるんだ」
タイヨウ「当てはあるんですか?」
ユイ「まぁ、あるって言えばあるかな?・・・でも、あいつそんな素直に教えてくれるかな?」
タイヨウ「その人と何かあったんですか?」
ユイ「ああ、いろいろと。一応はタイヨウ君も知ってる人だよ」
TURN88「神崎との再会」