さて、今回でオリジナル回は終了です。
U20【アンダートゥエンティ】の出場権はどちらの手に!
それではどうぞ!
カードショップ魁の1階の販売エリアのところにトイレがある。店長がトイレから出て、洗った手をハンカチで拭いている。そうしていると、ショップに1人の女性が入ってくる。
「ん?おぉ、これはこれは。いつもご支援、及び私の店をご贔屓していただき、感謝しておりますよ。マリン・ソランベルジュお嬢様」
その女性の名はマリン・ソランベルジュ。ソランベルジュ家の継承者にして、アキの姉にあたる人物だ。
「アキは2階ですか?」
「はい。今ショップ大会の大将戦が開かれているところです」
「そう、わかりましたわ」
マリンは堂々とショップの2階へと上がっていく。店長も後をついていくような感じで2階に上がっていく。
TURN132「大将戦!ユイVSアキ」
2階にあるファイトエリアにて、ショップ大会が開かれている。中堅戦でアイドル観察研究部のマンネンがアリスのクランとの相性によって、見事勝利し、アリスが敗北した。ついに迎えた大将戦、ドリームハーツの大将、ユイとアイドル観察研究部のアキが対峙している。
「そういえば、こうしてアキさんとファイトするのは、これが初めてですね」
「そうですね~、ユイちゃんもチームで忙しかったから、なかなかファイトできませんでしたし~」
お互い
「全力で行きますよ、アキさん!」
「よろしくお願いしますね~♪」
「「スタンドアップ・(ザ・)ヴァンガード!!」」
「
「
「大先輩がんばるなり!」
「大先輩なら必ず勝利を!」
「ユイちゃん!必ず勝てると信じています!」
「・・・・・・」
ギャラリーがそれぞれを応援している中、アリスはただじっとファイトを見守っている。
「私の先攻です~。ドロ~。
R マジョーナ R
R イチカ R アキの手札5枚 山札43枚
「ぷ、ぷわぷわライド・・・?」
「来たなり!大先輩のぷわぷわライド!」
「これぞ、ゆるふわ系にこそふさわしいライドだ!」
「・・・バカじゃないの?」
アンはアキのライドに戸惑い、アイドル観察研究部のメガネ男子は尊敬の眼差しを向ける。アリスは辛辣な言葉を発する。
「私のターン!ドロー!ライド!イニグマン・ブラン!グランホープは移動!」
イニグマン・ブラン PW7000
R ブラン R
R グランホープ R
「グランホープのブースト、イニグマン・ブランでヴァンガードにアタック!」
「ノーガードです」
「ドライブチェック『イニグマン・ブラン』」
「ダメージチェック『
「ターンエンド!」
PW12000➡PW7000 ユイの手札6枚 山札42枚 アキのダメージ1枚
「私のターンです。ドロ~。
R コロネ R
R イチカ R
「イチカちゃんのブーストで、コロネちゃんでヴァンガードにアタックです」
「ノーガード」
「ドライブチェック『
「ダメージチェック『
「ターンエンドです」
PW14000➡PW7000 アキの手札6枚 山札40枚 ユイのダメージ1枚
「私のターン!スタンド&ドロー!ライド!イニグマン・ヘルム!
イニグマン・ヘルム PW9000
グランボルバー ヘルム R
R グランホープ R
「グランボルバーでヴァンガードにアタック!」
「ノーガードです。ダメージチェック『
「グランホープのブースト、イニグマン・ヘルムでヴァンガードにアタック!」
「ノーガードです」
「ドライブチェック『
「ダメージチェック『
「ターンエンド!」
PW9000➡PW9000
PW14000➡PW9000(+5000) ユイの手札6枚 山札39枚 アキのダメージ3枚
「私のターンです。スタンド&ドロ~。
「
マジョーナ メーア ミナモ
チュリム イチカ R
「ミナモちゃんでヴァンガードにアタックです」
「ガード!『
「イチカちゃんのブースト、メーアちゃんでヴァンガードにアタックです」
「ノーガード」
「ツインドライブ『
メーア(アキ)の歌に応じて、海の水が意思を持ったように動き、その水が螺旋のようになり、イニグマン・ヘルムに攻撃をした。
「くぅ!ダメージチェック『
「チュリムちゃんのブースト、マジョーナちゃんでヴァンガードにアタックです」
「ノーガード。ダメージチェック『
「ターンエンドです」
PW9000➡PW9000+SH100000=19000
PW16000➡PW9000
PW16000➡PW9000 アキの手札6枚 山札34枚 ユイのダメージ4枚
「よし!大先輩がリードしたぞ!」
「さすがは大先輩なり!感動のあまり涙が出るなり!」
「大丈夫です!落ち着いていきましょう!」
「・・・・・・」
「スタンド&ドロー!ライド!
「・・・よし、ここは・・・ストライドジェネレーション!!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「ギルトディガーのスキル!Gゾーンの
「これでストライドの消費分を補い、次のターンでレギオンしている状態となりました!」
「コール!イニグマン・ブラン!
「グランボルバーの
グランボルバー ギルトディガー グランベレー
R グランホープ ブラン
「グランボルバーでミナモにアタック!」
「ガードです『
「グランホープのブースト、ギルトディガーでヴァンガードにアタック!」
「ノーガードです」
「トリプルドライブ『イニグマン・カーム』セカンドチェック『イニグマン・ヘルム』サードチェック『
ギルトディガーは4つのタイヤでメーア(アキ)に攻撃する。攻撃を喰らったメーア(アキ)は吹っ飛んだが、海に潜り態勢を立て直す。
「きゃっ!ダメージチェック『がんばる才能シャンディー』」
「イニグマン・ブランのブースト、グランベレーでミナモにアタック!」
「ジェネレーションガード!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「ナージャちゃんのスキル発動です。手札にあるがんばる才能シャンディーちゃんを相手に見せます。みせたカードと同じグレードのユニットがいるなら、シールドプラス5000です」
「ミナモは退却させたかったんだけどなぁ・・・まぁいいや。ターンエンド!」
PW13000➡PW9000+SH10000=19000
PW31000➡PW11000
PW24000➡PW9000+SH20000=29000 ユイの手札7枚 山札29枚 アキのダメージ4枚
「それじゃあ私のターンですね~。スタンド&ドロ~」
アキがスタンドフェイズとドローフェイズを終わらせると、ファイトを見守っていたファイターたちがざわめき始めている。
「おい、あれって・・・」
「もしかして、マリン・ソランベルジュじゃね?」
「いやいや、お嬢様がここに来るわけねぇだろ?」
「ううん、あの人、絶対にマリンさんだって!ソランベルジュ家の!」
ファイターたちが振り向いている先には、確かにマリンがそこにいる。
「マリさん⁉」
「お姉さま!」
アキのお姉さまという発言にアイドル観察研究部のメガネ男子とアンは目を見開く。
「お姉さま・・・という事はもしかしなくとも・・・⁉」
「オーマイガー!大先輩の姉君なりかーー!!?」
「あの人がソランベルジュ家の継承者の・・・」
「そんな奴がどうしてここに・・・?」
周りのギャラリーにマリンは気にした様子はなく、堂々としている。
「私のことはお気になさらず、そのままファイトを続けなさい」
「は、はい!」
「わかりました、お姉さま!」
マリの言われた通り、ファイトを続行するユイとアキ。
「お姉さまの前です!恥ずかしい格好は見せられませんね!ストライドジェネレーション!!
ジェネレーションゾーン コスト『がんばる才能シャンディー』グレード1+2
「手札にある
チュリムちゃんのスキル!ヴァンガードが
さらに、手札にある3枚のミナモちゃんを公開します!全部同名ユニットなので、山札から
「これで相手はストライドコストだけでなく、メーアのスキルを使う手筈も整ったという訳ですか」
(こんな状況下でも、君はまだ楽しいって言えるのか?僕には・・・無理だ)
「マジョーナちゃんのスキル!手札に戻った時、
ミナモちゃんを2人、マジョーナちゃんをコール!
イチカちゃんのスキル!ソウルへ!
ミナモちゃんのスキル!リアガードが手札に戻されたなら、カウンターブラストを払って、パワープラス5000!
もう1人のミナモちゃんにも同じスキルを!パワープラス5000!
マジョーナちゃんのスキル!カウンタチャージ!マジョーナちゃんをコール!」
ミナモ メーア ミナモ
マジョーナ R R
「右のミナモちゃんでヴァンガードにアタックです」
「ガード!『
「
「完全ガード!『イニグマン・カーム』(コスト『
メーア(アキ)は渦潮を纏って、シンバスターに体当たりをしようとしたが、イニグマン・カームが進行を妨げた。
「トリプルドライブ『
「ジェネレーションガード!!イニグマン・パトリオット!!」
ジェネレーションゾーン 『オペレーターガールエリカ(治)』
イニグマン・パトリオット SH15000
「スキル発動!攻撃しているユニットのパワーが20000以上でシールドプラス5000!」
「ターンエンドです」
PW14000➡PW11000+SH10000=21000
PW26000➡PW11000(完全ガード)
PW26000➡PW11000+SH20000=31000 アキの手札8枚 山札26枚 ユイのダメージ4枚(裏1枚)
「やりましたね。今度はこちらの番ですよ!ストライドジェネレーション!!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「グランボルバーの
グランベレーのスキル!ソウルブラスト『イニグマン・ヘルム』
エクスリードのスキル!Gゾーン裏のエクスギャロップを表に!イニグマン・ブランをレストして、エクスリードにパワープラス4000!オペレーターガールリンカをコール!」
オペレーターガールリンカ(醒) PW4000
「リンカの
グランホープの
「グランヴィークルの
グランボルバー エクスリード グランボルバー
グランヴィークル R ブラン(レスト)
「イニグマン・ブランのスキル!アタックステップ開始時、ソウルへ!カウンタチャージ!右のグランボルバーでヴァンガードにアタック!」
「インターセプト!『
「エクスリードでヴァンガードにアタック!
ドロップゾーンにあるイニグマン・カームの
「これでユイさんは次の攻撃も安定して守れますわね」
「完全ガードです!『
エクスリードがメーア(アキ)に向かって剣を振り下ろそうとした時、水しぶきが上がる。水しぶきの場所にアリアがメーア(アキ)を守る。
「トリプルドライブ『
「ああ!グレード3が出ません!」
「グランヴィークルのブースト、グランボルバーでヴァンガードにアタック!」
「ノーガードです。ダメージチェック『
「ターンエンド!」
PW13000➡PW11000+SH5000=16000
PW46000➡PW11000(完全ガード)
PW33000➡PW11000 ユイの手札5枚 山札23枚 アキのダメージ5枚(裏2枚)
「いいなりよ!このターンで決めてしまうなり!」
「コストは十分にある!いけるぞ!」
「ストライドジェネレーション!!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「さぁ、フィナーレの時間ですよ!ミナモちゃん、イチカちゃん、チュリムちゃんをコール!
イチカちゃんのスキル!ソウルへ!マジョーナちゃんを手札に戻します。
チュリムちゃんのスキル!カウンターブラストを払って、チュリムちゃんを山札の下へ!山札からマジョーナちゃんを手札へ!
マジョーナちゃんのスキル!カウンタチャージ!さらに手札3枚のマジョーナちゃんをみせて、もう1度カウンタチャージ!
ミナモちゃんのスキル!カウンターブラストを払って、ミナモちゃんにパワープラス5000!そして、手札に戻ったマジョーナちゃん3枚をみせて、カウンタチャージ!
もう1体のミナモちゃんにもカウンターブラストを払って、パワープラス5000!カウンターチャージ!」
ミナモ リィト ミナモ
R R R
「右のミナモちゃんにヴァンガードにアタックです!」
「インターセプト!
「
「ノーガード!」
「トリプルドライブ『
リィト(アキ)は海を操り、水はシンバスターに槍のように貫いた。
「ダメージチェック『コマンダーローレル』『
「ああ!
「リィトちゃんのリミットブレイク!カウンターブラストと、手札から同名のユニットを3枚捨てます。手札には3枚のマジョーナちゃんがあります。これをコストにして、ヴァンガードのリィトちゃんをGゾーンの表に。Gゾーンから
「そんな・・・実質ヴァンガードのスタンドと同じ状態に・・・」
「・・・・・・」
アリスはファイトの様子と、ユイの・・・まっすぐで諦めない姿勢・・・強い笑みを浮かべている姿を見て、疑問に抱く。
(なぜこんな状況でも諦めない?何でそんなに楽しそうなんだ?何で・・・君はそんなにもまっすぐな強さを持ってるんだ⁉)
「さぁ!もっと来てください!アキさん!」
「リィトちゃんでヴァンガードにアタック!」
「完全ガード!『イニグマン・カーム』(コスト『イニグマン・ブラン』)」
リィト(アキ)は両手に渦潮を纏い、シンバスターに放つ。そこにイニグマン・カームの起こす風で添えをはじき返す。
「ツインドライブ『
「よし!1回目のリィトと合わせて4回のトリガーだ!」
「いける!いけるなり!」
「左のミナモちゃんでヴァンガードにアタック!」
「ジェネレーションガード!!豪勇合身ジーオーファイブ!!」
ジェネレーションゾーン コスト『オペレーターガールエリカ(治)』
豪勇合身ジーオーファイブ SH15000
「左のミナモちゃんでヴァンガードにアタックです!」
「ガード!『
『凌ぎきった!!』
「ターンエンドです」
PW14000➡PW11000+SH5000=16000
PW26000➡PW11000
PW26000➡PW11000(完全ガード)
PW24000➡PW11000+SH15000=26000
PW24000➡PW11000+SH15000=26000 アキの手札6枚 山札18枚 ユイのダメージ5枚(裏1枚)
「・・・アキさん、やっぱりヴァンガードっていいですよね」
「?どうしたんですか、突然?」
「こうやって誰かと競い合って、勝ったりも、負けたりもする・・・。そこに絆が生まれ、笑顔が溢れていく。その瞬間が、私はたまらなく好きなんです!個人戦においても、チーム戦においても!アキさんは今、楽しいですか?」
「はい。私、今すっごく楽しんでいます!でも、負けるつもりはありませんよ?」
「はい!やるからには、全力です!!ストライド・ザ・ジェネレーション!!!
ジェネレーションゾーン コスト『
「ギルトディガーのスキル!Gゾーンの
ソウルにあるイニグマン・ブランの
もう1つソウルにあるイニグマン・ブランの
リンカの
「何ぃ⁉最後の4枚目を引いたというのか⁉」
「なんという運命の繋がりなりか・・・」
「グランボルバーの
イニグマン・ゼファー PW5000
「イニグマン・ゼファーの
(この子は・・・何よりもヴァンガードが大好きで・・・調子が狂うくらい明るくて・・・それでいて、強くたくましい。そのたくましさはどこから来るのかは・・・仲間の存在。仲間がいるから、この子は誰よりも強くなれ、仲間も勇気が湧いてくる・・・。あの子は・・・自分のためだけじゃなくて・・・アンや僕のために勝利へと導こうとしている)
ユイの言っていた意味に気付いたアリスは誰にも気づかれないように口元に笑みを浮かべる。
(ファイトにはその人間の全てが現れる・・・か。まったくもってその通りだ・・・。自分のためだけに動いてた自分が恥ずかしくなる・・・)
「いっちゃってください、ユイちゃん!!」
「大先輩、気張れ!!」
「大先輩ならきっと!!」
グランギャロップ ギルトディガー グランボルバー
グランヴィークル ゼファー R
「グランボルバーで左のミナモにアタック!」
「ノーガードです!」
「イニグマン・ゼファーのブースト、ギルトディガーでヴァンガードにアタック!
「ジェネレーションガード!!
「レオナちゃんのスキル!ミナモちゃんを手札に戻して、ガーディアンサークルにコール!手札に戻したユニットと同じなので、シールドプラス5000!さらにガード!『
「トリプルドライブ!『イニグマン・ヘルム』セカンドチェック!『
ギルトディガーはメーア(アキ)を守ろうとしているガーディアンたちたちを薙ぎ払い、そのまま勢いに乗ってメーア(アキ)を吹き飛ばした。その際に水しぶきが飛び、空に虹がかかった。
PW13000➡PW9000
PW67000(+5000)➡PW11000+SH60000=71000
ダメージチェック『
ユイのダメージ5枚 アキのダメージ6枚 勝者ユイ
あまりのファイトの展開にギャラリーが静かになった。そしてその沈黙を破ったのは店長だった。
「・・・えーと、勝ったのは、佐倉ユイちゃん。アイドル観察研究部が1勝で、ドリームハーツが2勝、それが意味するのは・・・ドリームハーツは
「・・・いぃ・・・よっしゃああああああ!!」
『おおおおおおおおおお!!』
ドリームハーツが勝利したことにより、ユイは大喜び、ギャラリーの歓声が大きくなった。
「ユイちゃん!やった!やりました!私たち、
「う、うれしいのはわかるけど抱き着かないでよアン・・・」
喜びに浸り、ユイに抱き着くアン。ユイはアリスの方に視線を向ける。
「アリス、私の言いたいこと、わかった?」
「・・・一応。・・・ありがとう」ボソッ
最後の言葉だけ聞こえないように小声で言ったため、2人には聞こえていない。
「ん?最後なんて言ったの?」
「・・・バカって言ったんだよおたんこなす」
「えっ⁉ひどい!」
「ふふっ・・・」
理不尽の罵倒にユイは目開く。アリスが少しだけ頬を赤く染めてそっぽを向いてる姿から、アンは素直じゃないなと感じ取った。
「うおおおおおおん!
「泣くな!この敗北が、僕たちを新たなる明日へと導いてくれる!そう信じるんだ!」
「和泉氏・・・!」
「田中氏・・・!」
メガネ男子は悔しさから妙な三文芝居を繰り広げる。アキはドリームハーツを見て微笑んでいる。そこにマリンが近づき、アキの頭を撫でる。
「・・・よく頑張りましたわね、アキ」
「お姉さま・・・えへへ・・・」
マリンに撫でられて、アキはうれしそうな表情になる。
☆
ショップ大会後、閉会式を行い、ギャラリーがドリームハーツの勝利を称えていた。
「このショップの店長に変わりまして、私、マリン・ソランベルジュが閉会式を仕切りますわ。見事、
パチパチパチパチ!!
ギャラリーから拍手が送られ、激闘を繰り広げたドリームハーツとアイドル観察研究部は握手を交わしている。
「アン、マサトは僕以上に強くなってるぞ。ファイトするなら、気を抜くなよ」
「はい。ありがとうございます、ケイスケ君」
「あ、天音氏・・・なぜ吾輩の手を握る力が強いなりか・・・?」
「腹いせ」
「ユイちゃん、
「アキさん、ありがとうございます!」
「ほら、終わりの挨拶くらいあなたがやりなさいな!」
「わかっておりますよ。・・・めんどくせー」
店長はマリンに言われて終わりの挨拶をする。
「あー、これにてカードショップ魁のショップ大会はこれにて終了、みんなお疲れー」
こうしてカードショップ魁のショップ大会はドリームハーツが優勝し、
☆
ショップ大会が終わった後、ドリームハーツは近くの駄菓子屋で駄菓子を買って、それを食べている。そんな中ユイは電話がかかっているので対応をしている。
「アン、そのきびだんご1つちょうだいよ」
「いいですよ。じゃあ、あーんしてください♪」
「・・・これって、ある意味のギャルゲーじゃね?」
「ぎゃる・・・げー?」
アリスのゲーム単語にアンは首を傾げる。そうしてる間にユイは通話をきってラムネを口に加える。
「さっきかかってたのって、マモルさん?」
「え?うん、そうだけど・・・どうして?」
「いや・・・ちょっと・・・弟子入りをしようかなって思ってて・・・」
「「えっ・・・」」
アリスの言葉に2人は目を見開く。
「「ええええええええええええええええええ!!?」」
☆
その夜、ストライダーズは川沿いの道のりを歩いていた。
昼間、カズマはストライダーズをやめるといい、納得のいかなかったクロノは廃墟ビルに向かったのだが、バッドエンドという裏ファイター集団にカズマと勘違いされ、捕まってしまった。それを知ったカズマはバッドエンドの本拠地に向かっていった。バッドエンドのボスはカズマを指名してのファイトを申し込み、クロノがやってきたカズマ本物といい、カズマが勝つと言い張った。カズマは初っ端のダメージ2のハンデと幼き頃の記憶に苦しまれるものの、クロノがカズマを信じ、それが力となったカズマが勝利を収める。最後にはタイヨウが警察を呼んでくれて、バッドエンドは捕まった。そして、今に至る。
「大丈夫ですか?」
「たいしたことねぇよ。それより、ありがとな。助かったぜ」
「いえ、無事で本当によかった・・・」
「・・・今日は・・・悪かったな」
カズマはクロノに視線を向け、1つの疑問をぶつける。
「勝てたからいいけどよ・・・お前、もしあそこで俺が負けてたら、どうするつもりだったんだ?」
「・・・別に、どうも。お前があんなのに負けるはずねぇってわかってたし」
「・・・何の勝算もなかったってのか⁉」
「だーかーら、お前が勝つんだって」
クロノの言葉に目を見開き、笑みを浮かべる。
「・・・たく、バカの相手は疲れるぜ」
「どういう意味だ⁉」
「どうもこうも、そのままの意味だよ」
カズマはクロノとタイヨウの前を通っていく。
「・・・明日、キャピタル1号店のショップ大会、10時からだ。待ってるぜ」
クロノの言葉を聞いて、カズマは走ってその場を去っていった。クロノとタイヨウは追いかけず、ジッとその背中を見ているのであった。
to be continued…
アリス「あの子って何かと強引っていうかさ、不思議な子だよね。なんていうかこう・・・とにかく不思議なんだ」
アン「なんとなくわかります。ユイちゃんはたまに理解が追い付かないことをします。でも、それもみんな友達や仲間を思っての行動ばかりなんです。そんなユイちゃんの友達でいるのが、私にとって誇りなんです」
アリス「そういえばアンってあの子の親友なんだって?具体的にはどんなことを知ってるわけ?」
アン「そうですねぇ・・・ユイちゃんの寝顔がかわいかったり、ユイちゃんは友達を作るのがとてもうまかったり、それからそれから・・」
アリス「OKわかった・・・それ以上聞いたら頭がおかしくなりそうだからそのへんでいい。十分わかったから・・・」
TURN133「最後のチャンス」