ここではとても蛇足っぽいこと書きます。
私が喋り倒したい事をむちゃくちゃ書くと思います。
ですので、俺はあとがきから読むぜ!という人はネタバレ満載ということに気をつけて読んでね。
まあまず。
うおおおおおー、俺やったぞ〜。
完結じゃーー!
という事で完結しました『其の八極に』。
ここからはキャラについて少し喋っていきたいと思います。
・エデル(シリウス)
まあ見たらわかる通り? いや見てもわかんないけどキャラのモチーフ原案はFateシリーズのアサシン先生こと『李書文』でした。そこに雰囲気でベオウルフ的な感じが混ぜ込まれてこのキャラクターの原案は作られました。
名前はバイクかなにかの名前をいじったような気もしますが、調べても分からなかったのでもしかしたら何もなかったのかもしれません。
私が古代ベルカの救われなさが大好きだったので、主人公が記憶転生者っていうのは最初から決めていました。ならば、ただのアインハルトタイプも面白くないかなぁ、と思って少し彼女とは違う雰囲気の記憶転生者となりました。
とっちかっていうとアインハルトよりは記憶の融合率が高いイメージでエデルの記憶は書いています。
アインハルトがクラウスとの同調率が五割くらいなら、エデルは七割くらいです。
過去の自分について話す時、一人称が「オレ」に変わるのもそのせいです。伝わっていたかは謎ですが。
エデルの戦闘技術については、ラストバトルでやったみたいなことをしたかったので敢えていろんな能力を削りました。ヴィヴィオに防御してもらいたいからシールドははれないようにしたのとかがその最たる例です。
この子で一番苦労したのは強さの描写でした。それなりに強くは書きたかったのですが、最初の方はそこのところの塩梅がわからずに相当苦労しました。
感想で主人公弱すぎと言われた時は全くもってその通りだと苦い思いをしたのを今でも覚えてます。
この作品においての戦績は、勝ちより引き分けが多い感じになってます。それもエデルをよく見せてしまう理由になったのかなー、と。ごめんなエデル!
そして、『シリウス』という名前ですがこれは彼にとっては絶対に必要な要素でした。この作品は、vivid原作勢の『過去』との向き合い方を受けて、エデルが過去ではなく今を生きようとする、というイメージで書いていした。
だから、エデルを、過去の自分から巣立ったということを証明するために、自分で「俺はシリウスだ」というシーンが必要だったわけです。
最終的な一人称は、『自分+オレ=俺』という事です。
これからは多分『エデル』じゃなく、『シリウス』としてしたいことを探していくのだと思います。
・アインハルト・ストラトス
この子がいないと話が始まらなかった。
いつもエデルに大きな変化を与える子。
最初の通り魔でエデルに出会っていなければエデルは特に原作に関わることはありませんでした。
エデルにヴィヴィオとの戦いの様子を見せなければ、エデルはヴィヴィオと仲良くなろうとは思いませんでした。
つまり、アインハルトがこの作品のメインヒロインだったんだよ……!
まあ色々影響受けた子かな、とは思ってます。本当はエデルに弟子入りして『真覇王断空拳』の理論についてもっと掘り下げる話もありましたが、削られました。
その代わりにエデルの技術のおさらいをしてもらうというバトルで大きな役目を果たしてくれました。
アインハルトは恋愛弱者っぷりが大好きですね(恐ろしい偏見)。
・ジークリンデ・エレミア
ライバル。
エデルの強さっていうのを具体的に書くために用意された最初の難敵。
ご先祖がエデル(初代)の奥さんだった人。だからどこかエデルに昔のことを思い出させた。因みにシリウスとは遠い遠い親戚。
彼女の存在と言葉は、今を生きるシリウスと、過去に生きたエデルの違いについていつも疑問を投げかけてきました。
また、同年代で同等に殴り合える相手は、エデルにとってとても大きな存在だったでしょう。
つまり、ジークがこの作品のメインヒロインだったんだよ……!
この子はあんまり最初から最後までスタンスの変化はなし。ベルカの雰囲気が強めなせいか、リッドの戦闘経験が何か影響を与えているのか分からないが、エデルへの好感度は少し高め。だが、ヴィクターには圧倒的に負けてる。哀れ。
ジークはエデルにやたらと胸を殴られてました。おぱーい。
・ファビア・クロゼルグ
相棒。
プロットから大きく逸脱した子。
というか、めり込むようにプロットを殴り飛ばした子。
最初はここまでエデルとは親密になる予定はなく、あくまでも親戚の兄ちゃんみたいなポジションにする予定が、もう相棒になっちゃいました。いつのまにか感想でヒロインレーストップとまで言われるまでになった子。
つまり、ファビアがこの作品のメインヒ(ry
スタンスは、エデルの帰る場所、というか共に進む相手、という感じです。
支えて、支えられるている関係。ファビアのことならエデルは無条件で信じるし、ファビアもエデルに全幅の信頼を置いています。
今作では八神はやての家にエデルと一緒に居候しているため、ルーテシアとは同僚という関係。でも、一緒に休日に遊びに行くくらいは仲良しです。
ナハトヴァール関連の功績で充分なお金を受け取り、そのうち嘱託魔導師をやめて親を探しに行こうとか考えていたりします。
正直言ってファビアについてここまで触れたのってこの作品とあと何個かしか無いと思う。
いいかみんな、ファビアは原作での白いワンピース着てきた時が鬼のように可愛いからみんな見るんだ。
そしてファビアに惚れろ。そしてファビアヒロインの作品を書くんだ。
いいね?
・高町ヴィヴィオ
初めての友だち。
あるキャラクターの存在を食らった子。
プロットナハトヴァール。
最初は妹ポジで犬っころみたいに懐いてくる予定が、あれよあれよというまにエデルの友達というポジションに収まった。
この子は、この作品のエデル周りで唯一、エデルが過去を通して存在を見ない子でもあります。
オリヴィエとは容姿はちょっと似てるけど、聖王の鎧もなく、すごい才能があるわけでも、聖女みたいな性格なわけでも無い。『普通の子ども』。
エデルは、そんな普通の優しさに救われて、友だちになりたいと思いました。
エデルにとっては今までいなかった唯一無二です。
つまり、ヴィヴィオがこ(ry
エデルにとっては守る相手。彼にとって一番守るべきと感じるのは、相棒ではなく、『普通の友だち』というわけです。
ヴィヴィオは返事が押忍だったのがめちゃくちゃ可愛いと思います。マジでいい子。
・ヴィクトーリア・ダールグリュン
ヒロインでは無いのにヒロイン面してた。
エデルのせいで記憶転生者になった子。
雷帝が家族と臣下を虐殺された恨みで「エデルへの復讐」を誓ったため、記憶を転生することになる。
ヒロインじゃないのに、なんかヒロインの雰囲気を出していた。
私もうっかりメイン回を書きそうになるくらい惑わされた。魔性の女ですよ。
エデルは気に入らないが、今の『シリウス』ならある程度我慢して友達として付き合っていける程度には気に入っている。
ヴィクトーリアっておっぱい大きい。
・八神はやて
エデルを原作に関わらせるのに一番貢献した人
というかこの人がいなければ其の八極に始まらなかった。
この人に関してはごめんなさい本当にごめんね、という感想が手っ取り早い。
便利で使いやすく、会話のテンポも良くしてくれる万能キャラとしての性能を持っていたためちょくちょく出てきたが、そのせいで不快に感じる人もいたかもしれない。
でも、ベルカ関係では必要だったし、割と好きなキャラだったから後悔してない。
でも関西弁てめえはダメだ。お前どんだけ俺に頭使わせるんだよ。
Snow Rainほんとにいい曲だよ?
・ヴァルケンリッター
伏線投げ捨ての連中。
言葉の端々から昔覇王連中と因縁があったということだけ匂わせた。
もしエデル過去編ベルカ諸王時代を書いていたらメインに来ていた連中。
でもそんなものはオミットされました。
残念。
ザフィーラ犬から人になれ。
・ミウラ・リナルディ
空気。
超不遇キャラ。作者が好きだという理由で出され、そしてその後ほとんど出番がなかって人。
これには実は理由があるんですよ。
ねえ、ヴィヴィオの説明覚えてる?
そう、ヴィヴィオが食べわちゃったのこの子なの。
過去のしがらみとかなんもない、『普通の友だち』という役どころをヴィヴィオに食べられちゃったの、この子。
この子を無意味に出してしまったのは、この作品の最大のミスだったかもしれない考えた事もある。私は原則投稿したらあんめり手直ししないようにしてるんですけど、本気でこの子の存在だけは消すか迷ったほど。
それはそうと、ボクっ娘って可愛いよね!
ごめんねミウラ!
・ナハトヴァール
ラスボス
わかりやすく決着をつけたという事を示すためのキャラクター
説明は大体本編の中でやってしまったので詳しいことは割愛。
でもこれだけは言わせてもらうと、『ナハトヴァール』というキャラクターを救うには八神はやてでなくてはならなかった。
それはエデルがただ殺すだけではダメだったし、その他のヒロインズでもダメだった。
ナハトヴァールの救いは、夜天の主に終わらせてもらうことだった。
因みにこのナハトヴァールは一体で魔導師ランクS相当で、同時に気配を消したり無数のリンカーコアによる幻影も使えるし、擬似的な圏境すら扱ってみせるというチートキャラでした。近接戦ばっかであんまり役立ちませんでしたけど。
・レイ・タンドラ
本来は爺さん、つまり師匠がすべきことを引き受けてもらった人。
あんまりオリジナルキャラだらけにするのも良くないかな、と思って拳聖舞踏というメイン回が出来上がりました。まあ、あれは実質エレミアヒロインですが。
・爺さんおよび両親
完璧なるオリジナルキャラクター。
だから出番は少しだけ。
でも、大きな役割を持っていました。
爺さんはナハトヴァールに負けましたが、その辺の親切な人に拾って貰って一命を取り止めました。目ん玉は無くなったりしてますが、元気に武者修行することでしょう。
両親は、エデルがナハトヴァールを倒した三日後ほどに目を覚まして二人で治療代だけを置いて何処かに消えました。
今も二人で何処かの次元世界を流離っているのだと思います。
・作品のテーマ
『過去との決別』。
エデルの欄でも書きましたが、この作品は『過去』をみて生きる『エデル』が、多くの人々が変わって行く中で、『シリウス』として『今』を生きていくというのを意識して書きました。
過去ってやつは、その向き合い方は人それぞれで、でも絶対に向き合わなきゃいけない事かなと思ってます。
・プロット
途中でデータ紛失してくれやがって再構築することになった曲者です。
やっぱりあるのとないのでは書くときの楽さが違います。フラグ管理が楽だし、見通しを持ってかけるのはとてもいい事です。
まあなんとなく話数は決めてあったので、しっかりと伏線を張るポイントを作っておきました。いくつか回収してないものもありますが、それは世界観を作る雰囲気の一つとしても機能してます。
本当はやりたかったネタも仕込めなかった伏線もいくつもあります。
ヴィヴィオが聖王の鎧が使えなくなってのはレリックのような聖王核の代わりを果たすものがないからであり、それがあれば今もまだ聖王の鎧は使える。なら、ファビアがデビルユナイトで使い魔を潜ませて調整すれば、今もまだ聖王の鎧が使えるのだ!みたいなのとか。
デビルズを使ったリアルタイムでエデルと視覚共有して、ヴィヴィオに全て攻撃をガードしてもらうとか。
まあイマイチハマらなかったので全てボツですボツ。
・タイトルについて
原則ヒロインズの初登場、初メイン回は『〇〇邂逅』とつくことになってます。ミウラの回や、八神はやて、レイ老師の回が邂逅じゃない理由がこれです。
ヴィクトーリア? 知らん。
そして『シリウス』の回からは英字タイトルとなりました。
・ヒロインについて
私がキャラ紹介欄ではっちゃけてるのを見て察したでしょうが、この作品にメインヒロインは定めてないです。読んでくれた方たちが、この子はメインヒロインや!という子を定めてくれてもいいし、馬鹿野郎!絶対にこの子だ!という過激派でも、いや、この子たちはみんな友達だな……という穏健派でもいいわけです。
・この先の展開について
なんとなくこの先の展開について考えてみます。
これからシリウスはたぶん女の子を選ぶような事態がやってくるかもしれません。というか確実にやってくるでしょう。
その時どの子を優先するかでシリウスの人生は結構大きく変わります。
その時に私でなくシリウス自身が自分の人生のメインヒロインを選ばなきゃならなくなるってことですな。がはは。
因みにアインハルトルートだとエデルはDSAAに参加することなります。八神家道場の門下生という扱いで世界に向けて挑戦して生きます。その中でエリオとかと出会いながら、アインハルトと互いに支え合って生きていくことになるでしょう。
ヴィヴィオルートだとヴィヴィオに八極拳を教えながら、聖王教会に就職することになります。祝アルバイター卒業です。
その後、娘が欲しいなら私に勝ってみてとかいうヤベエ母親との戦闘が勃発したり、ノーヴェからヴィヴィオに変な技教えんなと殴られたりします。
ジークルートではたぶんジークのセコンドになったりするのではいかと。エデルの遺伝子としてはジークタイプの顔は好きなはずですから、割と惚れ込んじゃうでしょう。たぶん、シリウスの両親のように次元世界を旅することになると思います。
ファビアルートは、本編で言っていた通り二人でファビアの家族を探しに旅に出る話です。恋愛感情の薄めの二人ですが、そのうち掛け替えのない存在になっていくでしょう。たぶん二十年後とかに帰ってきて、八神はやてに自分たちの子供を見せたりするでしょう。
いつぞやの感想でvivid strike編はありますかと聞かれたことがありました。それに対して今答えると、vivid strikeは、アインハルトヴィヴィオルート、もしくは、誰のルートも選ばなかった時だけ関与する形ですね。
でもエデルにできることなんて対してないので、大きな改変はないでしょう。
禁断のヴィクタールートは超低確率でジークルートから分岐します。でも、ほとんどないと言えるでしょう。
え? 八神はやてルート?
馬鹿野郎んなもんあるわけねえだろうが。
あれはせいぜいお助けキャラがせいぜいです。
多分選択肢分岐失敗したエデルにミウラ扮する弟子ブルマとちびたぬ道場を開くの限界です。
おそらく私が続編を書くことはありません。もし何か見たければ各々の頭の中で妄想してみるか、私のTwitterにでもやってくるといいでしょう。
まあ、こんくらいですかね、今語りたいのは。そのうち何か思い出してひっそり出したりするかもしれないけど、これで『其の八極に』とは、お別れです。まあ、ぽろっと季節特別編とか書くかもですが。
そして、よくTwitterで話に付き合ってくれた某氏には感謝。あなたのおかげでモチベ維持できたよ……。
この作品結構感想で指摘とかもあったけど、少なくとも私は最高に楽しくかけたし、千件以上のお気に入りがあったのは純粋に嬉しかったです。やっぱ、自分の好きなように書くのが多分一番楽しいなぁ、と思いますね。
最後にこの作品は、今までの皆さんの感想、お気に入り、評価、其の他諸々のお陰でここまでやってこられました。
本当にありがとうございました。
次は、なのはのヒモになったとか、リンネのゲロ吐く姿も美しいとか、そんな感じの短編を書くかもしれないし書かないかもしれません。
また何処かでお会いできたらいいですね。
ではでは〜。