やはり俺がボーダーA級部隊隊長をやっているのはまちがっている。(更新停止)   作:新太朗

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三浦をボコボコにします。

では本編をどうぞ。



奉仕部入部 戸塚彩加②

戸塚が奉仕部に来た。その翌日の昼休憩に戸塚のテニス強化が始まった。軽い準備運動から始まり、今は雪ノ下が球出しをして戸塚が狙った位置に確実に決めれるようにしている。

俺はというとスマホのネットでテニスの知識を覚えていた。サーブの種類や得点など一般知識では、戸塚の役に立ちそうにないからだ。

それにしても戸塚は、根性があるな。雪ノ下の際どい球出しにもきっちりと対応している。普段からしっかりと練習しているんだと判る。

 

そんな時、「うわぁ・・・」と戸塚がこけてしまい足を擦りむいてしまった。由比ヶ浜が近付いて心配しているが。戸塚が「大丈夫・・・」と心配を掛けまいとしている。だが、俺は戸塚に「ケガをして、それが悪化したら練習にならないから。今日は一端此処までにしておこう」と言うと、戸塚は「うん。でももう少しだけ付き当てくれないかな?」とまで言うので、もう少しだけ練習に付き合うことにした。

 

その時に「あ~テニスやってんじゃん。戸塚、ウチらもやっていいよね?」と葉山グループの三浦がやって来て、テニスを自分にもやらせろと言ってきた。

でも戸塚は「えっと・・・三浦さん。僕達は、別に遊んでいるわけじゃないんだ・・・」とその言葉が耳に入っていないよで「えっ?何。良く聴こえないんだけど」と三浦が言ってきたので俺は助け舟を出すことにした。

 

「三浦、俺らは生徒会や顧問の先生にちゃんと許可を貰ってやってるんだ。部外者は入らんでくれ。練習の邪魔だ」と俺の言葉に対して三浦は「はぁ?何言っているんだし、キモいんだけど」といきなりの罵倒だ。何?今時の女子高生は、罵倒が流行ってんのか?それにこいつは知っているんだろうか?部活時間外の備品の使用は校則違反なのを。そもそも正論を言っているのに罵倒とかこいつには常識が欠如しているなと思っていると葉山が提案してきた。

 

「まあまあ。言い争いなんてしないでみんなで仲良くしようじゃないか?」と言ったら、三浦は「まあ、隼人がいうなら・・・」とこいつ、葉山のいいなりかよ。

戸塚に俺は「・・・どうする?追い出すか。戸塚にはその権利があるぞ」と言うと戸塚は「ううん。大丈夫だよ。それに三浦さんは中学の時に全国に行ったことのある人だしいい経験になるかも」と戸塚は言うが、俺はそう思わない。この女は自己中の塊みたいな女であることは、昨日の雪ノ下のやり取りで大体判っているので俺は三浦に「だったら、テニスがやりたいなら俺と1対1で勝ったら好きに使っていいぞ。負けたら、即刻出てもらうが」と言うと三浦は勝ち誇った笑みを出して「そんな事言うんだ。・・・いいよ。負けた時のいい訳を考えたほうがいいよ」と完全に舐めているな。

 

俺は戸塚に「すまんな。勝手に決めて」と戸塚は笑いながら「気にしなくていいよ。比企谷君がさっきの言ってくれて少しスカッとしたから」と、戸塚お前は何て心優しいんだ。まるで慈愛に満ちた天使のようだな。

 

こうして始まった、俺対三浦のテニス対決は思いのほかギャラリーが大勢いた。

俺はボールを投げ渡し「レディファーストだ。最初のサーブはそっちからでいいぞ。それとルールなんだが、サーブを2回ずつして先に10点を取ったほうが勝者でいいよな?」と俺が言うと三浦は「それでいいし。泣いてもしらないし」と言ってからゲームが始まった。

 

三浦はボールを高く上げ、それなりの速度のボールを打ってくる。さすがは、中学の時に全国行っただけのことはあるか。でも今はどうだろうか?三浦がテニス部員だという話しは聞いた事がない。高校ではやっていないんだろうか?

放課後は、葉山達と一緒になって遊び呆けているんだろうと。もしかしたら、ブランクがあるんだろうがテニスの未経験者の俺ではそれがわからない。

 

三浦のサーブ1本目を俺はスルーした。何もせず、指1本ですら動かしていない。その事に三浦は「ぷっ。何だし、さっきの威勢はどうしたんだし?がっかりさせないでよね?」と周りのギャラリーも一緒になって笑っている。

俺はただ、三浦のサーブを見ていただけだ。最初のサーブ権を向こうに譲ったのには理由がある。俺のサイドエフェクト『脳機関強化』をフルに使うためだ。

俺には、サーブの経験が全くといってない。だから三浦のサーブから覚えようとした。

記憶力の上昇と視覚強化で三浦のサーブをコピーする。

 

その後の三浦のサーブも何もせずに、三浦の体の動きを脳に焼き付けた。そうしていると三浦がまた俺をバカにしるように「今なら、謝れば許してあげるし」と言うのに対して俺は「・・・・・・・・・・・」と無視で返した。

三浦はそれが気に入らないらしく、まるで苦虫を潰したような顔をしている。いいぞ。もっと怒れ、すでに俺の手の平の上で踊っているとも知らないで。

 

そして、俺のサーブだが三浦は『どうせ、大したことない』と思っているんだろうな。少し気が緩んでいるので、遠慮なくサーブを放つとボールは三浦側のコートに吸い込まれるように決まった。

三浦は対応できずに呆然としていた。そして周りのギャラリーも騒がしかったのに急に静かになった。三浦が一番信じられないという顔をしていた。続く俺のサーブも同様に三浦は対応できなかった。これで2対2になった。

 

俺と三浦の間には明確な差があった。それは身体能力だ。普段から鍛えている俺に対して三浦はテニスをやめて一年以上経っていると思う。いくらテニス未経験者の俺でも身体能力で勝っている分、アドバンテージがある。そのことに気が付いていない三浦は勝てない。

 

次の三浦のサーブを俺はきっちり対応した。さっきとほぼ同じ場所に来たのもあるが、三浦の動きは既に対応が出来るようになっている。

俺のサイドエフェクト『脳機関強化』は周りの隊員は強いと思うがデメリットもある。それは脳を酷使してしまうから、栄養分不足になりがちになる。そこで俺のマイドリンクのマックスコーヒーの出番だ。あれのおかげで脳に十分に糖分を送ることが出来る。

 

そんなこんなで俺と三浦の対決は2対2の同点で幕を開けた。だが三浦は気が付くだろうか?この勝負は最初から三浦を嵌めるための罠だということを。

この勝負の結末はすでに決まっている。今から三浦の絶望する顔を見られるのが楽しみだ。

 

 




もう一話、戸塚の話しをしていきます。

書いていて、これ長くなりそうだ。と思い分けました。

予定としては、戸塚の話しの後に一話番外編をやって

チェーンメールをして、職場見学の予定です。

では、次回の更新をお楽しみに。

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