やはり俺がボーダーA級部隊隊長をやっているのはまちがっている。(更新停止)   作:新太朗

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八幡と荒船の関係についてです。

では、本編をどうぞ。


番外編② 荒船哲次

 

これは俺がB級のソロで入隊して2年くらいたったところだった。荒船先輩と知り合ったのは。

いつも通りに防衛任務をこなして、ソロ戦でポイントでも稼ごうかな?と思っていると後ろから声を掛けられた。

 

「・・・お前が、ナンバー1オールラウンダーの比企谷八幡か?」

 

「ええ。・・・そうですが」

いきなり後ろか声を掛けられるもんだら、危うく噛みそうになった。危ない危ない、笑われるところだった。・・・ボーダーに入ってから、少しはコミュ症は治ってきていると思う。八幡はやればできる子なんだ。

 

「それで、あなたは?」と俺の質問に目の前の人はすぐさま答えた。「俺は荒船哲次だ」とそれを聞いて思い出した。B級の部隊でアタッカー1人、スナイパー2人のチームでランク戦で中位いることまで思い出した。しかし、なんでそんな人が俺を訪ねて来たんだ?

 

「少し、話があるんだがいいか?」と聞いてきたので少し考えた。この人も俺の部隊への勧誘でもするのか?ソロの俺を部隊に入れたいと勧誘は今までそれなりにあったが全部断った。誰かと組んでA級に上がろうとは、思わない。B級でも十分稼げるからだ。そこで「・・・勧誘ですか?」と訊ねるとすぐに「いや、ちがう。それではなく、別のことだ」と言ってきた。それならいいかと思い「いいですよ。場所を変えましょうか?」と俺に同意してラウンジに場所を変えた。

 

「じゃあ、改めて自己紹介を。俺は荒船哲次だ。16歳になる。B級荒船隊の隊長をやっている」

 

「えっと・・・B級ソロ、比企谷八幡です。・・・よろしくです。15歳です。それで荒船先輩は、何が目的で俺に会いに来たんですか?」

 

「比企谷は、ナンバー1オールラウンダーなんだよな。パーフェクトオールラウンダーになる気はないのか?」

荒船先輩は、パーフェクトオールラウンダーに興味でもあるのか?でも俺はなろうとは、思わないな。

 

「俺は特になろうとは思わないですね。でもそれは戦術の幅が広がりそうですね。荒船先輩は、目指しているんですか?」

 

「・・・まぁな。玉狛のレイジさんのようになりたいと思って。理論を作っていきたくて、オールラウンダーの比企谷に色々聞きたかったんだ」

そういう理由か。まぁ、確かにレイジさんは、強い上に料理が抜群にうまい。たまに思うことがある。ボーダーの中にいる人で、弱点があるのか?と思わせる人が数人いる。レイジさんも俺の中では、その一人だ。

 

「・・・そう言うことなら、協力してもいいですよ。普段からやっているトレーニングとかでいいならですが」

 

「・・・マジか!!それは助かる。他にも色々と相談に乗ってくれるか?」

 

「構いませんよ。俺はソロですし、暇の時ならいつでもいいですよ」と言うとほっとして「・・・はぁ~よかった」と言うので俺はどういう計画なのかを荒船先輩に聞いてみた。

 

「まず、荒船先輩がどのような計画なのかを教えてくだい。そしたら、俺もトレーニングメニューなど考えていくんで」

 

「そうだな。まず、アタッカーでマスタークラスになったら、次にスナイパーでマスターになってからガンナーでマスターになる予定だ。ここまで、何か意見はあるか?」

 

「そうですね。アタッカーのトリガーやガンナーのトリガーを何にするかですね。荒船先輩の理論を基盤に広めることを前提に考えて、使いやすいようにしたいですね」

と俺の意見に荒船先輩は、頷いて同意して来た。

 

「たしかにそうだ。特定の一人だけでは意味が無いからな。そこの所もよく練っていかないと。ありがとう、比企谷。・・・だんだん纏まってきた。また意見を聞いてもいいか?」の質問に俺は「いいですよ」と答えた。

と、こうして荒船先輩のパーフェクトオールラウンダー育成理論製作計画は俺の意見を入れつつ完成に近付いていった。

 

そのことを鈴鳴のメンバーに話し終えると村上先輩が安心したようだった。

「・・・じゃあ。荒船は、元々アタッカーからスナイパーになる予定だったんだな」と村上先輩が泣き止んで、納得した様子だった。

 

「荒船君は、すごいことを計画してしていたんだね。今日、比企谷君に来てもらってよかったよ。・・・鋼、もう大丈夫だよね?」と来馬さんが聞いて村上先輩が

「・・・すいません。もう、いつも通りです。・・・ご迷惑かけました」と頭を下げる村上先輩。それにしても、荒船先輩は何で弟子の村上先輩に何も言わなかったんだろう?まぁ、その辺はまた今度でも聞いておくか。

 

「さて、みんな。そろそろ時間だから、準備して仕事よ」と今さんの言葉に気持ちを切り替えて防衛任務に集中しないとなと思いながら、防衛地点に向かった。

その日の村上先輩の動きのキレが段違ったの言うまでもない。

ちなみに防衛任務が終わってから本部に村上先輩と行き、そこで荒船先輩と会う約束をして、計画のことを荒船先輩の口から村上先輩に全部話した。

 




番外編を終わったたので次は戸塚の話しでも書こうかなと、思います。

では、次回の更新をお楽しみに。

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